おすすめしたいトランスジェンダー映画10選!理解することの大切さを知る良作たち

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わたしはロランス_画像

出典:映画.com

昨今、映画界でも多く製作されるLGBT映画。
多様性が認められつつある現代において、マイノリティの人々を取り上げた映画は、もっとも見るべき作品とも言えます。
彼らの生き様や価値観は、性別に限らず多くの人々を勇気づけ、理解することの尊さを教えてくれるのです。

今回は最近多く制作される、おすすめのトランスジェンダーを主人公にした映画を10作まとめました。
あなたの人生観や価値観を変える良作が揃っているのでぜひチェックしてみて下さい。

おすすめのトランスジェンダー映画①『私はロランス』

自身もゲイであることを公にするグザヴィエ・ドラン監督が、24歳のときに公開された『わたしはロランス』。

トランスジェンダーをカミングアウトすることの勇気、”本当の恋人”と向き合うことの大切さを、ドラン独自の音楽や映像で演出しています。
部屋の中を滴る大量の水や、空から降り注ぐカラフルな服など、非現実的な演出もドラマチックでおすすめです。

主人公のロランスを演じるのは、フランソワ・オゾン監督作『ぼくを葬る』『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』で主演を飾るメルビル・プポー。
相手役には、その後のドラン監督作『マイ・マザー』『Mommy マミー』に出演するスザンヌ・クレマンです。

  • 監督・脚本:グザビエ・ドラン
  • 出演:メルビル・プポー、スザンヌ・クレマン、ナタリー・バイ
  • 制作:カナダ・フランス合作(2012年)
  • 上映時間:168分

おすすめのトランスジェンダー映画②『ミッドナイトスワン』

草彅剛が初めてトランスジェンダー役に挑み、自身の新たな代表作なったと語るドラマ映画。

ショークラブでバレエダンサーとして舞台に立つトランスジェンダーの凪沙と、ネグレクトによって凪沙のもとに預けられたヒロインの一果が、次第に擬似親子の関係になっていく様子を描いています。

バレエシーンは優雅に、孤独に生きる人々のドラマはシリアスに描くことで、これまでにないヒューマンドラマが完成しました。
凪沙と一果、それぞれの運命を比較してみるのがおすすめです。

  • 監督・脚本:内田英治
  • 出演:草彅剛、服部樹咲、水川あさみ、田口トモロヲ、真飛聖、田中俊介など
  • 制作:日本(2020年9月25日)
  • 上映時間:124分

おすすめのトランスジェンダー映画③『彼らが本気で編むときは、』

『ミッドナイトスワン』と同様に、邦画でトランスジェンダーをテーマにした映画。

前作がシリアスな人間ドラマを描いているのに対し、『彼らが本気で編むときは、』は優しいトーンで描かれています。
しかし両作とも、主人公が血の繋がらない子供の母親になりたいという気持ちを描いているのです。

生田斗真演じるリンコが、トランスジェンダーゆえに経験した悔しい思いを編み物にぶつけるシーンや、桐谷健太が演じるマキオの、すべてを受け入れる優しさが印象的でした。
優しい気持ちになりたい人に、是非見てほしいおすすめの映画です。

  • 監督・脚本:荻上直子
  • 出演:生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、門脇麦など
  • 制作:日本(2017年)
  • 上映時間:127分

おすすめのトランスジェンダー映画④『チョコレートドーナツ』

公開当初、東京・シネスイッチ銀座で公開されると、口コミにより全国100館以上に拡大公開された、異例のロングラン感動作『チョコレートドーナツ』
トランスジェンダーでショーダンサーを夢見るルディと、ゲイであることを隠して生きる弁護士ポールが、麻薬依存の母親に見放された少年と暮らすドラマ映画です。

愛おしい3人の生活と、彼らに襲いかかる差別や偏見の目。
彼らが経験した現実も含め、ラストで思いをぶつけたルディの歌唱シーンは涙すること必須。

  • 監督:トラビス・ファイン
  • 脚本:トラビス・ファイン、ジョージ・アーサー・ブルーム
  • 出演:アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイバなど
  • 制作:アメリカ(2012年)
  • 上映時間:97分

おすすめのトランスジェンダー映画⑤『リリーのすべて』

世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベの伝記映画『リリーのすべて』。
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のエディ・レッドメインと『トゥームレイダー ファースト・ミッション』のアリシア・ビガンダーが共演する、おすすめのラブストーリーです。

夫がトランスジェンダーという設定は『わたしはロランス』に近いですが、『リリーのすべて』は、主人公が徐々にトランスジェンダーだと気づく展開が印象的。
リリーの心境の変化を、エディ・レッドメインが丁寧に演じました。
夫を支える妻を演じたアリシア・ビガンダーは第88回アカデミー賞助演女優賞を受賞しています。

  • 監督:トム・フーパー
  • 脚本:ルシンダ・コクソン
  • 原作:デビッド・エバーショフ
  • 出演:エディ・レッドメイン、アリシア・ビカンダー、ベン・ウィショー、セバスチャン・コッホなど
  • 制作:イギリス(2015年)
  • 上映時間:120分

