映画『魔女がいっぱい』は、 2020年12月4日に劇場公開を迎えたファンタジー映画です。
アメリカでは、コロナ禍の影響で配信作品となっています。大物の映画監督、ロバート・ゼメキスが指揮を取り製作された作品で、主演のアン・ハサウェイが新境地の演技を披露している話題作です。
そんな本作をネタバレ解説していきます!
映画『魔女がいっぱい』の概要
2020年12月4日に公開したアン・ハサウェイ主演の映画、『魔女がいっぱい』。
『チャーリーとチョコレート工場』の原作者で、児童文学の作家として世界にその名を轟かすロアルド・ダールの同名作品の実写映画かとなる本作。
監督はロバート・ゼメキスが務め、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなど、愛される映画を作るのに定評がある大物監督です。
本作は、名優オクタヴィア・スペンサーなどが脇を固めるも、最も注目を集めているのは、アン・ハサウェイの出演。
これまでのアン・ハサウェイにはない悪い魔女の役となり、それまでのヒロイン的イメージを一新しています。
ロバート・ゼメキスにアン・ハサウェイ、オクタヴィア・スペンサーとヒットの予感を感じさせる作品ですが、アメリカではコロナ禍の影響で”HBO MAX”での配信へと切り替わっています。
しかし日本を始めとする、他の国では一部劇場公開に踏み切っている作品でもあります。
一方で、本作は公開前に、批判を集める事態にも発展していました。
アン・ハサウェイ演じる魔女に、指が3本しかないなど身体的欠損を取り入れたことによる批判でした。
実際に指の数が少ない障害者を傷つけてしまうのではないか?
との声が一部から上がったのです。
この映画をどう見るのか…
ファンタジーとしてフィクションにはなるのですが、近年のコンプライアンスを過剰に受け取るのか…
観客たちの見方も問われる様な作品です。
とはいえ、本作の白眉ともなるのは、明らかにアン・ハサウェイの見事な魔女。
それまでのイメージを覆した、一皮剥けた演技は必見です。
ここまで見た目的にも美しいアン・ハサウェイが、飛び抜けたキャラクターを見事に演じたことで、圧巻なほどにコミカルでありながらもスリリングな展開に息を呑むようなストーリー。
コロナ禍で映画業界が寂しいものとなった2020年の締めくくりを飾る映画としてはとても面白い作品です。
もし興味があるならば、本記事を見てぜひ劇場で!
映画『魔女がいっぱい』の作品情報
原題:The Witches
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ギレルモ・デル・トロ、ロバート・ゼメキス、ケニヤ・バリス
原作:ロアルド・ダール「魔女がいっぱい」
出演:アン・ハサウェイ、オクタヴィア・スペンサー、スタンリー・トゥッチ、クリス・ロック
公開:2020年12月4日
配給:ワーナー・ブラザース
公式ウェブサイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/majo-movie/about.html
映画『魔女がいっぱい』のあらすじ(ネタバレなし)
その昔、とある男の子がいました。
彼は、不運な事故によって両親を亡くしてしまいます。
時代は1960年代、彼はおばあちゃんに引き取られ、悲しみに暮れていました。
おばあちゃんの献身的なサポートによって、徐々に本来の自分を取り戻していきます。
一方、世界には魔女という存在がありました。
魔女の嫌いなもの、それは子供たちの存在です。
魔女は人知れず存在し、子供たちをこの世界から無くすためどこからともなく現れ、消してしまうのです。
映画『魔女がいっぱい』のあらすじをネタバレ!
映画『魔女がいっぱい』のあらすじをネタバレ解説をしていきます。
前情報などを入れずに鑑賞予定の方などは、図トーリーを詳しく解説していますので、読み飛ばし必須ですのでご注意ください!
