DC映画は、2013年に公開した『マン・オブ・スティール』より、DCエクステンデッドユニバースとして、MCU同様にクロスオーバーして様々な映画と世界観を共有してきた。
およそ10年、試行錯誤を繰り広げてきたDCエクステンデッドユニバースの流れは、2023年6月16日公開の『ザ・フラッシュ』で遂に幕を閉じる。
しかしDC映画は、これで終わりではない。
むしろ更なる大きな世界へと羽ばたく為、いったんリセットとなる。
そんなDC映画の今後のスケジュールや、新たに始まるユニバースを解説する！
DCエクステンデッドユニバースは、これにて完結
DCエクステンデッドユニバースは、2023年6月16日公開の『ザ・フラッシュ』で一旦リセットするとされている。
『ザ・フラッシュ』は今後のDCユニバースにおける始まりになる可能性があり、ラストのエンドクレジットシーンなどが、完全に伏せられている。
今後の展開が未だ判明せずに、どの様に今後は展開していくのか…
DCユニバースはまさしく今、岐路に立たされている。
DCエクステンデッドユニバースの歴史
DCエクステンデッド・ユニバースは、2013年の『マン・オブ・スティール』でスタート。
最初は、『ジャスティス・リーグ』を成立させるプロジェクトとして、5作品ほどの公開を予定していた。
もちろんそのきっかけは、MCUの成功を発端にするもので、対抗できるシリーズを構成させるはずだった。
しかし、その肝心の『ジャスティス・リーグ』が北米で大コケ。
最終的な興行収入は制作費を上回るも、北米では赤字となってしまう。
その結果、DCエクステンデッド・ユニバースは、『ジャスティス・リーグ』公開前に継続が宣言されていたが、事実上休止状態に入ってしまう。
DCは、今後の作品はユニバースを意識せず、映画単体のクオリティを重視して公開していくと、方針転換を実施した。
その判断は、成功となり、『アクアマン』の単独作品でDC映画史上最高の興行収入を達成する。
そして、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』を監督したジェームズ・ガンにDC映画の未来を託す決断をする。
新たなDCスタジオのCEO就任を打診。
ジェームズ・ガンはそれを承諾し、今後はジェームズ・ガンらを中心に、新たに「DCユニバース」というプロジェクトで再編されることになった。
DCエクステンデッドユニバースの作品一覧
| 作品 | 公開日 | 監督 | 興行収入 |
|---|---|---|---|
| マン・オブ・スティール | 2013年8月30日 | ザック・スナイダー | $668,045,518 |
| バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 | 2016年3月25日 | ザック・スナイダー | $873,634,919 |
| スーサイド・スクワッド | 2016年9月10日 | デヴィッド・エアー | $746,846,894 |
| ワンダーウーマン | 2017年8月25日 | パティ・ジェンキンス | $821,847,012 |
| ジャスティス・リーグ | 2017年11月23日 | ザック・スナイダー | $657,924,295 |
| アクアマン | 2019年2月8日 | ジェームズ・ワン | $1,148,461,807 |
| シャザム! | 2019年4月19日 | デヴィッド・F・サンドバーグ | $365,971,656 |
| ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY | 2020年3月20日 | キャシー・ヤン | $201,858,461 |
| ワンダーウーマン 1984 | 2020年12月18日 | パティ・ジェンキンス | $166,534,027 |
| ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット | 2021年5月26日 （デジタル配信） | ザック・スナイダー | 配信の為、無し |
| ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 | 2021年8月13日 | ジェームズ・ガン | $142,843,867 |
| ブラックアダム | 2022年12月2日 | ジャウム・コレット＝セラ | $393,252,111 |
| シャザム!〜神々の怒り〜 | 2023年3月17日 | デヴィッド・F・サンドバーグ | $133,438,006 |
| ザ・フラッシュ | 2023年6月16日 | アンディ・ムスキエティ | 公開前 |
| ブルービートル (原題) | 2023年 | アンヘル・マヌエル・ソト | 公開前 |
| アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム (原題) | 2023年 | ジェームズ・ワン | 公開前 |
新たに始まるDCユニバースに組み込まれる作品たち
DCエクステンデッドユニバースは、『ザ・フラッシュ』でリセットされることが明らかになっている。
これを機に、DCスタジオは本格的にDCユニバースに取り組むことになっている。
