2024年8月17日にNETFLIXで配信を開始した韓国ドラマ「となりのMr.パーフェクト」。配信されるやいなやNETFLIXのランキングでは連日トップ10入り。国内外で人気の高いチョン・へイン初のロマンティックコメディへの出演で話題を集めています。この記事では「となりのMr.パーフェクト」各話のあらすじとネタバレ、見どころを解説します!
【となりのMr.パーフェクト】あらすじ
グローバル企業のマネジャーとして出世コースを歩んでいたペ・ソンニュ。しかしある事件をきっかけに、無職となってしまう。そんな時、母親の親友の息子であり、幼馴染のチェ・スンヒョと再会。スンヒョは建築事務所の代表で、韓国の建築界で若き建築家として注目を集める存在となっていた。その上、ルックスの抜群だ。人生の再起を誓うソンニュと順風満帆のスンヒョ。お互いの「黒歴史」となっている2人が再会したことで、2人の人生はどう変わるのかー?
【となりのMr.パーフェクト】各話あらすじ
1話:カムバック(カムバックホーム)
韓国大を卒業し、国際企業グレイプに就職したペ・ソンニュ(チョン・ソミン)。アメリカでプロダクトマネージャーとして活躍するソンニュは、国際弁護士との婚約も決まり、順風満帆な人生を送っていた。
ある日、突然ソンニュの親友チョン・モウム(キム・ジウン)のもとに、ソンニュから帰国したという連絡が入る。ソンニュは家族にも帰国を伝えていない様子。迎えにきたモウムと家に向かう。しかし救急隊員として働くモウムに仕事の連絡が入り、ソンニュを置いて仕事に行ってしまう。
実家の近くまで来ると、昔銭湯だった場所が新しい建物に変わっていた。銭湯があったときのことを懐かしく感じていると、幼馴染のチェ・スンヒョ(チョン・へイン)に出くわす。スンヒョもまた韓国大を出て、建築界で活躍していた。建築事務所アトリエ「イン」を立ち上げ、新社屋を建てたばかりだ。銭湯の跡地に建ったその建物こそ、アトリエ「イン」の新社屋だった。
スンヒョと話していると、ソンニュの母ミスク(パク・ジヨン)とスンヒョの母へスク(チャン・ヨンナム)が帰ってくる。ミスクとへスクも学生時代の同級生で、今も仲が良い。モウムの母たちも含めて4人で「スク姉妹」と名乗り、今日も登山に行った帰りだ。
家族に帰宅を伝えていないソンニュは、咄嗟に段ボールの中に隠れる。母親たちが帰宅したことを確認し、段ボールから出てきたソンニュ。スンヒョに帰国の理由を尋ねられ、会社を退社し、婚約も破棄したことを告白する。すると帰宅したと思われたミスクが現れ、話を聞かれてしまう。ミスクは何の相談もなしに会社と結婚を辞めたソンニュを罵倒。しまいにはネギでスンヒョとソンニュのことを叩いてくる始末だ。
ひとまず走ってその場から逃げる2人。ミスクが追ってこないことを確認したソンニュは、「これまでフル稼働だったためCPUがオーバーヒートして壊れた。再起動が必要なほどに」と話し出す。ミスクが落ち着いた頃を見計って帰宅したソンニュ。スンヒョはこれから騒がしい毎日が訪れることを予想しながら、外でソンニュの家から聞こえてくる大騒ぎを聞いていた。
2話:憎い(想い)
ソンニュは無職を満喫していた。朝、食卓に向かうと自分の分だけ朝ごはんが用意されていない。帰国の理由を話そうとせず、ダラダラと過ごす娘のことを許せないミスクは、ソンニュに強く当たっていた。
その日の午後、ミスクに頼まれ、ソンニュはスンヒョの新社屋に開業祝いを届けることになった。アトリエ「イン」に着いたソンニュは、社員イ・ナユン(シム・ソヨン)にスンヒョの過去を知りたいとせがまれる。幼い頃、フランス生まれで韓国に馴染めないスンヒョの世話をしてあげたのは自分だと豪語するソンニュ。しかし、その話を聞いていたスンヒョの記憶は違ったようだ。いつも破天荒なソンニュに辟易していたと話し始める。そこに現れたのは、「イン」の共同代表ユン・ミョンウ(チョン・ソクホ)。いつもクールなスンヒョが慌てて話す姿を見て意外に思ったようだ。
