2023年4月に北米で公開された「ボーは恐れている」が2024年2月16日に日本で公開されることが決定しました。「ミッドサマー」(2019)のアリ・アスター監督と、「ジョーカー」(2019)のホアキン・フェニックスがタッグを組んだ、話題のホラーコメディ作品です。製作は「ルーム」(2015)や「ムーンライト」(2016)などでアカデミー賞のノミネートを受けているスタジオA24が担当。予告編では妄想か現実か、「ミッドサマー」同様、鮮やかな色彩が目に飛び込んできます。アリ・アスター監督の新作「ボーは恐れている」は一体どんな作品なのでしょうか?この記事では「ボーは恐れている」のあらすじやキャストについてご紹介します!
【ボーは恐れている】とは?
【ボーは恐れている】基本情報
原題:Beau Is Afraid
製作国:アメリカ合衆国
監督:アリ・アスター
脚本:アリ・アスター、ラース・クヌーセン
出演:ホアキン・フェニックス、ネイサン・レイン、エイミー・ライアン、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、パティ・ルポーン
上映時間:179分
配給:ハピネットファントム・スタジオ
監督は【ミッドサマー】のアリ・アスター!
アリ・アスター監督が来日中に着用されていた黒のTシャツ。下の方に Scener ur ett äktenskap(1973) とイングマール・ベルイマン監督の『ある結婚の風景』のタイトルを発見🔍 pic.twitter.com/stBONvnwx7
— 映画『ボーはおそれている』公式アカウント (@BEAU_movie) January 3, 2024
監督を務めるのは「ミッドサマー」(2019)で批評家から絶賛を受けたアリ・アスター。斬新な世界観でこれまでのホラー映画とは一線を画した作品を生み出してきました。自身初の長編映画「ヘレディタリー/継承」(2018)は「21世紀最高のホラー」と称され、ホラー映画にも関わらず週末興行4位を獲得しています。
青年期にはホラー映画を製作するために、行ける範囲のすべてのレンタルビデオショップに行き、片っ端からホラー映画を見漁ったのだとか。ホラーへの熱量恐るべし!
製作は新進気鋭のスタジオ・A24!
本作の製作を担当したのは話題の映画製作会社A24。A24は2012年に設立されたアメリカ合衆国の映画製作、配給会社です。設立して10年足らずでアカデミー賞ノミネートを25度受けており、世界中から注目を集めています。アリ・アスター監督の「ヘレディタリー/継承」の製作も行っていますよ。(「ミッドサマー」は配給を担当)
【ボーは恐れている】あらすじ
ポーはささいなことでも怖がる神経質な性格の男。ある日、先ほどまで電話していた母親が怪死したことを知る。最近会っていなかった母の元に向かうため、アパートを出るポー。しかし帰省の道中、不思議な人々に出会ったり、奇妙な出来事が起こったりと、現実か妄想か分からないことが次々と起こり、ポーの不安は絶頂へ達していく。
【ボーは恐れている】キャスト
ボー(演:ホアキン・フェニックス)
抑圧的な母親に育てられ、いくつもの不安症を抱える主人公ボーを演じたのはホアキン・フェニックスです。
ホアキン・フェニックスは1974年、プエルトリコ出身。近年では「ジョーカー」(2019)で主人公ジョーカー役を演じ、アカデミー賞主演男優賞を受賞したことで有名です。実の兄が麻薬の過剰摂取で亡くなったことなどにより一時は俳優を退いていたホアキン・フェニックスですが、復帰してからは「グラディエーター」(2000)でローマ皇帝を演じ、アカデミー賞やゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされるなど目覚ましい活躍を続けています。「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」(2006)では、カントリー歌手の主人公を演じ、この作品ではゴールデングローブ賞とグラミー賞を受賞しました。
ロジャー(演:ネイサン・レイン)
事故に遭ったボーが運ばれた家にいた人物ロジャーを演じたのはネイサン・レインです。
ネイサン・レインは1956年、アメリカ合衆国出身。映画にも出演していますが、舞台俳優としての活躍の方が有名です。1992年に出演した「ガイズ&ドールズ」で初めてトニー賞にノミネート。1996年と2000年にはトニー賞を受賞しています。
またディズニーアニメーション長編映画「ライオンキング」(1993)で、ティモンの声優を担当したことでも有名です。ミュージカル映画「プロデューサーズ」(2001)では、同じく「ライオンキング」でシンバの声優を務めたマシュー・ブロデリックと主人公を演じました。
トニー賞とは?
アメリカ合衆国の演劇、またはミュージカルに関する賞。1947年から始まった、アメリカではアカデミー賞や音楽のグラミー賞と肩を並べる存在です。映画俳優では「X-MEN」シリーズで知られるヒュー・ジャックマンも主演男優賞を受賞したことがあります。
グレース(演:エイミー・ライアン)
ボーを車で轢いてしまう女性グレースを演じたのは、エイミー・ライアンです。
エイミー・ライアンは1968年、アメリカ合衆国出身。ネイサン・レイン同様、舞台女優としてキャリアをスタートさせました。映画に初出演したのは1999年。「ゴーン・ベイビーゴーン」(2007)では、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされています。「ロストガールズ」(2020)では、失踪した娘を探すため孤軍奮闘する主人公を熱演しました。
モナ(演:パティ・ルポーン)
ボーの母親、モナを演じたのはパティ・ルポーンです。
パティ・ルポーンは1949年、アメリカ合衆国出身。これまでに非常に多くの映画やテレビドラマに出演してきたベテラン女優です。「PARKER/パーカー」(2013)や「ラストクリスマス」(2019)などに出演。歌唱力に定評があり、ミュージカル「エビータ」や「レ・ミゼラブル」などにも出演しています。
不思議な世界観に著名人から賞賛の嵐!
今注目のアリ・アスター監督作品というだけに、各界の著名人たちからも注目度抜群の本作。公式サイトには「ボーは恐れている」を観賞した人たちからの賞賛のコメントが掲載されています。
現代にはこんなレベルの映画を作れるフィルムメーカーはほとんどいない。ファーストカットは、最高にゾッとしたよ!(マーティン・スコセッシ監督)
「ボーは恐れている」公式サイト
傑作だ!過去に観た中で一番圧倒された作品(ポン・ジュノ監督)
「ボーは恐れている」公式サイト
驚異的な作品!アリ・アスターらしさ全開!ユーモアと悪夢が共存し、自由気ままな反面、緻密に描かれている傑作!(ギレルモ・デル・トロ監督)
「ボーは恐れている」公式サイト
アカデミー賞を受賞する名だたる監督たちから絶賛されていることが分かります。大ヒットとなった「ヘレディタリー/継承」や「ミッドサマー」に引けをとらない作品であることは間違いなさそうです。「ボーは恐れている」は2024年2月16日公開です!