ちなみに、DCユニバースとは、映画だけではなく、アニメやドラマなどを含んだ総称であり、全て同一の世界観を共有する作品の事を指す。
MCUでフェイズ1に当たる章は、「チャプター1：Gods and Monsters」と名付けられている。
現段階で明らかになっている、DCユニバースの作品群は以下の通りである。
| No. | 作品 | ジャンル | 媒体 |
|---|---|---|---|
| 1 | クリーチャー・コマンドーズ (原題) | アニメシリーズ | HBO Max |
| 2 | ウォラー(原題) | テレビシリーズ | HBO Max |
| 3 | スーパーマン：レガシー (原題) | 映画 | 劇場作品 |
| 4 | ランタンズ (原題) | テレビシリーズ | HBO Max |
| 5 | ザ・オーソリティ (原題) | 映画 | 劇場作品 |
| 6 | パラダイス・ロスト (原題) | テレビシリーズ | HBO Max |
| 7 | ブレイブ・アンド・ボールド (原題) | 映画 | 劇場作品 |
| 8 | ブースターゴールド (原題) | テレビシリーズ | HBO Max |
| 9 | スーパーガール：ウーマン・オブ・トゥモロー (原題) | 映画 | 劇場作品 |
| 10 | スワンプシング (原題) | 映画 | 劇場作品 |
詳しい作品解説は、次章にて詳しく行う。
DCエクステンデッドユニバースから、DCユニバースへ移行していく作品
背咲く段階では、DCエクステンデッドユニバースだったが、内容が面白いなどの様々な要因からDCユニバースに移行しても、同じ世界観を共有していく作品たち。
ただし、継続して彼らが今後DCユニバースに登場し続けるかは不明。
- シャザム！～神々の怒り～
- ザ・フラッシュ
- ブルービートル
- アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム
切り捨てられた作品たち
ジェームズ・ガンらによって一新されるDCユニバース。
ここに組み込まれる事なく、続編などのプロジェクトが破断になった作品も存在する。
ガル・ガドットの『ワンダー・ウーマン』シリーズ、ドウェイン・ジョンソンの『ブラック・アダム』の2作品は、DCユニバースに組み込まれる事なくシリーズを終了した。
新章DCユニバース
ここからは、DCユニバースに組み込まれている作品を、まとめていく。
まだプロジェクトが具体的に進行前なので、判明している事実を記述する。
その他、新情報が届き次第更新していく。
クリーチャー・コマンドーズ (原題)
DCコミックス原作の「クリーチャー・コマンドーズ」のアニメ作品。
配信はHBO Max。
アニメ作品ではあるものの、今後の実写シリーズにも登場する。
ウォラー(原題)
ジェームズ・ガン監督版のスーサイド・スクワッドに登場した、ヴィオラ・デイヴィス演じるアマンダ・ウォラーが主人公のドラマ作品。
配信は、HBO Max。
DCユニバースのプロローグ的1作。
スーパーマン：レガシー (原題)
ジェームズ・ガン監督がメガホンを取る、劇場公開作品。
アメリカでは、すでに2025年7月11日の公開が予定されている。
事実上、DCユニバースの始まりを告げる1作。
キャストなどは、一新される。
ランタンズ (原題)
かつて、ライアン・レイノルズ主演で映画化していた「グリーン・ランタン」のDCユニバース版リブート作品。
主演は、ハル・ジョーダンとジョン・スチュワートの2人。
ドラマシリーズとなり、HBO Max配信作品。
ザ・オーソリティ (原題)
MCUでいう、『エタナールズ』の様なヒーローチームを描く作品。
スーパーマン：レガシーから繋がる。
劇場公開作品。
パラダイス・ロスト (原題)
ワンダーウーマンの故郷である、セミッシラの物語。
ワンダーウーマンが誕生する以前の物語であることが決定している。
HBO Max配信のドラマ作品。
ブレイブ・アンド・ボールド (原題)
DCユニバース版バットマンの物語。
キャストは一新予定。
劇場公開作品。
ブースターゴールド (原題)
映像化は初となるDCヒーロー、ブースターゴールドの単独作品。
HBO Max配信のドラマシリーズ。
スーパーガール：ウーマン・オブ・トゥモロー (原題)
スーパーガールの単独作品だが、『ザ・フラッシュ』で演じたサッシャ・カジェが続投するかは未だ不明。
劇場公開作品。
スワンプシング (原題)
爆発と薬品によって、怪物のような見た目に変異した悲劇のヒーロー。
脚本は、ジェームズ・マンゴールドが務めることが決定している。
1980年代に、2度ほど映像化されている。
まとめ
簡単ながら、今後計画されているDCユニバースについて紹介した。
果たして今後、MCUに匹敵する一大ユニバースと成長を遂げていくのか…
ジェームズ・ガンの構想に注目が注がれている。
そして、マーベルよりも世界的にはマイナーなヒーローばかりとなるDCコミックの実写化シリーズは大ヒットを連発できるのか…
様々な側面からも、注目を集める。
DCユニバースの全貌を理解するためには、HBO Maxの視聴が絶対であることも判明している。
日本でHBO Max作品を視聴するには、U-NEXTへの加入が優先となる。
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