2023年10月27日(金)に公開された、映画【愛にイナズマ】。
アフターコロナと家族愛というテーマの作品ということで、今の社会を象徴していると話題になっています。
社会の理不尽さに打ちのめされた恋人同士の花子と正夫が、10年ぶりに再会したどうしようもない家族の力を借りて反撃の狼煙を上げます。
アフターコロナ…どんな話か想像つかないけど楽しみ。
仲野太賀さん親子は同じシーンで出たのかな?
本記事では、映画【愛にイナズマ】のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。
映画【愛にイナズマ】の概要
スタッフ・主題歌
監督・脚本 | 石井裕也 |
主題歌 | エレファントカシマシ「ココロのままに」 |
- 監督・脚本は、【茜色に焼かれる】では、コロナ禍で懸命に生きる母子の姿を描いた石井裕也さんです。
- 主題歌は、エレファントカシマシの1998年の名曲「ココロのままに」です。
石井裕也監督が若いころから聞いていたこの曲を主題歌にしたいとの熱い要望で実現となりました。
登場人物
- 折村花子:松岡茉優
主人公で映画監督を夢見る折原家の末っ子 - 舘正夫:窪田正孝
花子の運命の人で空気が読めないが魅力的 - 折村誠一:池松壮亮
口がうまい折村家の長男 - 折村雄二:若葉竜也
真面目で優しい折村家の次男 - 落合:仲野太賀
売れない俳優で正夫の親友 - 携帯ショップの女:趣里
- ホテルの社長:高良健吾
誠一の上司 - 原:MEGUMI
花子を振り回す映画プロデューサー - 荒川:三浦貴大
映画の助監督で花子を認めていない - 芹澤興人
- 笠原秀幸
- 佐々木智夫:鶴見辰吾(声の出演)
- 配送会社の社長:北村有起哉
治の上司で従業員の人生を大切にする - 鬼頭三郎:中野英雄
- 則夫:益岡徹
折村家に縁のある海鮮料理屋の店主 - 折村治:佐藤浩市
妻に愛想をつかされた折村家の父
映画【愛にイナズマ】のあらすじ・ネタバレ!
ここからは、映画【愛にイナズマ】のあらすじを整理していきます!
(※ネタバレ注意!)
嫌な助監督
26歳の折村花⼦(松岡茉優)は気合に満ちていた。
幼い頃からの夢だった映画監督デビューが、⽬前に控えていたからだ。
街行く人をカメラで撮影しては、本当に起きたことを映画に入れようとする。
自殺しそうな人を見て野次馬たちが、「早くしろ!」と叫んでいたので、それを自分の映画に入れようとしたが、助監督の荒川(三浦貴大)からは、こんなことありえない。と却下される。
プロデューサーの原(MEGUMI)はどっちつかずで、原の提案でみんなで飲みに行くことに。
コロナのため、花子の部屋で飲んだがそこでも荒川は花子の言うことに、意味が分からない、理由がないと食ってかかる。
会がお開きとなり2人が帰った後、もう少し飲もうと荒川が戻ってきたが追い返す花子。
実家では、妻に愛想を尽かされた⽗・治(佐藤浩市)と近所の海鮮料理屋の店主・則夫(益岡徹)が一緒に酒を飲みながら、何度も花子に電話するが全く出ない。
運命の人
そんな時ふと⽴ち寄ったバーで、空気は読めないがやたら魅⼒的な舘正夫(窪⽥正孝)と運命的な出会いを果たす。
正夫は精肉工場で働く青年で、売れない俳優で親友の落合(仲野太賀)が部屋に居候している。
落合が、花子の映画に出ることになって喜んでいると正夫は話した。
2人でいろいろ話すうちにお互い自然と顔を寄せ合いキスをした。
2回目に行ったバーでは正夫が花子に好きです。と告白した。
奪われた映画
ある日の病院でのリハーサル。
大物俳優の鬼頭三郎(中野英雄)が、がんを宣告されるというシーンだ。
しかし、ここでも花子のこだわりと荒川が主張する今までやり方との食い違いで喧嘩になる。
ついに花子の映画は、荒川に乗っ取られ、荒川が監督になってしまう。
落合の出演もなくなり、鬼頭も新人俳優の落合と共演したかったと残念そうだった。
