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映画【幼い依頼人】のネタバレ!10歳の少女が受けた凄惨な児童虐待は「実話」!

出典:映画.com

映画『パラサイト 半地下の家族』のアカデミー賞受賞から、世界中でますます注目されている韓国映画。このタイミングで、常にタブーとされている「児童虐待」をテーマにした新作映画が公開されます。しかも今作、映画『幼い依頼人』は、2013年に韓国で実際に起こった“漆谷継母児童虐待死亡事件”の全貌を暴くというストーリー。「7歳の弟を殺した」という衝撃の自白をした年端もいかない少女は、なんと実在するのです……。

本記事では、本作のベースになった“児童虐待死亡事件”の全貌を元に、映画『幼い依頼人』のストーリーをネタバレしていきます!

これから紐解いていく映画の内容も衝撃ですが、ベースとなった“事実”はそれを上回る凄惨さ。小さな子供になぜこんな仕打ちができるのでしょうか……?

映画『幼い依頼人』の予告編 2013年に韓国で起きた児童虐待死亡事件の全貌!

継母による日々の激しい虐待、さらに心の支えであった弟の殺害を自白させられる……。そんな被害者の少女のことを、周囲の大人は気づいていながら見ないフリ。はっきり言って、これだけでも「ダークサスペンス」のシナリオとして十分な要素が詰まっていますよね。

つまり、全てが事実であるとはとても信じたくない内容。一体この話、どこまでが実話なのかが気になるところではないでしょうか?

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そうなんです。今作『幼い依頼人』は、単なる映画のテーマとして“児童虐待” をピックアップしたというより、「問題提起作品」として制作されました。実際、韓国での児童虐待の報告数は、ここ5年で2.4倍も増加しています。「へぇ、韓国では……」と思いきや、日本での摘発数も2018年に過去最多 “1,400件”と、現在進行形で増え続けているのです。

筆者は意外だなと思いました。もう今時、「殴って分からせる教育」をしている家庭ってないじゃないですか。それでも児童虐待は増え続けている。これは「しつけ」ではなく、紛れもなく「現代社会が抱える闇」が最も弱い立場の児童に降りかかっていると言えますよね。

「それにしても、まさか自分の身近にはないだろ〜」と考えるのが人の心。そんな人々の無関心に警鐘を鳴らす衝撃作『幼い依頼人』は、実は日本上陸前からすでに話題になっています。

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映画『幼い依頼人』の登場人物とキャストを紹介

映画『幼い依頼人』のネタバレの前に、登場人物の紹介をしていきましょう。
特に最後に紹介する“韓国の天才子役”は、今後注目です!

新米弁護士 “ジョンヨプ”(イ・ドンフィ)

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主人公の弁護士“ジョンヨプ”役を演じるのは、イ・ドンフィ。彼の演技スタイルはカメレオン気味。強烈な特徴はありませんが、映画『エクストリーム・ジョブ』『お嬢さん』『ワンライン 五人の詐欺師たち』など話題作に多く出演し、その役作りに定評のある俳優さんです。

法律学校を卒業したのに進路が決まらず、仕方なく姉に勧められた「児童福祉館」に就職した “ジョンヨプ”。福祉館での仕事で、10才の少女・ダビンと弟・ミンジュンに出会います。二人が継母から虐待を受けていることを知ったジョンヨプでしたが、自分の出世ルートには、まあ関係ない話。弁護士になって出世することのみがジョンヨプの人生の目標なのです……。

元凶の継母 “ジソク”(ユソン)

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韓国では映画、ドラマ共に活躍している女優、ユソン。日本でもよく知られた出演映画だと、2012年の『母なる復讐』があります。

ユソン自身もプライベートでは子供を持つお母さん。虐待シーンが、娘役である子役・ミョンビンに悪影響を及ぼさないがどうか、撮影中は気がかりだったそうです。ただ、「世の中に訴えるために本気で演じた」とも語っていて、彼女の今作に対する「母だからこその熱量」が伝わってきます。

今作で演じるのは、事件の元凶となった継母 “ジソク”。夫の連れ子であった姉弟を、日常的に虐待します。しかし、彼女の鬼の所業は虐待だけにはとどまらず……。

幼い依頼人 “ダビン”(チェ・ミョンビン)

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タイトルの「幼い依頼人」こと “ダビン”を演じるのは、韓国で天才子役と評価されているチェ・ミョンビン。今作での「初めての映画出演」が韓国では話題になっており、今までドラマでは主に主人公の幼少期の役を好演していたのだとか。少し前の芦田愛菜ちゃんみたいな感じですかね!

