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『ダウントン・アビー』復活!イギリス発の大人気テレビドラマが映画に!気になる内容を一足先にご紹介!

©2019 Focus Features LLC and Perfect Universe Investment Inc.

イギリス製のテレビドラマ『ダウントン・アビー』を覚えていますか?20世紀初頭のイギリスの小さな村を舞台にした、貴族の一族と彼らに仕える使用人たちが繰り広げるドラマで、本国のイギリスだけでなく世界各国で大評判となりました。このドラマのスタッフやキャストが久々に集まって製作された劇場版、映画『ダウントン・アビー』が2020年1月10日から公開されます。テレビ版のおさらいと今回の劇場版の見どころをご紹介しましょう。

テレビドラマ版『ダウントン・アビー』について

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テレビシリーズの『ダウントン・アビー』は2010年の秋に第1シーズンが放送されました。シリーズの基本的な設定を作り上げ、シリーズの大半の回の脚本を執筆した脚本家のジュリアン・フェロウズは、この作品と同じくエドワード朝時代に建てられたカントリー・ハウスを舞台にしたミステリー映画『ゴスフォード・パーク』(2001年)でアカデミー脚本賞を獲得した経歴があり、まさにこの作品の企画にうってつけの脚本家でした。
舞台はイギリス・ヨークシャーにある架空の村・ダウントン。カントリー・ハウス「ダウントン・アビー」に住む伯爵家「クローリー」一族とその使用人たちの生活や人間模様が描かれます。物語は1912年から始まり、タイタニック号の沈没、第一次世界大戦、アイルランド独立運動など、当時起こった歴史上の出来事がストーリーに大きく絡んでいきます。
クローリー家の当主・ロバート(ヒュー・ボネヴィル)には娘しかいなかったため、当時の法律では相続権がいとこの男性にまわります。そのため、財産だけでなく爵位をめぐる複雑な争いも起きます。さらには、社会情勢の変化などから一族は財政難に陥り、邸宅を手放すかどうかの決断を迫られることになります。
一方、執事のカーソン(ジム・カーター)や家政婦ら使用人たちの間でも、立場をめぐるいさかいなどさまざまなトラブルが起こります。
クローリー一族と使用人たちには、それぞれにさまざまな愛憎や確執が生まれます。また、一族の一人と使用人の間に愛が芽生えるなど、立場にまたがった愛憎劇が生まれることもあります。
このような設定だとドロドロした物語になりそうなところですが、全体的にイギリス作品ならではの皮肉の利いたユーモアが漂っていて、重苦しくなっていません。さまざまな人物が織り成す多彩なドラマ、歴史劇の要素、そしてユーモアを活かした見やすさ。これらが見事に融合したことで、このドラマが国際的な人気を得たのでしょう。
『ダウントン・アビー』は第1シーズンから大評判となり、最終的には2015年までに合計6シーズンが放送されるほどの人気シリーズになりました。イギリスだけでなくアメリカや日本など世界各国で放送され、世界中に熱心なファンを生むことになりました。著名人も中にも、オバマ元アメリカ大統領や黒柳徹子など、このドラマのファンはたくさんいるようです。
さらに批評的にも大成功を収め、ゴールデングローブ賞やエミ―賞などのテレビドラマ部門で数多く受賞しています。

そして、映画版『ダウントン・アビー』はこんな映画に!(ネタバレ無し)

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今回の劇場版はテレビシリーズの後日譚、つまり続編です。
1927年(テレビシリーズが完結してから2年後)、イギリス王ジョージ5世とメアリー王妃が巡行の途中でダウントン村に立ち寄り、ダウントン・アビーに宿泊することになりました。王室からの知らせを受けたダウントン・アビーの人々は頭を抱えます。接待の準備、パレードの警備計画、食材をはじめ国王夫妻に提供するものは高級品を揃えなければ…。
一族はそれぞれのいさかいを一時的に忘れて、一致団結して国王たちを迎えなければなりません。しかし、現在進行形の揉め事を抱えている人たちもいます。
やがて、国王夫妻の従者たちが下見をするために一足先にダウントン・アビーにやって来ますが、国王たちの世話や食事の準備などはすべてを自分たちで行なうとカーソンたちに宣告します。クローリー家と国王の従者たちの間は一触即発の状態に…。
そんなダウントン・アビーの中での右往左往の一方で、村全体を巻き込む不穏な動きが起ころうとしていました…。

ドラマから映画へ イギリス映画ならではの風格とユーモアが満載!

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国王夫妻の来訪という一大事を中心に、クローリー家の人々や使用人たちが繰り広げるさまざまなドラマ、従者たち同士のちょっとユーモラスな争い、国王一行をめぐるさまざまな陰謀のサスペンス…と、テレビ版の基本路線を守りながらそれ以上に多彩で濃密な物語が展開します。
テレビドラマの劇場版となると、やっぱり元のテレビ版を見ておかないと内容が分からいのではないか?ということが気になるところでしょう。結論から申し上げると「そんなことはない!」。もちろん、ドラマ版を見ていた方が楽しめるというのは当然だし、それが昔からのファンの特権とも言えます。しかし、テレビ版のストーリーや人間関係をある程度頭に入れておけば、菱木なことに(?)結構楽しめるのです。恐らく、先ほども触れた、ユーモラスな味付けなどのようなテレビ版の魅力が、そのままこの映画の「観やすさ」になっているのかも知れません。世界でもトップクラスの人気を誇る有名ドラマであることが、逆に「初心者」にもやさしい作りになった理由でもありそうです。
それに加えて、(これもテレビ版と同様ですが)本物のカントリー・ハウスを撮影に使用していることで、画面に美しさと格調高さが漂っているという点も、この作品の大きな魅力になっています。
今回の劇場版は、ドラマ版のスタッフとキャストがほぼそのまま4年ぶりに再集結して製作されました。脚本はもちろんフェロウズが引き続き担当。監督のマイケル・エングラーは、テレビ版の演出に第5シーズンから参加しました。「デイム」の称号を持つ、イギリスを代表する名女優マギー・スミス(『ハリー・ポッター』シリーズのマクゴナガル先生)など、しっかりとした演技派を揃えた出演者たちもほぼそのまま登場します。

格調高くて重厚ながら観やすいというテレビ版の魅力は、スクリーンでさらにグレードアップしています。

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