映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』は、ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウのシリーズ最終作となる作品です。
前作のヒロインだったペネロペ・クルスの夫であるハビエル・バルデムが悪役のサラザールを演じ共演はしていませんが、夫婦で出演を果たしている事でも話題に。
2020年時点での最終作となる本作は、ジャック・スパロウがなぜ今のスタイルになったのか、これまでの彼の振る舞いが全て伏線だった、ある意味での発着点が描かれている作品です。
そんな本作、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』のあらすじを解説!
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』について
2017年に公開した”パイレーツ・オブ・カリビアン”シリーズ第5作目となる「最後の海賊」。
メインキャラクターの立ち位置ではないものの、オーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイが復帰した事でも話題になっている作品です。
これまでのシリーズにおいて1〜3作目において重要キャラクターだったウィル・ターナーとエリザベスが帰ってきた事、実質的にストーリー上は3作目であるワールド・エンドのその後の展開を描いた物語ではあるものの、興行的にはシリーズの中で下から2番目という不名誉な結果に。
ジョニー・デップのジャックスパロウが飽きられたという証拠を突きつけられる結果となってしまいましたが、興収30億円がヒット映画である境界線と言われる日本国内において、67億円を稼ぎ出している事からも、ディズニー映画の底力はやはり大きいことを見せつけてもいる映画です。
今回は、前作のヒロインだったペネロペ・クルスの夫であるハビエル・バルデムが悪役として参加、その他鍵を握る人物としてブレントン・スウェイツとカヤ・スコデラリオと、新鋭の若手俳優を起用。
”パイレーツ・オブ・カリビアン”の往年の魅力である、海の上の冒険にフューチャーした回帰的作品でもあります。
2020年現在、具体的にジョニー・デップがジャック・スパロウを再演するなどの報がない事から、この5作目が今のところシリーズ最終作と位置付けられており、次なるプロジェクトに注目が集まっているところ。
詳しくは、下記記事にて。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の作品情報
出典元:IMDb
原題:Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales
監督:ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ
脚本:ジェフ・ナサンソン
出演:ジョニー・デップ、ハビエル・バルデム、ブレントン・スウェイツ、カヤ・スコデラリオ、ケヴィン・マクナリー、ジェフリー・ラッシュ
公開:2017年7月1日
時間:129分
製作:アメリカ合衆国
前作
1作目からはこちら!
シリーズまとめ
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』のあらすじ
孤高の海賊ジャック・スパロウが最も恐れる存在“海の死神”サラザールが解き放たれた―。サラザールはジャックに復讐を果たすため執拗に行方を追っていた。サラザールを阻止できるのは伝説の秘宝<ポセイドンの槍>だけ。一方、幽霊船に捕らわれた父ウィルを救うためにヘンリーが探していたのも<ポセイドンの槍>だった。そして、その在処を示す日記を持つ美しき天文学者カリーナ。それぞれの思惑が絡み合う中、危険な冒険の旅が始まる。しかし、予想外の運命のいたずらが彼らの行く手に待ち受けていたのだった…。
引用元:https://www.disney.co.jp/movie/pirates/about.html
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』のあらすじ解説!
ウィル・ターナーの境遇
出典元:IMDb
まず本作において、おさらいしておくべき事はウィル・ターナーの境遇です。
彼は3作目のラストで、デイヴィ・ジョーンズの代わりに、フライング・ダッチマン号の船長になりました。
ワールド・エンドのネタバレになりますが、デイヴィ・ジョーンズの手によって瀕死状態となってしまったウィルは、最後の最後にジャック・スパロウがウィルの手にナイフを握らせ、心臓を貫いていました。
ウィルは、結果として助かりますがデイヴィ・ジョーンズと同じ境遇に陥ってしまうのです。
陸地には10年に1度しか上がれない。
死者を導く役目を追う。
フライング・ダッチマン号の船長になる。
といったもの。
今回の「最後の海賊」は、ブレントン・スウェイツ演じるウィル・ターナーの息子であるヘンリー・ターナーがそのフライング・ダッチマン号の呪いを解く、というのが大筋のストーリーラインとなるのです。
魔女登場!?