新社屋のお披露目会の日。招待されたミスクはめかしこんで、事務所に訪れる。するとそこにはスンヒョの母へスクが招待した同級生「ヒ姉妹」も来ていた。ミスクはヒ姉妹のことを嫌っていたが、なんとか明るく取り繕う。しかしソンニュが帰国したことを知っているヒ姉妹に馬鹿されてしまう。
そこへミスクが探していたブローチを届けにソンニュがやって来る。早く帰れというミスクに「自分の存在が恥ずかしいのか?」と問うソンニュ。ヒ姉妹にその場面を見られたミスクは「娘は大企業への再就職が決まっていて、すぐアメリカに戻る」と嘘をついてしまう。
帰宅したソンニュとミスクは口論になる。すぐにアメリカに戻れと言うミスクに、「自慢の娘じゃないと娘でいられないのか」とソンニュは反撃。家を飛び出してしまう。
2人のやりとりを外で聞いていたスンヒョはソンニュを追いかける。バカ話をして無理に笑おうとするスンヒョに「無理に笑わなくていい」と一言。涙が雨で隠せるよう傘を閉じる。スンニョは声をあげて思い切り泣くのだった。
翌日。家に帰りづらいスンニョは一日中一人で時間を潰して帰宅する。すると帰国時には無くなっていた自分の部屋が再現されていた。ソンニュの帰国を受け入れたミスクは、スンヒョに頼み、学生時代のソンニュの部屋を再現したのだ。苦労して生きてきたミスクは、自分とは違う人生を歩んでほしいという強い思いが故に、ソンニュに強く当たっていた。しかしソンニュの思いを知り、彼女の生き方を尊重することにしたのだ。
3話:停止線(出発線)
ある日、アトリエ「イン」に大きな案件が舞い込む。色めき立つミョンウだったが、スンヒョはあまり興味がない様子だ。なぜならその頃、母校の体育館の建て替え工事のコンペに参加しており、スンヒョはこの仕事に興味を示していたからだ。
スンヒョは高校生の頃、水泳の選手だった。親が来られない大会で、誰よりも声を張り上げてスンヒョの応援をしていたのはソンニュだった。水泳の練習をしていた母校の体育館は、スンヒョにとって思い出深い場所だった。
父親の店で母校の先生に偶然再会したソンニュは、グレイプの社員として後輩たちに自分の経験を話してほしいと頼まれる。ソンニュは頼みを断られず母校に行くことになった。しかし講演中、生徒に「高校時代の夢は?」と聞かれ、言葉を詰まらせてしまう。帰宅しようとしたところ、建て替え工事の件で母校を訪れていたスンヒョに遭遇する。
スンヒョに裏庭に連れて行かれると、10年前に埋めたタイムカプセルを掘り起こすという。しかしどんなに掘り起こしてもタイムカプセルは見つからない。ソンニュは諦めてその場を去ってしまう。
夢を掴んで活躍するスンヒョやモウムを見て焦るソンニュはヘッドハンターと会い、条件の良い仕事の紹介を受ける。そのことをスンヒョに話すと、「本当にやりたい仕事をしろ」と一蹴されてしまう。しかし「夢を追うことができるのは余裕がある人の特権だ」とソンニュも言い返す。その言葉に、自分にも冬の時代があったと話し始める。スンヒョは水泳の韓国代表に選ばれたことがあったが、代表合宿の直前に怪我をして選手生命を絶たれたのだ。
スンヒョとの会話をきっかけに、過去の夢を確かめるためタイムカプセルを掘り返しに行くソンニュ。しかしやはりタイムカプセルは見つからない。実はスンヒョが先にタイムカプセルを見つけていたのだ。先にソンニュの手紙を読んでからかうスンヒョを追いかけていると、スンヒョはプールに飛び込んでしまう。泳げないソンニュが怒っていると、スンヒョは水泳を辞めて以来初めてプールに入ったと告白する。そして、選手生命が断たれ引きこもっていた時に、どれだけ追い返されても毎日ソンニュが部屋を訪ねて来た時のことを話し始める。「あの時のお前ははつらつとしていたが、今はつまらない」と言われたソンニュは、泳げないにも関わらずプールに飛び込む。
