ようこそ、常識(モラル)のない世界へ
2016年公開の映画『スーサイド・スクワッド』に登場して以来、世界中で爆発的な人気を集めた”ハーレイ・クイン”。
彼女を主役にした映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』 が、日本でも2020年3月20日(金)に公開されます!
邦題にある”Birds of Prey”とは、つまり猛禽類のこと。
2時間たっぷり、ハーレイ・クインによる『捕食ショー』を堪能できるであろう今作、映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』について、予習しながら紹介していきます!
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY 』の概要
ハーレイ・クインといえば、”ジョーカーの彼女”。キャラが立っているとはいえ、これまではジョーカーありきの存在でしたよね。
今作では、ジョーカーと『破局』したハーレイ・クインが束縛から解き放たれ、自由という名の覚醒を求めて暴れまくるというストーリー。
ハーレイ・クインの通常運転、”モラルゼロ”の大暴れが見どころのようですが、予告ムービーを見ると、どうも無茶するだけの映画ではないようです。
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY 』の作品情報
- 原題:Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)
- 監督:キャシー・ヤン
- 脚本:クリスティーナ・ホドソン
- キャスト:マーゴット・ロビー、ユアン・マクレガー
- 公開:2020年3月20日
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配給:ワーナー・ブラザース
監督のキャシー・ヤンは元新聞記者の女性監督で、DCでは初めての”アジア人女性監督”として注目されています。
脚本を担当したのがクリスティーナ・ホドソン、こちらも女性です。ちなみに彼女の脚本の代表作は、映画『バンブルビー』。
バンブルビー、よかったですよね・・・!
そして主演のマーゴット・ロビーは、映画『スーサイド・スクワッド』でのハーレイが当たり役でブレイクしました。もちろん、今回もハーレイ・クイン役を続投。
さらにマーゴットは、今作のプロデューサーも務めています。どうやら、女性でガッチリ固めた製作現場のようですね。
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY 』のあらすじ
ジョーカーと別れ一時は落ち込みつつも、サッと立ち直り街中で大暴れするハーレイ・クイン。
彼女の暴れぶりは、街の悪党の怨みをかうことになってしまいます。
悪党たちによる「ジョーカーの後ろ盾のない今なら、ハーレイ・クインを簡単に”所有”できるのでは?」という企てによって、ハーレイは悪の組織『ブラックマスク』と対決することになるのです。
決戦を前にハーレイは、自分と同じように”自由という覚醒”を求める仲間たちとチームを結成。
仲間となった彼女たち、1人残らずゴッサムシティのスーパーヒロインたちなのだから、心強い・・・!
よおし、やってやれ!と思うところですが、登場人物全員悪役なのが今作のミソ。それぞれが自由を求めた、予測不能のバトルが繰り広げられ・・・楽しみです!
マーゴット・ロビーのハーレイ再び!
映画のタイトルにもある『覚醒』。この言葉通り、今作はハーレイ・クインの内面を描く作品になるようです。
前回マーゴット・ロビーが演じたハーレイは、とにかく滅茶苦茶、ジョーカーのためならなんでもする悪役でした。テンションが高くてクレイジーだけれど、なんか楽しくてつい見てしまいます。
現実でも、こんな子いませんか?
「あれ、見かけによらず、すごく色々考えている子だったんだ・・・」と思った次の瞬間、
「ええ?!やっぱり滅茶苦茶だな・・・」
そんな ”何を考えているかわからない”、ハーレイ・クインの心情を演じることになったマーゴット。
際立つルックスが最大の武器と思われがちですが、実はかなりガッツのある女優さんで、『可愛いだけでは終わりたくない』という理由から、下積み時代からこれまであえて演技力が必要な難しい役ばかりを選んできたという、今作に期待できるエピソードがあります。
ハーレイ・クインって何者?意外と知らない原作でのキャラ設定
この作品の前作にあたる映画『スーサイド・スクワッド』では、ハーレイ・クインとジョーカーは相思相愛。ジョーカーのことを「プリンちゃん」なんて呼んでいました。
ハーレイ・クインはもともと、刑務所内でジョーカーを担当していた精神科医。ジョーカーに恋をしたことがきっかけで、今のようなぶっ飛んだ状態になったという過去を持ちます。
そんな2人の関係ですが、原作コミックやアニメでは設定がかなり異なっているのです。
いずれのライターのコミックでも、ハーレイがジョーカーを大好きなのはほとんど変わりません。
しかし、ジョーカーの方はハーレイの好意を利用して、彼女を囮にしたり、見捨てたりとなかなかシビアな扱いをしています。
ハーレイはジョーカーの参謀であり一応一緒に戦うのですが、想い合っているのかといえば、そこはかなりビジネスライク。
原作ではまるで、バイキンマンとドキンちゃんの逆バージョンのような一方通行な関係性なのです。
こんな扱いから「ジョーカーと別れた方が、ハーレイは絶対に幸せになれるのに!」と評する原作ファンも少なくない様子。
今回、やっと独自の路線を歩むハーレイ・クインが見られるということで、原作ファンを含む各方面のハーレイファンが注目しています。
ハーレイ・クインの心境を代弁!テーマソングは『愛の讃歌』
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の予告編すべてのパターンに使用されている、エディット・ピアフの”愛の讃歌”。
シャンソン歌手のエディット・ピアフが、飛行機事故で亡くなった恋人のために作った曲で、刹那的な歌詞が特徴です。
青い空が落ちてきても
この大地が崩れても
あなたに愛されていればかまわない
世界のことなんか私は知らない
ジョーカーといた頃のハーレイの心境にぴったりあった曲ですが、うーん、どうなのでしょう。
女性の『解放・覚醒』をテーマに据えながら、”愛の讃歌”を主題歌にしているあたりとても現実的で、物語にも波乱が予想されます。これは深読みが捗りますね!
まとめ
近年、映画『ジョーカー』や『ワンダーウーマン』など、DC製作の”キャラ単独映画”が大躍進しています。
前作の『スーサイド・スクワッド』では語られなかった、ハーレイ・クインの世界観。
ポップなだけではない、ハーレイ・クインの裏側を見られそうな予感がする『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』2020年3月20日の公開を、楽しみに待ちましょう!