映画【ムーンライト】傑作と高評価を獲得する理由を徹底解説!

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2017年の3月に公開した、A24製作のアカデミー賞作品賞獲得する名作『ムーンライト』。
この映画は、大絶賛を集めている作品で、公開から3年以上が経過しているにもかかわらず、青春映画として常に比較対象になる傑作です。
しかしなぜこの映画がここまで高い評価に至っているのか…その理由を映画の内容と共に詳しく解説します!

映画『ムーンライト』について

ムーンライト2
出典元:http://moonlight.movie/

バリー・ジェンキンス監督・脚本で、製作された映画『ムーンライト』。
監督のバリー・ジェンキンスは、2008年の『メランコリーの妙薬』でデビューをします。
その後、8年近く製作として幾つかの作品を手掛けますが、どれも満足いく結果を得られませんでした。
そして監督として脚本も手掛けたこの『ムーンライト』で、大成功を収めています。
この映画は、製作にA24と共にプランBエンターテイメントも参加。
プランBとは、俳優のブラッド・ピットが主宰する制作会社です。
そして、製作にはそのブラッド・ピットも参加し、この映画のヒットに貢献しています。
この『ムーンライト』は、その年の主要映画賞を総なめにし、受賞やノミネートしていない映画賞を探す方が少なく済むのでは…
というくらいに、批評家などから大絶賛されている作品です。
いわゆる青春ドラマ系のストーリーを汲む映画には、この『ムーンライト』が比較対象になる位に、この映画を基本にされるほどに全てにおいて指針となる名作となっています。

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映画『ムーンライト』の作品情報

原題:Moonlight
監督:バリー・ジェンキンス
脚本:バリー・ジェンキンス
出演:トレヴァンテ・ローズ、アンドレ・ホランド、ジャネール・モネイ、アシュトン・サンダース、ジャレル・ジェローム、ナオミ・ハリス、マハーシャラ・アリ
公開:2017年3月31日
時間:111分
製作:アメリカ合衆国

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映画『ムーンライト』のあらすじ

ムーンライト劇中2
出典元:IMDb

とある子供が、いじめられている。
そこは治安が悪い地域で、麻薬の売人が幅をきかしている地域だ。
売人のフアンは、いじめが起きている光景を見て、空き家に向かうのだった。
そこの空き家にいたのは、シャロン。
リトルと言われている、小柄の子供だった。
彼を保護して、帰りたくないと言うから、家に泊めるフアン。
翌朝、シャロンを家に届けるも、母親はフアンの正体を知っており厄介払いするのだった。
しかしその母親も、クスリに手を出しておりフアンの顧客で、ある晩にキメているところを見つかってしまう。
フアンはシャロンがいるのに、何をやっているんだと説教しようとするが、クスリを売っているあんたに言われる筋合いはないと一蹴するシャロンの母親。
そして時がたち、シャロンが高校生になるエピソードになる…
シャロンの状況は、さらに悪くなっていたのだ…
相変わらずいじめられていて、シャロンの人生には光が差していない…
しかしシャロンには、単純に心にある闇を抱えていたのだ。
シャロンの人生は、報われるのか……
高校生から、大人になっていくシャロン。
彼にはずっと、唯一心が許せるとある男性がいたのだ…
高校生の頃に、経験したとある夜。シャロンはずっとそれが忘れられなかった…

映画『ムーンライト』のあらすじを解説!

ここからは、映画『ムーンライト』のあらすじを解説していきます。
この映画の最大のポイントは、3部構成になっている事。
主人公は変わらず1人の男性を子供から大人までを追った物語ですが、役者は3人で演じ分けられています。
小学生時代の幼少期、高校生の少年期、大人になった成人期と3部で構成されているのです。
ここで貧困や環境、年齢によって変わってくる象徴的なエピソードが描かれていく作品、それが『ムーンライト』。
では、その見どころとなるあらすじのポイントを紹介していきます。

1. リトル

ムーンライト劇中1
出典元:IMDb

主人公シャロンの、小学生時代のエピソードで構成されている第1章。
体が他の子たちよりも小さいため、みんなからリトルと呼ばれているシャロン。
フアンとの出会いや、唯一気の許せる親友ケヴィンとの象徴的なエピソードが印象的です。
しかしこの第1章では、母親との確執が主な着眼点です。
母親を慕うシャロン、最初はしっかりした母親に感じますがのちにクスリをやっていて、フアンの顧客だと言うことが判明し、シャロンの置かれている境遇が、はっきりと浮き彫りになっていくのでした。

