韓国映画初のアカデミー賞受賞?『パラサイト 半地下の家族』が全米で絶賛される理由

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パラサイト半地下の家族

(c)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

ポン・ジュノ監督の最新作『パラサイト 半地下の家族』がいよいよ2020年1月10日に公開されます。カンヌ国際映画祭パルムドール受賞を皮切りに、世界中で大ヒット! 全米の映画賞レースでも大善戦しており、このままアカデミー賞作品賞、監督賞候補になる勢い!もはや韓国映画初の外国語映画賞受賞の可能性はかなり高いです。全員失業中の貧しい一家が、セレブ一家に寄生していく物語のどこがそんなにおもしろいのか、魅力的なのか。ご紹介していきましょう。

『パラサイト 半地下の家族』の作品概要

パラサイト半地下の家族

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監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、チャン・ヘジン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チョン・ジソ、チャン・ヒョンジュン、イ・ジュンウン
2020年1月10日より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

公式サイト:http://www.parasite-mv.jp/

『パラサイト 半地下の家族』あらすじ

パラサイト半地下の家族

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計画性ゼロで楽天的な父のキム(ソン・ガンホ)、元ハンマー投げの選手の母チュンスク(チャン・ヘジン)、大学受験に落ち続けている長男のギウ(チェ・ウシク)、美大を目指すが予備校に通うお金がないギジョン(パク・ソダム)の4人家族は、半地下住宅で暮らしています。窓を開けると路上で散布される消毒剤が入ってくるような家。4人は普通の暮らしを求めていました。ある日、ギウは名門大に通う友人が留学中、家庭教師の代打を頼まれ、そこから一家の生活が一変していくのです。

「ネタバレしないで!」ポン・ジュノ監督から異例のお願い

映画『パラサイト 半地下の家族』は、ネタバレ絶対に厳禁! なぜならポン・ジュノ監督自ら「ネタバレをしないでほしい」とメッセージを発信しているからです。「本作をご紹介頂く際、できる限り、兄妹が家庭教師で働くようになる以降の展開を語ることは、どうか控えてください。みなさんのネタバレ回避は、これから本作を観る観客と、この映画を作ったチーム一同にとって、素晴らしい贈り物になります」(『パラサイト 半地下の家族』プレス資料より一部抜粋)
そう、素晴らしい映画だからこそ、初見の驚き、ショックを大切にしたいのです。

ユーモア、サスペンス、アクションと映画の色をガラリと変える後半の展開がすごい!

パラサイト半地下の家族

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ネタバレしないように『パラサイト 半地下の家族』の魅力をあげてみますと、この映画は冒頭から中盤、中盤からラストにかけて色合いがガラリと変化していくのです。兄と妹がセレブ一家の家庭教師になり、うまく取り入っていくあたりは詐欺コメディの様相を見せます。お金持ちの奥様は世間知らずのお嬢様、兄弟を100%信じています。だから彼らにうまく乗せられていく。この騙しやすい奥様がキーポイントです。

パラサイト半地下の家族

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彼女が騙しやすかったからこそ、事態は急展開するのです。そして、ダンナ様は家庭のことは妻にお任せで、細かいことは気にしない人。が、しかし、彼の何気ないある一言が、ある人物に大きなショックを与え……。これ以上は書けないので、とにかく映画を観てくださいとしか言えません! 全く予想できない事態へと転がっていきます。

エンタティメントの大傑作の中で浮き彫りになる韓国社会の闇

パラサイト半地下の家族

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『パラサイト 半地下の家族』は世界が熱狂するほどのエンタテインメントの傑作ですが、「あ~おもしろかった」と満足するだけの映画ではありません。この映画が全米映画賞レースを快走し、アカデミー賞も射程圏内に入れているのは、作品の根底に韓国社会の闇が流れており、その問題は、韓国だけではなく、世界中の格差社会でありえることだからです。

ポン・ジュノ作品の常連、ソン・ガンホの安定感

パラサイト半地下の家族

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役者の中で注目してほしいのは、ソン・ガンホ。彼はポン・ジュノ監督作品に欠かせない俳優。ジュノ監督の『殺人の追憶』(03)『グエムル-漢江の怪物-』(06 )『スノーピアサー』(13)に出演しており、監督が全幅の信頼を置いています。シナリオ制作中に、監督自身から本作のことは聞いていたガンホ氏。「お金持ちのご主人の役だと思ったら、半地下に連れていかれた」と来日会見で笑いをとっていたそう。この映画での好演で映画賞レースにからんでいるソン・ガンホ。のんきな父さんは最後までのんきでいられるのか。その様変わりしていく演技に注目してほしい。

韓国初のアカデミー賞候補の可能性

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『パラサイト 半地下の家族』は、カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞したのち、全米の映画賞も席捲しています。アカデミー賞の前哨戦の重要賞であるゴールデン・グローブ賞では、監督賞(ポン・ジュノ)、外国語映画賞の候補にあがっており、ほか、すでに以下の賞を受賞しています。

ニューヨーク映画批評家協会賞:外国語映画賞
ロサンゼルス批評家協会賞:作品賞、助演男優賞(ソン・ガンホ)
ボストン映画批評家協会賞:監督賞、外国語映画賞、
シカゴ画批評家協会賞:作品賞、監督賞、外国語映画賞
ラスベガス映画批評家協会賞:外国語映画賞
ワシントンDC映画批評家協会賞:作品賞、監督賞、外国語映画賞
アトランタ映画批評家協会賞:作品賞、監督賞、脚本賞、外国語映画賞
ほか、デトロイト映画批評家協会賞、サウスイースタン映画批評家協会賞などなど、たくさんありすぎて書ききれないほど!アカデミー賞外国語映画賞はほぼ手中に収めたのではないかと予想。ポン・ジュノ監督の最新作にして最高傑作と言っても過言ではないでしょう。

おまけ:日本の俳優たちも大絶賛!

https://twitter.com/Parasite_JP/status/1209792086049902592
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