映画【ゴジラ-1.0】キャストとネタバレ考察!続編はある?シン・ゴジラとの違いも徹底解説

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2023年11月3日より全国で公開された「ゴジラ-1.0」。公開3日間で観客動員64万人、興行収入は10.4億円、週末観客動員は1位を獲得し大ヒットとなっています。ゴジラ生誕70周年記念作品であり、日本で製作されたゴジラ作品の30作品目となるメモリアルな本作は、公開前から高い注目を浴び、公開から1か月経った現在も観客動員数を伸ばし続けています。

そこでこの記事では「ゴジラ-1.0」のキャストネタバレ考察、そして高い人気を誇るゴジラ作品「シン・ゴジラ」との違いを徹底解説していきます!

出典:「ゴジラ-1.0」公式サイト

【ゴジラ-1.0】とは?

【ゴジラ-1.0】基本情報

製作国:日本
監督:山崎貴
脚本:山崎貴
出演:神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、佐々木蔵之介、安藤サクラ
上映時間:125分
配給:東宝

監督は【永遠の0】などの山崎貴監督!

今回監督を務めたのは「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ(2005~2012)や「永遠の0(2013)」「アルキメデスの大戦(2019)」など昭和を舞台とした作品を数多く手がけてきた山崎貴監督です。公開1年前の2022年11月3日に「ゴジラ-1.0」で監督を務めることが発表されました。

【ゴジラ-1.0】キャスト

敷島浩一(演:神木隆之介)

特攻隊の隊員だったが、任務から逃げ日本に戻って来た帰還兵。空襲によって両親を失い、荒廃した東京で典子と出会う。

大石典子(演:浜辺美波)

戦争で両親を失ったが逞しく生きる女性。戦争孤児を引き取り育てている。敷島と出会い、一緒に暮らすようになる。

橘宗作(演:青木崇高)

戦時中、整備兵として大戸島の守備隊基地で任務に就く。不時着した敷島の飛行機の整備にあたる。

太田澄子(演:安藤サクラ)

敷島の家の隣人。空襲で子どもを亡くす。戦争から生きて帰って来た敷島にきつくあたるが、実は面倒見がよく、敷島家を何かと気にかけてくれる。

秋津淸治(演:佐々木蔵之介)

戦後、水中にある機雷の撤去任務を請け負う「新生丸」の船長。

水島四郎(演:山田裕貴)

「新生丸」に乗り込む見習い。戦争に参加していないため、戦争に憧れを抱いている。

野田健治(演:吉岡秀隆)

「新生丸」の乗務員。戦時中は兵器の開発に携わっていた。

【ゴジラ-1.0】あらすじネタバレ

大戸島での出来事

敷島浩一は戦闘機のパイロットとして、特攻隊の任務に就いていた。敵地に向かって日本を発つも、機体に異常を感じ、大戸島の守備隊基地に不時着する。舗装されていない滑走路に着陸した敷島の操縦能力の高さに、整備隊のリーダーである橘宗作は驚く。しかし、橘が敷島の戦闘機を調べたところ、故障個所は見当たらない。敷島は特攻隊として敵地に攻め入ることが怖くなり、戦闘機が故障したと嘘をつき大戸島に不時着したのだ。敷島が海岸で物思いにふけっていると、死んだ深海魚が海面に浮いていることに気づく。

その夜、大戸島の守備隊基地はこれまでに見たことがない怪獣に襲撃される。島の伝説によるとその怪獣は「ゴジラ」と呼ばれていた。橘は敷島に飛行機に乗って、ゴジラを銃撃するように命じるも、敷島は銃撃によってゴジラの気を引いてしまうことが恐ろしく、仲間たちが襲われているにも関わらず銃撃をしなかった。翌朝、敷島が目を覚ますと生き残ったのは敷島と橘だけだった。敷島のせいで全員死んだという橘に、亡くなった仲間たちが持っていた家族の写真を渡される。

終戦、典子との出会い

戦争が終わり、東京に帰還した敷島は自宅に戻る。しかし自宅一体は焼け野原となっており、両親の姿も見当たらない。隣に住む太田澄子は、帰ってきた敷島を見つけ、敷島の両親が亡くなったことを告げる。そして澄子の3人の子どもたちも空襲で亡くなったことを明かした。澄子は、軍人が始めた戦争のせいですべて失ったと敷島を責める。

