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映画『悪人伝』の予告動画がこちら!
極悪組長×暴力刑事、さらには無差別殺人鬼というアクション映画のテンプレみたいな設定。「あ〜これアマプラでいいっしょ〜」と触手が動かない方もいるかもしれません。
『悪人伝』、映画館で観て大丈夫です!もっと気の利いた言い回ししろよと感じることでしょう。でも、本当に大丈夫なんです……。1シーンごとの熱量はドラマ映画とは桁違い。特にマ・ドンソク演じる極悪組長の暴力性は、まるで『ディストラクションベイビーズ』の柳楽優弥、『血と骨』のビートたけしの無差別さに一本筋を通したような……。不快と愛着が共存するなんて誰しも初めての経験のはず。
映画『悪人伝』のキャストを紹介!

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マ・ドンソク

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映画『悪人伝』のあらすじをネタバレ!

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凄惨な猟奇殺人に心躍る“猟奇刑事”
韓国のネオン街。一台の白い車が、前方を走る黒い車に軽くぶつかりました。黒い車を運転していた男が先に降りてきて、首を押さえています。大怪我かと思いきや、そそくさと破損の証拠写真を撮って……、どうやら相手に弁償を要求するつもりの様子。 すると白い車に乗っていた男が降りてきて、先の男を刃物で滅多刺し。血まみれの彼が息絶えるのを見届けると、白い車は何事もなく走り去るのでした。 事件の翌朝、粗暴な刑事チョン・テソクは刺殺事件の連絡を受けて現場に向かいます。世間では殺傷事件が頻発しており、現場の癖などから見て同一人物の犯行であると思われていたのです。 チョンは捨て身の捜査で名の知れた暴力刑事。腕が立つというより、どんな現場にも飛び込んでいく命知らずな男です。そして彼は、この猟奇殺人鬼を自らの手で捕まえたいと意気込んでいました。極悪組長、刺される
猟奇殺人が頻発する街を牛耳っているのがヤクザの組長チャン・ドンス。たとえ同業者との会食でも、相手が素人でも、構わず暴力で支配する極悪。今日も気に入らない奴の歯を素手で毟り取って、マイカーで帰宅です。 突然白い車に追突されるドンスの車。そしてドンスが車から降りた瞬間、背後から刃物でプスっ。 とっさに反撃するドンス。相手をボンネットに放り投げ、ナイフをもぎ取りプスプス刺し返します。このシーン、強烈です。犯人は白い車に逃げ込み、ドンスを轢いて走り去ります。 すぐに搬送され一命をとりとめたドンス。街のドンが襲われたとあって、ヤクザ界隈は緊迫状態です。しかし昏睡から目覚めたドンスは一言「あれはヤクザじゃない」。暴力刑事のワクワク事情聴取
ドンスの病室に現れたチョン刑事。猟奇殺人に関連していると見たチョンはウキウキで聞き取りを試みます。相手にしないドンスは「つまづいた」とあしらいます。 ワクワクが止まらないチョン刑事。勝手にドンスの車を調べ、一連の事件と酷似した傷を見つけて爆上がりです。ここのチョン刑事の燃えかた、クレイジーで好感持てます。 ところがヤクザの重鎮が被害にあったことで、この事件は「ヤクザ絡み案件」。警察上層部から圧力がかかり、チョン刑事は上司から捜査の中止を命じられます。しかし、もう全然諦める気がないチョン刑事。 一方、即回復したドンスは刺傷事件の犯人を探すよう部下に命じます。チョン刑事はドンスに会い、犯人逮捕に協力するように交渉します。しかし、ドンスは犯人を捕まえたい訳じゃないんですね。殺したいのです。チョン刑事をヤクザ側に引き込もうとするドンスは、数々の証拠品で刑事を釣ります。 しかもヤクザと刑事の一連のやりとりは、ドンスが映像と音声で記録していました。すかさずボイスレコーダーを踏み壊すチョン刑事。「カメラもあるもんね〜」とドンス。もし何かあったらこれで強請りましょう。 こうして、悪寄りの暴力刑事は極悪組長に吸収されるようにタッグを組みます。しかしチョン刑事、殺人鬼を「捕獲」することを諦めてはいません。ここぞというタイミングで、この凶悪を裏切るつもりでいるのです。秀作キャラクター映画『悪人伝』
新しいキャラクターを確立させた映画『悪人伝』。やろうと思えばいくらでも続編が作れるのではないかと感じる、登場人物のキャラ立ちは是非本編で確認していただきたい! 本作のほとんどの戦闘を素手で行う組長ドンス。グローブみたいな手でモリモリと人体を破壊していきます。ドア裏に隠れた敵をドアごと殴るシーンは、一周回って笑いが出てしまいました。もうダメです。見て欲しいです。魚雷刑事、チョン・テソク

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呪いの擬人化、無差別殺⼈⻤

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映画『悪人伝』の結末は……

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