映画【フェアウェル】をネタバレ!アジアとアメリカの文化の違いを痛快に描いた傑作!

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フェアウェル

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映画『フェアウェル』を公開前に大胆ネタバレ解説!
ゴールデングローブ賞を本作で、主演女優賞を獲得したオークワフィナが主人ん香を務め、高評価を獲得した作品『フェアウェル』。
日本ではまだ公開日が近日公開になっていますが、劇場公開前に、ネタバレ解説しちゃいます!

映画『フェアウェル』について

フェアウェル3
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映画『フェアウェル』は、アメリカでは2019年の夏に公開に至っている作品で、2020年年始に行われたゴールデングローブ賞で、主演女優賞を獲得するなど、とても高い評価を獲得している作品です。
アメリカの大手レビューサイト、ロッテントマトでは98%の評価を獲得するなど、批評家などから絶賛されています。
オバマ元大統領が、Twitterで公開した2019年の印象に残った作品リストにも選出されるなど、多くの人の心を掴んだ傑作、それが『フェアウェル』です。
主演は、今大注目のアジア系アメリカ人女優オークワフィナ
オークワフィナは、『オーシャンズ8』で頭角を現した新鋭の女優です。
自身のルーツでもある中国の文化と、アメリカの文化の違いを描いた作品で、物語の構成は日本でもよく扱われている様な勘違いコントの様なもの。
監督は、ルル・ワン。
中国人で、女性の映画監督。
雑誌の表紙を飾るほどの、美貌の持ち主でアジア人らしい大人の女性という様な風貌。
この映画『フェアウェル』は、そんなルル・ワン監督が2017年にラジオで語ったエピソードを元に作られた物語です。
ルル・ワン監督の実際に体験した出来事から着想を得て、自身で脚本を書き、映画を撮っています。
中国とアメリカの根本的な文化の違いを巧みに演出し、オークワフィナがリアルに演じていることで大きな評価に。
日本での公開は、新型コロナウィルスの影響で近日公開となっていますが、国内でも注目を集めている作品です。
その他、詳しい詳細などは、下記記事よりご確認を!

映画『フェアウェル』が傑作の予感!オークワフィナ主演の注目作品!
ゴールデングローブ賞で主演女優賞を獲得し、俄然注目度が増した映画『フェアウェル』。 あのオバマ米元大統領も2019年に印象深かったお気に入り作品に挙げているなど、アメリカでも注目度の高い作品です。 主演は、2018年に『オーシャンズ8』に出...

映画『フェアウェル』のあらすじ(ネタバレなし)

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 NYに暮らすビリーと家族は、ガンで余命3ヵ月と宣告された祖母ナイナイに最後に会うために中国へ帰郷する。家族は、病のことを本人に悟られないように、集まる口実として、いとこの結婚式をでっちあげる。ちゃんと真実を伝えるべきだと訴えるビリーと、悲しませたくないと反対する家族。葛藤の中で過ごす数日間、うまくいかない人生に悩んでいたビリーは、逆にナイナイから生きる力を受け取っていく。ついに訪れた帰国の朝、彼らが辿り着いた答えとは?

引用元:http://farewell-movie.com/

映画『フェアウェル』をネタバレ解説!

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ここからは思いっきり本作『フェアウェル』のネタバレをしています。
映画を鑑賞する予定の方など、前情報を入れたくない方にはお勧めしませんので、あしからず!

主人公ビリー

フェアウェル4
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オークワフィナ演じるビリーは、作家を目指しているニューヨーカー。
これは、ルル・ワン監督自身を反映させているキャラクター。
幼い頃に、中国からアメリカへと家族と共にやってきました。
そんな生い立ちもルル・ワン監督自身の境遇を重ねています。
幼少期から現在の歳になるまで、ずっとアメリカに居る主人公ビリー。
彼女の感覚はアメリカ人など欧米特有である、個人を尊重することをアイデンティティとしています。
ナイナイの余命を知った時、ナイナイと共に過ごした時間、再びニューヨークに帰ってきた時、彼女の心に芽吹く想い。
その心境の変化を、ビリーと共に感じてみてください!

