2023年2月23日(木)に公開される映画【ちひろさん】は、安田弘之さんの漫画が原作になっています。海辺にあるお弁当屋で働くちひろは元売れっ子の風俗嬢という異色の経歴をもちます。彼女のありのままの生き方に引き寄せられた人々のさまざまな物語が描かれる本作。この記事では、そんな映画【ちひろさん】のあらすじとキャスト紹介に加え、主演の有村架純さんが語った“ちひろさん”の魅力をご紹介していきます。
映画【ちひろさん】の作品情報
映画【ちひろさん】のあらすじ
売れっ子風俗嬢だったちひろは、ふらりと立ち寄った海辺のお弁当屋の味が気に入って、働くことになりました。風俗嬢だったことを隠すこともなく、ありのまま生きている彼女の魅力に、人々は吸い寄せられ、たちまち人気者になったちひろ。さまざまな心の悩みを抱えた人々は、ちひろを慕ってくるようになり、彼らをちひろは優しく励ましていきます。そしてそんな彼女もまた、心に孤独を抱えて生きていたのでした。
映画【ちひろさん】のスタッフ
原作 | 安田弘之 |
監督・脚本 | 今泉力哉 |
脚本 | 澤井香織 |
エグゼクティブプロデューサー | 岡野真紀子 |
佐藤菜穂美 | |
豊島雅郎 | |
プロデューサー | 山野晃 |
中里友樹 | |
スーパーバイジングプロデューサー | 山田雅子 |
ラインプロデューサー | 三好保洋 |
撮影 | 岩永洋 |
照明 | 谷本幸治 |
録音 | 根本飛鳥 |
美術 | 井上心平 |
装飾 | 遠藤善人 |
編集 | 佐藤崇 |
スクリプター | 河野ひでみ |
スタイリスト | 伊賀大介 |
衣裳 | 江口久美子 |
ヘアメイク | 田中マリ子 |
ヘアメイク(有村架純) | 宮内三千代 |
キャスティング | 細川久美子 |
フードスタイリスト | 飯島奈美 |
リレコーディングミキサー | 浜田洋輔 |
音響効果 | 勝亦さくら |
カラリスト | 石山将弘 |
VFXプロデューサー | 前川英章 |
助監督 | 高土浩二 |
制作担当 | 多賀典彬 |
音楽プロデューサー | 安井輝 |
音楽 | 岸田繁(くるり) |
映画【ちひろさん】で監督をつとめるのは、【愛がなんだ】や【あの頃。】で知られる今泉力哉さんです。一筋縄ではいかない独特な心理描写が人気の今泉さんですが、お笑い養成所に通っていたことがあり、彼の作品ではオフビートなコメディ要素も魅力となっています。また、本作では音楽を人気バンド「くるり」の岸田繁さんが担当しており、主題歌をはじめ「くるり」が演奏する劇伴音楽が作品を繊細に彩っています。
映画【ちひろさん】のキャスト
ちひろ:有村架純
ありのままに生きる元風俗嬢のちひろを演じるのは、国民的女優の有村架純さんです。【コーヒーが冷めないうちに】や【花束みたいな恋をした】など多数の作品に出演する有村さんは、かわいらしい容姿だけでなく、高い演技力も魅力となっています。彼女が演じる“ちひろさん”は必見ですね。
瀬尾久仁子(通称・オカジ):豊嶋花
厳しい家で育ち、学校の友人たちともうまくいかない日々を送る孤独な女子高生・オカジを演じるのは、子役として活躍していた豊嶋花さんです。「第2の芦田愛菜」と称されるほど高い演技力をもつ彼女は、映画やドラマなど多くの作品に出演する、大注目の若手女優です。豊嶋さんが演じる心に孤独を抱えたオカジも楽しみですね。
佐竹マコト:嶋田鉄太
シングルマザーの母親のもとで、愛情に飢えた少年を演じるのは嶋田鉄太さんです。2020年ごろより芸能活動を開始した嶋田さんは、さまざまなドラマやCMに出演しており、かわいらしい笑顔が魅力的な子役として活躍しています。彼の笑顔に、思わずほかのキャストたちもほっこり癒されている様子からも、現場の雰囲気のあたたかさが伝わってきますね。
バジル:van
ちひろの友人で美人なニューハーフ・バジルにはトランスジェンダーモデルとして活躍するvanさんが起用されています。テレビ出演した際に、あまりの美しさに一躍有名人となったvanさん。彼女が演じるバジルとちひろの掛け合いにも注目したいですね。
そのほかのキャスト
- 父親との確執を抱える青年・谷口:若葉竜也
- ちひろが働いていた風俗店の元店長・内海:リリー・フランキー
- ちひろが働くお弁当屋の店長の妻・多恵:風吹ジュン
- 多恵の夫・尾藤:平田満
- チヒロ:市川実和子
- ヒトミ:佐久間由衣
- ホームレスのおじさん:鈴木慶一
- ちひろが働くお弁当屋の従業員・永井:根岸季衣
- オカジと同じ高校に通うやや引きこもりの女子高生・宇部(通称・べっちん):長澤樹
映画【ちひろさん】には、多数の作品に出演し存在感を放つ名俳優、リリー・フランキーさんや風吹ジュンさんなどベテラン俳優陣も起用され、ちひろを取り巻く魅力的な人々を演じています。
主演・有村架純が語った“ちひろさん”の魅力とは?
原作と脚本を読んだ主演の有村さんは、まるで“ちひろさん”のドキュメンタリーを見ているような感覚になったといいます。本作の撮影が終わるまでちひろのことを「ちひろ」と呼ぶことができず、“ちひろさん”の背中を追いかけるように撮影したという有村さん。一人を愛するちひろを主人公に迎えた映画【ちひろさん】は、一人の時間を大切にする生活のなかには、必ず人のぬくもりがあると気づかせてくれる作品だと語っていました。
まとめ
映画【ちひろさん】は、ちひろという魅力的な女性に引き寄せられた孤独な人々の物語です。それぞれが抱える問題はまったく違うものですが、その根本には“孤独”があり、ちひろもまた例外ではありません。人のぬくもりをあらためて気づかせてくれる映画【ちひろさん】、ぜひご覧ください。