“世界一愛されたウサギ”、ピーターを主人公にした絵本『ピーターラビット』。誰もが知っているピーターラビットが、2018年にハリウッドで実写映画化されました。その年の世界興行収入は、なんと386億円。
大ヒットを打ち立てた映画『ピーターラビット』の続編『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』。新型コロナの流行で公開延期された今作ですが、2021年に日本公開することが決まりました!
本記事では、映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』の公開が待ちきれない皆さんのために、あらすじをネタバレ付きでご紹介します!
前作『ピーターラビット』が気に入って、画面に穴が開くほど鑑賞した筆者。新作は一体どんなオチになるのか、予測してみましょう……!
映画『ピーターラビット2 /バーナバスの誘惑』の予告動画がこちら!
現在解禁されている予告は、英語版のみ。相変わらず、畑の作物を食い散らかすピーターたち……。どうやら新作『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』では、湖水地方を飛び出して街に繰り出すようですね。
ん?よく見るとピーターたち、街で泥棒してません?
前作『ピーターラビット』は子供が泣くし最悪!?原作ファンが悲鳴!
前作『ピーターラビット』。大ヒットの裏に、酷評も目立ちました。というのも、かわいいキャラクターとは裏腹に、ストーリーがあまりにバイオレンス。「こんなのピーターラビットじゃない!」というブーイングが、続々と投稿されました……。
絵本『ピーターラビット』といえば、世代を超えた子供達の愛読書。子ウサギ・ピーターとマクレガーおじさんのかわいいイタズラ合戦が楽しい作品です。しかし前作映画『ピーターラビット』では、冒頭から、マクレガーさんの “命を奪おうとする”ピーターの攻撃!
「やっつける」とかではないんです。お互いに息の根を止めに行くんですね。
自分たちの畑荒しを邪魔する人間は、徹底して“殺す”という思考回路のピーターたち。たとえば、高圧電流が流れる罠を作り、人間を感電死させようとするのです。ウサギが……。
最初は「フワフワ、かわいい〜」と観ていた子供の顔が、徐々に曇っていく姿……想像できます。
原作ファンによる酷評が目立つ、映画『ピーターラビット』ですが、中には原作ファンでも楽しめた!という方も。そうそう、この揺れる下半身。ここに彼らのエゴがギュッと詰まっているわけで、これぞまさしくわがままボディ。
シリーズ化した実写版『ピーターラビット』。今シリーズは、「そんなにかわいいのに、そんなことしちゃうんですか!?」と、ミスマッチに驚愕して楽しむのが、粋な嗜み方と言えるのでは!?
映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』のフワモコ登場人物を紹介
映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』に登場するウサギたちは、ビアトリクス・ポター原作の絵本『ピーターラビット』に沿ったキャラクター陣。
映画オリジナルキャラクターである人間たちも併せて、ここではさらっと紹介していきます!
主人公“ピーター” と いとこの“ベンジャミン”
父親の形見の青いジャケットがトレードマークの主人公“ピーター”。いつでもいたずらの主犯格で、怖いもの知らずな兄貴キャラです。
隣のタレ耳ウサギの“ベンジャミン”とは、従兄関係。ぽっちゃりして穏やかな性格なベンジャミンの性格は、ピーターとは対照的です。でもなぜか、いたずらする時はバッチリ気が合う不思議な関係。
三つ子の妹・“フロプシー” “モプシー” “カトンテール”
ピーターたちと行動を共にしているウサギの3姉妹。基本的に仲良しですが、誰が長女なのか、いつも揉めています。
ちなみに3姉妹の声の出演ですが、ハーレイ・クイン役のマーゴット・ロビー、ガーディアンズオブギャラクシーに出演しているエリザベス・デビッキ、さらにスターウォーズ出演のデイジー・リドリーと、なぜかとんでもなく豪華。
宿敵・マクレガーおじさんの甥“トーマス”
ピーターたちの宿敵であったマクレガーおじさんが亡くなり、お屋敷を引き継ぐことになった甥・トーマス。神経質で動物嫌い。さて、前作での気持ちのいい程のやられっぷりは、新作でも健在なのでしょうか。
前作では出世にしか興味がなく、ピーターたちを退治しようとする悪役でしたが、今作では……?