魔女との遭遇
おばあちゃんの献身的なサポートによって、両親を失った悲しみから徐々に自分を取り戻して行った少年。
そのおばあちゃんは、かつて、小さい頃に友達が魔女によって鶏に変えられてしまった経験がありました。
おばあちゃんは、あらゆる方法を知っていて魔女の対策法を練っていました。
少年とおばあちゃんが買い物をしているとき、少年は魔女の脅威に晒されてしまいます。
マダムっぽい格好をした女性は、少年に手を差し伸べます。
しかしその手には、蛇が這いずっており明らかに魔女の存在であることがわかるのでした。
間一髪で、魔女の魔の手から逃げると、おばあちゃんに報告します。
魔女は、あらゆる手を使って子供に忍び寄り、消し去ってしまうのです。
動物に変えられてしまいます。
少年は、魔女に目をつけられてしまいました。
おばあちゃんは魔女の魔の手から逃げるため、リゾート地にある高級ホテル・オーリンズホテルに2人で逃げることにしたのです。
魔女がいっぱい!
オーリンズホテルに、チェックインをする少年とおばあちゃん。
すると「児童愛護協会」の団体さんの宿泊がありました。
しかしそれは、魔女たちの団体だったのです。
魔女たちの大ボスとなる孫座、グランド・ウィッチこと大魔女の存在をおばあちゃんから知らされていた少年。
大魔女は、口は大きく裂けていて、指は鋭いカギ爪を隠すために手袋をしています。
足の指はなく、頭は爛れているためカツラや帽子を被って隠していると…
少年は、両親を亡くして憔悴していたことで、おばあちゃんにハムスターをペットとしてもらっていました。
そのハムスター、デイジーとホテルのとある大部屋で遊んでいると、そこに「児童愛護協会」の会合が始まってしまいます。
少年は咄嗟に隠れると…会合がスタートしてしまうのでした…
しかしその会合は、「児童愛護協会」ではなく、参加者全てが魔女だったのです。
そう、魔女がいっぱいだったのでした。
魔女たちの計画
その会合は、魔女たちの会合。
魔女達の先頭に立って話している人物、それはまさしく大魔女で、おばあちゃんが言っていた魔女の姿そのものでした。
魔女達の目的、それは世界中の子供達をぶっ潰す!というもの。
子供たちの存在を消すため、それぞれの魔女達に帰ったらお菓子屋を開く様に大魔女は指示をします。
そして、そのお菓子にネズミに変身してしまう薬”ネズミニナール”を混ぜて、子供達に売ろうという計画でした。
すると大魔女は、突如クンクンと匂いを嗅ぎはじめます。
そう、そこに子供が紛れ込んでいることを怪しんでいたのです。
するとその場所に、ホテルにいるもう1人の子供、ブルーノが現れます。
手始めに狩る、魔女たちのターゲットでした。
みんなネズミに!?
ブルーノは、魔女達の計画にまんまとハマってしまい、薬入りのお菓子を口にしてしまいます。
案の定、ネズミへと変えられてしまいます。
ネズミになったブルーノを踏み潰そうと魔女達は襲いかかります。
ブルーノは万事休す!
その束の間、なんと少年のペットであるネズミ、デイジーが「こっちよ!」とブルーノの事を助けるのでした。
そう、ネズミのデイジーもかつて魔女にネズミへと変えられていたのです。
彼女も元は人間の女の子のメアリーでした。
驚くのも束の間、結果として少年は魔女に見つかり、捕まってしまいます。
そして、耳の中に薬を入れられてしまいネズミになってしまいました。
おばあちゃんの元へ!
ネズミになってしまった少年とブルーノ、メアリーはこの窮地を脱する手立てを知っているかも知れない、とおばあちゃんのもとへと行くことにします。
通気口を通って、キッチンを横切り客室へ。
部屋にいるおばあちゃん、しかしドアは閉まったまま。
ネズミの姿では容易にドアを開けることもできません。
そこで3人?いや、3匹は掃除のカートをよじ登って、インターホンを押すことにしたのです。
ピンポンを押して、おばあちゃんにドアを開けさせる計画を実行に!
清掃員に見つかってしまうもかろうじて、計画が成功しおばあちゃんの部屋に入ることに成功した3匹。
おばあちゃんに、事情を説明し元の身体に戻ることに…
大魔女の部屋へ!
”ネズミニナール”の薬があれば、その成分を使って元に戻る薬を作れるかも知れない!
