いよいよ2019年12月にスターウォーズのエピソード9になる新作映画が公開され、これまで紡がれてきた”スカイウォーカー・サーガ”が遂に完結を迎えます。
そんなスターウォーズの劇場公開作品を一覧でまとめ、興行収入などを網羅!
スターウォーズがどれだけ映画史に残る名シリーズであるか、全作品を解説します。
これまでの物語である”スカイウォーカー・サーガ”のおさらいをしましょう!
そして、スターウォーズのこれからの動きを簡単に紹介!
”スターウォーズ”シリーズを公開順に一挙まとめ!
この記事では公開順にメインとなるトリロジーをまとめ、その後にスピンオフとなる作品を掲載。
劇場公開作品がメインではありますが、TVアニメシリーズへと繋がるクローンウォーズなどは割愛しています。
旧三部作:オリジナル・トリロジー
出典元:https://starwars.disney.co.jp/titlelist.html
初公開は1970年代後半、ここからこのスペースオペラの全てが始まった、旧三部作と呼ばれるシリーズ。
まだハリソン・フォードすら売れない俳優だった、そんな時代です。
ハリソン・フォードは、このスター・ウォーズのハン・ソロ役でブレイクしスターの階段を登っていったのです。
旧三部作は、ルーク・スカイウォーカーを主人公としたシリーズで、ジェダイがいなくなった世界に現れた新たな希望を描いたシリーズです。
ルーク・スカイウォーカーはマーク・ハミル。
レイア・オーガナは、キャリー・フィッシャー。
ハン・ソロはハリソン・フォードが、シリーズ通して演じ、大ヒットを記録したシリーズです。
スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年)
原題:Star Wars: Episode IV A New Hope
監督:ジョージ・ルーカス
制作費:$11,000,000
興行成績:$775,398,007
Rottentomatoes:93%
主人公ルーク・スカイウォーカーが、辺境の星タトゥイーンに住み、2体のドロイド、C-3POとR2-D2、変わり者ベンの元を訪れて全てが始まる、スター・ウォーズの全ての始まりとなる作品。
ダース・ベイダーの登場、宇宙での銃撃戦、緊張感ある映像その全てが今見ても十分に楽しめるスペクタクルな映画です。
まさしく時代を変えた作品といえる、歴史的傑作!
スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年)
原題:Star Wars Episode V The Empire Strikes Back
監督:アーヴィン・カーシュナー
制作費:$18,000,000
興行成績:$538,375,067
Rottentomatoes:95%
シリーズきっての人気キャラクター、ヨーダが登場するスター・ウォーズの第2作目の『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』。
ヨーダの他にボバ・フェットなども登場し、とても人気がある第2作目。
この作品は、かろうじて命は助かるが完全にシス、帝国軍に敗北するという衝撃のラストで結末を迎える作品。
惑星ダゴバでジェダイとして修行を積むルーク、ハン・ソロとレイアがいい感じになったり、ミレニアム・ファルコン号が前回以上に活躍するなど見応え抜群な1作!
続編はコケるなどの通説は一切関係なく、旧三部作の中でも群を抜いて人気の高い2作品目です。
スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年)
原題:Star Wars: Episode VI Return of the Jedi
監督:リチャード・マーカンド
制作費:$32,500,000
興行成績:$572,700,000
Rottentomatoes:81%
スター・ウォーズ旧三部作の完結編である”ジェダイの帰還”。
帝国軍vs反乱軍、ジェダイvsシス、ルークvsダース・ベイダーの対決が描かれる完結編!
