2021年3月12日(金)に公開される映画【すくってごらん】。
世界初の「金魚マンガ」がファン待望の実写映画化されました。本記事では、【すくってごらん】の原作ネタバレと打ち切りになったといわれる理由についても書いていきます。
映画【すくってごらん】について
「このマンガがすごい!」にランクインした、大谷紀子さん原作の金魚すくいマンガ、【すくってごらん】が実写映画化されました。
監督は【ボクは坊さん。】で高い評価を受けた真壁幸紀さんです。
映画初主演の歌舞伎俳優の尾上松也さん、初ヒロインのももいろクローバーZの百田夏菜子さんがメインキャストで、他にも柿澤隼人さん、石田ニコルさんなどが出演されます。
どのみなさんもミュージカル、舞台などで活躍され、実際に映画の中で歌っていて、まさに、金魚すくいと音楽が織りなすハーモニーが楽しめる映画となっています。
音楽と金魚すくいってどんなコラボになるのか?コメディ要素もあり、大人から子供まで楽しめそうですね!
映画【すくってごらん】のキャストは?
キャストのみなさんは、ミュージカルなどで活躍されていて、歌や演技に定評のある役者さんばかりです。「金魚すくい」、「恋」、「音楽」の融合にピッタリの配役となっています!笑福亭鶴光さんがどんな形で出演されるか楽しみです!
- 主人公で左遷された銀行員・香芝誠:尾上松也
- 金魚すくい屋を営む謎の美女・生駒吉乃:百田夏菜子
- 金魚すくい屋の店長・王寺昇:柿澤勇人
- 女優を目指したことのあるカフェ店員・山添明日香:石田ニコル[
- 香芝が左遷された銀行の先輩・川西:矢崎広
- 通行人:やのぱん
- 香芝の同僚・三宅:大窪人衛
- 香芝の同僚・寛子:清水みさと
- 香芝の同僚・百合:辻本みず希
- 支店長:北山雅康
- 下宿の女将:鴨鈴女
- 香芝の元上司:竹井亮介
- 明日香の兄・権太郎:川野直輝
- 通行人:笑福亭鶴光
【すくってごらん】原作ネタバレ!
【✨本日解禁✨】
実写映画『すくってごらん』(@sukuttegoran)映像が本日解禁✨#尾上松也 さん初主演、#ももいろクローバーZ の #百田夏菜子 さんが映画初ヒロイン💗特報&場面写が初解禁🎉 3月の公開をお楽しみに😊#大谷紀子(@noriko_ohtani)さんの原作試し読み↓https://t.co/Um5GDV7eQD pic.twitter.com/4hyuw8f68k
— BELOVE編集部◇講談社 (@BELOVE_henshubu) December 22, 2020
「金魚すくい」と運命の出会い
東京のエリート銀行員の香芝誠(尾上松也)は、紙一枚のミスにより、奈良県の支店に左遷され転勤することになった。そこは金魚の町、大和郡山市だった。
下宿先の目の前に、金魚すくい屋があり、金魚問屋「紅燈屋」の店長の王寺昇(柿澤勇人)の天才的な金魚すくいに魅せられる。さらに金魚すくい屋を営む、生駒吉乃(百田夏菜子)と運命的な出会いをし、一目ぼれする。吉乃に、「金魚ぎょうさんすくうところ見せてくださいね」と言われ、近づくために、王寺に教えてもらうことにした。その日から自宅のシンクでもにぼしを使って特訓する香芝。
同僚に吉乃のことを聞いてみると、同僚も振られていて、誰も落とすことができない、「現代のかぐや姫」とも言われていることを知った。さらに彼女が、「3分間で金魚100匹すくってみぃ」と言っていたと知り、がぜん練習に燃えた。
団体戦に出場!
そんなある日、金魚すくい大会の3名ずつで行われる団体戦に初心者なのに、出場させられることになった。御所という男と少年と三人で出場した。シンクのにぼしとは違い、全くすくえない香芝。ほかの二人は音楽を奏でるようにすくっていく。王寺のアドバイスで金魚の気持ちに寄り添うことにより、一匹だけすくうことができた。その一匹で御所チームは43匹で2位になった。
その大会で優勝したのが、山添明日香(石田ニコル)のチームだった。明日香は真剣に金魚すくいに取り組む香芝のことを気に入ったようだった。
吉乃とのデートとおじいさんとの勝負
その後も自主練に励む香芝。家の前を吉乃が通りがかり、勇気をもって声をかけた。おじいさんのお見舞いに行くというので一緒についていった。香芝はデート気分でうれしかった。そのおじいさんが、香芝が出たチームで金魚すくい大会に出るはずだったと知った。おじいさんと金魚すくいの勝負をすることになり、ポイの真ん中に穴をあけたものを使うというハンデもくれたが、惨敗だった。
金魚すくいと親子愛
病院で金魚すくいの全国大会があることを知り、それに出ることにした香芝だが、申し込みが間に合わず出られなかった。吉乃がお弁当を作って応援に来てくれるというので、即決だったが悔しかった。王寺に金魚すくいを教わる中で、「世界一静かで世界一優雅なスポーツ」と言われ、納得した。どんどん金魚すくいに惹かれていた。
ある日銀行の得意先の、天川硝子店の息子と出会う。彼は金魚すくいが嫌いと言っていた。その理由は自分がすくってきた金魚を家の水槽に入れようとしたら、父に「アロワナが死んでしまう」と怒られたことだった。自分の金魚は大事にしてくれなかったと。しかし、10年前のその金魚を父は大事に育てていた。香芝が間に入って親子の仲を和解させ、二人は一緒に金魚すくいをした。父は涙で見えないと言った。