7歳の弟と共に父親に連れられて、継母・ジソクと暮らすことになったダビン。母代わりになって弟を守る!というメンタルの強さと、「歌手になりたい」と夢を語る聡明さのある彼女。

しかし度重なる虐待と、状況を知っていながら全く助けてくれない大人たちへの絶望から、劇中どんどん雰囲気が変貌していきます……。

以下ネタバレ注意!! 凄惨な実話がベース 映画『幼い依頼人』の全貌とは!?

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登場人物の紹介を終えたところで、いよいよ映画『幼い依頼人』のネタバレに突入していきます!

今作の最大の特徴は、実際に起きた凄惨な虐待事件「漆谷継母児童虐待死亡事件」の全貌を世界に伝えるという目的があるということ。物語の最後には、わずかばかりの希望の光は指すのでしょうか……?それとも全く救いのないラスト?

“ジョンヨプ”が児童福祉館で出会った少女“ダビン”は継母から虐待を受けていた

ロースクールを無事卒業し、これから出世の道を突き進むはずだった主人公 “ジョンヨプ”

しかし、その後の就活は難航。何度も失敗し、最終的に臨時でしぶしぶ児童福祉館に就職することになります。福祉館で働くある日、継母から虐待を受けているダビン姉弟に出会ったジョンヨプ。

ただ、臨時の仕事である児童福祉について、あまり深刻に考えていなかった彼は、「また来る」とだけ言い残して去ってしまいます。

継母から鼓膜を破かれた……。少女を救済するための奔走が始まるが……?

数日後、目標通り法律事務所に就職することができたジョンヨプ。ところが、ジョンヨプのもとに、あの虐待姉弟の“ダビン”からの電話がかかってきます。「継母に鼓膜を破かれた……」

ジョンヨプは、ダビンがこれ以上の虐待を受けないように、継母から引き離そうと奔走します。しかし、かえって誘拐犯扱いをされてしまったジョンヨプ。自分にできることはここまでなのか!?

家庭内の虐待事件に他人が介入することの難しさが表現されていますよね……。

“ダビン”の衝撃の自首「私が、7歳の“実の弟”を殺した。」

その後、誘拐騒動のこともあり大きな行動を起こすことができなかったジョンヨプ。そこにダビンの弟・ミンジュンの訃報が飛び込んできます。さらに弟・ミンジュンを殺したのは、なんとダビンである、と……。

弟を心の拠り所にしていたダビンが、ミンジュンを殺すはずがない!何かが間違っていると感じたジョンヨプ。しかし、ダビンは警察で「自分が殺した」と自首をしているというのです。そんなまさか……。

少女の弁護士になる“ジョンヨプ” 幼い依頼人がひとりで抱えていた「真相」とは?

継母からの暴力、周りの大人たちの無言の仕打ちから、人生を諦めているように見えるダビン。

そんな彼女を目の当たりにしたジョンヨプは、事件の真実を明かすため、「ダビンの弁護士」になり、彼女を守ることを決心します。

実話では「3姉妹の長女が継母から殺人罪をなすりつけられていた」

「ダビンは実際に弟を殺したのか?」
洗脳で家族を殺害させられた事件、過去に日本でもありました。まさかダビンも虐待の一環で、指示されて……?物語の核心とも言える、この殺人の真相ですが、モデルとなった実際の虐待事件の結末を紐解いてみましょう。

実際の事件の被害者は姉弟ではなく、12歳の姉を含めた3姉妹。2013年、8歳の末妹が殴打され死亡するという事件が起こりました。

そこで証言したのは、12歳の姉。なんと「妹を殺した」と自白を始めました。ここまでは映画とほとんど同じですね。しかし、実際に8歳の少女を殺害したのは継母。わずか12歳の姉に虚偽の自白をさせ、殺人罪をなすりつけていたのです。

ちなみに継母に下された判決はたった「懲役10年」。怒りで震えますね。虐待の極め付けに、たくさんの大人たちの前で最悪の嘘をつかされたこの少女。一体どんな気持ちだったのでしょう。

映画『幼い依頼人』は増加の一途を辿る「児童虐待」に警鐘を鳴らす!

出典:映画.com

日本でも、飛行機の機内映画ですでに鑑賞したという方が多い今作。「最後まで観るのがキツかった」という声がかなり多い映画です。普通のドラマであれば、継母にも虐待してしまうやむ終えない事情(そんなものは実際ありませんが)があったり、心を入れ替える場面があったりしますよね。
それでなんとか、鑑賞者が心を落ち着ける、といった具合の。

しかし、今作は、増加の一途を辿る「児童虐待」に目を向けさせるための問題提起作品。
胸糞で当たり前、「不幸な子供たちは実在する」という事実に真っ向から切り込んだ、映画『幼い依頼人』は、2020年3月27日公開です!

 

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