この副題である”ジェダイの帰還”、現在では当たり前のように浸透していますが、日本では”ジェダイの復讐”というタイトルの方が有名でした。
これはジョージ・ルーカスが直前になって、副題を変えたため。
日本では差し替えが間に合わなく、そのまま”ジェダイの復讐”として形に残っています。
20年が経って特別編として再公開を迎えた際も、”ジェダイの復讐”の副題が使われており、最終的の本来の”ジェダイの帰還”というものに戻ったのは、2000年代に入ってから。
ちなみに副題が変えられた理由は、単純にジェダイに復讐は合わない、ということ。
新三部作:プリクエル・トリロジー
出典元:https://starwars.disney.co.jp/titlelist.html
アナキン・スカイウォーカーを主人公に据えた三部作で、いかにしてダース・ベイダーになったのか…という物語が描かれます。
いわゆる旧三部作の前日譚となるもの。
とても強いフォースを持ちながら、アナキンは何故ダークサイドに堕ちたのか…その謎が明らかとなる2000年代シリーズとして、アクロバティックでシリーズ最高のライトセーバーバトルが人気の新三部作です。
アナキン・スカイウォーカーは、エピソード1では、ジェイク・ロイドが、それ以降はヘイデン・クリステンセンが勤めています。
オビ=ワン・ケノービは、ユアン・マクレガー。
パドメ・アミダラをナタリー・ポートマン。
ヨーダもメインキャラクターに昇格し、ジェダイが反映していた世界を描いたシリーズです。
スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年)
原題:Star Wars: Episode I The Phantom Menace
監督:ジョージ・ルーカス
制作費:$115,000,000
興行成績:$1,027,044,677
Rottentomatoes:53%
後にダース・ベイダーとなるアナキン・スカイウォーカーが、まだ子供の頃からスタートする作品。
アナキンの無邪気さがなんとも可愛らしい作品です。
そして全シリーズ通してベストバウトの呼び声も高いライトセーバーバトルが最大の見どころです。
オビ=ワンとその師匠であるクワイ=ガン、シスからはダース・モールが登場し、この3人によるアクロバティックなバトルは、とても緊張感があり衝撃の戦闘シーンとなり必見!
このファントム・メナスという副題の意味は、”見えざる脅威”という意味。
もちろんその脅威はシスの存在が暗躍している、という意味です。
スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年)
原題:Star Wars: Episode II Attack of the Clones
監督:ジョージ・ルーカス
制作費:$120,000,000
興行成績:$648,100,000
Rottentomatoes:66%
アナキン・スカイウォーカーが青年期になり、役者もヘイデン・クリステンセンに変わり、これまで見た事もない大掛かりな戦闘シーンがクライマックスに訪れる作品。
白眉となるのは、ヨーダが遂にライトセーバーを握って戦闘する場面。
強すぎる、と当時の時点で相当バズっていた作品でもあります。
物語はアナキンが遂にダークサイドに落ちるきっかけとなるパドメとの愛を育んでいく事。
そして母親、シミ・スカイウォーカーの一件でよりダークサイドの側面を垣間見せるなど、不穏な空気が流れていきます。
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年)
原題:Star Wars: Episode III Revenge of the Sith
監督:ジョージ・ルーカス
制作費:$113,000,000
興行成績:$848,460,000
Rottentomatoes:80%
遂にアナキンがダークサイドに落ちる瞬間が描かれる、新三部作の完結編!