落合の自殺とプロデューサー
正夫が、ある日仕事を終えて家に帰ると、落合が首を吊って自殺していた。
その葬儀で、原から声をかけられる花子。
原は、こういうことはよくある話だからまた次もあるよ。と明るく励ます。
だが、この話は「消えた女」というタイトルで花子の母をモデルにした話だ。
企画だけでも返して欲しいと花子は懇願したが、上が決めたことだがら上と話せと突っぱねられてしまう。
2人の決意
失意のどん底に突き落とされた花⼦。
正夫は、自分が貯めてきた貯金を花子のために使って欲しいと通帳を渡そうとする。
しかし、花子はそれを突き返すが、励ますように正夫は問う。
「花⼦さんは、どうするんですか?映画諦めるんですか?」
「舐められたままで終われるか!負けませんよ、私は」
イナズマが轟く中、反撃を決意した花⼦が頼ったのは、10年以上⾳信不通の家族だった。
10年ぶりの家族集結
正夫と一緒に実家へ行く花子。
⼝だけがうまいホテル社長の秘書・⻑男の誠⼀(池松壮亮)、真⾯⽬ゆえにストレスを溜め込む聖職者の次男・雄⼆(若葉⻯也)も集まった。
家族が抱える“秘密”を暴き、⾃分にしか撮れない映画で世の中を⾒返してやる!と息巻く花⼦。
突然現れた2⼈に⼾惑いながらも、 花⼦に協⼒し、カメラの前で少しずつ隠していた本⾳を⾒せ始める⽗と兄たち。
家族の秘密
秘密とは、出て行った母が今どこでどうしているのか?ということだ。
治は母に携帯を渡し、連絡が取れるようにだけはして携帯代金を払い続けていた。
みんなでその携帯に電話をかけてみる。
すると、佐々木智夫(鶴見辰吾)という人が電話に出た。
妻は3年前に亡くなり、遺骨は治たちの思い出の海に散骨したことを聞かされた。
ショックを受ける治。
携帯代金を払い続けるもったいないと、みんなで携帯ショップに解約に行く。
対応した店員(趣里)は、本人でなければ解約できないとひたすら言うばかり。
治は妻が死んだことを認めたくなくて亡くなったとは言えなかった。
誠一が代わりに母が死んだことを伝えるが、書類がないと解約できないと言われ、結局諦めて帰った。
フェリー乗り場近くの岩場で、みんなで海を見ていた時、正夫が治をハグした。
治の過去と病気
みんなで則夫の店で食事をする。
則夫は、自分の娘が悪い男と付き合って自殺した時、治が相手の男を殴ってくれたと話す。
だから治は過去に傷害事件で逮捕されていたのだ。
初めて聞くことに驚く子供たち。
そこへ数人の男が来て、則夫の娘をだました男たちだと分かり、みんなでマスクをして反撃する。
誠一が殴られたが、スッキリした気持ちになった。
さらに、治が胃がんで余命1年ということも発覚。
その夜、家族は酔いつぶれ、4人支え合いながら抱き合うようにもつれながら布団の上に倒れ込んだ。
1年後…
父は亡くなり家族で集まり、母は消えてしまったが父の遺灰を抱えて、消えないよね。と涙する花子と兄たち。
花子は治の遺骨をフェリーの上から海に散骨した。
仲野太賀と中野英雄の親子共演が実現?
公開日に観てきました!
私個人としては、微妙でした。
反撃というなら、何年後…とかにしてでも、前半であれだけコケにされた助監督とプロデューサーに自分の映画を大ヒットさせて見返してほしかったです。
花子が映画の中で赤にこだわった理由も、結局分かりませんでした。
お母さんが好きだったのかな?と想像しています。
豪華キャストで楽しみにしていたけど、感情移入しにくく残念でした。
仲野太賀さんと中野英雄さんの親子共演シーンがあるか注目していましたが、ニアミスでした。
2人とも少ししか出ていませんでしたが、英雄さん演じる鬼頭が、落合が映画から降ろされた後に、あの若い俳優さんと共演したかったと言って太賀さん演じる落合を気に掛けてはいました。
全く関係ないわけじゃないけど、本当は同じ画面で共演してほしかったです(笑)
今後の共演に期待しています!