主演に杉咲花、共演に若葉竜也らを迎えた映画【市子】は、舞台【川辺市子のために】をもとに制作された衝撃の社会派ミステリー。
監督は『僕たちは変わらない朝を迎える』『名前』などで知られる戸田彬弘さん。過酷な境遇に置かれながらも強かに生き抜いてきた女性・市子の姿が映像作品としてどのように表現されるのか、期待と注目が集まっている。
今回は、映画【市子】のキャストとあらすじなどについて!
映画【市子】のキャスト
映画【市子】のキャストをまとめてご紹介!
キャスト:杉咲花(役:川辺市子)
キャスト:杉咲花、役:川辺市子…壮絶な過去をもつ女性。3年間一緒に暮らしてきた恋人にプロポーズされた翌日、忽然と姿を消した。
主人公・川辺市子を演じるのは女優・杉咲花さん。1997年生まれ・27歳の杉咲花さんは東京都出身。「梶浦花」名義の子役時代を経て、現在はドラマや映画、CMなど多くの場で活躍。代表作はNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』『おちょやん』、映画『トイレのピエタ』『愛を積むひと』『湯を沸かすほどの熱い愛』など。
■杉咲花さんコメント
出典:映画【市子】公式HP
この役を託してもらえたことに今も震える思いです。
市子の、人生に関わった去年の夏。
撮影を共にした皆さまと、精根尽き果てるまで心血を注いだことを忘れられません。
その日々は猛烈な痛みを伴いながら、胸が燃えるほどあついあついものでした。
あなたやあなたのすぐ隣にいる人へ
この映画が届いてほしい。
彼女の息吹に手触りを感じられることを願っています。
キャスト:若葉竜也(役:長谷川義則)
キャスト:若葉竜也、役:長谷川義則…主人公・市子の恋人の男性。市子の失踪後、彼女の壮絶な過去と真実を初めて知ることになる。
市子の恋人・長谷川義則を演じるのは俳優・若葉竜也さん。1989年生まれ・34歳の若葉竜也さんは幼少期から舞台にて子役として活動していた。現在は俳優としてテレビドラマや映画など多くの場で活躍。主演の杉咲花さんとはNHK連続テレビ小説『おちょやん』で共演している。
■若葉竜也さんコメント
出典:映画【市子】公式HP
この映画を軽薄に人間をカテゴライズして「わかっている」と安心したがる人に観て欲しいです。この映画が寂しくて寂しくて頭がおかしくなりそうなひとりぼっちの誰かに届いてほしいです。
キャスト:森永悠希(役:北秀和)
キャスト:森永悠希、役:北秀和…市子の同級生。
市子の同級生・北秀和を演じるのは、俳優の森永悠希さん。1996年生まれ・27歳の森永悠希さんは大阪府出身。出演作は映画『しゃべれども しゃべれども』『プリンセス・トヨトミ』『カノジョは嘘を愛しすぎてる』『ちはやふる』他多数。
キャスト:倉悠貴(役:田中宗介)
キャスト:倉悠貴、役:田中宗介…市子の初めての恋人。
市子の初めての恋人となった男性・田中宗介を演じるのは、俳優の倉悠貴さん。1999年生まれ・22歳の倉悠貴さんは大阪府出身。2019年、フジテレビ系月9ドラマ『トレース〜科捜研の男〜』にて俳優デビュー。2021年にはNHK連続テレビ小説『おちょやん』に出演し、主演の杉咲花さんの弟役を演じて注目を集めた。
キャスト:中田青渚(役:吉田キキ)
キャスト:中田青渚、役:吉田キキ…市子の昔の友人。
市子の昔の友人・吉田キキを演じるのは、女優の中田青渚さん。2000年生まれ・23歳の中田青渚さんは兵庫県出身。2014年、「第5回Sho-comiプリンセスオーディション2014」(漫画雑誌『Sho-comi』主催)においてグランプリを受賞したことをきっかけに芸能界デビュー。2021年、映画『街の上で』『あの頃。』『うみべの女の子』の演技で第43回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞している。
キャスト:石川瑠華(役:北見冬子)
キャスト:石川瑠華、役:北見冬子…失踪後の市子と接触していた女性。
失踪した市子と接触していた女性・北見冬子を演じるのは、女優の石川瑠華さん。1997年生まれ・26歳の石川瑠華さんは埼玉県出身。2017年、舞台「SUGAR WORKS」にて役者デビュー。出演作は映画『イソップの思うツボ』『恐怖人形』『猿楽町で会いましょう』『うみべの女の子』など多数。
キャスト:大浦千佳(役:山本さつき)
