2023年5月23日にカンヌ国際映画祭で、初公開された役所広司主演の映画『パーフェクト・デイズ(原題)』。
この映画は、高い評価を獲得し、役所広司は男優賞を獲得し、快挙を達成した。
役所広司にまつわるとある都市伝説を、見事に実現させている。
そんな本作『パーフェクト・デイズ(原題)』に関する映画情報を詳しく紐解いていく!
『パーフェクト・デイズ(原題)』は、ヴェンダース監督が役所広司に惚れ込んだ1作!
ヴィム・ヴェンダース監督は、ドイツ出身の映画監督並びに映像クリエイターである。
ヴィム・ヴェンダース監督作品は1970年代からあり、大ベテランの域でも指折りの存在として、大巨匠の1人。
そんなヴィム・ヴェンダース監督が、なんと、日本映画を撮ったのである。
それが本作『パーフェクト・デイズ(原題)』だ。
もしかすると、邦題は変わる可能性もあるが…
完成し、最初の公開がカンヌ国際映画祭で行われた。
カンヌは、世界でも最大級の映画の展覧会であり、世界中の新作映画が出品される。
そして各国の配給会社が自国の上映権、いわゆる版権を買い取るのだ。
カンヌ国際映画祭は、映画の展示会でもあり品評会、映画の祭典。
そんな中で、役所広司は最優秀男優賞を獲得したのだ。
ヴィム・ヴェンダース監督が役所広司と初めて出会った作品は、『Shall we ダンス?』。
監督は、その時点ですでに役所広司に興味を持っていた。
いい役者だと…
今回の映画のオファーを受けた時、その時の予感を確かめるが如く、役所広司との仕事で当時感じた想いは間違いでは無かったと明かしている。
そんな役所広司とヴィム・ヴェンダース監督がタッグを組んだ作品『パーフェクト・デイズ(原題)』は、おそらく早ければ年内に公開になるはずだ。
「役所広司の起用=ズルい」という都市伝説
役所広司の起用に関して、実は日本のクリエイターの中である種の都市伝説的な噂が広まっている。
それは、「役所広司の起用=ズルい」という概念である。
役所広司を使えば、どんな作品でも良い作品になる。
トランプのジョーカーであり、オールマイティな存在なのだ。
と、ある実力派監督は役所広司のことを言い表している。
役所広司の何が凄い?
役所広司の凄さは、解釈する力だと言われている。
要するに、監督の望むべく役に望んだ姿に、撮影日までにしっかりと解釈して、役所自身の中に落とし込んでやってくるのだという。
現場で役所広司に役に関する質問は一切されない、ちゃんと撮影までに自分なりの解釈をして、役に関してしっかりと理解を落とし込んでくる力。
役所広司というフィルターを通して、監督の望んだキャラクターになる…
これぞ、職人。
役所広司は、今や日本でも指折りの俳優だ。
役所広司が演じたトイレ清掃員は「THE TOKYO TOILET」プロジェクト!
映画『パーフェクト・デイズ(原題)』で役所広司が演じるのは、トイレの清掃員だ。
東京にある公共トイレの清掃員である。
実はこのトイレ、SNSでバズりニュースにもなった、透けるトイレなど渋谷区を中心とした プロジェクトとして話題になったものが題材となっている。
「THE TOKYO TOILET」プロジェクトとは?
「THE TOKYO TOILET」プロジェクトは、渋谷区を中心に17箇所のトイレが新たに生まれ変わっている。
それぞれのトイレには、世界で活躍するクリエイターがデザインしたトイレが設置されている。
ちなみに、映画で役所広司も着用している清掃員のユニフォーム、背中にTHE TOKYO TOILETとプリントされたユニフォームは、今やKENZO ParisのデザイナーとなったNIGO®氏が手掛けたものである。
日本のトイレは、世界的にみても綺麗と言われており、今や「THE TOKYO TOILET」は観光地のひとつにも数えられている。
映画『パーフェクト・デイズ(原題)』の作品情報
ここからは、現在明らかになっている映画『パーフェクト・デイズ(原題)』について簡単に紹介していく。
まだ、公開されたばかりで配給会社が決まっていないが、改めて確定し次第、順次更新予定。
- 監督:ヴィム・ヴェンダース
- 脚本:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬
- 製作:柳井康治
- エグゼクティブプロデューサー:役所広司
- 撮影:フランツ・ラスティグ
- 製作国:日本・ドイツ
- 時間:123分
映画『パーフェクト・デイズ(原題)』のあらすじ
平山は、「THE TOKYO TOILET」の清掃員。
トイレ=汚いという印象はあるが、この仕事に満足していた。
そんな平山に訪れた、思いがけない出会い。
この出会いによって、平山の過去が徐々に明らかになると共に、日常にある美しさを改めて洗い出していく…
映画『パーフェクト・デイズ(原題)』キャスト
- 役所広司:平山
- 柄本時生:タカシ
- 中野有紗:ニコ
- アオイヤマダ:アヤ
- 麻生祐未:ケイコ
- 石川さゆり:ママ
- 三浦友和;トモヤマ
- 田中泯:ホームレス
キャストは、主演に役所広司が務める。
その他にも、本作には面白いキャストが集う。
長野県出身のパフォーマー、アオイヤマダは今や超売れっ子のダンサーで近年では演技も行うマルチな才能を発揮している。
同じダンサーというジャンルでは、田中泯もキャスティング。
その他、柄本時生や麻生祐未、三浦友和ら実力派も揃い、ストーリーにどんな科学変化が起きているのか、注目だ。
そんな個性的なキャストが集い、彼らをヴィム・ヴェンダース監督がどう調理しているのか…
その演出も気になるところ。
映画『パーフェクト・デイズ(原題)』日本公開、邦題、は未だ未定。
しかしながら、大きな話題となった本作は、近い内に詳細が確定するはずだ。
改めて、詳細情報が明らかになり次第、お届けする。