癌に侵されたナイナイ

フェアウェル5
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ナイナイとは、いわゆる中国語で、父方の祖母という意味に当たります。
義祖母に当たる言葉です。
官話と呼ばれる言語で、いわゆる中国における方言の一種で、日本でいう標準語の様なもの。
その他には北京官話、南京官話など、それぞれの地方の方言に分かれるのです。
そのナイナイは、癌に侵されます。
余命3ヶ月と宣告されるのでした。
この物語は、そのナイナイに余命宣告されたことを告知するかどうかが主題となります。
ネタバレ記事なので、結末を先に言ってしまうと…ナイナイは死にません。
ですが、物語のクライマックス、主人公のビリーを見送るナイナイ、このシーンは根性の別れかの様に描かれており、とても感動できる場面です。

フェアウェル2
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結果として、告知せずナイナイには余生を普通に送って欲しいという家族や中国の文化を選択します。
しかし、ナイナイは、実は今も生きていきます。
余命宣告をされてから6年。
まだ生きているのです。
ナイナイとは、ルル・ワン監督の父方の祖母で実在する人物です。
実際に、余命宣告もされているとのこと。
彼女は癌に侵され、余命宣告を受けたことを6年経っても知らされていません。
しかしこの映画が公開すれば…バレてしまうと思うのですが…
中国では2020年の1月に公開しています。
実際にナイナイも観ているだろうと思いますが、家族はきっと映画ってフィクションだから…と嘘をついていることだろうと思います。
そんなナイナイの元気な姿は、映画のラストシーンとして登場します。
感動の別れを描いた直後に…
そうこの映画は、感動の命の物語、と思いきや最後に笑ってしまう様なコメディ映画なのです。

ルル・ワン監督
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異なる文化の違い、でも日本人なら共感できる部分はある

この映画は、中国とアメリカの文化の違いを題材にしています。
しかし、日本人にも共感できるものはあるでしょう。
ナイナイの家族の様に、いわゆる親戚の多い家族であり尚且つ、絵に書いた様な田舎の様な地域でコミュニティーを形成している様な場所では、ほぼ同様の文化を形成している気がします。
この日本でも。
都会では、近所の人でも他人ではありますが、田舎では、本家とか隣人でも一族を形成している地域があるでしょう。
そうなると、一個人でもあってもそれは家族というコミュニティーの問題となるのです。
かくいう筆者も現代人のひとりなので、あまり人付き合いは希薄ですが…
やはり母親の世代になると、そう言ったコミュニティーに属している様な気がします。
『フェアウェル』の劇中でも、家族が集まるきっかけとなる親族の結婚式。
その結婚式は新郎はナイナイの一族ですが、新婦となるお嫁さんは日本人です。
その新郎新婦たちは日本の文化をベースに価値観を形成しています。
ここでも、また新たな文化の衝突となるものが少し描かれているのも面白い部分なのでした。

映画『フェアウェル』のネタバレまとめ

映画『フェアウェル』は、祖母の余命宣告を介してアメリカと中国の文化の違いを描いたもの。
それはルル・ワン監督がリアルに体験し違和感を感じたことから製作された映画です。
そんなルル・ワン監督が拘ったのは、色調。
中国の家庭のあたたかみを映像で表現するために、色味に拘ったのだとか。
それが見事に映像で表現されている映画『フェアウェル』。
これはここまで中国のことを描き、言語も80%ほどは中国語の作品です。
しかしこの映画は、あくまでもハリウッド映画の区分に入ります。
そう言った意味でも、とても革新的な作品ですので、是非、劇場で鑑賞してみてください!
映画『フェアウェル』は、近日公開予定!

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