「呪怨」シリーズを手掛けたホラー映画の鬼才・清水崇監督の最新作『犬鳴村』が2020年2月7日ついに公開。日本でも屈指の心霊スポットとして知られる犬鳴村だけに、ホラー映画ファンだけでなく都市伝説ファンや心霊スポットファンの期待も大。今回は観る前に知っておきたい犬鳴村のキャストとあらすじ、見どころなどを紹介していきます。
映画の舞台『犬鳴村』は都市伝説ファンの間では有名な「存在しない村」
そもそも犬鳴村は「存在しない」と言われ、地図上に名前がありません。地図にないのに噂だけがある・・・。これがホラーファン・都市伝説ファンに見過ごされるはずがありません。福岡県宮若市と糟屋郡久山町をまたぐ県道21号付近に『犬鳴峠』という場所があり、そして『新犬鳴トンネル』があります。「新」があるということは・・・近くに今は使われていない『旧犬鳴トンネル』があります。最も有力なのが、その付近が犬鳴村ではないかという説です。そして犬鳴村にはほかにも・・・
- 旧犬鳴トンネルの入り口に「白のセダンか迂回してください」という看板がある
- 文献が残っておらず、行政記録や地図から抹消されている
- 村の入り口には「この先、日本国憲法は適用しません」という看板がある
- 犬鳴村付近の小屋には死体が積まれている
- 犬鳴村は江戸時代より外部との接触を拒否し、自給自足・近親交配がおこなわれている
などの噂があります。また噂だけでなく旧犬鳴トンネル付近は交通の難所として知られ事故も多く、さらに2000年には犬鳴ダムで死体遺棄事件が発生しているなど、危険な場所であることは間違いありません。
監督は邦画ホラー最凶との呼び声高い『呪怨』シリーズの清水崇
『犬鳴村』を撮るのは呪怨シリーズの清水崇監督。そもそも呪怨は東映から発売された『呪怨』『呪怨2』というビデオシリーズからスタートしていて、口コミで広がりその後映画化。劇場版で『呪怨』『呪怨2』が世界中でヒットし、ハリウッドでもリメイクされています。清水監督自身は呪怨が映画化される前、2001年に『富江 re-birth』で映画監督としてデビューしていて、こちらもシリーズ化。ビデオシリーズ時代の『呪怨』そして『富江』シリーズも興行としては芳しくありませんでしたが、主人公の川上富江や呪怨の主人公・佐伯伽椰子は、リングの貞子とともにパロディとして使用されるなど、清水監督の名前はホラー映画の鬼才として広く知られるようになりました。学生時代に起こったホラーブームに乗りホラー映画にハマった清水監督ですが、2014年には『魔女の宅急便』の実写映画の監督を務めています。公開初週の興行は3位。今後はホラー映画以外でのヒット作も期待できますね。
映画【犬鳴村】のキャスト
公開が迫るにつれて新キャストも続々と発表。公式サイトでは、犬鳴村の謎を知る人物として、古川毅・宮野陽名・寺田農の名前が挙がっています。
主人公・森田奏 三吉彩花
ホラー映画『犬鳴村』実在する最凶心霊スポットが舞台、三吉彩花主演×『呪怨』の清水崇監督 https://t.co/gcwFfwbDWF @fashionpressnetから
楽しみ!— るみ (@ruminative1819) January 10, 2020
『告白』(2010年公開)、『いぬやしき』(2018年公開)と着実にキャリアを重ねる三吉彩花。『グッモーエビアン!』では第67回 毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞・第35回 ヨコハマ映画祭最優秀新人賞と女優としての評価も高く、本格ホラーの『犬鳴村』でもその演技に注目が集まっています。
三吉彩花はモデルで『さくら学院』の元アイドル
三吉彩花は原宿でスカウトされモデルデビュー。アイドルグループ・さくら学院の初期メンバーとしても活動していましたが、2012年に脱退。現在はモデルと並行して女優としても活躍中しており、2019年公開の『ダンスウィズミー』(監督:矢口史靖)では、主演を務めています。
奏の兄・悠真 坂東龍汰
生年月日:1997年5月24日
出身地:北海道
主な出演作品:十二人の死にたい子どもたち(2019年公開),閉鎖病棟(2019年公開)
悠真の恋人・明菜 大谷凜香
生年月日:1999年12月24日
出身地:宮城県
主な出演作品:ミスミソウ(2018年公開)
謎の成年・成宮健司 古川毅
生年月日:2000年2月27日
出身地:東京都
主な出演作品:ミスミソウ(2018年公開),ニッポンノワール-刑事Yの反乱-(2019年放送)
謎の少女・籠井摩耶 宮野陽名
生年月日:2003年8月29日
出身地:鹿児島県
主な出演作品:俺のスカート、どこ行った?(2019年放送),新聞記者(2019年公開)
映画『犬鳴村』のあらすじ
臨床心理士・森田奏(三吉彩花)の周辺で奇妙な出来事が起こりはじめる。発狂する女性、行方不明の兄弟、不可解な死・・・。それらの共通点が犬鳴トンネルにあることを知った奏は真相を突き止めるため犬鳴トンネルに向かう・・・。
現在、公開されているあらすじはここまで。ただ犬鳴村側のキャラも発表されていることから、霊やオカルトではなく人間同士の間で何かが巻き起こることも考えられます。さらに清水監督は伽椰子や富江などインパクトの強いキャラが得意。犬鳴村でも作品を象徴するような強キャラが登場する可能性もあります。
『犬鳴村』のポスターに隠された謎
一見すると、主人公の奏と思われる女性がトンネルの入り口からこちらをライトで照らしているだけの何の変哲もないポスター。犬鳴村のロゴがカスれていたりはするものの・・・と思ってしばらく観察していると・・・。夜は見ないほうがいいかもしれませんね。
映画のロケ地は本当の犬鳴村?
犬鳴村って都市伝説の奴でしょ?
旧犬鳴隧道は心スポなんだろうけど明らかにロケ地違うしあそこが聖地にはならんでしょ— 楠葉@8/22~27よかも4 (@Kuzuha_00W0) October 29, 2019
都市伝説とはいえ映画撮影には安全確保が絶対。何が起こるかわからない場所で、大勢のスタッフを危険に晒すわけにはいきませんよね。また山奥は交通の便も悪く、携帯電話などの通信機器が圏外になることも多いなど、撮影には何かと不向きです。
伝説の犬鳴村を清水崇がどう映画化しているかが評価のポイント
出典:東映映画チャンネル
「清水崇が撮る」というだけで注目は集まります。それだけ呪怨や富江のイメージはホラー映画好きの間では根強く残っています。鬼才が最恐の都市伝説をどう魅せてくれるのか、2月7日の公開が待ち遠しい作品です。