2022年11月23日(祝・水)に公開された映画【母性】。
湊かなえさんが作家を辞する覚悟で執筆したと話題の小説が映画化されました。
ドラマ『ハコヅメ』で警官の先輩後輩を演じた、戸田恵梨香さんと永野芽郁さんの仲良しコンビが、今度はすれ違う母娘として共演します。
戸田さんインタビューとか見てても自然体ですごく好き!
戸田さんたち女優陣の演技が壮絶ですごかったらしいよ!
本記事では、映画【母性】のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。
映画【母性】の概要は?
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🥀#映画母性🌹
꧁ ファイナルトレーラー解禁꧂⑆⑇ あなたもきっと惑わされる ⑈⑉
母と娘は、何を見て、何を証言し、
どんな真相にたどりつくのか?ぜひ劇場で目撃してください❁#戸田恵梨香 #永野芽郁#高畑淳子 #大地真央
🎞11/23(水・祝)公開▼ ▼ ⚠️ 瞬 き 厳 禁 ❗▼ ▼ pic.twitter.com/Zf8wE5SHVU
— 映画『母性』公式 (@bosei_movie) November 18, 2022
スタッフ・主題歌
監督 | 廣木隆一 |
脚本 | 堀泉杏 |
主題歌 | JUJU「花」 |
- 監督は、【ナミヤ雑貨店の奇蹟】など多数のジャンルの作品を手掛けてきた、廣木隆一さんです。戸田さんは監督について、あまり細かい指示を出される方じゃないので、自分たちで考えながら演技しました。とコメントされています。
- 脚本は、【ナラタージュ】など、切ない重いストーリーの脚本を手掛けた堀泉杏さんが担当します。
- 主題歌は、JUJUさんがこの映画のために書き下ろした「花」です。
彼女の歌う、壮大なバラードがエンドロールで聴けるのが楽しみです。
登場人物
- 娘を愛せない母・ルミ子:戸田恵梨香
- 母に愛されたい娘・清佳:永野芽郁(幼少時:落井実結子)
- ルミ子の実母でルミ子最愛の人:大地真央
- ルミ子の義母で口が悪い:高畑淳子
- ルミ子の夫で母娘に無関心:三浦誠己
- ルミ子の親友:中村ゆり
- ルミ子の義妹:山下リオ
- 神父:吹越満
- 清佳の彼氏・中谷亨:高橋侃
映画【母性】のネタバレ!
ここからは映画【母性】のあらすじを整理していきます!
(※ネタバレ注意!)
愛能う限り
女子高生が飛び降りて死亡したニュースがネットに掲載される。
それを見る、清佳(永野芽郁)と以前その女子高生を受け持っていた国語教師(淵上泰史)。
母親は「愛能う限り大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて信じられない」と言ったと記事には載っていた。「愛能う限り」という言葉が気になる清佳だった。
ルミ子の結婚
教会で、神父(吹越満)にルミ子(戸田恵梨香)が懺悔する。
私は絵画教室で出会った、田所哲史(三浦誠己)と24歳の時に結婚した。
彼の絵は暗くて好きじゃなかったが、大好きな母(大地真央)が薔薇の絵を褒めたので、彼に興味を持った。
親友の仁美(中村ゆり)からは彼とは同級生だが難しいし、義母が口うるさいからやめた方がいいと忠告を受ける。
3回目のデートで哲史からプロポーズされる。
母に会ってもらってから決めたいと返事をした。
哲史を母がとても気に入り、母が喜んでくれるならと結婚した。
そして娘が産まれる。
母は病室まで来てくれて、宝物を与えてくれてありがとうと本当に喜んだ。
娘が幼稚園の時、祖父母参観に母が行けなかったため、義母(高畑淳子)に行ってもらう。
娘がしっかりしていたので、誇らしかったと喜んで帰ってきた。
義母は口が悪いが、頑張れば褒めて自分を愛してくれるはずと思った。
無償の愛
緑に囲まれた夢の家で両親と幸せに暮らしていた清佳。
一番古い記憶は5歳のころ、おばあちゃんからは「無償の愛」を受けていたが、母からの愛は違う気がしていた。