これからの人生について不安を口にするソンニュに対し、「もし帰国前に戻れたらどうするか?」と聞くスンヒョ。ソンニュは戻らないと即答するのだった。
4話:過去完了(現在完了進行形)
スンヒョにタイムカプセルの手紙を読まれたソンニュは、スンヒョの手紙を奪おうとする。しかし、スンヒョは10年後の自分に宛てて「ソンニュにもう告白してるよな?」と書いていた。スンヒョは学生の頃からソンニュのことが好きだったのだ。スンヒョはソンニュから逃げ、帰宅する。
一方、モウムは近所でミステリーサークルを探しているという少女に出会う。モウムが話しかけると、「パパが知らない人とは話しちゃダメって」と言ってそっぽを向かれてしまう。モウムも子どもの頃、宇宙人を探すような子どもだったのだ。
翌日、ミョンウが新しい案件を持ってくる。グレイプの韓国新社屋建設のコンペに参加できることになったのだ。英語が不得意なミョンウは、ソンニュにコンペを手伝ってもらうことを提案する。
コンペの当日。グレイプの代表として現れたのはソンニュの元同僚クリスだった。クリスこそがソンニュが退職するきっかけを作った人物だった。クリスはソンニュを都合よくこき使い、裏では悪口を言いふらしていた。そんなクリスとの再会に言葉を失うソンニュ。さらにソンニュに「君が辞めて残念だ、都合の良いアプリだったのに」と暴言を吐く。その場を目撃したスンヒョは、クリスの胸ぐらにつかみかかる。ソンニュも負けていない。自らクリスを殴り過去を清算する。
グレイプの案件は絶望的だと思っていたが、ミョンウの人脈によって見事案件を獲得する。SNSで親しくしていた人物が実はグレイプの副社長だったのだ。
5話:Go Back(告白)
ある日、陶芸家でスンヒョの元彼女であるテヒ(ソ・ジヘ)が仕事を手伝って欲しいとスンヒョの元を訪れる。スンヒョは断るが、テヒは一度自分の作業室を見てから決めて欲しいと、社員たちを作業場に誘う。
翌日、ソンニュは弟のドンジン(イ・スンヒョプ)を起こしに行く。ドンジンが寝ていると思い布団をはがすと、そこにいたのはスンヒョ。前日、ソンニュの父と飲んでそのままソンニュの家で寝ていたのだ。驚いたスンヒョはソンニュに覆いかぶさるかたちに。その場をドンジンに目撃され慌てたスンヒョは、足をぶつけて骨折してしまう。
週末、責任を感じたソンニュはテヒの作業場までソンニュを送ることに。テヒが作った甕の中に入れる味噌作りを手伝うことになる。夢中になるソンニュだったが、途中、甕を割ってしまいスンヒョに怒られてしまう。その姿を見たテヒは「自分と付き合っていたときは、あんなに熱くなるこはなかったし、今日のような姿は初めて見た」とスンヒョに告げる。
その頃、モウムが通報を受けて民家に向かうと、少女が一人で倒れていた。以前ミステリーサークルを探していた少女だ。病院に運び、親の到着を待っていると、そこに現れたのは以前最悪な出会いをしたカン・ダノだった。
夜、スンヒョが一人で散歩をしていると、甕を見て回るソンニュの姿が。100年物の種醤油を探しているのだという。種醤油を探しながら、作りたい料理を考えていたソンニュは「やりたいことが見つかった。私、料理がやりたい」とスンヒョに笑いかける。その姿を見たスンヒョは、今もまだソンニュのことが好きだと自覚するのだった。
6話:あなたの初めて(あなたの初恋)
ある日、ソンニュがスンヒョの家を訪れた際に、先日のタイムカプセルの手紙を読んでしまう。戸惑うソンニュに、スンヒョは「お前を驚かせるためのいたずらだ」と誤魔化す。それ以来、スンヒョはソンニュによそよそしい態度を取り始める。
一方、夢を見つけたソンニュは韓食調理技能士の資格を取るために調理学校に通うことに。期待に胸を弾ませる。その頃、自宅では父グンシク(チョ・ハンチョル)が毎晩夜な夜な出掛けていき、家のお金を使い込むという事件が起こる。夫が浮気をしていると思ったミスクは激怒。
