映画【アイ・アム まきもと】が2022年9月30日(金)に公開されます。
阿部サダヲさん演じる、ちょっと迷惑な男の笑って、心が温かくなる迷惑系ヒューマンストーリーです。
主演・阿部サダヲ | 「おみおくり係」の職員・牧本壮 |
満島ひかり | 牧本が探す蕪木の娘・津森塔子 |
松下洸平 | 牧本に振り回される刑事・神代亨 |
キャストを当てはめて小説読んでみると、笑って泣けるのかな?
回収されなかった伏線があるらしいよ?なんだろうね?
本記事では、【アイ・アム まきもと】の原作ネタバレについて書いていきます。
【アイ・アム まきもと】の原作は?
/#アイアムまきもと
小説版発売決定📘
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小説版では、映画では描かれていない牧本🤷♂️の新人時代のエピソードや登場人物の心情が綴られています💭こちらもチェックお願いします📚お願いします📚 pic.twitter.com/xFjPy9dyuV
— 映画『アイ・アム まきもと』公式 (@iammakimoto_JP) September 8, 2022
原作者 | 黒野伸一 |
出版社 | 徳間書店 |
発売日 | 2022年9月8日 |
原作者は、デビュー作『ア・ハッピーファミリー』(文庫化の際に『坂本ミキ、14歳。』に改題)で小学館主催の第1回「きらら」文学賞を受賞した、黒野伸一さんです。
【アイ・アム まきもと】の原作ネタバレ!
ここからは【アイ・アム まきもと】の原作のあらすじを整理していきます!
(※ネタバレ注意!)
おみおくり係
庄内市役所福祉課・「おみおくり係」の職員・牧本壮(阿部サダヲ)は48歳独身、両親もいない。
彼は墓地を購入した。
牧本は身寄りのない亡くなった人たちの葬儀を、自分のお金で挙げて見送ってきた。
引き取り拒否した遺族が気が変わって遺骨を取りに来るかもしれないと、自分のデスク周りに保管している。
掃除のおばさんに怒られたため、今はいない福祉局長の部屋へ移動させた。
遺体を誰が処理するか
ある日も老人の遺体が見つかり、庄内警察署捜査一課の神代刑事(松下洸平)と葬儀屋の下林(でんでん)がもめている。
老人の遺体に事件性がなければ、警察は放置して帰ってしまう。
牧本が運ぶのを手伝うよう神代に言い、3人で遺体を運んだ。
庄内市の市営墓地は小高い丘にあり、牧本はそこに骨壺を納める。
また家には自分が今まで見送った人の写真をアルバムにして取ってあった。
子供のころの牧本
牧本は一人っ子だった。
母が亡くなるまでは裕福に幸せに暮らしたが、母が亡くなり父が酒に頼るようになり、牧本に厳しく当たるようになる。
その後、父の事業が失敗し、牧本は叔父の家に預けられる。
そのころには学校でいじめにもあったりした。
高3になり、父は肝臓を悪くし亡くなった。
真面目だった牧本は、進路指導の先生に勧められ公務員試験を受け、高校卒業後、庄内市役所に勤めることになった。
蕪木の死
神代は牧本に困っていた。
警察に遺体を預けたままということが多く、冷蔵庫がいっぱいになっている。
彼は、何度注意しても聞いてくれないし冗談も通じない。
翌日、蕪木孝一郎(宇崎竜童)という62歳の男性が公営住宅で亡くなっていると連絡が入る。
神代はイライラしないよう自分を落ち着かせ牧本に電話した。
牧本は公営住宅に住んでいて、急いで向かうと自宅の反対側の棟の男性が亡くなっていた。
部屋に上がると、携帯電話を見つけ充電器と一緒に、いつも着ている釣りベストのポケットにしまう。また、アルバムを見つけて、最後には誕生日を祝ってもらう小学生の女の子の写真があり、ケーキのプレートには「おたんじょうびおめでとう とうこ」と書いてあった。
牧本は、神代から甥しか見つかっていないと聞き、写真を見たことを告げ再度捜査をお願いした。
市民課から福祉課へ
最初に牧本が配属されたのは市民課だった。
新人指導者の水野陽子は、決められたことしかしない牧本に不満を持っていた。
しかし、言われたことはきちんとやる彼の性格も認めていた。
陽子はその後、生活保護課に異動になり、そこでまた牧本と働くことになる。
いろんな現場に行かなければいかず、激務と言えるこの仕事を牧本ができるとは思えず、アシスタントとして、雑用をやってもらうよう陽子は割り切った。
初めは訪問先でも寝てしまう牧本だったが、本当に困っている人には耳を傾け、何時間も話を聞き、更生へ導いた。
陽子が仕事を辞め、10年後、牧本が「おみおくり係」として働いてると風の噂で聞き、彼なら人の気持ちに寄り添い、成仏できるよう最善を尽くすだろうと陽子は思った。
最後のおみおくり
県庁から福祉局局長として赴任してきた、小野口(坪倉由幸)が自分の席に大量の骨壺があるのを見て激怒し、牧本におみおくり係を廃止すること、蕪木が最後となることを告げる。
牧本は各所を回り、蕪木の葬式に出てくれる人を探すことにした。
まずは、彼の携帯電話に唯一登録されていた、魚住食品を訪ねた。