ある日敷島は闇市を歩いていたところ、誰かに追いかけられている様子の見知らぬ女性から赤ん坊を渡される。その女性は赤ん坊を置いて去ってしまったため、敷島はその場で女性が戻ってくるのを待ったが、いつまでも経っても女性は戻って来ない。途方に暮れてその場を去ろうとした時、先ほどの女性が戻ってくる。その女性の名前は大石典子。典子が戻ってきたので安堵した敷島だったが、なりゆきで典子と赤ん坊を自分の家まで連れ帰ってしまう。

聞くと、その赤ん坊は典子の子どもではなく、典子もまた見知らぬ女性から赤ん坊を託されたという。
後先考えずに赤ん坊を預かった典子のことを責める敷島だったが、隣に住む澄子の協力も得て、敷島は典子と明子と名付けられた赤ん坊を当面の間養っていくことを決める。

その日暮らしをしていた敷島だったが、機雷撤去の仕事の紹介を受ける。命の保証はない危険な仕事に典子は反対するものの、一度は特攻隊の任務に就いていた敷島は「必ず死ぬと決まったものではない」と、その仕事を受けることを決める。

ゴジラとの再会

機雷に反応しない特別な船で業務にあたることができると聞いていた敷島は期待を胸に船へと向かう。しかし敷島が乗る船は木製の古びた小船だった。船長の秋津淸治は木製の船は磁気式機雷に反応しないという。秋津に加え、戦時中は日本軍の技術者として兵器の開発に携わっていた野田健治と、水島四郎を船員とした「新生丸」に乗り込み、敷島は機雷撤去の仕事を行うこととなった。

1947年。「新生丸」での任務にも徐々に慣れ、貯めた賃金で敷島は新しい家を建てた。典子も仕事を見つけ、日中は澄子に明子を預け、銀座で事務員として働くようになった。特攻隊の任務から逃げ、生きて帰ってきた自分を責めることの多かった敷島だが、典子と明子と生活するうちに自責の念が徐々に薄れ、生きていくことに希望を持ち始めていた。一方で、大戸島で襲撃されたゴジラのことが忘れられず、悪夢にうなされる日もあった。

その頃、海中ではアメリカによる原子爆弾の実験によりゴジラが巨大化していた。ある時、アメリカの船がゴジラの被害に遭う事態が発生する。被害の状況からゴジラが日本に向かっていることが判明するが、ソ連との関係が悪化していたアメリカは日本海域で軍事行動をすることが難しく、軍隊を持たない日本に防衛が任される。

敷島が乗る「新生丸」は、重巡洋艦「高雄」が到着するまでの間、ゴジラを海で足止めする任務を受ける。一度ゴジラに遭遇している敷島はすぐに逃げるべきだと進言するが、まだゴジラを見たことがない秋津らは、ゴジラを足止めすると張り切っている。

しかし、ゴジラが海から現れると一緒に足止めの任務についていた船が一瞬のうちに大破され、自分たちに敵う相手ではないことを悟る。回収した機雷や機関銃を使って攻撃するも全く歯が立たない。現れた「高雄」もゴジラの吐く熱線にやられ、海の藻屑となってしまう。「新生丸」も熱線で攻撃されるかと思われたが、ゴジラは一度熱線を吐くと再生に時間がかかり、連続して熱線が吐けなかったため、「新生丸」はその場から逃げることができた。

ゴジラ、上陸

出典:「ゴジラ-1.0」公式サイト

気を失った敷島が目を覚ますと、病院のベッドだった。ゴジラは依然東京に向かっているが、混乱をさけるため政府はそれを隠している。そうこうしているうちにゴジラは品川に上陸、典子が働く銀座に向かう。ゴジラの進路に典子がいることに気づいた敷島は典子を探しに銀座へ向かう。