自分は母がおばあちゃんに愛されるための道具のように感じた。
母に愛されるため、大人が何を言って欲しいか考えながら顔色を常にうかがう子供だった。
母から見た事件
事件は娘が6歳のころ起きた。
小学校に上がるため、手提げ袋に小鳥の刺繍を母がしてくれた。娘が最初は喜んでいたが、ピアノのバッグはキティちゃんにして。と母に頼んだ。
思わず弁当箱を落としてしまうルミ子。
心では、母の好意を無駄にする娘が許せなかったが、娘が弁当を拾いに来た時に笑顔で、「小鳥でそろえたほうがみんなが小鳥が好きと分かってくれてプレゼントもくれるかもしれないよ?」と言った。
娘は「うん…」と言ってそれを母に伝えに行った。
外は台風が来ていて夜勤の哲史は仕事に早めに行き、ルミ子が風呂を出た時に停電になる。
ろうそくをともして、娘が母と寝ると言い出したので、私はたまには寝室で一緒に寝たいと言うも、母は哲史さんに悪いとそれを断った。
別の部屋で、娘と母が寝た。
突然、大きな音がして目が覚める。
「ママ!」と呼ばれて行ってみると母が箪笥の下敷きになり、その下に娘がいた。
母の腕をつかんで必死に引っ張ろうとするも母はひたすら娘を助けるよう言った。
ろうそくの灯が落ち火事になり、火の手が回ってきたので娘だけ引っ張り出しておぶって逃げた。
娘から見た事件
清佳はおばあちゃんが大好きで、小鳥の刺繍も嬉しかったが、ピアノのバッグにはキティちゃんの刺繍をしてほしいつもりだった。母が既製品が欲しいと勘違いしたようで、お弁当を下に投げつけた。
それを拾いに行くと、怖い顔で小鳥の刺繍にするよう言われ仕方なくおばあちゃんに頼んだ。
ピアノのバッグと一緒にキティちゃんの筆箱をくれたので母に見せたが、母は清佳を睨んでおばあちゃんに謝った。
夜おばあちゃんと一緒に寝ていると、台風で木が倒れ、箪笥が倒れておばあちゃんが苦しそうだった。
清佳は急いで「ママ!」と叫んだが、母はおばあちゃんを助けようとしていた。清佳は火事だと気づいた瞬間意識をなくした。
その火事でおばあちゃんは亡くなった。
父も母もおばあちゃんの死因にはそれから一切触れなかった。
田所家
火事で家がなくなり、田所の実家に3人で入る。
田んぼ仕事や家のことをする中で、仁美がルミ子の実家を借りてくれることになる。
義母は口が悪く、義妹の律子(山下リオ)は私は働いてるからと2人とも何も手伝わない。
娘がうなされていたので、頭をなでてあげようとすると、手を払いのけられショックだった。
辛い時に桜の季節でもないのに、桜の花が1つ咲いているのを見つけて、母が自分を見てくれているから頑張ろうと思った。
律子は仕事をやめて一日ビーズアートをするようになる。
そして黒岩という男と付き合い始め、私にお金を貸してほしいと言うまでになる。
家族は律子が逃げないよう、交代で見張っていたが、ある日、娘が律子を見張っていなかったから彼女は結局男と駆け落ちして大阪へ行ってしまう。
義母はそれから寝込みすぐ泣くようになった。
母からの暴力
ある日、母を手伝おうとすると、「触らないで。あんたの手はベタベタして気持ち悪いのよ。」と言われ、ショックを受ける。
ある日、母が泣きながら、なんでなの…とずっと言いながら、私の背中を叩いてきた。
涙を流しながら耐えた。
りっちゃんが男にだまされそうになっていると知り、私が出ないよう見張ることになったが、数日で帰ると言う言葉にだまされ、りっちゃんが帰ってこなかった。
娘を抱きしめた
ある日、娘が夕飯の時間になっても帰ってこなかった。
門で動こうとしない娘。
ミルクティーを入れるけど飲む?クッキーもあるわよ。と優しく声をかけた。しかし、娘は立膝になり、泣きだし、おばあちゃんが私を助けるために自殺したの?と聞いてきた。
ルミ子もショックでその場に倒れこむ。
母が火事の時に、ハサミで頸動脈を切って自殺した。
娘は、ごめんなさいと何度も繰り返し泣いた。