実はドンジンはある事件に巻き込まれてきた。数日前、You tuberを名乗る男性2人組がグンシクが経営するトッポキ屋を訪れた。グンシクに許可を取り、動画の撮影を開始する。グンシクが料理を提供すると、その男がつけていた高級時計にスープがかかって壊れたと騒ぎ始める。そしてSNSで店を酷評されたくなければ3000万ウォン払うようにと言い出したのだ。家族に心配をかけたくないドンジンは、このことを家族に内緒にしていた。夜中に運転代行の仕事をしながら自らお金を工面しようとしていたのだ。
ソンニュ一家が途方にくれる中、スンヒョは例のYou tuber2人組に会っていた。グンシクが女性といる姿を目撃したスンヒョはグンシクにワケを尋ねた。ソンニュより先にトラブルを知っていたのだ。スンヒョはYou tuberが高級品だと言う時計が偽物であることを指摘。防犯カメラの映像から、トラブルが仕組まれたものであることに言及すると、2人は慌ててその場を逃げ出す。犯人を追跡中、ソンニュに遭遇。逃げる男とぶつかり、ソンニュは鼻血を出してしまう。スンヒョに協力していたダノの力を借り、犯人を逮捕することができた。
後日。料理学校でスンヒョの好物である五色焼きを作ったソンニュはスンヒョにあげるため帰りを待つ。しかし現れたスンヒョの反応はイマイチだ。ソンニュはスンヒョに最近素っ気ない理由を問う。すると「今も昔もお前のせいでおかしくなりそうだ」と声を荒げ、その場を立ち去ってしまう。
7話:恋はタイミング(すでに恋)
ソンニュに先日の言葉の意味を聞かれたスンヒョはその意味を答えようとする。しかしその瞬間、ソンニュの元婚約者ヒョンジュン(ハン・ジュヌ)が現れる。アメリカからソンニュを迎えに来たのだ。そこへ偶然通りかかったグンシクとミスク。婚約破棄に至ったヒョンジュンのことが許せない2人は激怒する。ヒョンジュンに離婚の理由を聞くと「自分が悪い」と一言。ドラムスティックを持って暴れるミスクから逃げるため、ひとまずその場を後にした。
翌日。ソンニュがぼんやりしていると、ミスクが化粧をして着飾れとまくしたてる。母に言われるがままに最近着ていないワンピースを着て出かけるソンニュ。すると家の前でヒョンジュンが待っていた。実はミスクはヒョンジュンか家に行くという連絡を受けていた。このまま娘が落ちぶれていくことが心配なミスクは考え直し、ヒョンジュンと復縁してアメリカに戻ることを願っていたのだ。
そこへ現れたスンヒョはすかさず「料理学校へ行く時間だ」と言い、ソンニュを自転車に乗せてその場を去る。花が咲き乱れるロマンチックな通りを走りながら、相変わらず2人は口喧嘩。スンヒョの助け船に救われたソンニュだったが、結局腹を立てて自転車を降りてしまう。
後日、ソンニュが歩いているとヒョンジュンが再び待ち伏せをしていた。「最後だから」と食事に誘われる。ホテルのレストランに行くと、そこにはスンヒョとテヒの姿が。2組は隣の席に座ることになる。スンヒョもソンニュもお互いの会話が気になる様子。「もうヒョンジュンに会わない」と言っていたはずのソンニュが、ヒョンジュンと食事をしていることにスンヒョは苛立ちを隠せない。
ダノとヨンドゥが帰宅中、交通事故の現場に遭遇する。たまたまそこにいたモウムは手際よく怪我人を助ける。その姿にダノとヨンドゥは感動する。ダノはモウムを車で家までに送ることに。車の中で、モウムは以前仕事中にヒーローのような人を見つけた話をする。「渋滞で緊急車両が通れなかった際に、車から出て運転手一人ひとりに端に寄るよう声をかけた男性がいた。『干潟守護隊』と書かれたTシャツを着ていたから、干潟マンと呼んでいる。」その話を聞いたダノは挙動不審に。なんと、その男性こそがダノだったのだ。モウムも横にいるダノが「干潟守護隊」のTシャツを着ていることに気づき、衝撃を受ける。