一方、典子は電車で銀座へ向かう途中、ゴジラの襲撃を受ける。典子が乗った電車がゴジラの目に止まり、電車ごと持ち上げられてしまうが、典子は間一髪のところで命を取り留める。助けにきた敷島と再会した典子だったが、ゴジラが吐いた熱線による爆風で吹き飛ばされてしまう。爆風がおさまった後、敷島は典子の姿を探したが、周辺には誰一人人間がいなくなっていた。

ゴジラは海に戻り、後日、典子の葬儀が行われた。戦争から生き返った敷島は、今度こそなんとしてでも典子の仇を討ちたいと考えるようになる。政府が自衛組織を持っていなかったため、民間主導でゴジラ殲滅作戦が計画されることになった。

敷島が殲滅作戦の説明会に参加すると、計画立案者として登場したのは「新生丸」の船員、野田だった。野田は戦時中、兵器の開発に携わっており、兵器について深い知識を持っていた。野田が立案した計画はこうだ。まず、相模湾におびき寄せたゴジラの周りにフロンガスが入った浮き輪をとりつける。気泡により一気に海底に引きずり込まれたゴジラは急激な気圧の変化により動きを停止する、というものだ。万が一動きが止まらなかった場合、海上まで一気に引き上げ、再度気圧の変化を加える。この作戦には民間企業と一般人から募った有志が参加することとなり、敷島、秋津、水島も参加することとなった。

敷島はゴジラを相模湾に誘導するため、戦闘機を使うことを提案する。軍隊が解体された日本には戦闘機が残されていなかったが、唯一、第二次世界大戦末期に試作された「震電」があることに気付く。しかし、長い間倉庫に眠っていた震電を動かすためには整備が必要だ。そこで敷島は大戸島の生き残りである、整備士の橘に整備を依頼する。仲間の死は敷島のせいだと思っている橘は、最初は協力を拒むも、敷島の覚悟を知り、依頼を引き受ける。敷島はゴジラ誘導のためと野田たちに説明していたが、典子の仇を討つため震電に爆弾を搭載し、ゴジラに特攻するつもりだったのだ。

わだつみ作戦

出典:「ゴジラ-1.0」公式サイト

それぞれが準備をすすめる中、再びゴジラが姿を現す。想定より早く戻ってきたゴジラは、再び鎌倉に上陸する。敷島が乗り込む震電の誘導により、ゴジラは進路を海側へ変更する。

沖合いでは、間一髪のところで準備が間に合ったフロンガスを乗せた船たちがゴジラを待ち受けていた。海に戻ってきたゴジラの体にフロンガスのボンベを巻き付け、作戦通りゴジラを海中深くに引きずり込むことに成功する。しかし、ゴジラは気圧の変化に耐え、動きを止めることはなかった。そこで、さらなる気圧変化を与えるため、バルーンを使ってゴジラを再度海上へ一気に浮上させる。順調に浮上していたゴジラだが、途中で浮上が止まる。ゴジラがバルーンを噛みちぎり、浮力が足りなくなったのだ。作戦に参加していた船たちがゴジラを引き上げようとするが力が足りない。作戦は失敗かと思われた時、水島が民間の船をたくさん率いてやってきた。

作戦の前日、水島は秋津の指示により作戦をはずされていた。戦争を経験していない水島は戦争の恐ろしさを知らない。わだつみ作戦は命を落とす可能性が高い作戦だと気付いていた秋津は、参加したいという水島の意思を無視し、無理やり水島を作戦から外したのだ。

水島が率いてきた船の協力を得て、ゴジラを再浮上させることに成功する。しかしゴジラは動きを止めず、熱線を吐こうとする。そこにやってきたのは、敷島が乗る震電だ。ゴジラが船に向かって熱線を吐こうとしたそのとき、震電がゴジラの口に突っ込み、ゴジラは爆発する。動きを止めたゴジラは海へと沈んだ。敷島はゴジラと共に死んだと思われた。しかし、爆発直前にパラシュートで脱出しており、敷島は生きていた。

敷島たちが地上に戻ると、澄子が敷島の元へ近づき、紙切れを渡す。そこには典子が存命であることが記されていた。典子は重傷を負っていたが、命を取り留めていた。敷島は典子が入院する病院へ向かい、典子と再会した。

【ゴジラ-1.0】考察

【ゴジラ-1.0】続編はある?

