2019年4月に公開したDCコミックのスーパーヒーローを原作とする映画、『シャザム!』。
マーベルのMCUのように同じ世界観を共通する「DCエクステンデッド・ユニバース」の第7作目となる本作。
シャザム役をTVドラマ『チャック』でブレイクしたザッカリー・リーヴァイが務め、コミカルなヒーローをしっかりと演じきったことで話題になりました。
しかし、そんなDC映画の『シャザム!』が炎上していたと、一時期悪い意味で注目を浴びていた作品としても知られているのです。
本記事では、なぜ『シャザム!』が炎上したのか、その原因を紐解くと共に、その要因とされる吹き替え版についても紹介します。
『シャザム!』の概要
2019年の春に公開したDCコミックを原作とするスーパーヒーロー映画である『シャザム!』は、見た目は大人、中身は子供というヒーローです。
そんな某名探偵と似たような設定を用いていることから、一緒にキャンペーンなども展開されていたりしていました。
『シャザム!』の監督は、デヴィッド・F・サンドバーグ。
スウェーデン出身の監督で、『ライト/オフ』や『アナベル 死霊人形の誕生』などホラー映画で監督としての手腕を発揮すると共に、2作とも成功を収めた点でとても高評価を獲得しています。
『シャザム!』で3作品目の長編映画の監督となりますが、またも成功を収める結果に至っています。
しかし『シャザム!』は完全に『アベンジャーズ/エンドゲーム』のあおりを受け、内容は高評価を獲得するも、興行収入としてはイマイチな結果に。
『シャザム!』の作品情報
・原題:Shazam!
・監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
・脚本:ヘンリー・ゲイデン
・原案:ヘンリー・ゲイデン
・出演:ザッカリー・リーヴァイ、アッシャー・エンジェル、マーク・ストロング、ジャック・ディラン・グレイザー、ジャイモン・フンスー
・公開:2019年4月19日
・時間:132分
・製作:アメリカ
『シャザム!』のあらすじ
時は1974年。サデウス・シヴァナは、父と兄と車の中にいた…
はずだったのだが、気がつくと謎の宮殿へと独りたどり着く。
そこで、一人の老人に後継者にと言われるが、その瞬間に7つの大罪を模した悪魔たちの誘惑に負けそうになり、失格の烙印を押され現世へとマイ戻らされてしまうのだった。
そして物語は現在から始まる。
小さい頃に遊園地で母親とはぐれてしまい、そのまま里親に出され孤児となっていた少年、ビリー・バットソン。
ずっと母親を探しているが無茶な方法で、警察から情報を抜き出すなどして補導されてしまい、里親を転々としているのだった。
そんな折、ビリーを引き取ったのは、自身も孤児だった二人が同じような境遇の子達を引き取り育てているバスケス夫妻のグループホームだった。
グループホームの子らと学校に通い始めるも、ルームメイトはいじめられっ子だったのだ。
最初は無視をするも母親のことを言われ頭にきたビリーは彼らにやり返し、追われるも地下鉄へと逃げ込むのだった。
その瞬間、ビリーは謎の宮殿へと降り立つ。
そこに居た老人に、「シャザム」の力を授かり突如としてヒーローの力を得るのだった。
だが、その少し前に、サデウス・シヴァナが現れており、彼が悪魔の力を授かっていたのだ。
悪魔だけではなくビリーのシャザムの力まで狙うサデウス・シヴァナは、その力を駆使して迫りくる恐怖をシャザムに与えていく…
『シャザム!』が炎上した理由
ここからは、DC映画『シャザム!』が炎上した原因を探っていきます。
字幕版は大絶賛を受けており、とても高い評価を獲得していました。
結果として、公開時期的に完全に2週目以降は『アベンジャーズ/エンドゲーム』肉割れてしまいましたが、それでもクリス・プラットなどは『シャザム!』最高などライバル映画にも関わらず激推ししていたことが話題になっていました。
そんな映画『シャザム!』がなぜ炎上するに至ったのか、その理由を下記より紐解いていきます。
炎上の原因は吹き替え版
『シャザム!』のパンフレットの福田雄一がマジで最悪。