2. シャロン

ムーンライト3
出典元:http://moonlight.movie/

第2章は、高校生になったシャロン。
クラスでは、いじめの対象になっていていいことがひとつもないどん底です。
学校ではいじめられ、家に帰れば母親は娼婦になっていました。
クスリ漬けはさらに悪化し、母親のシャロンに対する態度もよりひどくなっています。
小さい頃に気にかけてくれていたフアンは亡くなり、ガールフレンドのテレサは母親の様に面倒を見てくれていました。
実の母親もテレサに嫉妬しているのか…悪態がひどくなるばかりです。
そんな居処がひとつもないシャロンが、やはり唯一気の許せる相手は子供の頃からの親友ケヴィンだったのです。
シャロンがいじめに遭っている原因は、ゲイだった為。
子供の頃から、ゲイと言われていたもののフアンがしっかり導いてくれていたのです。
しかしフアンがいない今、シャロンはなす術がなかったのです。
そして、ケヴィンはシャロンのことをブラックと言って、慕っていました。
ケヴィンだけは昔の様に、接してくれるのです。
この2人の友情はとても綺麗で、シャロンにとっても大切なものでした。
しかしこの友情は、シャロンにとっては大切以上に特別なものになります。
シャロンは虐められていた様に、ゲイだったのです。
しかしケヴィンは、シャロンの想いをしっかり受け止めるのです。
それが、夜の海の静けさと共にとても美しく2人の関係性が描かれていきます。

3. ブラック

ムーンライト劇中3
出典元:IMDb

シャロンが大人になった、第3章。
第2章の最後、シャロンはいじめっ子を椅子でめったうちにして、警察に捕まり逮捕されてしまった後の物語です。
シャロンは、刑務所から出所し薬の売人になっていました。
でもシャロンには、心の中にずっとしまっていたものがありました。
それがケヴィンとの、夜の出来事です。
シャロンは、あるひケヴィンと電話で話し、彼の元に遊びにいきます。
昔話からいろいろ、ケヴィンとのひと時を楽しみます。
そしてシャロンとケヴィンは、あの頃の想いを確認し合うのでした。

映画『ムーンライト』が高評価を集める理由

この映画は、シャロンの幼少期から大人になるエピソードを中心に描かれていく物語です。
シャロンの心情、心の闇、心に秘めている想い、そんな彼の思う場面を印象的に、情景深く綺麗に丁寧に描きます。
そして最後に、最高のラストシーンに繋がっていきます。
それが、あまりにも綺麗すぎるのです。
この映画は、青春映画でもあり、純愛映画でもあります。
ゲイの恋愛、これをここまで綺麗に描いた作品は、これまでになかったでしょう。
昨今、なんだかんだ言って、性的マイノリティと呼ばれる同性愛などが当たり前の様になった世界でもありますが…
こんなに綺麗に描いた恋愛映画は、男女の作品でも比べられる作品は存在しないでしょう。
それが、この『ムーンライト』が絶賛される理由のひとつです。
それでは、もう少し詳しくこの映画を紐解いていきましょう!

映画『ムーンライト』は家族映画

家族映画として『ムーンライト』を観た場合、この映画の肝となる部分は、その演技が絶賛されているフアンを演じたマハーシャラ・アリとの出会いが最も印象的かもしれません。
フアンと出会ったことで、シャロンのその後の人生が変わっていくきっかけとなっています。
芸に対しての考え、何事に対しても偏見は持たなかったフアン。
その存在感は、第1章にしか出てこなかったはずなのに、とても大きな存在として映ります。
そう、フアンとシャロンの関係性はまさしく父と子。
血の繋がりではなく、心の繋がりで2人はちゃんと親子だったのです。
このふたりの関係性は、観ていてどこか心が温かくなるような、そんな光景だったのが印象に残ります。

映画『ムーンライト』は青春映画

ムーンライト劇中4
出典元:IMDb

青春映画として『ムーンライト』を観た場合、着目したい部分は、シャロンの高校生の頃のエピソードです。
いじめられ、母親との関係性も微妙。
そこで最終的にシャロンがとった行動は、犯行です。
まさしく、それまでの鬱憤を晴らすかのようにいじめられっ子にキツすぎる1発を喰らわせます。
これがまさしく、最後にやってくる逆転劇で青春映画そのものでした。

映画『ムーンライト』は純愛映画

恋愛映画として『ムーンライト』を観た場合は、ほぼラストシーンに全てが集約されています。
シャロンは、刑務所から出所しクスリの売人として生計を立てています。
それまでの、子供時代、高校生時代のシャロンでは考えられないほどにリッチになっていて頼もしい存在になっています。
きっと、何も不自由していないんだろうなぁ…
というのが乗っている車、身につけているアクセサリー、体つきからもわかります。
しかしシャロンは、ずっと心に秘めている想いがずっとあるのでした。
ここからは、完全ネタバレになってしまうので、明かすことはしません。
是非皆様の目で確かめてください。
シャロンが何を思って、ケヴィンのもとを訪れたのか…
その想いは、とても真っ直ぐなある思いを秘めていたのでした。

映画『ムーンライト』の総評

この映画は、とにかくとても綺麗で、若者の迸るエネルギーをしっかりと捉えている作品です。
その全ては、ラストシーンに集約されており、彼の純粋な気持ちを表しているようでした。
これがとにかく見事すぎるラストで、シャロンが何を大切にしていたのか…
それがわかる描写です。
そしてその光景は多くの人を虜にしていて、ロッテントマトではいまだに98%を推移しているなど、高評価となっているのでした。
その理由は、ラストシーンの綺麗な着地点を見れば納得できるものになっているでしょう。
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※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。

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