そしてジェダイが破れ、世界が帝国軍の手にやだねられる、正義が完全敗北する作品。
オビ=ワンVSアナキン、ダース・シディアスVSヨーダの戦闘シーンがクライマックスの見どころ。
物語的には、エピソード4の新たなる希望へ繋がる終わり方をしています。
しかし製作年が違い過ぎてしまい、物語の時系列順に見ていくと様々な矛盾点が浮き彫りになってしまう作品でもあります。
新三部作シリーズは、結果としては興行的に成功していましたが作品自体の評価としてはとても低く、特にアナキン役のヘイデン・クリステンセンはゴールデンラズベリー賞にも選ばれるなど、不名誉な評価となっています。
ヘイデン・クリステンセンは、ハリソンフォードのようにこの作品で大きく羽ばたく、という結果には至らず現在でも名前を聞くことはほとんどない状態になっています。
そしてこの時点でスター・ウォーズは、当時はここで完結する物語でもあり大団円を迎えたのでした。
続三部作:シークエル・トリロジー
出典元:https://starwars.disney.co.jp/titlelist.html
2012年にルーカス・フィルムをディズニーグループが買収したことで、スター・ウォーズの新たな物語が製作され、公開されたレイを主人公とする族三部作と呼ばれるシリーズ。
ディズニーらしく時代に合わせ、女性が主人公となりメインキャラクターも様々な人種が入り乱れ、より多様性が重視されているのも特徴。
これまでシリーズ通して指揮をとってきたジョージ・ルーカスは一線を引き、顧問という形で特別職で関与しています。
続三部作において、全体的な指揮はJ・J・エイブラムスが担当。
ただのスター・ウォーズファンだった少年が、新たな物語を紡ぐということで、新三部作始動前はとても話題になっていました。
続三部作では、アクロバティックな戦闘シーンではなく、よりスター・ウォーズのドラマ部分色濃く描かれており、ファンにとっては大満足のいく物語として、J・J・エイブラムスには大きな賛辞が送られています。
スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年)
原題:Star Wars:The Force Awakens
監督:J・J・エイブラムス
制作費:$245,000,000
興行成績:$2,068,223,624
Rottentomatoes:93%
J・J・エイブラムスによる、これまでのスター・ウォーズシリーズへの賛辞やリスペクトが物語から感じられ、興行収入、評価ともに最高のスタートを切った続三部作の1作目”フォースの覚醒”。
時系列的には、1983年公開の”ジェダイの帰還”から役30年後の物語で、ハン・ソロやチューバッカ、レイア・オーガナやC-3PO、R2-D2などお馴染みのキャラクターが復帰!
ルークが滅ぼしたはずの帝国軍の残党が、新たな組織ファースト・オーダーを結成し、立ち向かうレジスタンス、という旧三部作の構図がオマージュされている。
スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年)
原題:Star Wars: The Last Jedi
監督:ライアン・ジョンソン
制作費:$200,000,000
興行成績:$1,332,539,889
Rottentomatoes:91%
J・J・エイブラムスは製作総指揮と、プロデュースにまわりライアン・ジョンソン監督が指揮をとった作品。
前作に比べると批評も集まっていた作品。
事実少し長ったらしく、モタリを感じさせてしまう内容に。
しかしクライマックスのルークVSカイロ・レンのバトルなどは、息を飲む展開で必見。
そして本作でも旧三部作の2作目で、ルークがヨーダの元に行き、帝国と反乱軍の戦いに参戦できなかったという展開にオマージュが捧げられており、主人公レイがルークの元に行き、ファースト・オーダーとレジスタンスの戦いに参戦できていないという同じような流れになっている。
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年)
原題:Star Wars: The Rise Of Skywalker
監督:J・J・エイブラムス
制作費:$275,000,000
興行成績:集計中
Rottentomatoes:52%
いよいよ、これまで紡がれてきたスカイウォーカーを巡る40年あまりの物語が完結します。
前回起きた批判や、その間に起きたスピンオフ作品の失敗などにより、プロジェクト自体が危ぶまれてしまう恐れがあったことが影響し、3作目ではコリン・トレヴォロウ監督が就任の予定が急遽、J・J・エイブラムスが復帰しメガホンを取ることが早々に決まっていました。
多くのキャラクターが続投し、完結を迎える続三部作は、J・J・エイブラムスの復帰という事もあり期待度がとても高い作品で、前売りでも歴代2位を記録する売上となっています。
果たしてレイは、何者なのか…スカイウォーカーの血は、カイロ・レンは?全てが明かされる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の12月20日全国公開を迎えます。