明日香の気持ち
香芝は少しずつ金魚すくいに慣れていく中、全国大会に向けてみんなが練習しているときに、明日香がやってくる。シード権があり余裕だが、気になっている香芝と対決すると言い出した。金魚の派手なネイルを見て「金魚に刺さりそう…」と言う香芝だったが、実際やってみると、明日香は丁寧に金魚をすくっていた。その手に魅せられた香芝は、それを明日香に伝えると、彼女は照れていた。
全国大会で思わぬ金魚すくい
香芝は出られないが、金魚すくいの全国大会の日になった。
当日祭りみたいな会場に高揚する香芝。そんな時、きんとっとくんという着ぐるみの中に入る予定の人が、倒れてしまう。そこで代わりに入ることにした香芝。デモンストレーションできんとっとくんとして前回チャンピオンと金魚すくい対決できることになり、喜ぶ香芝。結果チャンピオン45匹、きんとっとくん12匹で負けたが、チャンピオンは、香芝がすくうのを少し待って見極めたり、すくってあげたい(弱っている)金魚に執着するのを見て、その熱い想いに圧倒されていた。対決後、着ぐるみの中でフラフラな香芝は、吉乃と会う。きんとっとくんを見て、声だけで自分と気づいてくれた吉乃を思わず抱きしめる香芝だった。
そのまま倒れてしまった香芝を吉乃が介抱してくれた。落ち着いたら二人で会場の様子を見に行った。金魚すくいの甲子園に興奮し熱く語る香芝。それを見て吉乃は「香芝さんて金魚みたい。みんなあなたを好きになるわ」と言った。翌日の決勝戦も、金魚すくいにより、大人が子供になる様子を見て興奮する香芝。結果、以前香芝が参加した御所チームは2位、シード権があった、明日香のチームが優勝した。
吉乃の告白?
香芝の家で打ち上げが行われ、家での金魚すくいの研究についてみんなに聞いてもらった。
金魚すくいをやることになり、ふと王寺がすくわないことに疑問を抱いた。初めて会ったときはあんなに華麗にすくっていたのに。王寺が昔全国大会で打ち立てた、96匹という記録は誰にも破られていなかった。そんな中、金髪の王寺が客の子供に髪の色を誉められたことを話すと、吉乃が「うちも好きですよ。兄さんの髪の色も全部すきやったよ?」と言うが、「ハハハありがとう」と王寺はさらっとかわした。それを香芝は目撃して動揺する。その後、吉乃からなぜ王寺が金魚すくいをしなくなったかを聞いた。
王寺のとの対決
子供のころ、金髪がコンプレックスだった王寺は吉乃の店にきて、金魚すくいと出会い、才能を発揮した。大きくなり、全国大会の団体戦に出たとき、チームメイトの竜に裏切られた。竜はポイに防水の細工をしていた。それを知った王寺はそのポイを破いてチームは試合放棄した。「なんで自分たちの信じないんだ?」と怒る王寺に竜は、「お前の力だけで勝って俺たち二人はどうせお飾りだから、自分の力で勝ってみたかった。こんなお遊びもうやめる。」と言った。それから王寺は金魚すくいもやめ、自分のカンカン帽子を二度と取らなくなった。だが、香芝が来てからやっぱり王寺は金魚すくいが好きなんだと吉乃は思っていた。それを聞いた香芝は王寺に勝負を申し込む。練習を始める香芝だが、ある日突然王寺が帽子をとって試合しようと言ってきた。その3分間が一人で金魚すくいやっているんじゃないということが、香芝はとても楽しくて幸せだった。王寺もとても生き生きとしていた。
それから半年後、香芝は東京に戻ることになった。みんな吉乃も王寺もみんなも見送りしてくれて、王寺が「さよならは言いませんよ。次は夏の大会で会いましょう!」と言ってくれた。吉乃から渡された手土産にポイにそれぞれの香芝へのメッセージが書かれていた。来年の夏が楽しみだと思う香芝だった。
まとめ
金魚すくいの奥深さ
金魚すくいについて、今までここまで深く考えたことなかったですが、この漫画を読んで、「静かで優雅なスポーツ」というセリフが本当にそうだと思いました。筆者も、もし近所に毎日できるような環境があったら、極めてみたいと思うかもしれません。そして一人でやるより、誰かとやるほうが楽しいということも、すごく納得できました。堅物だった香芝が、どんどん引きこまれるのも分かります。3分に100あ匹すくうのが達成できたらどんなにうれしいだろうと思います。来年の夏に香芝がどう成長して奈良に戻ってくるのか、もっと続きを読みたくなりました。
打ち切りになったと言われる理由とは?
香芝は吉乃に思いを寄せるが、人間的には好かれても、男性としては見られてないように感じました。吉乃はずっと王寺のことが好きで、明日香も香芝が気になるが踏み出せない。一応最後は明るく終わっていますが、香芝の金魚すくいとそれぞれキャラクターの恋の両方の結末が、もっとはっきり終わるといいのにと思いました。個人的には3巻では足りなかったです。続編が読みたい気持ちです。
ネットでも原作を読んだ感想が、「打ち切りだったんじゃないか?」というものが多いですが、理由は明らかになっていません。筆者の予想では、大谷紀子さんが郡山市と金魚すくいが好きで、その漫画を描いたが、最初から長編にするつもりはなかったのかな?と思いました。確かに街の良さや、金魚すくいの魅力は十分伝わる漫画になっていると思います。
映画では結末がどう表現されているのか、楽しみにしたいと思います!