私は「愛してる」と言い両娘を強く抱きしめた。
しかし、その手を振り払い、娘は駆けて行った。
その後私は玄関にいると、外から義母の「何してるんだ!」という声が聞こえた。
外に出ると、娘が桜の木の下に倒れていた。首を吊って自殺しようとした。
ルミ子は娘の顔を触り、「清佳、清佳」と声をかけた。
神父に
私が間違えていました。
母が残してくれた大切な娘の意識が早く戻って欲しいと願います。と話したルミ子。
母に首を絞められた
ある日、彼氏の中谷亨(高橋侃)とデートしていると、バス乗り場で父を見かける。
亨と別れてついていくと、おばあちゃんの家に入った。そこは仁美さんが今住んでいる。
中に入るとビーフシチューを作りドレッシングを作って味見する2人がいた。
私が問い詰めると、仁美が、母に好かれようと必死な娘と目をそらす母を見ているのが辛いと言った。さらに、あの火事の時に、おばあちゃんが自殺したから、母は、大切なお母さんを娘に奪われたから許せないんじゃないか?とも言った。
私は嘘だ!といいながらワインボトル投げて割り、家から飛び出した。
家に帰り、母に問い詰めると、一瞬倒れこみ、私に両手をのばした。
一瞬抱きしめられるのかもしれないと思った。母の苦しみを半分にできると喜びさえ感じた瞬間、首に圧迫を感じる。
その瞬間、母は私の首を絞めた。
家の中に逃げ込んだ私は木首を吊って自殺しようとした。
病院のベッドで目を覚ますと母が、「清佳」と名前を呼んでくれた。
新しい命
現在、祖母は認知症がひどいが、介護をする、ルミ子のことだけは私の大切な娘と言って慕っている。
国語教師とりっちゃんと黒岩の店でたこ焼きや焼きそばを食べる清佳。
亡くなった女子高生と話がしたかったと話した。
清佳は結婚し、お腹に赤ちゃんができた。女の子だ。
りっちゃんも黒岩さんも喜んでくれた。
母に電話で伝えると、怖がらなくても大丈夫よ。と言ってくれた。
戸田恵梨香ら女優達の壮絶な演技に絶賛の嵐!
#母性
再読して観てきました。原作をすっきりさせて、より〝母と娘〟の物語になっていた印象。とにかく戸田恵梨香さんのルミ子がやばいのでみんな観てくれ…!娘の回想とルミ子の回想で表情が全く違うところも喋り方、声のトーン、纏う空気に至るまで完全にルミ子。すごすぎて白目。 pic.twitter.com/VyH4W3ZXef— はいじ (@heidi__55) December 1, 2022
#母性 観てきた。気持ち悪い母娘だなあと思って観てたら、どんどん湊かなえさんの罠に嵌って行ったようだ。
最後ちゃんとわかったんかいな。もう、女優さんたち全員凄すぎて怖かった。
しかしまあ、母性って字面だけでなんか生々しくて恐ろしい。— ちげこ (@chigebon) December 1, 2022
今日は映画の日だったので、仕事帰りに都内の映画館で「母性」を鑑賞してきました。
主演の戸田恵梨香をはじめとする女優陣の狂気じみた演技力にゾッとさせられるほどでした。
もちろん、いい意味で。#母性#映画— とまそん (@r_freedom) December 1, 2022
いろんな母と娘がいると感じましたが、母から愛を感じなかったわけでもない、娘を無条件で愛することが当たり前な私には、理解が難しい部分がありました。
戸田恵梨香さん、大地真央さん演じる母と過ごすときの笑顔が本当に子供みたいで、田所家での憔悴しきった感じと、娘に対する冷たい目とのギャップが凄かったです。
やはり素晴らしい女優さんだと思いました。
この母と娘というとても難しい役を演じて、休養したのかな?とも思いました。それくらい大変な役だったと思います。
今は妊娠され、番宣で元気な姿が見られてホッとしています。
高畑淳子さんがいつも食べながらしゃべっているのが腹が立つけど面白い。高畑さんの演技が凄い。というツイートもありました。
全体的に原作に忠実ではありましたが、別の衝撃エピソードもありますので、ぜひ原作も読んでみてください!