2023年8月25日(金)に公開する映画『春に散る』。
横浜流星がプロボクサーのライセンスを取得するまで、本気で挑んだ役作りは必見だ。
その他、佐藤浩一とW主演を務め、脇の役者も豪華な面々が集う。
そんな本作『春に散る』のキャストを一覧と相関図で紹介していく!
主演の横浜流星は、本作『春に散る』の役作りでプロボクサーの資格を取ったんだ!
映画『春に散る』、沢木耕太郎原作小説の実写映画化!
横浜流星と佐藤浩一の二人がW主演となる映画『春に散る』。
2023年8月25日に劇場公開する作品である。
原作は2015年から2016年にかけて、朝日新聞で連載されていた沢木耕太郎の小説。
主演を務める横浜流星は、本作『春に散る』の役作りの一環で、プロボクシングのテストを受けて、ライセンスを取得するという…役者の本気を見せた事でも話題となっていた。
本作は、ガチガチのスポ根作品。
久々にここまでのスポ根作品は久しぶりに登場するとだけあって、期待感は大きい。
事実、その本気度は横浜流星のプロボクサーライセンス取得にも表れている。
そんな本作は、主演の横浜流星だけではなく、脇を固める俳優陣なども豪華な面々が集う。
演じる面々だけでなく、制作陣の本気も伝わる意欲作である。
映画『春に散る』作品情報
監督:瀬々敬久
本作『春に散る』の監督は、瀬々 敬久(ぜぜ たかひさ)。
1960年生まれで大分県出身。
高校時代から自主制作映画を撮り始め、そのまま映像制作の世界へと飛び込む。
佐藤健と土屋太鳳のW主演の映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(2017年)、『ラーゲリより愛を込めて』(2022年)などを手掛ける。
映画『春に散る』あらすじ
映画『春に散る』は、沢木耕太郎の小説が原作となる。
佐藤浩一が演じる広岡、横浜流星が演じる翔吾、このふたりがボクシングを通して師弟関係となっていく…
原作小説のあらすじ
かつてボクシングの世界で、チャンピオンを目指しつつもを挫折を経験していた広岡は、40年ぶりにアメリカから帰国する。
同じ時をジムで過ごした仲間と再会し、才能溢れる青年・翔吾と出会う。
彼らは同じ夢を追い始めるが……。
その夢はあまりにも遠く、困難が待ち受けていた。
どう生きて、どう死ぬか、生き様を壮大に描く…。
物語に深く関わる、ボクシングのプロテストについて
横浜流星が、役作りで行なったプロボクサーのライセンス取得。
合格したのはC級ライセンスだ。
C級ライセンスは、4回戦まで行うことが出来る、プロボクサーとしては一番下の階層のランクである。
6回戦まで行えるB級ライセンスは、4勝が必要となる。
B級で2勝すると、A級に上げられ、8回戦までが可能となる。
A級で1勝すると、12回戦までが可能となり10戦戦えば、日本ランキングの対象となるのだ。
横浜流星は、あくまでも役作りの一環としてプロテストを受けたため、実際にボクサーとしてデビュー戦を戦うのかは不明だが、本人もボクシングや格闘技は好きだと表明している。
今回の役作りで、ボクシングのトレーニングを行ってきた一連の到達点として、今回のプロボクサーのライセンスというものがあったと思われる。
映画『春に散る』のキャスト・相関図
ここからは、映画『春に散る』のキャストを紹介していく。
上記相関図は、登場人物をまとめたもの。
詳しいキャスト情報は、下記にまとめていく。
まずは一覧でまとめ、下記にてそれぞれのキャストについて、詳しく掲載。
主演の二人以外にも、錚々たる俳優陣がキャスティングされている。
そんな映画『春に散る』の出演陣をチェック!