おすすめのトランスジェンダー映画⑥『アバウト・レイ 16歳の決断』

美しくピュアな姿で人々を虜にするエル・ファニングが、トランスジェンダー役を演じた『アバウト・レイ 16歳の決断』。

短髪でスケボー少年を演じるエル・ファニングを始め、彼を女手一つで育てるシングル・マザーをナオミ・ワッツが演じました。

たとえどれだけ周囲の理解が得られなくても、お互いを信じ合う親子の姿は必見。
ときに周りと衝突しても、自分たちの信念を曲げない、2人の感情高まる演技もおすすめポイントです。

  • 監督:ゲイビー・デラル
  • 脚本:ニコール・ベックウィズ、ゲイビー・デラル
  • 出演:エル・ファニング、ナオミ・ワッツ、スーザン・サランドン、テイト・ドノバンなど
  • 制作:アメリカ(2015年)
  • 上映時間:92分

おすすめのトランスジェンダー映画⑦『ナチュラルウーマン』

自身もトランスジェンダーの歌手であるダニエラ・ベガが、クラブのシンガーとして歌うトランスジェンダーのマリーナを熱演した本作。

年の離れた恋人を失い喪失感に襲われるだけでなく、トランスジェンダーというだけで恋人の葬式にも行けないなど、さらなる苦難が彼女を待ち受けます。

ダニエラ・ベガの苦境に負けない力強い演技を始め、情熱的な演出も多数。
第90回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した、おすすめのトランスジェンダー作品です。

  • 監督:セバスティアン・レリオ
  • 脚本:セバスティアン・レリオ、ゴンサロ・マサ
  • 出演:ダニエラ・ベガ、フランシスコ・レジェス、ルイス・ニェッコ、アリン・クーペンヘイム、ニコラス・サベドラ
  • 制作:チリ・アメリカ・ドイツ・スペイン合作(2017年)
  • 上映時間:104分

おすすめのトランスジェンダー映画⑧『タンジェリン』

iPhone5Sを使って撮影を行ったコメディドラマ『タンジェリン』。

トランスジェンダーをはじめとした、マイノリティの人々を捉えたコメディドラマとなっています。
クリスマスイブのL.A.を舞台に、恋人に浮気されたトランスジェンダーの娼婦シンディが暴れまわる!
女の髪をひっつかみ、男に殴りかかるなどかなりハードな展開は、過激なコメディ好きにもおすすめかも。

シンディだけでなく、彼女の親友で歌手を目指すアレクサンドラや、変態タクシー運転手ラズミックなど癖の強いキャラも見どころです。

  • 監督:ショーン・ベイカー
  • 脚本:ショーン・ベイカー、クリス・バーゴッチ
  • 出演:キタナ・キキ・ロドリゲス、マイヤ・テイラー、カレン・カラグリアン、ジェームズ・ランソン
  • 制作:アメリカ(2015年)
  • 上映時間:88分

おすすめのトランスジェンダー映画⑨『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』

全米各地を旅する売れないロック歌手のヘドウィグが、自らが求める愛を探して各地を旅するドラマ。

アメリカ軍人のルーサーと結婚してアメリカに渡れるために、トランスジェンダーであるハンセルは、へドウィグという名前とパスポートを手に入れ、性別適合手術まで受けますが…。
手術は失敗し、ヘドウィグの股間には「怒りの1インチ=アングリー・インチ」が残されてしまいます。

しかし昔夢見ていたバンドデビューを叶えるために、ヘドウィグはバンドを結成しますが…。

ヘドウィグが引き連れるバンド「アングリー・インチ」のパフォーマンスはとてもかっこよく、音楽映画としても楽しめるおすすめ映画です。

  • 監督・脚本:ジョン・キャメロン・ミッチェル
  • 原作:ジョン・キャメロン・ミッチェル、スティーブン・トラスク
  • 出演:ジョン・キャメロン・ミッチェル、マイケル・ピット、ミリアム・ショア、スティーブン・トラスク
  • 制作:アメリカ(2001年)
  • 上映時間:92分

おすすめのトランスジェンダー映画⑩『トランスアメリカ』

L.A.に暮らす、性転換手術を控えてたトランスジェンダーのブリーが、NYで警察に捕まった少年との奇妙なアメリカ大陸横断を描いたロードムービー。
主人公ブリーは、2006年のゴールデングローブ賞主演女優賞 (ドラマ部門)を受賞しました。

ロードムービーと聞くと開放感ある話に思えますが…。
本作ではブリーがレストランの皿洗いやコールセンターなど、人目につかない仕事をするだけでなく、人と関わらない彼女の切ない生活も描いています。
さらに、ブリーへの理解がない家族との対面など、ドラマ要素も濃いおすすめの作品です。

  • 監督・脚本:ダンカン・タッカー
  • 出演:フェリシティ・ハフマン、ケビン・ゼガーズ、フィオヌラ・フラナガン、エリザベス・ペーニャ、グレアム・グリーン
  • 制作:アメリカ(2005年)
  • 上映時間:103分

おすすめのトランスジェンダー映画 まとめ

今回トランスジェンダーの映画をまとめて感じたことは、ほとんどの映画が2010年代に制作されていることです。
やはりそれだけ、世界がトランスジェンダーをはじめとするマイノリティを理解しようとしてるのかもしれません。

また、ラブストーリーだけでなく、コメディや音楽映画など、さまざまなジャンルで彼らを描いている作品があることも印象的でした。

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