出典元:IMDb
本作において、もうひとりのキーキャラクターとなるのが、カヤ・スコデラリオ演じるカリーナ・スミス。
天文学に詳しいというだけで、魔女に仕立て上げられてしまい処刑対象になってしまいます。
結果一緒にジャック・スパロウと処刑になってしまうのですが、そこに現れたヘンリー・ターナーと、ジャックの仲間たちによって助けられるのでした。
ジャックが落ちぶれる
出典元:IMDb
シリーズ5作目となると、それなりに物語の時間も経過を遂げています。
実際にウィル・ターナーの息子が出てくる訳ですから、ジャック・スパロウの価値もかつての名声から地に落ちてしまっていました。
それは、街にあるお尋ね者の張り紙の値がほぼタダ同然になっている事からも、完全に落ちぶれてしまっていることがわかります。
ブラック・パール号に乗っていないジャック・スパロウに価値はないのです。
ブラック・パール号は、前作『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』で、黒ひげによって封印されたままになっています。
そして、その復活の鍵を握るのは、毎度お馴染みのあの男なのです。
ダーク・ヒーロー・バルボッサ
出典元:IMDb
5作目となった本作においても、劇中で1番かっこいい活躍をしているのは、やはりバルボッサでした。
結末では、男気を魅せています。
バルボッサは、本作では再び海賊に戻っています。
しかも前作で公賊としてかなり蓄えをもったのか、かなりリッチな海賊として登場しています。
本作においてバルボッサは、海賊狩りをするサラザールから助かるために、ジャックを売って自分が助かろうとするのでした。
相変わらず登場は悪者としてスタートするのもお馴染み。
亡霊・サラザール
出典元:IMDb
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』での悪役は、ハビエル・バルデム演じるサラザールです。
彼は、ジャック・スパロウと因縁がある人物でした。
魔の海域から抜け出すと、海賊狩りを始める圧倒的な力を持った存在。
サラザールはじわじわとジャック・スパロウに近づくため、海賊たちを殲滅させていくのでした。
ポセイドンの槍
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』での目的は、海の呪いの全てを解くことが出来るお宝「ポセイドンの槍」です。
「見えない地図」に描かれている宝で、いわば都市伝説的なお宝だったのです。
しかしその鍵を握るのがカリーナで、「ポセイドンの槍」を求めて旅をする…
というのが本作の本筋となります。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の見どころ解説!
バルボッサの漢気
本作の最大の見どころ、というかこのシリーズにおいて、ジャック・スパロウの他で最大の見どころというのが実はバルボッサの存在です。
1作目では完全に悪役として登場し、2作目ではカメオ出演程度ですが、3作目以降の存在感は白眉とも言える影の主人公といってもいいでしょう。
ワールド・エンドでは、1番重要なポジションで頼もしさは素晴らしいものでした。
デイヴィ・ジョーンズのフライング・ダッチマン号との戦いの最中で、ウィルとエリザベスの結婚の誓いを執り行う姿は、本当に格好よくありましたし、生命の泉でも結果として美味しい所を持っていく、そんな存在でした。
そして、本作においてもバルボッサの存在感は際立っています。
ジャック・スパロウの相棒は、ギブスというのはあくまで表層的なもので、本当の相棒はこのバルボッサだったのは、この「最後の海賊」の活躍を見るからに明らかなものになっています。
ジャック・スパロウのスタイルの起源
出典元:IMDb
本作における白眉となるシーンは、ジャック・スパロウがキャプテンになる瞬間が描かれていること。
そして、最後の最後にはきっちり仲間のために命を貼る漢気を魅せるのは、彼の若い頃のある経験から。
それがこの作品でサラザールとの因縁を絡めて描かれるので、必見です!
彼のスタイルは、ここからくるものだと知ると、とても格好よく見えるので、お見逃しなく!
アクションは?
出典元:IMDb
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』における最大の見どころとなるアクションシーンは、こちらも冒頭にまとめられています。
ジャックが金庫泥棒をする際に、家ごと持っていってしまうシーンや処刑シーンでのギロチンは、他のどんな映画でも見ることができない唯一無二ともなるシーンに仕上がっていることでしょう。
その後となる部分では、サラザールの船を喰う船なども圧倒的迫力ですが…
CGで作っているので、大きなサプライズとなるには難しい部分があります。
とはいえ、クライマックス含め、息呑むシーンはさすがにシリーズ5作目ともなると盛り沢山なので、皆さんのお気に入りをぜひ探してみてください!
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』のあらすじ解説・まとめ
以上あらすじ・見どころ解説でした。
本作における見どころは、あらすじをあつめに語ってしまいましたので、今回は薄めです。
次回以降、この”パイレーツ・オブ・カリビアン”シリーズの全体を通しての魅力をまとめた記事も書く予定ですので、乞うご期待!