『バズ・ライトイヤー』は、2022年7月1日に劇場公開を迎え、日本では10億円の興行収入を記録し、コロナ禍でもヒット作に躍り出ている。
ディズニー・ピクサーとしては2年ぶりの劇場公開作であり、『トイ・ストーリー』の原作キャラクターという事もあり、日本では10億円超えを達成し強さを見せた形です。
しかし一方で、アメリカ映画で最も重要視される北米の興行収入は、かなり厳しい状態となり、2年ぶりの劇場公開作となったピクサーは、結果としてケチがついてしまった…
この日本とアメリカの興行収入の違い、異なる結果となった事情は、どんなものなのか…??
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『バズ・ライトイヤー』が大コケ!?
『トイ・ストーリー』の主人公の1人である、バズ・ライトイヤーを主人公に据えた映画『バズ・ライトイヤー』。
ディズニーピクサーの記念すべき1作目であり、随一の人気を誇るキャラクターです。
日本ではその人気を証明するかの如く、10億円の興行収入を記録し、コロナ禍であっても見事に結果を残しています。
しかし、北米では…
というよりも、世界興行収入でみても、本作『バズ・ライトイヤー』は製作費に毛が生えた程度しか稼げておらず、結果として大コケとなってしまっています。
映画『バズ・ライトイヤー』の制作費は、約2億ドルと言われています。
そして、最終的な世界興行収入は、2.3億ドルほどでマーケティングなどの費用を含めれば赤字です。
ハリウッド映画のマーケティングや広告費用は、作品ごとに変わるものの、通説としては7500万ドル前後がセオリーとも言われている額です。
日本ではしっかりとヒットしたにも関わらず、結果としては大コケ…
このチグハグは何故起きてしまったのか…
その原因を究明する前に、まずはこの映画『バズ・ライトイヤー』に関して紹介していきます。
『バズ・ライトイヤー』のあらすじ
有能なスペース・レンジャーのバズは、自分の力を過信したために、1200人もの乗組員と共に危険な惑星に不時着してしまう。
https://www.disney.co.jp/movie/buzzlightyear/about.html
地球に帰還するため、バズは猫型の友だちロボットのソックスと共に絶対に不可能なミッションに挑む。
その行く手には、ずっと孤独だったバズの人生を変えるイジーや個性豊かな仲間たちと、思いもよらぬ“敵”が待ち受けていた──。
ストーリーに関しては、見事すぎる展開が待っています。
バズ・ライトイヤー、SF、アクション、どう見てもこの三要素だと、至って普通のSF的な物語だと仮定できるはずです。
上の公式のあらすじを見ても、見知らぬ惑星で、困難と冒険が待っている。
そんな展開なのは間違いない…
もちろんそこはピクサー。
ありきたりな展開と思わせ、まさかの事態に陥っていくストーリーは見事過ぎる。
冒頭は、ヒーローものに飽きたと感じている人なら、若干退屈に感じるかもしれない。
しかしもう少しだけ辛抱すると…
想像を超える展開が待っているのです。
そして、見終わった後に感じるはず。
やっぱり、ピクサー…面白いわぁ!と。
それだけ、間違いない作品にちゃんと仕上がっているのです。
『バズ・ライトイヤー』のキャスト
キャラクター | 声優 | 吹き替え |
バズ・ライトイヤー | クリス・エヴァンス | 鈴木亮平 |
イジー・ホーソーン | キキ・パーマー | 今田美桜 |
ソックス | ピーター・ソーン | 山内健司(かまいたち) |
モー・モリソン | タイカ・ワイティティ | 三木眞一郎 |
ダービー・スティール | デイル・ソウルズ | 磯辺万沙子 |
ザーグ | ジェームズ・ブローリン | 銀河万丈 |
アリーシャ・ホーソーン | ウゾ・アドゥーバ | りょう |
アイヴァン | メアリー・マクドナルド=ルイス | 沢城みゆき |
キャストに関しても、しっかり力が入っている事が伺えます。
なんてったって、バズの吹き替えにクリス・エヴァンス。
世界中がイメージするヒーロー像に、ぴったりとも言えるキャスティングです。
しかしそれ以上に着目すべき点は、日本の吹き替え声優陣です。
この豪華な面々、これだけでヒットするのも納得!
俳優や芸人のキャスティングは当然ながら、客寄せパンダ的な要素もあるでしょう…
しかし、そこはピクサー作品。
本職である声優陣も、とても豪華です。
銀河万丈さんに沢城みゆきさん…
このメンツだけでも、一癖ありつつとても面白い展開が予想できてしまう…
日本でのヒットが頷けるキャスティングです。
『バズ・ライトイヤー』が大コケした事情
映画『バズ・ライトイヤー』は、何故大コケしてしまったのか…
ディズニーピクサーの代表的キャラクターでもある、”バズ”の単独作品という事もあり、2022年の夏の注目作であったはずの映画『バズ・ライトイヤー』。
ほぼ、利益は出せず、赤字を計上してしまいます。
そんな映画『バズ・ライトイヤー』、大コケした要因を探っていきましょう!
2022年最大のヒット作と被ってしまった
1番の懸念点とされているのが…
2022年最大のヒット作である『トップガン:マーベリック』と、公開期間が丸かぶりしてしまったこと。
そして『トップガン:マーベリック』は、大ヒットを記録しロングランとなっている現状…
完全にその影に、『バズ・ライトイヤー』は隠れてしまったのでした。
やはり、トム・クルーズは強い!
『バズ・ライトイヤー』は太刀打ちできなかったのです。
中東やアジアでは上映禁止となってしまう
もうひとつ、世界興行収入が大きく伸びなかった原因は、中東などのアジアの一部地域では上映禁止となってしまいます。
それは女性同士のキスする場面が映っていたこと。
このシーンのカットを要求した中国でも上映しておらず、この影響は興行収入に現れてしまうのでした。
カットの要求はディズニー側で拒否した為、大国の中国でも上映は出来なかったのです。
ディズニーは早々に見切りをつけた
結果的に、興行収入の伸びは著しく下がったため…
ディズニーは、劇場公開を早めに切り上げてしまいます。
そして、早々にディズニープラスで配信へと切り替え、結果的に失敗作と言わざるをえないくらいの数字しか残せないのでした…
なんだかんだ『バズ・ライトイヤー』は面白い!
ここまで『バズ・ライトイヤー』のネガティブな点を紹介してきましたが…
実際に映画を鑑賞してみると…
なんだかんだ、やっぱりそこはディズニーピクサー!
めっちゃ面白いんです!
声優がクリス・エヴァンスということも合わせて、結局は典型的なSFヒーローアクションものでしょ!
と、自分勝手にそんな物語だと、固定観念で固めてしまいました。
しかし蓋を開けてみれば、この物語は全く想像がつかない、思いもつかない展開に転んでいくのです。
そして、そんな物語を見せられた日にゃぁ…
もう当然の様に、この物語に没頭してしまうのでした…
やっぱり、ディズニー作品はどんなものであれ、面白い!うん。それはもう、間違いない!