吹替のコンセプトは「菅田将暉と銀魂の愉快な仲間達」なんだと。
だから菅田将暉とアニメ版銀魂の声優を使ったんだと。最高の作品の余韻を台無しにするパンフレットだった。
よりによって柳下毅一郎と並べているのは配給会社の悪意か? pic.twitter.com/7NJ4r94ALC— 鷲ヲとも (@washiotomokiti) April 19, 2019
字幕版が絶賛ということは、炎上したのは吹き替え版だということが容易に予想がつくことでしょう。
その通りです。吹き替え版が炎上の原因です。
特に演出を担当した福田雄一氏についての批判が多く見られており、炎上の原因を一手に集中砲火状態に。
案の定、ツイッターではトレンド入りするなど多くの批判が相次いだ状態になってしまいました。
福田雄一が演出したこと
シャザムにおける福田雄一の7つの大罪
強欲→他人の作品を自分の作品にしたい
放漫→俺はギャグセンが高い
暴食→他作品を食い散らかす
色欲→自分に魅力があると思ってる
怠惰→他作品の知名度に甘える
高慢→自分には才能がある
嫉妬→外輪が盛り上がるのが許せないので内輪だけで固める— うめ (@ume_muri24) April 22, 2019
阪口さんも菅田くんもシャザムの吹替するにあたって「新八役の俺です」だなんて絶対微塵も思ってないし、杉田さんだって子安さんだって「銀時の」「高杉の」なんて思ってないし、彼らは今回の役のために台本読み込んで役作りして臨んでるだろうに。福田監督は俳優さんや声優さんのこともバカにしてる。
— へいどぅー (@maigo253) April 21, 2019
中には、『シャザム』においてのヴィラン、7つの大罪になぞらえて、福田雄一が犯した7つの大罪…
なんてセンスのいいツイートも見かけます。
福田雄一氏の演出やキャスティングに問題があり、多くの批判的な意見が集中し、こと公開前には大炎上していたことが話題となっています。
これを受けて公開が心配されいたようですが、蓋を開けてみると…それは意外な結果に至るのでした。
『シャザム!』吹き替え版の本当の評価は?
吹替版に関しては…
菅田さん「全体的にわかりやすくなっていて、より笑って感動できると思います!」
緒方さん「演出も的確で、作品を大切にされた上でのワードセンスが素晴らしいなと思いました…!」#シャザム⚡️ pic.twitter.com/5HihF6eKOi— ワーナー ブラザース ジャパン (@warnerjp) April 16, 2019
実際に、公開に至り『シャザム!』の吹き替え版の評価はどういったものになったのでしょうか?
それは、結果としては賛否両論といったところです。
しかし概ね多いのはやはり、批判的な意見がほとんど。
炎上の結果、やはりその演出方法が批判の的に。
『シャザム!』吹き替え版を観た人の声
その批判にあった吹き替え版ですが、中では吹き替え版を録音し直せ、などの活動も見られるなど炎上は公開後も変わらない様相を呈していました。
しかし福田雄一氏のファンなど、彼の世界観を好きな人には絶賛されている部分もあるのが事実です。
中にはちゃんと評価に至っている意見も。
シャザム!を見た。面白かった!
吹き替えに杉田智和さん、子安武人さん、阪口大助さん出てて、うぉぉ銀魂の声優さんめっちゃ出とる…!と1人でテンション上がった。
あと菅田将暉さん意外と上手かったというか違和感なかった。さすがや。— ONIGIRI (@onigiriumamaa) September 22, 2019
吹き替え版、字幕版、どちらでも楽しめると思いますので、映画『シャザム!』をご覧になってみてはどうでしょうか?
そしてこの炎上問題を受けて、ぜひ一度吹き替え版を試してみてください。
本当の評価は、あなたの判断に委ねます。
映画『シャザム!』はU-NEXTなどで視聴可能。
本ページの情報は2019年9月時点のものです。 最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。