映画『アンフレンデッド』は、2016年に公開したホラー映画です。
2018年に話題となった映画『search/サーチ』の公開以前に、PC画面上だけで展開するという手法で作られた作品。
PC画面上のスカイプ間で行われる、友達とのやりとりをしている様を中心に描くストーリー。
ひとつの視点しかないことで、よりリアルな恐怖感が体感できる作品。
そんな映画『アンフレンデッド』を、ネタバレ含み、徹底解説していきます!
映画『アンフレンデッド』の概要
映画『アンフレンデッド』は、2016年に公開したホラー映画で、PC画面上だけで展開する作品として注目されていました。
当時では早すぎた作品として、この後に公開した映画『search/サーチ』の方が話題性ではまさっており、ティーンズホラー的な内容も相まり、知る人ぞ知る作品となってしまいます。
スカイプの画面上で”何かに”次々に狙われる登場人物、など典型的なホラーとしても十分楽しめる良作です。
監督や出演者には、そこまで有名な人物は出演していませんが、製作に名作ホラーを生み出し続けているブラム・ハウス・プロダクションズが関わっています。
もちろん製作総指揮には、ジェイソン・ブラムが務め、期待通り怖さ十分な作品です!
映画『アンフレンデッド』の作品情報
原題:Unfriended
監督:レヴァン・ガブリアーゼ
脚本:ネルソン・グリーヴス
出演:シェリー・ヘニッヒ、モーゼス・ジェイコブ・ストーム、レニー・オルステッド
公開:2016年7月30日
時間:83分
製作:アメリカ合衆国
映画『アンフレンデッド』が視聴できるサービスは?
現在、見放題プランで映画『アンフレンデッド』を視聴できるのは、dTVだけとなっています。
その他、U-NEXTやビデオマーケットなどの各種サービスでは、レンタルとなり有料で視聴する事が出来ます。(執筆時現在)
映画『アンフレンデッド』のあらすじ(ネタバレなし)
カリフォルニア州フレズノ、高校生ローラ・バーンズは、お酒で酔っ払った醜態をネットに晒されるなど、いじめにあった末、ネット上で拳銃自殺する様をアップロードしていた。
1年後、自宅でブレアは、彼氏とスカイプで通話をしている。
その彼氏はミッチ。
プロムの夜に愛し合おうと、甘い約束をしている2人。
そんな中、仲のいい3人が次第に、その通話に割り込み集っていく。
するとそこに、招かれざる6人目がいることに気がつく。
billie227というアカウントだったが、誰にも心当たりはない。
無視して話を続けるが、新たな友達ヴァルを招待する。
その最中、billie227はローラ・バーンズの動画を投稿し、彼らに嫌がらせをし始める。
そのbillie227は、ローラの親族なのか関係者なのか…正体不明のままブレア達に嫌がらせを続けるのだった…
映画『アンフレンデッド』のあらすじをネタバレ!
ローラ・バーンズ
ローラ・バーンズはみんなからいじめの対象になっていた。
その結果、酔っ払いの醜態を晒されYouTubeにその姿をアップされてたのだ。
しかもその姿は、あまりにも酷く大きい方を漏らしていた…
そんな姿を晒し、周りの人間は彼女を嘲笑っていたのだ。
その結果、ローラ・バーンズは銃身自殺を図る。
しかもその姿をネット上で、生中継をしていた。
1年後…
ブレア・リリーは、ローラのことを回想し、ネットで彼女のことを検索する。
自殺映像は、今では簡単に見つけることができ、規制もごく簡単なもの。
広く拡散されていた。
その最中に、スカイプで彼氏のミッチから着信。
2人は自然と甘い会話に発展する。
すると友達が3人合流し、5人になる。ジェスとアダム、ケンだ。
他愛もない会話を楽しむ5人。
すると、見覚えが全くない”billie227”というアカウントが割り込んでくる。
みんな気の知れた同級生のため、顔を写してリモートで話をしているが、そのbillie227だけは、顔が分からず初期設定のままだったのだ。
知らない人間が混じっているのは気持ちが悪い、その結果、みんな一旦ログアウトし再度集まることにするのだった。
billie227
再ログインをする一同。
しかしbillie227も、相変わらず紛れ込んでいた。
ブレアは、みんなで会話をしながら、彼氏のミッチと個別チャットでやりとりを始める。
不審なメールがあるという。
その日は偶然か、ローラ・バーンズの一周忌だったのだ。
不審なメールはミッチだけではなく、ブレアにも届いていた。
送信元はローラ。
幽霊かも、なんて話をするが、誰かがローラのフェイズブックアカウントを乗っ取って、いたずらをしているんだろう…。
運営に言ってローラを追悼アカウントにして、いたずらされていることを報告する。
ローラを友達から削除し、対応するブレア。
他のみんなにも、同様の悪戯が来ている模様。
ローラの兄弟が誰かが、代わりにやっているのでは?
