公開前にご紹介!『イエスタデイ』。ある日ビートルズがいない世界にやってきてしまったら!?

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売れないシンガーソングライターのジャックが事故に会って目覚めたら、そこはビートルズが存在しない世界だった・・!

『ボヘミアンラプソディ』や『ロケットマン』などレジェンドミュージシャンの伝記映画が作られる中、レジェンド中のレジェンドであるビートルズの音楽をテーマにした斬新な映画がやってきます!

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映画『イエスタデイ』の概要

枚挙に暇がないほどの名曲を作り出し、その名を知らない者はいない元祖にして伝説のロックバンド・ビートルズ。

彼らがデビューしてから半世紀以上経った現在、もしとある売れないミュージシャンがビートルズの存在しない世界に来てしまったら・・・。

昨今はやりの音楽伝記映画ではなく、斬新な観点からビートルズの楽曲やその存在そのものの偉大さを掘り下げつつ、最後は普遍的なラブストーリーになっていくかつてない映画です。

『スラムドッグ$ミリオネア』『トレインスポッティング』のダニー・ボイルが監督を務め、『フォー・ウェディング』『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスが脚本を担当しました。

映画『イエスタデイ』のあらすじ

 

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シンガーソングライターのジャックは30手前になって芽が出ない自分に絶望し、夢を諦める事を決意します。

彼のマネージャーは幼馴染の女子エリー。

彼女はまだやれるとジャックを鼓舞しますが、彼はもう熱意を失っていました。

最後のライブを終えたジャックはエリーと別れた後、自転車で帰路に着きます。

その時、地球全体で12秒だけ謎の完全停電が起きました。

その12秒の間に、ジャックは灯りがないせいで車にぶつかってしまいます。

彼は幸い軽傷で済み、退院してみんなに復帰パーティを開いてもらいます。

そこで事故の際に壊れたギターの代わりに新しいギターをプレゼントしてもらうジャック。

彼は喜んで、その場で何気なくビートルズの「Yesterday」を弾き始めます。

しかし、みんながそれを聞いてる時の反応がどこかおかしい。

みんな異様に驚いています。

弾き終わると口々に素晴らしい曲だ!どうやって書いたんだ?と言われ、ジャックはビートルズの曲だよと笑います。

しかしビートルズって何だと言われ、ジャックはからかわれてると思っていました。

しかし、エリーに運転してもらって帰っている間の会話も噛み合いません。

家に戻ってPCで検索をかけるとビートルズも数々の名曲もヒットしません。

彼のレコードコレクションの棚からもビートルズの盤は消えていました。

昨日まで誰もが知っていたビートルズはこの世に存在しなくなっていたのです。

困惑するジャックですが、彼はこれがチャンスだということに気づきます。

彼は記憶に頼りながら歌詞を書き起こし、メロディを譜面にしてビートルズの曲を記録。

その後彼は曲を発表し、SNSにアップして評判を呼んでいきます。

そしてある日、あのエド・シーランから連絡が入り、ジャックを全面的にプロデュースしたいと言われます。

ジャックはシーランのライブのオープニングアクトを任されさらに知名度を高め、あっという間に時代の寵児となっていきました。

しかし、ジャックはビートルズの曲をただ書きおこして発表しているだけなので、どれだけの名声を得ても自尊心は満たされません。

おまけにポール・マッカートニーやジョン・レノンの個人的なことを歌っている歌詞が多いため、インタビューで制作意図を聞かれても答えられないのです。

そしてずっとジャックを支えていたエリーは突然違う世界に行ってしまったジャックに距離を感じ、彼のもとを去ってしまいます。

売れれば売れるほど辛くなっていくジャック。

果たして彼はこの地獄から抜け出すことができるのか?