キャスト:大浦千佳、役:山本さつき…市子の幼なじみの女性。
市子の幼なじみの女性・山本さつきを演じるのは、女優の大浦千佳さん。1988年生まれ・35歳の大浦千佳さんは大阪府出身。舞台や映画、テレビドラマなどにて幅広く活動中。2015年、劇団チーズtheaterの旗揚げ公演【川辺市子のために】で初主演を務めている。
キャスト:渡辺大知(役:小泉雅雄)
キャスト:渡辺大知、役:小泉雅雄…ソーシャルワーカーの男性。
市子の実家に訪れていたソーシャルワーカーの男性・小泉雅雄を演じるのは、俳優の渡辺大知さん。1990年生まれ・33歳の渡辺大知さんは、兵庫県出身。現在は俳優・歌手・映画監督として幅広く活躍している。
キャスト:宇野祥平(役:後藤修治)
キャスト:宇野祥平 、役:後藤修治…刑事。失踪した市子の行方を追っている。
突然行方をくらました市子の行方を追う刑事・後藤を演じるのは、俳優の宇野祥平さん。1978年生まれ・45歳の宇野祥平さんは大阪府出身。2000年の映画『絵里に首ったけ』にて俳優デビュー。急に降板した役者の代役としての出演だったという。現在も映画を中心に活動中。2020年公開の映画『罪の声』ではキネマ旬報ベスト・テンなど、複数の助演男優賞を受賞している。
キャスト:中村ゆり(役:川辺なつみ)
キャスト:中村ゆり、役:川辺なつみ…市子の実母。
主人公・市子の母親にあたる女性・川辺なつみを演じるのは、女優の中村ゆりさん。1982年生まれ・41歳の中村ゆりさんは大阪府出身。女優・元歌手であり、現在はテレビドラマや映画など多くの場で活躍している。
映画【市子】のあらすじ
杉咲花演じる女性・川辺市子は、3年間一緒に暮らしてきた恋人・長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日、忽然と姿を消した。
途方に暮れる長谷川のもとを訪れたのは、市子を探しているという刑事・後藤だった。「この女性は誰なのでしょうか」。市子の写真を差し出しながらそう問いかける後藤に、長谷川は戸惑う。
川辺市子という人間は存在しない…。長谷川はそこで初めて、市子が違う名前を名乗っていたことや、複雑かつ壮絶な過去を抱えていたことを知るのだった。
彼女は何を隠していたのか。
幸せな暮らしを捨ててでも市子が手に入れたかったものとははたして…。
これは、川辺市子という一人の女性の半生を通して語られる、重厚かつ唯一無二の人間ドラマ。
映画【市子】の注目ポイント
原作は舞台【川辺市子のために】
映画【市子】は、本作の監督を務める戸田彬弘さん主催の劇団チーズtheater旗揚げ公演作品【川辺市子のために】をもとに制作された映像作品です。
舞台【川辺市子のために】は、サンモールスタジオ選定賞の最優秀脚本賞を受賞した「川辺市子のために」と、その続編にあたる書き下ろし作品「川辺月子のために」が二部作として上演される形でした。この舞台は観客から熱い支持を受けており、その後2度にわたって再演されています。
映画【市子】は実話なの?
映画【市子】のストーリーは、無国籍問題というきわめて深刻な社会問題を軸にして作られています。現在、日本には戸籍をもたない人たちがおよそ数千人は存在すると言われています(あくまで統計上の数字)。
しかしながら、無戸籍の人たちの抱える苦しみや困難は、当事者でない人たちのあいだではまだまだ広く知られているとは言えません。
本作【市子】は実話ではないため、主人公である川辺市子のモデルとなった女性がいるわけではありません。しかし市子と全く同じ苦しさを抱えた人たちが実在するということを、私たちはきちんと考えていかなければならないのです。
川辺市子がどのように生きてきたのか、なぜそんなふうに生きなければならなかったのか。主演の杉咲花さん演じる市子の壮絶な半生を、ぜひ劇場にてご覧ください。
映画【市子】スタッフ
・監督:戸田彬弘
・原作:戸田彬弘
・脚本:上村奈帆 戸田彬弘
・音楽:茂野雅道
映画【市子】の公開日
公開日は、2023年12月8日(金)です!
まとめ
映画【市子】は、本作の監督を務める戸田彬弘さん作・演出の舞台作品【川辺市子のために】をもとに制作された、重厚かつ唯一無二の人間ドラマです。
杉咲花さん演じる女性・川辺市子の壮絶な半生を通して語られる真実とはどんなものなのか、ぜひ劇場にてご覧ください!
*記事内画像出典:映画【市子】公式サイト