しかしローラには、兄弟がいない。
この不気味なアカウントbillie227は一向に、いなくならない。
ヴァル
犯人探しがスタート。
そこで、最初に上がったのはヴァル。
彼女は気の強い女性で、どうせこんなことをするのは彼女だろうと見られていた。
問い詰めるためにヴァルを通話に加え、6人に。
ヴァルはいじめの元凶と見られており、5人からは避けられている人物。
しかし、問い詰めても彼女は何も知らないようで、billie227の正体ではなさそう。
ヴァルのことをディスった内容の投稿がFacebookに挙げられる。
ジェスのアカウントから。
今度はアダムのアカウントからジェスを追いやるような投稿がされ、みんながbillie227ではないかと疑われるようになってしまう。
ケンが荒らしだというと、billie227の書き込み表示が出ている時に、みんな両手を見せ自分ではないという証明を行う。
これで全員の潔白が証明されたはいいものの、余計に気味が悪くなってきたことで、通話を切ることに。
しかし何故か、ログアウトできない。
次の瞬間、ヴァルがいきなり激怒。
何かを送信された模様で、警察に通報すると言い出す。
ヴァルが銃を取り出し脅すが、PC画面上でそれをやっても意味がなく騒然とした状態に。
そして、ヴァルの通話が切れる。
ヴァルがゲームを開始したとのメールが届き、さらなる事態に発展していく。
ゲーム開始
ローラが酔っ払った時の醜態が、インスタグラムに投稿される。
ヴァルの通話が復帰、フリーズしており、バン!と大きな音がする。
どうやらヴァルが机を叩いた音の様だ。
すると警察が到着し、ヴァルが自殺を図ったことが分かる。
近くに漂白剤があり、それを飲んだのだ。
billie227から、「通話をやめたら殺す」とメッセージが来て、暴露ゲームを続けようと促す。
しかしケンによってウイルス除去のやり方を教わり、billie227を弾き出すことに成功する一同。
一同ホッとするも、奇妙な出来事は続く。
ローラのFacebookのフレンドが急に5000人ほど増え、再びbillie227がスカイプに浮上。
通話を切るなと警告。
billie227は、今度はデフォルトの画面ではなく、画像が写っていた。
その画像は、ケンの部屋らしいことが判明。
画像の元を辿るケン、すると何かが起きフリーズし落ちてしまう。
ケンの映像が復旧すると、ミキサーに手を突っ込み暴れ回っていて、ついには倒れてしまった。
アダムが今度は自分かもと感じ、辺りを見廻し銃を持ち出す。
一方ブレアは、霊に取り憑かれたら?
と検索し対処法を探る。
一同は、この事態を切り抜けるべく、billie227の提案である暴露ゲームをすることに。
制限時間は5。この数が0になるまでに暴露をするというもの。もちろんゼロになったらアウトで死を意味する。
それが暴露ゲームだ。
billie227の正体
暴露大会が始まる。
様々な暴露が行われ、もはや仲の良かった状態はなくなり、疑心暗鬼になり、最悪な状態だ。
アダムとブレアにファックスが届く。
ブレアの届いたものを見せろと詰めるも、それを拒否する。
しかしこの状況で拒否できる訳もなく…見せるしかなくなり、それをみんなに向けて表示させる。
内容は、「これを見せたらアダムは死ぬ」
その予告通り、アダムは銃で自殺をした。
アダムのところに届いていたのは、ブレアが死ぬと書かれていた。
残っているのは、3人。
ブレア、ミッチ、ジェス。
次のターゲットはジェス。
ブレアが必死に、警察に通報する方法を探り、成功するもジェスはあえなく死に絶える。
ヘアアイロンで、感電死していた模様。
部屋が真っ暗になるブレアとミッチ。
すると、billie227から動画をネットにあげたのは誰?とブレアにメッセージが届く。
犯人は、ミッチ。
しかしブレアは言わない。
当然、それを明かせば彼が死ぬからだ。
しかし状況的には言わなければ死ぬ、ブレアは仕方なくミッチがやったと答える。
すると、ミッチは包丁で目を刺し、死んでしまう。
YouTubeのお漏らし動画には、続きがあった。
それは、動画を挙げたことではなく、全ての元凶は動画を撮った人物。
その動画を撮ったのは、誰でもないブレア本人だったのだ。
ブレアは、ネット上で炎上。
そしてブレアは、謎の手によってどこかに連れ去られてしまい幕を閉じる。
billie227の正体は、誰でもなくローラの幽霊であったことが最後に判明する。
映画『アンフレンデッド』のネタバレ感想・まとめ
この映画は、基本的に低予算映画です。
PC画面の荒い画像で展開するからこそ、怖さがでてくるもの。
もし普通に撮っていたら…
ミキサーに手を突っ込んで死ぬとか、ヘアアイロンを口に突っ込んで死ぬなんてのは、もはや完全なコメディです。
どんなことでもしっかりホラーに見せることができるのは、まさしくブラムハウス・プロダクションの成せる技かな、なんて気もします。
ブラムハウス・プロダクションズは、現代の映画界において、最良のホラー映画を作り続けている制作会社です。
お見事!
映画『search/サーチ』よりも以前に、こんな方法で映画を撮っていたなんて‥
ティーンズ・ホラー的なテイストなので、見落とされがちなのですが…
この作品『アンフレンデッド』は、まさしく、PC画面の中だからこそ、できるものでした。
そこに何がある?PC画面だから、全てが見れない。
そのもどかしさを見事に演出し、巧みに使った良質なホラーでした。
この映画『アンフレンデッド』は、続編もありますが内容的には全く繋がっておらず、リンクもしていません。
同じ様にPC画面上で展開するスリラーということだけ。
しっかりとホラーなのは、この1作目です。
先にも挙げていますが、この映画は現在dTVで視聴が可能。
その他では、レンタル視聴になります。
ホラー映画好きの人には有名な作品ですが、そこまで恐ろしい描写は少ないので、普段ホラーは見ない人でもぜひ鑑賞してみてはいかがでしょうか?