2017年に公開した『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の2作目となる”リミックス”。
MCUでは15作品目に当たり、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に繋がるエピソードになっています。
本記事では、そんな『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』で描かれている5つの愛にフォーカスして、レビューします。
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の概要
出典元:https://www.marvel.com/characters/groot/on-screen
前作から3年がたち公開された”ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の2作目となる作品。
監督はジェームズ・ガンが務め、シルヴェスター・スタローンなど往年のアクションスターが出演するなど前作を超えるパワーアップが話題になっていました。
そして2作目になり、アベンジャーズとの共演も期待されていた作品ですが、本作でも全く関わりがなく進み、独自の路線となっているMCUでも異色の物語となっています。
MCUでの立ち位置
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』はMCUの中でも、全く異質な存在となる作品です。
前作はまだ、インフィニティ・ストーンやサノスが登場し、MCUの本線に関わることが示唆されていた様な物語ですが、2作目となる本作は、全く関係なく独自の路線を進んでいます。
ここからどういう風に、アベンジャーズと関わっていくのか…
そんなMCUの流れは上記リンク先で一覧にて紹介していますので、合わせて読んでみてください。
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の作品情報
・原題:Guardians of the Galaxy Vol. 2
・監督:ジェームズ・ガン
・脚本:ジェームズ・ガン
・原作:ダン・アブネット、アンディ・ランニング
・出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、ヴィン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー、マイケル・ルーカー、カレン・ギラン、ポム・クレメンティエフ、エリザベス・デビッキ、クリス・サリヴァン、ショーン・ガン、シルヴェスター・スタローン、カート・ラッセル
・公開:2017年5月12日
・時間:136分
・製作:アメリカ合衆国
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のあらすじ
出典元:https://www.marvel.com/teams-and-groups/guardians-of-the-galaxy/on-screen
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの5人、スター・ロードことピーター・クイル、ガモーラ、ドラックス、ロケット&ベビーグルートはソヴリン星にいた。
ソヴリン星の貴重な資源である、電池の警護を任されていたのだ。
その電池を餌にしている怪物がガーディアンズの元に襲来する!
相変わらず息が合ってるのか合ってないのか、全くわからないバラバラな5人だが、お互いにカバーし合う相変わらずのチームワークで、女王アイーシャの依頼をこなす。
その報酬は賞金首にもなっていたガモーラの実の妹、ネビュラの引き渡しだ。
そしてすぐにソヴリン星を後にするも、何故かソヴリン星の面々の追手が来る…それは、守ったはずの電池をロケットが盗んだからだったのだ。
ソヴリンの追手から逃げようとするも、万事休す。
出典元:https://www.marvel.com/teams-and-groups/guardians-of-the-galaxy/on-screen
ギリギリの所で現れた謎の男に助けられるも、なんとその男はピーター・クイルの父親、エゴだった。
そしてピーターとエゴは、これまでの時間を埋めるべくエゴの星へと連れ立って向かう。
一方、ロケットとベビーグルートはネビュラを監視しつつ船の修理で残り、別行動をとる。
しかしヨンドゥ・ウドンタ率いるラヴェジャーズが、ソヴリン星のアイーシャの依頼でガーディアンズ捕獲を依頼し忍び寄っていた…
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』で描かれる5つの愛を紐解く!
出典元:https://www.marvel.com/characters/rocket/on-screen
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は、特徴的な5つの愛が描かれています。
この5つの愛が、物語を大きく左右するものになっているのです。
そんな5つの愛に着目して、この物語を紹介します。
中には、ネタバレも多く含まれているものもありますので、これから観ようとしている方は十分に注意してご覧ください。
前情報を入れたく無い方などは、観賞後にご覧いただくことを推奨します。
1.ピーターとエゴの愛
出典元:https://www.marvel.com/characters/star-lord-peter-quill/on-screen
ピーターは、父親との愛を知りませんでした。
ずっとそれが心の中にあり、トラウマにもなっていました。
それが今回エゴの登場で、ふたりは打ち解けていきます。
そして父と子の定番である、キャッチボールをして、父親の存在を感じピーターの心は安らいでいくのでした。
2.ヨンドゥとピーターの間にある愛
出典元:https://www.marvel.com/characters/star-lord-peter-quill/on-screen
エゴとピーターの間にあった父と子の絆は、偽りの物であったことが分かり本当の父の愛はヨンドゥとの間にありました。
しかしそれはずっと、照れ隠しで愛情の裏返しとしてヨンドゥはピーターに伝えていたのです。
食べてしまうや、体が小さいから、などと理由をつけて言い聞かせていました。
しかしヨンドゥは、ずっとピーターに甘く、それがきっかけで、これまでヨンドゥ自身が率いていたラヴェジャーズの結束が引き裂かれ、ロケットとの会話で本当の自分に気がつくのです。
3.マンティスとドラックスの愛
出典元:https://www.marvel.com/characters/mantis/on-screen
ドラックスの美的感覚ではマンティスはとてもブサイクで、あり得ない容姿をしているほど。
そんな相手を普通ならば偏見してしまう所、ドラックスはマンティスを受け入れ、ガーディアンズに招き入れます。
そして最後は美しい、と認めていました。ただしその美しさは内面。とのこと。
でもドラックスはマンティスを救うために命をかけるなど、どんな相手であってもその人を尊重し愛を持って接していたのです。
4.ガモーラとネビュラの愛
出典元:https://www.marvel.com/characters/nebula/on-screen
ガモーラとネビュラは実の姉妹です。
しかしガモーラとネビュラの間には、大きな隔たりが存在します。
養父であるサノスに戦わされていたふたりは、ずっとガモーラが勝利していました。
一方敗者となったネビュラは、サノスによってその代償に改造され続けていたのです。
その苦しみは耐えがたい物で、いつしか姉を憎む様になっていったネビュラ。
しかしネビュラが本当に欲していたものは、勝利ではありませんでした。
妹として姉であるガモーラに、気にかけて欲しかったのです。
5.ピーターと母親との愛
これは、2作目である本作だけの話ではありませんが、ピーターにはずっと大事にしているものがありました。
それは、ピーターの母親の大好きな音楽でした。
地球を後にする際、当時から持っていたカセットテープは、母親の形見でもあり、ピーターがずっと大切にしてきたものです。
ドラックスはあまり気にいっていませんでしたが、ガモーラやロケット、グルートまで影響を受けて音楽好きになる程にピーターの音楽、母親への愛は強いものでした。