2019年に公開した、『ハッピー・デス・デイ』はマイナーながらも大注目を集めた映画です。悪夢が続く、まさかのタイムループ・ホラーであるにもかかわらず、本作のベースはコメディ&ホラー。このバランスが絶妙で、だい3作の製作の噂が絶えず存在する人気シリーズ。そんな『ハッピー・デス・デイ』のストーリーを解説していきます!
『ハッピー・デス・デイ』について
出典元:IMDb
2019年6月28日に公開した、ホラー映画『ハッピー・デス・デイ』。
主演は、『ラ・ラ・ランド』や『500ページの夢の束』などに出演歴があるジェシカ・ローテ。
監督は、クリストファー・B・ランドンで『パラノーマル・アクティビティ2』以降のシリーズ作品で脚本や製作を務めている人物。
ホラー映画にに強い反面、『ゾンビワールドへようこそ』では監督を務め、よりコメディ色が濃い特色を持った人物です。
アメリカでは2017年に公開し、続編となる『ハッピー・デス・デイ2U』の公開に合わせて2019年に公開した本作は、日本では続けて連作として間隔を開けずに公開したことも影響し、大きな評価を獲得しています。
『ハッピー・デス・デイ』は、タイムループを使ったホラー映画です。
しかし、コメディ色が強く、あからさまなホラー演出は極々わずか。
なので、ホラーが普段苦手な人からも親しまれている点や、タイムループを巧みに用いたストーリーなどが絶賛されている作品。
現在3作目の企画も動き出しているなど、注目を集める映画シリーズです。
『ハッピー・デス・デイ』の作品情報
原題:Happy Death Day
監督:クリストファー・B・ランドン
脚本:スコット・ロブデル
出演:ジェシカ・ローテ 、イズラエル・ブルサード、ルビー・モディーン、レイチェル・マシューズ 、フィー・ヴ
公開:2019年6月28日
時間:96分
製作:アメリカ合衆国
『ハッピー・デス・デイ』のあらすじ
出典元:IMDb
主人公の大学生ツリーは、夜通し遊んで見知らぬ男性の部屋で目覚めるなど、いわゆるビッチな女性。
大学の寮の一室で目覚めたツリーは、自室へと戻りいつもと変わらぬ1日を過ごす。
そしてその晩も遊びに出るが…
ベビーフェイスの面をつけた何者かに、殺されてしまうのだった。
その瞬間、ツリーも死を覚悟したと思いきや目覚めたのは、再び大学の寮。
今朝目覚めたはずの、カーターという同じ大学の冴えない男性の部屋だった。
ツリーは夢かと思うも、その日起きた出来事は夢にみた光景と全く同じ。
その晩も気にせず、どうせ夢だったとパーティーに繰り出すが…
再びベイビーフェイスに、殺害されてしまうツリー。
3度目となるカーターの部屋。
しかし3度目であろうとカーターにとっては、毎回初対面。
果たしてツリーは、このループから抜け出すことはできるのか!?
そしてループのきっかけとなる、ベイビーフェイスの魔の手を打ち破るために奮闘する!
『ハッピー・デス・デイ』を徹底解説!
In ONE WEEK, get caught in the loop all over again. Own Happy Death Day 2U on Digital Now and Blu-Ray & DVD May 14. pic.twitter.com/tLxHMj93xX
— The Last Voyage of the Demeter (@UniversalHorror) May 8, 2019
ここからは、映画『ハッピー・デス・デイ』の内容に深く切り込み、ストーリーを徹底解説していきます!
何度も殺されて、何度も目覚めていくに連れて起きるツリーの心境の変化や、成長していく過程が描かれているこのシリーズ1作目となる本作は、アメリカでも高評価になり、大きな話題となっていました。
この映画は、とにかく殺され続けるというストーリーを頭を空っぽにして楽しむのがおすすめ!
そんな主人公ツリーの、死にライフをご堪能あれ!
タイムループの始まり、この伏線を見破れるか!?
この映画は、タイムループということからも、序盤から結末へのヒントが散りばめられています。
当然、そう簡単に見破ることが出来るものではありませんし、犯人の正体というのもこの映画では、すごく重要なものでも無いです。
しかし、犯人への伏線やなどは序盤から登場するので、もし初見の方ならば、推理しながら鑑賞するのも楽しいかも!?
犯人はひとりじゃない!?
映画『ハッピー・デス・デイ』は、単純に犯人へたどり着くのが目的ではありません。
なので、ベビーフェイスの面をつけた犯人には何度も殺されるのですが、本来の目的はタイムループを抜け出すこと。
一応真犯人的な存在が用意されていますが、対象となる犯人は複数存在するというのも、いわゆるサプライズ的な演出です。
白眉はツリーの成長物語
この映画の1番のポイントはツリーがループを繰り返す上で、自分がどういう人間か理解していく事にあります。
わかりやすく言ってしまえば、序盤のツリーと結末を迎えたツリーでは、人間性そのものが大きく変わっているのです。
それは、タイムループを繰り返す中で、自分と見つめ合い自分がどの様な人間だったかを理解し、それまでなぁなぁだった自分の行いを正していきます。
それは、観ていてとても気持ちがよく痛快に展開していきます。
周りが面食らうほどに、ツリーはしっかりとした人物へと成長を遂げていくのです。
志村!後ろ!後ろ!
出典元:IMDb
この映画は、ある意味ドリフのコントの様な作品です。
「8時だよ!全員集合!」
で、お馴染みだった志村けんの後ろから近く長さん。
そして観ている人たちは後ろ!後ろ!
と思わず叫んでしまう、まさしく、この映画もそんな展開を幾度となく迎えます!
つい、観ていると後ろ!後ろ!と、力が入ってしまうのです。
それは明らかなホラー展開にも関わらず、つい日本人ならば笑ってしまう場面かもしれません!
『ハッピー・デス・デイ』裏話
出典元:IMDb
ここからは、映画『ハッピー・デス・デイ』の裏話を紹介します。
この映画は、ジェイソン・ブラムが仕掛けるホラー・コメディ。
ヒットの裏で起きていた、出来事を解説します。
最初は酷評だった?
この映画の結末は、ツリーの人間性における真面目に生きている人間からの妬みというものがオチとして使われています。
しかしこの結末は、最初の完成の時点ではもっと単純なものだったのです。
新犯人には、ツリーが関係を持ち不倫関係にあった男性の妻の嫉妬でした。
しかしこの結末は、試写の段階で酷評を受けてしまいます。
その酷評を受けて、ラストの展開を作り替えたのが、この完成版となっていて、大ヒットを受けて評価を獲得したことからも、改変は大成功と言える結果になっています。
ちなみに、過去結末を改変して大失敗した作品としては、ウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』などがあります。
近年では、この試写でもめて劇場公開に至らずに配信に回る作品が続出するなど、映画の在り方にも大きな変化が生じているのも特徴です。
コメディとホラーは紙一重!?
この映画のホラー部分は、とても緊迫感あるスリリングさが特徴です。
しかしベースではホラーとはいえ、コメディがふんだんに盛り込まれているこの映画が、なぜホラー映画として評価を受けているのか?
それは、製作を務めたジェイソン・ブラム曰く、ただ単に怖い物だけがホラー映画として秀逸なものでは無い。
リラックスした時のホラーが怖いんだ、と語っていました。
要するに振り幅を大きくしたことで、よりコメディがスパイスとなって怖さが増すということ。
そのバランスがとてもよく効いているのは、映画を観れば一目瞭然です!
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※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。