母校の体育館改修工事のコンペ結果が出た。改修はスンヒョの事務所が請け負うことに決定する。母校を訪れると、先生から「結果が出るまでの間、何度もソンニュが電話をかけて結果を聞いてきた」と聞かされる。これまで告白するタイミングは何度もあったが、友達でいられなくなることを恐れ、告白をためらってきたスンヒョ。今を逃したら次はないと思い、ソンニュに告白することを決意する。
父親の店でソンニュが料理の練習をしていることを知ると、スンヒョは走って店に向かう。そして「お前が好きだ」と想いを告げた。
8話:彼の秘密(彼女の秘密)
最近の妙な空気から、なんとなくスンヒョの気持ちに気づいていたものの、想定外の告白に動揺するソンニュ。「時間をやるから自分の気持ちを考えてみろ」とスンヒョに言われる。回答の期限は11日間だ。
いつものように料理学校からソンニュが帰宅しようとすると、学校から出て来るところをミスクに目撃される。帰宅したソンニュはミスクに「料理の学校に通っているのか?」と詰問される。そうだと答えると、ミスクは猛反対。それを聞いていた父も自分と同じ苦労をしてほしくないと反対する。体が弱い弟ドンジンには甘い両親に、ソンニュは「自分だけになぜそんなに厳しいのか?」と反論する。
父親の店を練習に使えなくなったソンニュは、スンヒョの提案でアトリエ「イン」の事務所にあるキッチンを使わせてもらうことになった。2人で事務所に向かうとそこにはヒョンジュンの姿が。韓国に家を建てたいと、クライアントとして事務所を訪れていたのだ。その仕事を受けるつもりはないと、邪見に扱うスンヒョ。
ヒョンジュンが帰ろうとすると、ソンニュがちょうど料理の練習をしていた。ヒョンジュンは試食をしようとその場に居座る。スンヒョとヒョンジュンは火花を散らせながら、料理の出来上がりを待つ。料理が完成し、2人が食べ始めようとしたその時、突然ソンニュがお腹を押さえて苦しみ始める。スンヒョとヒョンジュンが両脇を抱えるが、ソンニュが選んだのはヒョンジュン。ヒョンジュンは急いでソンニュを病院へ連れて行く。
病院で診察を受ける間、ヒョンジュンは担当医にソンニュの過去の診断書を渡す。そこに書かれていたのは「胃がんステージ2」の文字。アメリカ滞在中に、ソンニュは胃がんで手術を受けていたのだ。
9話:人生の影(人生の光)
幸いすぐに退院することが出来たソンニュ。数年前、ソンニュはヒョンジュンと婚約し、幸せの絶頂にいた。そんなある日、ソンニュに胃がんが見つかる。会社を休むことになり、ヒョンジュンも休職してソンニュの看病を行った。両親やスンヒョにも相談できず、苦しい日々を過ごしたソンニュだったが、手術は成功し、仕事にも復職。しかし以前と同じように働けないソンニュは鬱病になってしまう。家にひきこもるソンニュを気遣うヒョンジュンだったが、息のつまる毎日に苛立ちを爆発させてしまう。傷ついたソンニュはすべてを英セットするために帰国を決意したのだった。
ヒョンジュン自身も未来の見えない生活に苦しんでいたものの、ソンニュに寄り添ってあげられなかったことを後悔していた。韓国で再会し、再びプロポーズするものの2人の間できた溝を埋めることは出来なかった。
一方、スンヒョはソンニュが再びプロポーズされたことを知り、落ち込む。さらには体調を崩して寝込んでいたところ、お見舞いに来たソンニュが持っていた封筒を偶然目にする。そこには「胃がん」の文字が。スンヒョが問い詰めると、ソンニュは3年前に胃がんの手術を受けたことを告白する。その場を偶然、スンヒョの家を訪れたミスクとへスクに目撃されてしまいー。
10話:洞窟のくま(洞窟の扉)
娘が一人で闘病していたことを知り、ミスクはソンニュを抱きしめる。そしてソンニュにアメリカに戻ってやり直させようとしたことを激しく後悔した。スンヒョも同様だ。ソンニュがアメリカのいる頃、ソンニュに内緒で会いに行った際に、やせ細ったソンニュを目撃していた。しかし、ヒョンジュンと一緒にいたため、声をかけずに戻ってきてしまったのだ。それ以降、スンヒョはソンニュから距離を置き、ソンニュからの連絡にも反応せずにいた。あの時、ソンニュが自分にSOSを出していたのだ。
