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映画【聖闘士星矢】のクロスを徹底解説!監督が参考にしたのは古代ヨーロッパの鎧!?

戦闘している聖闘士たち
出典:映画【聖闘士星矢】公式Twitter

2023年4月28日(金)に公開される映画【聖闘士星矢 The Beginning】。新田真剣佑さんのハリウッド初主演作品となった本作は、原作の大ファンというトメック・バギンスキー監督がメガホンを取りました。原作への強いリスペクトを感じるシーンも多いという映画【聖闘士星矢 The Beginning】。今回はそんな映画【聖闘士星矢 The Beginning】に登場する聖衣(クロス)を徹底解説していきます!

映画【聖闘士星矢 The Beginning】の作品情報

出典:映画【聖闘士星矢】公式Twitter
原作車田正美
監督トメック・バギンスキー
脚本ジョシュ・キャンベル
マット・ストゥーケン
キール・マーレイ
製作ジョセフ・チョウ
ティム・クォック
主題歌P!NK:『Courage』

原作【聖闘士星矢】のクロスとは?

クロスは聖闘士たちに許された防具!

クロスは女神・アテナを守る聖闘士たちのみに与えられる防具です。そのため、聖闘士の証ともいえるでしょう。聖闘士たちの守護星座をかたどったデザインになっているクロス。じつは防具としてとても優秀で、分解や変形も可能という高い汎用性を持っています。さらに驚くべきことに、クロスには生命が宿っているとされ、傷がついたり破損した場合、多少であれば時間はかかりますが自己修復することができるそうです。

クロスは聖闘士たちの正装!

聖闘士たちのクロスは、彼らにとって正装でもあります。そのため、かしこまった場所や女神や教皇への謁見のさいなどには装着することが義務化されていました。星座を設計図に作られたというクロスは、頭や肩に特徴的な装飾があり、基本的には装着する部位はほとんど同じですがデザインによってよってまったく違うものに見えています。

クロスは小宇宙を増幅することができる!

クロスはただの防具ではなく、聖闘士たちの“小宇宙”を増幅させる機能もあります。より上位のクロスを身につけることで、小宇宙の増幅値はあがっていき、戦闘において優位であるといわれています。しかし一方で、クロスが上位でも使いこなすことができず、小宇宙の燃焼が不十分であれば、クロスは足枷のように重く動きを妨げることになってしまいます。

映画【聖闘士星矢 The Beginning】のクロス徹底解説!

映画【聖闘士星矢 The Beginning】のクロスは原作と違う?

手を上げている星矢
出典:映画【聖闘士星矢】公式Twitter

原作【聖闘士星矢】のクロスは、色とりどりな配色が施され、派手な仕様になっています。しかし一方で実写映画では色合いは一気に地味になっているようにも見えます。防具としてより鎧らしい形へアレンジされているようにも見える実写映画でのクロス。淡い配色は見られますが、原作のような原色を多用した彩り鮮やかなデザインとは違うようです。

監督が重視したのは“動きやすさ”

公式サイトのプロダクションノートにて実写映画版のクロスは“動きやすさ”を重視したと明かされています。実写映画では実際に俳優たちが着用して激しいアクションをおこなう必要がありました。そのため、原作にならったクロスを採用すると、“動きやすさ”が損なわれてしまう恐れがあったようです。

また、アニメーションや原作のキャラクターと生身の人間である俳優たちとでは大きな差があるとバギンスキー監督は説明していました。紙の上では美しく造形されているクロスも、実写化となると勝手が違うようで、実写映画版では改良をおこなう必要があったようです。

参考にしたのは古代ヨーロッパ風の鎧!

生身の人間が着用し、“動きやすさ”を重視したクロスを製作するにあたって、監督らが参考にしたのが古代ヨーロッパ風の鎧だそうです。古代ヨーロッパの鎧たちは、荘厳な雰囲気があるにもかかわらず実戦に使用していたこともあり動きやすく作られています。そんな古代ヨーロッパ風の鎧にヒントを得て、実写映画版クロスはデザインされています。

星矢のクロスは20以上ものパーツからなるポリウレア製!

クロスの試作はまず紙でプロトタイプを製作するところから始まりました。そのあと厚紙や発泡スチロールでの試作品を作り、最終的には金属のような外見でも軽量化されている特殊素材“ポリウレア素材”で製作されたクロスが劇中で使われています。

星矢のクロスのモデルはヨーロッパ式のプレートアーマーが採用されました。20以上ものパーツで構成されているという星矢のクロスは、動きやすく実用的な防具に仕上がっているようで、外見も損なわず“動きやすさ”も兼ね揃えたという究極のクロスが完成しています。

一番複雑なのはフェニックスのクロス!

実写映画版で登場するクロスのなかでもとくに複雑だったのが、全身の85%ちかくを覆うという「フェニックス」のクロスでした。本物の甲冑からもヒントを得て製作されたフェニックスのクロスは、アルミで作られたそうです。一般的に42kg近くになってしまう鎧を、アルミ製にすることで約8kgまで軽量化することに成功しています。しかしそれでも8kgのクロスを身につけてアクションをこなしたネロ役のディエゴ・ティノコは「毎日が全身運動のようなもの」だったと撮影時の苦労を語っています。

原作者の車田正美先生も“古代ギリシャの鎧”を参考にしていた!?

出典:【聖闘士星矢】公式サイト

バギンスキー監督が製作初期段階でクロスのデザインを原作者の車田先生に見せたところ、「こうじゃない」とダメ出しをもらったそうです。そのとき、車田先生が自身は“古代ギリシャの鎧”をベースにクロスをデザインしていたことを監督に明かしました。この先生のアドバイスがあり、バギンスキー監督は“古代ヨーロッパの鎧”に着想を得るというアイディアを思いついたそうです。

まとめ

【聖闘士星矢】にとって聖衣(クロス)は、非常に重要なアイテムです。聖闘士たちの証でもあるクロス。そんな重要なアイテムを、どのように実写化するのか監督をはじめ製作スタッフは試行錯誤を重ねました。原作の大ファンであるというバギンスキー監督の妥協を許さない熱意もあって、死角のないクロスが完成されています。ぜひ劇中に登場するクロスにも注目して、作品を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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