20年ほど前に働いていたようで、平光(松尾スズキ)という男性に話を聞けた。
平光がそのころ、カッターに指を突っ込んでしまった時、蕪木が上司に労働環境が悪すぎると掛け合ってくれたのだった。亡くなったことを残念がり、そのころ付き合っていた、女性が漁港で居酒屋をやっていると教えてくれた。
携帯にたくさん入っていた田んぼの写真は、田んぼではなく白鳥を撮っていたことも分かった。
みはるの涙
漁港の居酒屋へ向かうと、今江みはる(宮沢りえ)という女性が迎えてくれた。
そこへ来た客たちは、蕪木がけんかっ早い人だから亡くなったと聞いて誰かに殺されたのかと思った人もいた。すると赤ちゃんが泣きだし、みはるから子守を頼まれる牧本。
ようやく泣き止み眠ったところに、みはるの娘の衣都が来て牧本に謝った。
彼女は、蕪木の知らない彼の娘だった。
蕪木は大きな喧嘩をおこしてこの街にいづらくなりある日突然みはるの前から姿を消した。
そんなに悪い人ではなかったが味方する人はいなかった。
みはるはお客が帰った後、外に出て涙を流した。
牧本は「とうこ」という女性を見つけると決めた。
しかし、自分のデスクの下にあった骨壺が全て無縁墓地に送られてしまった。
小野口は、葬式なんて意味がないとあしらうも、牧本は「そうは思いません!」と言って小野口をにらみつけた。
牧本は神代に喧嘩を起こした蕪木の記録が残ってないか確認してもらう。
拘留中に面会にきた女性がいたが、教えられないと神代は言いつつ、その女性のことが書いてある書類を部屋に忘れて出て行った。
自分はファイルを忘れて5分後に戻ってくる。と牧本に伝え彼女の情報を教えてくれた。
蕪木の娘・塔子
牧本が以前面会にきた、蕪木の娘・津森塔子(満島ひかり)を訪ねると、養豚場で働いていた。
母の千晶は3年前に亡くなり、塔子は1人で孤独を感じている。
塔子は葬儀の話を聞き、市役所がそこまでしてくれるのだと驚いた。
牧本は彼女の家に行き話を聞く。
塔子が20歳の時に、留置所に面会に行ったが、結局言い合いになり喧嘩別れとなった。
牧本は、白鳥の写真を見つけ、彼女が白鳥を好きなことを知る。
蕪木も白鳥を撮っていたことを伝えた。
塔子は10年前に槍田幹二(國村隼)という人から届いた手紙を牧本に見せた。
父に会いたがっていたが、塔子たちは連絡先も知らなかったためどうすることもできなかったらしい。
写真も入っていて炭鉱作業員だった若いころの蕪木と槍田のようだった。
牧本は葬儀に参列してもらうよう塔子に頼むが、彼女は父を許せないでいると断る。
ただ、親が亡くなってしまったと知り涙を流した。
老人ホームにいる槍田に会いに行く牧本。
彼も蕪木の死を聞きショックを受ける。
槍田は炭鉱作業員時代に爆発にあい、目は見えなくなったが、命を蕪木に助けてもらった。
また、蕪木が母子を捨てたのは自分のせいだとも言った。
槍田は目を失ったのに、自分は幸せに暮らしていることが申し訳ないと感じたのかもしれないと。
心を開く
牧本は自分のために買った墓地を蕪木に譲ると決めた。
塔子は父のためにたくさん調べて、墓地まで用意してくれた牧本に感謝し葬儀に参列することにした。
そして今度会った時に、父がどう生きてきたかを牧本から直接聞くと約束した。
牧本は帰り道、嬉しくて白鳥を撮るため、一眼レフのカメラを購入した。
白鳥を目で追いファインダーを覗いた時、衝撃音とともに風景が消し飛んだ。
蕪木の遺体を引き取りに来た下林と話していた神代に、牧本が事故で死んだと連絡が入る。
2人とも衝撃を受け、下林は目頭を押さえた。
粘り勝ち
数日後、蕪木の葬儀が行われた。
塔子をはじめ、牧本が訪ねてきた人たち全員が参列した。
塔子は牧本が蕪木より先に荼毘にふされたことを知らず、用事があり来ていないんだと思った。
下林と神代は牧本の骨壺を無縁墓地に持ってきて合掌する。
そこから、牧本が蕪木に譲った墓が見えた。
葬儀に参列したたくさんの人を見た神代は、
「牧本さん、あなたの粘り勝ちですよ…」
そう天を見上げつぶやいた。
みんながいなくなった無縁墓地に、蕪木をはじめ、今まで牧本が見送った人たちが墓石の前で掌を合わせた。
こうして集まったたくさんの人が牧本を見送った。
最後まで回収されなかった伏線とは?
牧本は、物語の一番初めで自分の墓地を買います。
そして蕪木に関わった人へ話を聞いた後、買ったばかりの墓を蕪木の娘・塔子に譲ります。
牧本がなぜそんなことをしたのか、はっきりと理由がなかったので、予想してみました。
墓地を買った理由
- おみおくりを何度もするうちに、自分の墓だけは用意しようと思った。
墓地を譲った理由
- 蕪木の人生をみんなから聞き、すごくいい人だと感動したから。
- 塔子を好きになったから。
- 最後のおみおくりだから、葬儀だけじゃなく墓地も渡してあげたくなった。
実際の理由は、映画館ではっきりするのかどうか、そこを注目して見に行きましょう!
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