2023年11月時点で、「ゴジラ-1.0」の続編の有無は決定していません。しかし、山崎貴監督は初日舞台挨拶で以下のように語っています。

ずっとゴジラの作品を撮りたかったので、50年来の夢がかなった瞬間。でも、寂しくて…もう一本くらい撮らしてもらえないかな

「ゴジラ-1.0」初日舞台挨拶より

監督に制作意欲があるので、続編も期待できそうですね。

典子のアザの意味は?

「ゴジラ-1.0」をすでに観た方であれば、ラストの展開から「続編があるのでは?」と考える方も多いでしょう。「ゴジラ-1.0」のラストでは、入院する典子の首に黒いアザが広がっていく様子が描かれました。インターネット上の反応を見ると、おもに2つの説が多いように見受けられます。

①放射能の影響

ゴジラ上陸の際、典子が受けたのは放射能熱線による爆風です。そのため典子は被爆していると考えられます。典子の首のアザは動いていたことから、本物のアザではなく、放射能が体が蝕んでいく様子のイメージを表したのではないか、という説です。

②ゴジラ細胞の転移

もう1つの説は、再生能力の高いゴジラの細胞が転移したのではないか、というものです。確かにあれだけの爆風の中、典子が生きているのも不自然です。爆風を浴びた際になんらかの方法でゴジラの細胞が典子に転移し、その為に生き延びたということが考えられます。

【シン・ゴジラ】との比較

【シン・ゴジラ】とは?

「シン・ゴジラ」は庵野秀明が監督、脚本を手掛けた2016年の日本映画です。日本では2004年以来のゴジラ映画となりました。キャストに長谷川博己、竹野内豊、石原さとみを迎え、東京湾に突如姿を現した巨大不明生物(のちに「ゴジラ」と命名)と日本政府の戦いを描いています。最終的な興行収入は82.5億円となり、ゴジラシリーズ最大のヒットとなりました。

【ゴジラ-1.0】と【シン・ゴジラ】は似てる?

「シン・ゴジラ」というウルトラ級のヒット映画のあとに作られたゴジラ映画ということで、「ゴジラ-1.0」は「シン・ゴジラ」との比較というかたちで語られることもしばしばです。「ゴジラ-1.0」の山崎貴監督と「シン・ゴジラ」の庵野秀明監督の対談なども行われ、「ゴジラ-1.0」は「シン・ゴジラ」と比べてどうなのか?というところがみなさんの気になるポイントではないでしょうか。実際この2つの映画は比べてみるとどうなのでしょうか。

①プロットは似ている

「ゴジラ-1.0」も「シン・ゴジラ」も、ゴジラが想定外に現れた災害として扱われている点は同じです。また初回登場時を経て、2回目の登場から3回目の登場(「シン・ゴジラ」では、東京で再度動きを開始させた時)の間に大作戦を練って、それをぶつけていくという流れはよく似ています。

②異なるテーマ

一方で、ゴジラという災害に対峙する政府(国)の姿を描き、徹底的に感情的な要素を排除した「シン・ゴジラ」に対して、「ゴジラ-1.0」は主人公敷島の内面に深く迫った作品となっています。特攻隊として戦争の任務についていたものの、飛行機の故障を偽り、戦争から逃げた敷島。大戸島でゴジラに遭遇した際もゴジラと戦うことから逃げた為、戦争が終わったあとも自分だけが生き残っていることに罪悪感を抱えたままです。「ゴジラ-1.0」では、そんな敷島が罪の意識を乗り越え、生きるための希望を取り戻していくためのドラマを中心に、ゴジラとの戦いを描いています。徹底的に個人のドラマを排除した「シン・ゴジラ」と、個人のドラマの中で描かれる「ゴジラ-1.0」とでは、展開に既視感はあるものの、やはりまったく違うと感じた人が多そうです。

大ヒット上映中!アメリカでの反応も上々

2023年12月1日より全米でも公開された「ゴジラ-1.0」。公開後の反応は上々で、公開初日は全米2位を獲得しました。日本だけでなく、今後アメリカでも今後記録を伸ばすことが予想されます。まだご覧になっていない方は是非チェックしてみてくださいね。

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