実写映画版『鋼の錬金術師』は、2017年に1作目が公開。
最終的な興行収入が11億円を超え、ヒット映画のラインはかろうじて突破しています。
しかし本作は、様々な面で批判を集めてしまう結果に。
そんな中、完結編となる3作目まで突き抜けることが先日の予告編の公開で明らかになっていました。
『鋼の錬金術師』は、原作は同名の漫画で、世界でも支持されている超人気タイトルです。
それ故、様々な批判が集まり、予告編公開から間も無くして、炎上とも言うべく賛否両論が集まっています。
そんなみんなの反応をまとめます。
『鋼の錬金術師』とは?
『鋼の錬金術師』は、荒川弘による漫画作品。
2001年8月号から2010年7月号まで『月刊少年ガンガン』にて掲載され、2度のTVアニメ化、アニメ映画化など、アニメは賞賛されています。
ちなみに、連載中だった第一弾アニメは、作者の荒川弘の意向で独自のストーリー展開を魅せています。
第一弾アニメは、『鋼の錬金術師』と呼称され、『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』で完結>
第二弾は、原作のストーリーラインを描き、しっかりと最後まで走り切ったのは2009年に放映された『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』。
こちらのアニメ版も最後は映画化されているものの、内容は後日譚ではなく、TVアニメでは描かれていなかったストーリーを中心に展開していくもの。
『鋼の錬金術師』のあらすじ
ストーリーは、エドワード・エルリックとアルフォンス・エルリックの兄弟を主人公とした中世のヨーロッパの世界観を舞台としたオリジナルストーリー。
世界には、錬金術というものがあり、等価交換で様々なものを作り出す術師がいる。
エルリック兄弟は、国に雇われている国家錬金術師。
そんな2人の兄弟は、他とは違う。
彼らは、小さい頃に母親を亡くし、禁断とされている人体錬成を行なってしまう。
人を錬金術で錬成してはいけない。
これを破ったエルリック兄弟、その代償はあまりにも大きかった。
兄のエドは、右手と左脚を、弟のアルは身体を。
辛うじて弟の魂だけは、鎧に定着させることに成功する。
エドは、凄腕の錬金術師だ。
本来ならば、練成陣を描くことで可能となる錬金術を、エドは描くことなく可能とする。
そんなエドの右腕と左足はオートメイルで出来た鋼。
巷では鋼の錬金術師として名を馳せる。
そんなエルリック兄弟を中心に、弟のアルを元の姿に戻すべく旅の道中を描く。
実写映画(前作)が炎上していた理由とは?
『鋼の錬金術師』は、2017年に実写映画化がされています。
主演は山田涼介。
もちろん演じるのは、エドワード・エルリック。
アルフォンスは、水石亜飛夢。
本来アルは、声は声優が演じる想定で撮影され、水石亜飛夢はモーションだけ。
しかし、彼の演技がずば抜けて良かったことで、声も水石亜飛夢が務めることになったのは有名な話。
その他にも、悪役となったラスト役の松雪泰子らのホムンクルスなどの役作りが完璧などの肯定的な意見も多かった映画。
ですがその多くは、批判が集まってしまう結果になってしまいます。
その要因を、以下にまとめました。
- 冒頭のエルリック兄弟の髪が無理やりスプレーで染められている。
- そもそも、欧米設定なのに日本人という無理やり感。
- チビいじりされるエド(山田涼介)が、小日向文代と同じ身長でチビ感が薄い
- 役作りが凝ったキャストがいる反面、小日向文代、大泉洋、本田翼がそのままで違和感
- 謎の脚色、本田翼がなぜこんな所にいる?原作のウェンディとはかけ離れた設定
- ストーリーのパッチワーク感。名場面だけを切り取り、そこにいたる伏線を描いていない。
- 不自然なエキストラたち
- 重要なキーワード”人柱”が何の脈略もなく登場する。
原作を知らなければ、ただの謎展開でしかない。
全てはこの批判だけではないものの…
実際に筆者も鑑賞してみて気になったのは、確かに…
という部分も多くありました。
原作を思い返しながら見てみるも…
いきなりここに行き着くのか…
と、ストーリー展開に疑問が感じる部分も…
その真意は、現在Netflixで鑑賞が可能なので、是非とも確かめてみてはいかがでしょうか?
下記リンク先から視聴が可能となっています。
新作も炎上?
『鋼の錬金術師』の実写映画は、5月と6月に連続公開を迎え、完結を迎えます。
しかしこの予告編が公開されるや否や、再び炎上。
その大きな理由は、やはり1作目の出来がゆえ、心配の声が多く飛び交います。
そして、1作目の酷さが再び露呈し、脚光を集める結果に。
新キャストには、スカー役に新田真剣佑、キング・ブラッドリーに舘ひろしが参加決定!
特に、舘ひろしの役作りに賞賛が集められており、非常に大会注目度となっていました。
一方で、多くの懸念の声が集まっているのは、やはり前作同様にそのストーリー。
特に、復讐者スカーの題材となっている新田真剣佑が演じるイシュヴァール人のスカー。
原作では長いストーリーが所々で登場し、非常に丁寧に描かれている『鋼の錬金術師』でも重要なキャラクター。
政治的に殲滅されてしまったイシュヴァールの人々、その中でも生き残ったスカーが復讐していくというのが大まかな背景です。
しかし、このイシュヴァールの物語は、一気に描くのではなく『鋼の錬金術師』の全編通してゆっくりと所々で描いてきた物語です。
これを踏まえて、映画でスカーの物語をどう描くのか…
本来ならば、スカーの背景をまとめたとしても…到底2時間で描き切るには難しいと想定されています。
もはや悪い予感しかしません。
とはいえ、興行収入11億円を超え、多くの人に見られた作品です。
その物語が完結することで、安堵した人もいるでしょう。
当然、筆者もその1人です。
是非とも、5月と6月にはスクリーンで最後の瞬間を味わいたいと思います。
■『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』
2022年5月20日(金)「復讐者スカー」/6月24日(金)「最後の錬成」二部作連続公開!