家族や友人がソンニュの病気に衝撃を受ける中、ソンニュがスマートフォンを置いて姿を消してしまう。スンヒョはソンニュが行きそうな場所を手当たり次第探すが、なかなか見つからない。学生時代に家出した海でソンニュを発見する。ソンニュは、「なぜあの時電話に出てくれなかったのか、どれほど怖かったか」とスンヒョを責める。これまで自分の正直な気持ちを話そうとしなかったソンニュだが、思いをさらけ出す。
その夜、スンヒョに誘われ父親の店に行くと、そこには両親やモウムの姿が。スンヒョが帰国パーティーを企画したのだ。その様子を外から見ていたヒョンジュンは帰国を決意。スンヒョに連れられソンニュは空港に向かう。ヒョンジュンと正式にお別れすることになった。
11話:遅いきづき(きづき)
告白の回答期限の日。ソンニュは回答せずにそのままやり過ごすつもりでいた。一方、スンヒョは久しぶりに両親に食事に誘わる。楽しみにレストランに向かうスンヒョだったが、食事の場で両親に離婚を切り出される。さらに母へスクは仕事でアフリカに行くという。これまでも両親のことで寂しい思いをしていたスンヒョは、レストランの帰りに一人で酒を飲んで泥酔。居酒屋の店主から呼び出されたソンニュは迎えに行く。
寂しい気持ちを吐露するスンヒョに、「その気持ちを両親に伝えてみては?」というソンニュ。スンヒョはこどもの頃から忙しい両親に遠慮して、自分の気持ちを伝えられずにいたのだ。
へスクがアフリカに発つ日。へスクはスンヒョや夫に別れを告げずに家を出てしまう。スンヒョは飛行機の時間を尋ねるために父ギョンジョンに電話をする。するとギョンジョンは、警察からへスクのスーツケースが届いてると連絡があったという。警察に集まるスンヒョとギョンジョン。へスクのスマホがスーツケースの中にあることに気づき、へスクの同僚セファンに電話をかける。すると、へスクはアフリカには行かず早期退職すること、最近記憶に問題があることを聞かされる。
ギョンジョン、ソンニュとともに母を探すスンヒョ。以前行ったことがある山寺でへスクが来た痕跡を見つけ、あたりを捜索する。しばらく捜索すると、ギョンジョンが怪我をしたへスクを発見する。お互いプライドが邪魔をして、したくない離婚を切り出してしまったことを打ち明ける。スンヒョも今まで言えなかった思いを2人に伝え、3人は思いが通じ合う。
後日、スンヒョは仕事のため2週間出張に行くことに。その間、ソンニュは時間をもてあましていた。スンヒョが録音した「告白の返事の期限は今日までだが、自分の気持ちは明日も明後日も変わらない」というメッセージに気づいたソンニュは、急いでスンヒョの出張先に向かう。そして、スンヒョがいないと毎日が味気ないことを伝え、2人はキスをするのだった。
12話:幼い愛(大人の愛)
晴れて付き合うことになったソンニュとスンヒョ。モウムにも報告し、スンヒョは親にも報告しようとするが、ソンニュはまだ早いと言う。
そんな中、初めて正式なデートをする2人。ソンニュは楽しみにしていたが、スンヒョはどことなく冷たい。さらに後日、元彼女テヒに会った際もソンニュと交際を始めたことを言おうとしない。せっかく両想いになったのに、よそよそしい態度のスンヒョにソンニュは苛立ちを隠せない。
一方、モウムはヨンドゥを連れてダノとキャンプに行くことに。モウムは日ごとにダノのことが気になり、ついには夢にまで出て来るほどだった。思いっきり遊び、ヨンドゥは疲れて眠ってしまう。ヨンドゥの寝顔を見ながら、モウムがふと「私がヨンドゥのお母さんだったら良いのに」と口にすると、ダノは「ヨンドゥの母親は一人だけだ」と言い放つ。