映画『イエスタデイ』の見所

改めて認識させられるビートルズの偉大さ

この映画のきっかけはリチャード・カーティスがプロデューサーからビートルズの音楽を知っている男というアイデアを持ちかけられたことです。

カーティスは脚本を書いて、ロンドンオリンピックの開会式で見事な演出を見せたダニー・ボイルを監督としてオファーしました。

やはりイギリスにとっては国宝のような存在のビートルズを扱うわけですから国のトップ監督に任せたいですよね。

そして『イエスタデイ』は軽妙なコメディとして、音楽映画として、ラブストーリーとして見事な作品になっていました。

主役を演じたヒメネシュ・パテールはいかにも普通の人という感じの好青年で、とてもビートルズの楽曲を生み出せるような天才には見えませんが、だからこそ名曲の数々を自分作として発表していても嫌な感じがしませんし、身の丈に合わないスター扱いに戸惑うのが自業自得であっても同情してしまいます。

そしてそんな彼が歌うビートルズの曲はメロディ・歌詞が同じでもやはりスキルの高いジョン、ポール、ジョージ、リンゴォが演奏し見事なコーラスを見せるオリジナルに比べると格段に質が落ちているのが、音楽に疎い人間でも良くわかります。

しかし、それでもやはり人の心に響く特別な曲であるというのもしっかり伝わってきます。

それは単に曲の力だけでもなく、この映画で音楽を聞く役の人々のリアクションが巧いというのも大きいと思います。特に序盤の「イエスタデイ」を聞いて驚くジャックの仲間たちの演技はかなり真に迫っていました。ここまでの有名曲を初めて聞いたようにリアクションできるのはすごいとしか言えません。

特に現代のトップアーティストであるエド・シーランが本人役で出てきて「こんな曲どうやって作ったんだ」「僕は偽物、君は本物だ」とビートルズの曲と自分の楽曲を比べてどんどん自信を喪失していくのも笑えると同時に切なくなってきます。

 

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こうやって現代を舞台に、一度ビートルズを無かったことにして再度評価が爆発するという話は単に伝記的にビートルズの経歴を描くよりも彼らの凄さが伝わってきます。

また現代の日本人にとってはビートルズの曲はCMやバラエティで聞くことはあっても、どんな歌詞なのか知らない人も多いと思うのでこの機会に映画で字幕を見て確認するのも面白いでしょう。

そして昨日とは全く違う状況になっているジャックが『イエスタデイ』を歌ったり、自分自身は納得できていなくてもスターに祭り上げられて苦痛の中で『Help!』を歌ったりとシーンと歌詞が呼応しているのも見どころ。

また歌詞のルーツを知るためにジャックが後付けでビートルズのメンバーの故郷リバプールに行って名曲の元ネタを探ったりアビーロードに行ったりする場面も可笑しいうえにビートルズファンにはたまりません。

感動のラブストーリーへ

ジャックは自分が作ったわけではない音楽で名声を得てしまいどんどん苦しくなってしまいます。

仮に本当のことをカミングアウトしてもビートルズの存在を誰も知らないので信じてもらえすらしないのです。

逃げ場のない地獄。

しかしそこで彼を救うのはずっと彼を支えてくれていたエリーへの愛でした。

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後半はリチャード・カーティス脚本らしくどんどんラブストーリーの要素が強まっていきます。

カーティスはインタビューで「ビートルズの曲には”愛”という言葉がたくさん出てくる」ということを語っており、ビートルズの楽曲を扱う以上ラブストーリーになっていくのは自然な流れと言えるでしょう。

特にたくさん”Love”という言葉が出てくるのはご存知「All You Need Is Love」ですが、それが非常に感動的な場面でかかるので注目です。

愛こそが全てで他に入らないという歌詞は、人生がうまく行っていない人間にはきれいごとに聞こえるかもしれませんが、名声も富も手に入れているのに全く幸福ではないジャックが最後にこの曲を歌っているのを見ると非常に心に沁みました。

また終盤にはジャックがとある人物に会いに行く本作の白眉ともいえる場面があります。

詳しくは言えませんが、ビートルズがいない(デビューしていない)世界だからこそ会えるあの人物です。

彼の存在こそが「成功や名声よりも大事なものがある」とジャックに教えてくれる名シーンで必見です。

そしてラスト、解放され真の幸せを手に入れたジャックが「オブ・ラ・ディ, オブ・ラ・ダ」を高らかに歌って映画は終わっていきます。

歌詞の意味は「人生はまだまだ続くんだ。楽しみたいなら歌おうよ」という前向きな内容。

最高に爽やかな気分で映画館を出られること間違いなしです。

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