そういうあばあちゃんを信じて、おばあちゃんと少年たちの部屋の真下にある大魔女の部屋へと忍び込むことに…
少年は、おばあちゃんの編み物に隠れて、大魔女の部屋へと忍び込みます。
間一髪でしたが、かろうじて”ネズミニナール”をひと瓶、持ち帰ることに成功。
そして、おばあちゃん御知識を使って、元に戻る薬の生成に…
なんと、失敗してしまうのでした。
この薬には強い呪いがかかっており、”ネズミニナール”から元に戻る方法はなくなってしまいます。
おばあちゃんは落胆しますが、少年はとても前向きです。
この姿でも良い事はあると、逆におばあちゃんを励ますのでした。
逆襲へ!
少年たちは、魔女達の計画を潰すことにします。
”ネズミニナール”を使って、逆に魔女達をネズミに変えてやろうと企むのでした。
ディナーに出るスープに、”ネズミニナール”を混ぜて魔女達を逆にはめてしまおうと考えるのです。
3匹は、再び”ネズミニナール”を持ってキッチンへと潜り込みます。
魔女達が呑むスープはニンニク抜き。
そのスープに”ネズミニナール”を注入し、シェフ達に見つかってしまうも颯爽と逃げ帰ってきます。
いよいよディナー、魔女達がスープを飲みます。
すると、みるみるうちに魔女達がネズミへと変身していきます。
レストランは大混乱!
しかし肝心の大魔女は、おばあちゃんの顔を見て何かを思い出すのです。
決着!
大魔女は、かつておばあちゃんを動物にし損ねた過去がありました。
そう、おばあちゃんの友達を鶏に変えた魔女、それがこの大魔女だったのです。
それを思い出した大魔女は、スープを口にしませんでした。
そしてディナーの光景はまさしくカオスとなってしまいます。
周りの魔女達は次々にネズミになっていき、大魔女は怒り狂います。
そんな中、少年たちはしたたかに大魔女の懐から鍵を盗んでいました。
その鍵を使って大魔女の部屋で、”ネズミニナール”を全て回収します。
そして怒り狂った大魔女が襲いかかります。
少年たちは、ソファーの下に幾つも仕掛けられているネズミ捕りを、大魔女の足元に仕掛けます。
そして、大魔女の足が罠に引っ掛かると、痛みで大きな口を開けて叫び出します。
その大きな口に、”ネズミニナール”を放り込むのでした。
すると大魔女が、ネズミになります。
強烈なネズミになって、少年たちを襲いかかろうとしたその時です。
おばあちゃんが、ガラスの蓋を大魔女のネズミに向けて被せます。
そして重りをのせて。出られない様に閉じ込めたのでした。
大魔女は、どうすることも出来ずに飼い主であるはずの猫に狙われてしまうのでした。
おばあちゃんと少年たちは、”ネズミニナール”に加え、魔女の持ち金を持ってホテルを後にするのでした。
少年、ブルーノ、メアリーは、ネズミの姿のままではありましたが、今回の困難に立ち向かったことで、強い絆ができています。
おばあちゃんの元で、ネズミの姿のまま幸せに暮らすのでした。
そしてそこから長きに渡って、魔女達を殲滅するための計画を練っていくのです…
映画『魔女がいっぱい』のあらすじをネタバレ・まとめ
以上、映画『魔女がいっぱい』ンポあらすじをネタバレしてきました。
この映画は、とにかく悍ましいほどに恐ろしい魔女役のアン・ハサウェイに、全てがかかっている作品です。
この突出したキャラクターが特徴である作品、『魔女がいっぱい』は悪役がとにかく映えるストーリーで、大魔女が全てにおいて鍵を握っています。
そんな大魔女を演じるアン・ハサウェイは、近年少し低迷を辿っていました。
ヒット作への出演は2018年の『オーシャンズ8』以来に。
しかし本作での評判次第では、再ブレイクもあるほどに突出した存在感を発揮しています。
それだけ、コロナ禍の中劇場で公開に至った理由もうかがえるでしょう。
そんな本作『魔女がいっぱい』は、2020年12月4日に劇場公開がスタート。
ぜひ、まだ鑑賞可能ならば、是非足を運んでみてはいかがでしょうか?