出典:IMDb
アダムスファミリーを観てきました。
実写が有名なので、アニメ版はどうなの?
面白かったのか?
面白くなかったのか?
結論、面白かったです!
素直に楽しめました。
これなら、映画ファンも納得できる出来映えで、シリーズ化も期待できます。
普通をやめれば幸せになる!
アダムス・ファミリー作品が持つテーマがしっかり継承されていました。
世間で当たり前とされている事に背いて、自分たちの好きな事を貫いて、幸せを体現している理想的な家族のお話です。
また、あらすじとして、以下の2点に注目していました。
①映画版では描かれなかったパグズリーが一族にとって重要な儀式マズルカを披露。
②マーゴ・ニードラーがカラフルな住宅地を建設。シザーハンズを思わせる、アダムス家のゴシックとカラフルな色彩感覚の対比。
今回のアニメ版は、この注目ポイントに力を入れていました。
さらに、実写では表現が難しい、アニメならではの表現がよかったです。
嫌いだった点は、豪華なボイスキャスト陣が揃っているのに、字幕で観れる館数が少なすぎる事。
関東地区で字幕で観れるのは東京の5館のみ。あとは全国でも大阪の2館のみ。
著者の住むエリアでは字幕上映館が皆無だったので、泣く泣く吹き替えで観ました(涙)。
また、今回のアニメ版については楽しめたのですが、個人的にはこうしたら、もっといいのになという点もあったので、あらすじをネタバレで考察・解説にて補足します。
『アダムス・ファミリー』作品情報
監督:コンラッド・ヴァーノン
グレッグ・ティアナン
原作:キャラクター創造 チャールズ・アダムス
出演:ゴメズ・アダムス(オスカー・アイザック)
モーティシア・アダムス (シャーリーズ・セロン)
ウェンズデー(クロエ・グレース・モレッツ)
パグズリー・アダムス(フィン・ウルフハード)
フェスター・フランプ(ニック・クロール)
グラニー・アダムス(ベット・ミドラー)
公開:2020年9月25日
時間:87分
公式サイト:https://addams-movie.com/
注目はアニメ版オリジナルキャラクター。
マーゴ・ニードラーはリアリティ番組の人気司会者、グレンはアシスタントです。
マーゴ・ニードラーは、丘の上のアダムス家の近くで、理想郷(アシミレーション)を構築しようとしていますが、そのためにアダムス家の存在自体が邪魔なので、排除しようとします。
パーカー・ニードラーは、マーゴ・ニードラーの娘で、ウェンズデーと仲良くなります。
『アダムス・ファミリー』ネタバレ
あらすじ・ネタバレ
あらすじは、約90分の映画なので、30分弱ごとの3幕構成です。
アバンタイトルで、ゴメズとモーティシアが結婚式を挙げている最中からはじまります。
タイトルが出て、オープニングクレジットから、13年後になります。
1幕目:主要キャラクターの紹介。
アダムス家と、新キャラクターのマーゴ・ニードラーたちがアダムス家訪問の約束をします。
2幕目:アダムス家とマーゴを中心とした外界との対立です。
アダムス家に訪れたマーゴ・ニードラー〜ウェンズデーが家出するまでが描かれます。
3幕目:マズルカのお披露目。
アダムス一家にカズン・イット他親戚一同が集まり、パグズリーがマズルカのお披露目〜エンドクレジットまで。
アダムス家を潰そうと画策していたマーゴ・ニードラーでしたが、ウェンズデーにより、悪事が暴かれ失敗します。
ラストはなぜか、フェスターおじさんはマーゴ・ニードラーと結婚して終わります。フェスターおじさんはいつも女運が悪いですね(笑)。
マズルカとは
マズルカとは、アダムス家の伝統行事です。
アダムス家の男の子はある年齢になると、通過儀礼として、剣の演舞を親戚一同の前で披露しなければなりません。
スキルが身についた大人の男性であることを証明する必要があるのです。
しかしながら、パグズリーは準備の段階から、伝統儀式にしっくりきていません。
本番でも、パグズリーの演舞は微妙な出来でしたが、突然、マーゴ・ニードラーが中心となって、外界の住人たちを引連れ、アダムス家に巨大な投石をしてきます。
親戚一同から守るために、パグズリーが本来持っている型に縛られない自由な動きで、この危険を回避することで、形は違えど、パグズリーのマズルカは親戚一同から認められます。
アニメ版ならでは表現がよかった
実写では難しいのが、巨大な投石によるアダムス家の破壊と、上記のパグズリーのマズルカによる縦横無尽な動きは見所です。
加えて、その前のウェンズデーのシーンがよかったです。
ウェンズデーがパーカーと一緒に学校へ通い始めます。
パーカーは学校で、いじめっ子のベサニーにいやがらせを受けていました。
これを観たウェンズデーが反撃します。
アダムス家は「本物」ですから、ウェンズデーのいやがらせは筋金入りの陰湿さです(ほめています)。
学校の授業で、いきなりカエルの解剖実験になります。
そこで、ウェンズデーはカエルをゾンビ化して復活させ、ベサニーに襲いかかるようにし向けます。教室は大パニックになりますが、カタルシスを感じる名場面です。
ほかにも、アダムス家のペットが増えていました。
タコ、ライオン、木など。
下敷きのクマも動いたりするのが楽しかったです。
考察・解説
『アニメ映画アダムス・ファミリー』こうしたら、もっといいのにポイントは、音楽の使い方です。
おなじみのアダムスファミリーのメインテーマが劇中4回使われます。
『クリード チャンプを継ぐ男』のように、もっともっと引っ張って、最後まで残して置いてもよかったのではないでしょうか。
ウェンズデーのカエルを復活させるシーンでも流れますが、せめてここまでは使わないで欲しかったです。
そうすれば、カタルシスが倍増したように思いますし、マズルカももっと盛り上がります!
結構早い段階で使用されていたのと、回数が多いのが気になりました。
でも、ラーチ(アダムス家の執事)が歌うソロパートがあり、ロックあり、ヒップホップありで、音楽は全体的によかったです。
疑問点
アダムス家に3回くらい響きわたる「出ていけぇ〜」の声はだれの声なんでしょうか。
原作などでは登場するのかもしれませんが、アニメ版だけだとわからないので気になります。
続編で明らかになるのでしょうか。
映画【アダムス・ファミリー】のネタバレ!ファミリー伝統の儀式「マズルカ」の考察・解説のまとめ
ちなみに、公開日に続編決定のニュースが話題でした。
エンドロール終了後にも、続編決定のお知らせがでておりました。
なぜ日本公開日に続編のアナウンスができるかと言えば、アメリカでは2019年10月4日にすでに公開されているからです。
公開は決定されていますが、詳細は明かされておりません。
続編が楽しみです。
その前に字幕版が観たいです!