アンソロジー・シリーズ(スピンオフ)
出典元:https://starwars.disney.co.jp/movie/r1/about.html
次は、スターウォーズの世界観を新たに広げるために製作された、描かれざるものたちの物語であるスピンオフシリーズ。
結果として、スターウォーズ作品を連発し過ぎてしまった事で、いわゆる観客が疲れてしまい”スターウォーズ疲れ”が勃発、2作品が製作されて、その後の計画は白紙に戻されました。
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年)
原題:Rogue One: A Star Wars Story
監督:ギャレス・エドワーズ
制作費:$200,000,000
興行成績:$1,056,057,273
Rottentomatoes:84%
ジェダイが出ないスター・ウォーズとして大ヒットを記録したローグ・ワン。
死の惑星”デス・スター”を巡る物語として、エピソード4の前日譚として描かれた作品です。
アメリカの批評家には大絶賛という結果に至りませんでしたが、観客には拍手喝采を浴びた傑作としてとても好評な感想を多く獲得。
影で努力した反乱軍決死の作戦が、とてもドラマティックに描かれています。
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年)
原題:Solo: A Star Wars Story
監督:ロン・ハワード
制作費:$250,000,000
興行成績:$392,924,807
Rottentomatoes:70%
スピンオフシリーズが頓挫したきっかけを作ってしまった、スターウォーズでも人気のあるハン・ソロを主人公にした作品『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』。
この半年前に”最後のジェダイ”が公開されており”スター・ウォーズ”疲れを招いてしまう結果に。
物語もハン・ソロとチューバッカ、ランド・カルリシアンとの出会いが描かれており、旧三部作に繋がる物語だったはずが、興行的には大失敗となってしまいました。
ストーリー的にも、ダース・モールが生きていたことが判明しており、今後の登場をほのめかしていたりしていましたが結果として頓挫して中途半端なものに…
その結果、全てのスピンオフシリーズが白紙になり、本線であるスター・ウォーズの物語に注力する、ということが発表されています。
今後の予定
出典元:https://www.disney.co.jp/deluxe/program/mandalorian.html?ex_cmp=dis_web_sw
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で一旦終結を迎える、このスペース・オペラシリーズは、今後も新たな物語が紡がれていくことが発表されています。
続三部作の2作目を監督したライアン・ジョンソンによって、新たなスターウォーズが作られることが発表されています。
この世界観の中で、スカイウォーカーとは違う、新たな人物の新たな物語になることが決定しているとのこと。
公開日も発表されており、新たなスター・ウォーズは、第1作が2022年12月16日、第2作が2024年12月20日、第3作が2026年12月18日となるとの予定。
従来通り、年末に2年置きに新作が投下される。
ザ・マンダロリアン
出典元:https://starwars.disney.co.jp/news/20190415_01.html
そして、現在新たなプロジェクトも始動中!
アメリカのディズニーが提供している新ストリーミングサービス「Disney+」で配信されているオリジナルドラマ、『ザ・マンダロリアン』。
ローグ・ワンやこれまでの世界で登場してきたバウンティハンター、ボバ・フェットやジャンゴ・フェットの系譜をつぐマンダロリアンを主人公に、エピソード6の数年後から始まるストーリーで、ファーストオーダーが作られる経緯を描く、というもの。
日本では、「Disney+」のサービス開始が不透明でどうなるのか…
というところで、この『ザ・マンダロリアン』の独占配信が「ディズニーデラックス」で行われることが決定!
製作にジョン・ファブローやタイカ・ワイティティなどが参加し、アメリカではとても話題になり視聴数もかなり高い注目のドラマです。
その他には
オビ=ワン・ケノービの単独作品の製作も決定しています。
当然オビ=ワン役には、ユアン・マクレガーが再演。
エピソード3からエピソード4の間の物語になるとのこと。
まだまだ、スター・ウォーズの世界観は途切れることなく続いていく、この一大ストーリー。
「ディズニーデラックス」では、劇場公開作品の全てがラインナップされていますので、ぜひ新作公開前におさらいして、鑑賞することをお勧めします!
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