後日、ソンニュとスンヒョの両親たちは4人で旅行に出かける。スンヒョは素っ気ない態度をとったのは緊張していたからだとソンニュに告白する。誤解が解け、ソンニュの家でごはんを食べ、漫画を読むことに。何度も行ったことのあるソンニュの部屋だったが、スンヒョは初めて入ったかのように緊張してしまう。ソンニュの部屋にいると悪いことを考えてしまうというスンヒョに、ソンニュはそれでもかまわないと一言。二人は大人なキスを交わすのだった。
13話:愛(最高の幸福とは愛して、その「愛」を告白すること。)
一夜を過ごしたソンニュとスンヒョは、両親が想定以上に早く帰って来たため慌てて取り繕う。それ以降2人は両親にばれないよう、家から遠いところで映画やピクニックを楽しむのだった。
そんなある日、スンヒョが設計したレストランが「今年の建築」という名誉ある賞を受賞した。授賞式にソンニュを誘うと、自分は行かないという。韓食調理技能士の資格を取得したソンニュだったが、なかなか就職先が決まらず気おくれしていたのだ。調理師としての経歴に箔をつけるため、アメリカへの留学を検討するが、スンヒョにバレて喧嘩になってしまう。
一方、モウムは殉職した先輩のお墓参りに納骨堂に訪れたところ、ダノとヨンドゥに遭遇する。そこでヨンドゥがダノの姪だということを知る。両親が事故で亡くなり、一人生き残ったヨンドゥをダノが引き取ったのだ。事情を知り、ダノを抱きしめたいと言うモウムを再度拒絶する。
後日。ショックを受けたモウムがコンビニで一人飲酒しているとダノが通りかかる。泥酔している様子のモウムを見て、ダノは何かを決意。モウムを背負って帰宅すると、帰りを待っていたモウムの母ジェスクに「モウムさんは私がもらいます」と一言。ダノもモウムのことを想っていたが、モウムの重荷になるまいと気持ちを抑えていたのだった。
喧嘩したきり連絡を取り合っていないソンニュとスンヒョは、お互い連絡が来るのを待っていた。そんなソンニュの元に、スンヒョが建設現場で事故にあったと連絡が入る。慌てて病院に駆けつけると、スンヒョの姿が。幸い大事には至らなかったようだ。ソンニュは泣きながら「愛してる」とスンヒョに愛を告白するのだった。
14話:愛の甘さ(人生の苦さ)
ソンニュはモウムから、ダノに告白してふられたこと、しかし結局付き合うことになったことを聞かされる。自分のことに精一杯で、モウムの近況を全く把握していなかったことを反省するソンニュ。順風満帆に見えたが、母親ジェスクに反対されていることを打ち明ける。平凡な結婚をして幸せになって欲しい、というジェスクに、ダノとの交際は今よりもっと幸せになるためだと反論する。後日、幸せそうに過ごすモウム、ダノ、ヨンドゥの姿を目にしたジェスクは、2人の交際を受け入れ、家族としてダノとヨンドゥを受け入れるのだった。
一方、スンヒョはソンニュにプロポーズするために計画を立てる。しかし、朝からシャワーが止まったり、アイロンをかけていたシャツが焦げたり、車が故障したりと災難続きだ。しまいには、プロポーズのためのケーキを、転んで落としてしまう始末。プロポーズが出来ないまま、ソンニュの料理動画を撮るためアトリエに戻ってくる。
料理動画に寄せられたガン患者からのコメントを見て涙するソンニュに、スンヒョは「お前が闘病しているときにそばにいられなかったことを本当に後悔している。これからはずっと一緒にいたい」とブレスレットを渡し、プロポーズする。しかし、ソンニュは結婚はできないとプロポーズを断ってしまう。
断られた理由が分からないスンヒョはやけ酒をし、店主から連絡を受けたソンニュが迎えに来る。酔ったスンヒョがプロデュースを断った理由を尋ねると、ソンニュは「病気はいつ再発するか分からない。いつ死ぬか分からない自分は結婚することができない」と思いを吐露する。「誰も未来のことなど分からない。それでも一緒にいたい」というスンヒョの言葉に、ソンニュも本当は結婚したいと想いを伝える。しかし、そのやりとりを帰宅中のお互いの両親に目撃されてしまう・・・。