広岡仁一 / 演:佐藤浩市
不公平な判定で負けアメリカへ渡り
映画『春に散る』公式Instagramアカウント
40年振りに帰国した元ボクサー
1960年生まれ。
言わずと知れた、日本の役者の中では群を抜く最高峰の一人である佐藤浩一。
主演クラスから、脇役まで様々な役柄をこなす。
さらには、三谷幸喜と組んだ『マジックアワー』では、しっかりコメディにもハマった。
三谷作品には常連で、『記憶にございません!』などにも出演する。
三國連太郎を父に持つが、長年確執があったのは有名な話。
黒木翔吾 / 演:横浜流星
広岡と同じく不公平な判定で負けて心が折れていたボクサー。
映画『春に散る』公式Instagramアカウント
仁一に人生初ダウンを奪われ、一からボクシングを
教えてほしいと懇願する
スターダストプロモーションに所属する俳優、横浜流星。
2012年に『仮面ライダーフォーゼ』でデビューを果たすと、その後は順調にキャリアを伸ばしていく。
現在では、舞台にドラマ、映画もオファーは絶えない人気俳優となった。
主演作『ヴィレッジ』(2023年)の演技でも、高評価を獲得する。
すでに2025年の大河ドラマも蔦屋重三郎役での主演も決定しており、この世代では頭ひとつ飛び抜けた存在だ。
広岡佳菜子 / 演:橋本環奈
仁一の姪で、たった一人の肉親である父を亡くした後
映画『春に散る』公式Instagramアカウント
広岡たちと共に暮らし、やがて翔吾の恋人となる
2013年に「奇跡の一枚」とされた画像が拡散され、一躍ネット上で時の人になり、飛躍的にブレイクを果たした橋本環奈。
福岡のローカルアイドルとして活動していたのち、その画像によって翌年に現事務所であるディスカバリー・ネクストに所属する。
2017年ごろまでは、通いで仕事をするも2017年に女優業の本格化を見据えて上京する。
『キングダム』や『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』など代表作をあげればキリが無いほど。
2022年の年末に公開された『ブラックナイト・パレード』でも印象的なヒロインを務めている。
この世代の女優の中では、頭ひとつ飛び抜けた圧倒的な存在感を放っている。
大塚俊 / 演:坂東龍汰
令子が会長を務める真拳ジムに所属するボクサー。
映画『春に散る』公式Instagramアカウント
東洋太平洋チャンピオンとして
翔吾の対戦相手となる。
東洋太平洋チャンプとして、横浜流星演じる翔吾と対戦するボクサー大塚を演じるのは、坂東龍汰。
ニューヨーク生まれの帰国子女。
俳優デビューは、2017年のテレビ東京のドラマ『セトウツミ』。
2022年に公開した映画『フタリノセカイ』では主演を務め、第32回日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞し、これからの活躍に期待が掛かる若手俳優のひとり。
佐瀬健三 / 演:片岡鶴太郎
仁一と次郎の昔のボクシング仲間で
映画『春に散る』公式Instagramアカウント
仁一と翔吾の挑戦を支える。
芸術家、コメディアン、俳優とマルチな活動を始め、芸能界でも一線を画した存在だった片岡鶴太郎。
今作での横は隆盛と同様に、芸能活動と並行してプロボクサーのライセンスを取得している。
しかし、片岡鶴太郎の場合は、受験資格はない30歳を超えてからの受験だった。
運営の頼み込み、試合をしないという条件で、どうしてもという形でプロボクシングのライセンス試験を受験している。
それまではぽっちゃり体型だったが、このライセンス受験で見事に絞り込み、体型変化を遂げた。
プロボクサー資格を取ってからは、支援にまわり有名選手などのセコンドにもついている。
まさしく、今回の役にピッタリなキャスティングと言える。
藤原次郎 / 演:哀川翔
仁一と共に世界チャンピオンを目指した
映画『春に散る』公式Instagramアカウント
昔のボクシング仲間。
仁一が帰国した頃に刑務所から出所する
「Vシネの帝王」として、竹内力と双璧をなす存在だった哀川翔。
そのキャリアの始まりは、「一世風靡セピア」としてデビューし、その名の如く80年代に一世を風靡した。
それ以降は、Vシネマを主戦場にしていたが2000年代に入ると、ドラマや映画、バラエティなどにも露出が増え始め、現在の地位を確立させていく。
現在は、NHKドラマ連続テレビ小説『舞いあがれ!』などにも出演する、名脇役のひとり。
中西利男 / 演:窪田正孝
世界チャンピオンを⽬指す仁⼀と翔吾の前に⽴ちはだかる
映画『春に散る』公式Instagramアカウント
難攻不落のライバルであり
絶対王者として名を轟かせる最強ボクサー
2006年に俳優デビューをした窪田正孝だが、元々芸能界に興味がなく、母親の勧めで事務所オーディションに応募したところ所属が決まった。
その後、2008年のドラマ『ケータイ捜査官7』で主演に選ばれた事が転期となり、俳優としてのモチベーションを保つきっかけとなる。
その後は、様々な作品で主役クラスの役者となるが、一転脇役としても見事に悪役もこなすなどその振り幅の広さに定評があり、2022年公開の『ある男』では、日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を獲得するなど、今や演技派の代表格のひとり。
2017年のドラマ『僕たちがやりました』で共演した水川あさみと交際を経て入籍した。
真田令子演 / 演:山口智子
仁一がかつて所属していた真拳ジムを
映画『春に散る』公式Instagramアカウント
亡き父から受け継ぎ、現会長を務めている
山口智子は、90年代を代表するトレンディ女優のひとり。
大ヒットドラマ『ロングバケーション』のヒロイン、葉山南役は今も時代を経て尚、憧れの女性にあげられるほどのヒット役となる。
その後、唐沢寿明と結婚し、主婦業をメインに芸能活動をセーブする。
その中で、徐々に再開させていく中に、ジブリ映画『崖の上のポニョ』への声優参加などもある。
2010年代に入ると、再び本格的に女優業への復帰を果たし、現在はNHKドラマ『正義の天秤 season2』などに出演する。
その他のキャスト
- 松浦慎一郎
- 尚玄
- 奥野瑛太
- 坂井真紀
- 小澤征悦
まとめ
映画『春に散る』は、沢木耕太郎の小説の実写映画化作品。
あの重厚な物語をどう映画としてまとめるのか…
監督の瀬々敬久の手腕にも、注目が注がれる。
そして、映画には『崖の上のポニョ』以来の挑戦となった山口智子も脚光を集めている。
実写映画に出演するのは、実に27年ぶりというから驚きだ。
そして、主演の横浜流星の本気、プロボクシングライセンスまで取得して臨んだ役柄には、演技だけではなくボクサーとしての身のこなしなど、細かい部分も注目が注がれる。
映画『春に散る』、公開は2023年8月25日。
ぜひその躍動を、劇場で!