ピーターたちのパトロン!? 女流画家“ビア”
ピーターたちの暮らす湖水地方にアトリエを構える画家・ビア。ピーターたちとは仲良しで、おやつを分けたり、家に招待したりとお世話を焼いてくれます。
ちなみにピーターたちが話せることも(口が悪いことも)、常軌を逸したいたずらをしていることも、彼女は何にも知りません。
以下、映画『ピーターラビット2 /バーナバスの誘惑』のネタバレ!
さて、登場人物の紹介が済んだところで、いよいよ本作『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』のストーリーをネタバレ付きで紹介していきます!
前作でトーマスと和解したピーターたち。宿敵のいなくなった今、一体どんな暴走を見せてくれるのでしょうか……?
ビアとトーマスの結婚式!しかし、トーマスとの関係に変化が……
ピーターたちといつも仲良くしてくれる、⼤好きなビア。前作でのピーターたちとの大攻防戦の末、やっと友達になれたトーマス。湖水地方で出会い、それから恋人同士だった二人が、ついに結婚!二人の幸せを祝福するウサギたち。
少し前にピーターの描いた絵を売り出した、画家のビア。ピーターの絵は評判になり、「絵を描くウサギ」として彼の知名度は上がっていました。 周囲から評価され始めたピーターでしたが、相変わらずのイタズラ三昧!ビアと結婚したトーマスは、⽗親代わりにそんなピーターを叱ります。
「やってられるか!」家出したピーターが出会ったのは?
何をやっても叱られる日々に、ついにキレたピーター。湖⽔地⽅を⾶び出し、家出してしまいます。湖水地方で生まれ、育ってきたピーターは、都会に出てきたものの大苦戦。知り合いもいないし、畑がないので⾷べるものがどうすれば手に入るのかもわかりません。
寂しくて、ひもじいピーター。パイにされた、亡き⽗親の顔が浮かびます。
そんなある日、ピーターが街で出会ったのは、亡き父親の親友だったと名乗るウサギ「バーナバス」でした。
バーナバスは “ついて行っちゃダメな大人”だった!
バーナバスに父親の面影を感じたピーター。バーナバスについていきます。
実はバーナバス、街の地下組織を率いる大ボスだったのです!動物が都会で生きていくためには「盗みのスキル」が必要だと、ピーターに語ります。
もともとモラルの低いピーター、特に抵抗なく街で盗みや悪さを重ねていきます……。悪さをするほど、父親に似たバーナバスに認められるのです。やめられないですよね。どんどんエスカレートしていきます。
仲間たちを巻き込んで市場を襲撃!ピーター、目を覚ませ!
すっかり街でのギャング生活が板についたピーター。しまいには3姉妹や、いとこのベンジャミンを頭数に入れ、果物市場を襲撃する計画を立てます。
ピーター、湖水地方に帰らないの!? ちょっと怒られただけじゃん……。このままピーターが、ダークサイドに堕ちてしまうのかが、気になる所です。
ピーターは悪に染まるのか!? 前作の傾向から予想される展開は……?
「いやいや、最後は湖水地方に帰るに決まってるじゃん」というツッコミが聞こえてきそうですが、本当にそうでしょうか。
というのも、今作『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』の脚本は、バイオレンスな前作『ピーターラビット』を執筆したウィル・グラックが続投。あれだけ破茶滅茶な前作のラストを、これ以上ないくらいに丸く収めた脚本家です。前作同様、ピーターを正義の道に戻して、ハッピーエンドに締めくくることもきっと容易にできるでしょう。
しかし作中のハジけぶりを見れば、裏を突いて「ピーター・ギャングとして生きていくエンド」の線も捨て切れません……。そこから、さらに続編……なんて、あり得るかもしれませんよね。ちなみに新作の原題は『the Runaway(暴走)』。もしかして、結末も暴走してしまうんでしょうか!?
2021年の公開、待ち遠しい限りです!