15話:Brovo,My Life(Be My Love)
ミスクとへスクはちょっとしたすれ違いが大喧嘩に発展し、険悪ムードだった。そんな時に、抱き合うスンヒョとソンニュを見かけてしまったため、大騒動に。ミスクとへスクは2人の結婚に反対する。
一方、モウムは母親の許しを得て、無事ダノと交際できるようになったことをソンニュに報告。ヨンドゥもモウムが家族になることを喜んでいる様子だ。しかし、同時にモウムはかねてからの夢だった南極派遣の試験に合格。このことをダノとヨンドゥに話し出せずにいた。
閉店することになったソンニュの父グンシクが経営するプリ食堂。近所の人たちが閉店の噂話をしているところにミスクが偶然通りかかる。その噂話に腹を立てたミスクは持っていたネギを振り回して喧嘩を開始。たまたま通りかかったへスクも勢い余って参戦してしまう。全員でもみ合いの喧嘩をしているうちに、ミスクとへスクはいつの間にか仲直りをしていた。
ソンニュとスンヒョの結婚について語り合う2人。スンヒョが幼い頃、仕事で家を留守にしがちだったへスクはミスクにスンヒョの面倒を見てもらっていた。スンヒョがここまで成長したのはミスクのおかげだと感謝する。
プリ食堂最後の日。スンヒョ、ソンニュ、2人の家族、ダノ、モウム、ヨンドゥ、ジェスクがプリ食堂に集まる。それぞれ幸せなひと時を過ごし、グンシクは最高の最後を飾ることができた。
みどころ
幼馴染から恋人へ・・・?2人の関係性の変化に目が離せない!
主人公2人の関係性が徐々に変化していく様子は幼馴染を題材にしたラブコメディの醍醐味と言えます。スンヒョとソンニュも最初は喧嘩ばかり(しかも結構激しい・・・!)しかし、環境の変化によって心情に変化が生まれ、関係性を変化させていきます。元婚約者の登場や、ソンニュの病気など様々な障害にぶつかりながら2人にはどのような結末が待ち受けているのでしょうか。
チョン・ヘインの新しい魅力が爆発!
これまで様々な作品で視聴者を魅了してきたチョン・ヘインですが、ラブコメディの出演は実は初めてです。「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」(2018)でソン・イェジンとカップルを演じてからは「年下男子」のイメージが強いチョン・ヘインでしたが、本作ではそのイメージをガラッと変えて大人の男性を演じています。毎話楽しめるチョン・ヘインの新しい魅力に心を撃ち抜かれている視聴者も多いはず!
主人公を演じるチョン・ヘインとチョン・ソミンのケミストリーにも注目です。韓国では熱愛説が飛び出すほど、息のあった演技を披露している2人。本当に幼馴染みだったかのようなリアルな距離感を表現しています。
それぞれの家族の物語にも注目!
2人の恋物語と並行して描かれるのが、ソンニュとスンヒョそれぞれ家族の物語です。ソンニュの家族は父親グンシクがトッポギ屋を営んでいるものの、裕福ではありません。だからこそソンニュのアメリカでの成功を喜んでおり、ソンニュに過大な期待をかけています。さらに弟ドンジンも怪しげなビジネスに手を出そうとしていて…。
一方、母親へスクは外交官、父親ギョンジョンは医者という裕福な家庭に産まれたスンヒョ。しかしギョンジョンはへスクの浮気を疑っています。またへスクはいつも忙しいギョンジョンに寂しい思いをしており、家庭内はいつもぎすぎす。
それぞれに問題を抱えた家族がどう再生していくのか?こちらも今後の注目ポイントです!
物語も折り返し地点!加速する恋に大注目
2024年10月6日に最終回を迎える「となりのMr.パーフェクト」。主人公の2人はもちろんのこと、サブカップルであるモウムとダノも急接近の様子です。スンヒョとソンニュ、そしてその家族たちは一体どんな結末を迎えるのか、最終回まで目が離せません!