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映画【糸】のキャスト・ネタバレ!ビッグカップル菅田将暉×小松菜奈W主演で名曲を実写化!

映画糸ポスター

出典:映画.com

2020年4月24日に公開される映画『糸』。今作は、あの中島みゆきの代表曲『糸』から着想を得て製作されました。平成の始まりから終わりにかけて繰り広げられる壮大なストーリー、映画『糸』では、まさに「また巡り合うこと」をテーマに、激動の平成史に翻弄される男女の姿を描きます。

本記事では、映画『糸』のストーリーを紹介、後半では大好評の原作小説の結末からネタバレもしていきます!

ヒット曲の実写化は案外豊富で、例えば『涙そうそう』や『雪の華』などがあります。なかには「名曲のタイトルだけ拝借……」、というような作品もちらほら見られますが、今作『糸』は一体どんな仕上がりになっているのでしょうか……!?

ノベライズがすでに大好評!映画『糸』の予告動画がこちら

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中島みゆきの『糸』は、世代を問わず親しまれている曲ですよね。少し意地悪な言い方ですが、これだけ愛されている曲の映画化となれば、それだけで必ず注目されるじゃないですか。つまり、曲に負けるような映画だったらがっかりだな、と……、皆さんは思いませんか?

映画『糸』は単純な恋愛映画におさまらない!

作中、主演の二人の人生は幾度となくすれ違います。そうですね。このふたり、それぞれ縦の糸と横の糸ですからね。今作が恋愛映画のテイストであることから、「うん、最後は糸に逢うんでしょ?」って、冷ややかに構えている方も少なくないと思います。

今作、時代の激流が揉まれる人々が、ご都合なしで描かれています。平成を駆け抜ける登場人物たちは皆必死。たて糸とよこ糸が交わってハイめでたし!ではなく、「織りなす布に暖められた人」にも丁寧にスポットを当てているというわけ。この密度、時代をまたいだ壮大な物語になるのも頷けます。

さらに、鑑賞者の私たちも「平成を生きてきた当事者」だから、物語に共感するんだと思うのです。

映画『糸』の登場人物とキャストを紹介!

ところで、今作『糸』でダブル主演を務める菅田将暉さんと小松菜奈ちゃん、交際報道で湧きましたね!

今をときめく若手俳優のカップルの交際報道とは思えないほど、日本中が祝賀ムードに包まれました。Twitterでも本当に誰も悪く書いている人、いませんでした。これもひとえに、ふたりが文句なしにお似合いだからなんでしょうね……!

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以下、主演キャストの役どころを紹介していきます!

平成元年生まれの主人公 “漣”(菅田将暉)

菅田将暉

出典:映画.com

北海道で生まれ育ち、地元のチーズ工房に就職して働く青年。13歳の時に初恋相手の“葵”と駆け落ちをして、1日で連れ戻された経験があります。ただこの駆け落ちというのも、本人たちにとっては真剣な逃避行で……。

漣の初恋相手のヒロイン “葵”(小松菜奈)

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漣と同じ北海道で生まれ育った葵。13歳の頃の逃避行は、義父の虐待から逃げるためのものでした。しかし、無理矢理に連れ戻された後、北海道から離れることになってしまうのです。こうしてふたりは、一度離れ離れになります。

キャストの15人が主演経験者!豪華な顔ぶれにも注目!

今作『糸』では、主演のふたりはもちろんのこと、脇を固めるキャストがかなり豪華なことで注目を集めているのです!

なんでも、出演者のうちの15名は映画、ドラマで主演を張った経験のある実力派。作品の雰囲気や、キャスティングから察するに、単なる客寄せではなく「安定した演技力」のための配役、という印象を受けます。

期待できますよ、これは……!さあ、あとはストーリーがよければ完璧ですが、どうでしょう!?

以下ネタバレ注意!平成史を背景に巡りあう糸の行方は!?

出典:映画.com

新型コロナウイルスの影響で、試写会が中止になった今作。原作の小説をどのくらい忠実に再現しているかはまだわかりませんが、ラストシーンと思えるカットが公開されていたことから、大きな改変はされていない様子。

ということで、すでに出版されているノベライズ版『糸』に沿って、今作の結末までのあらすじを紹介していきます!

なんどもすれ違う“めぐり逢わせ”の結末が気になる、映画『糸』は、2020年4月24日に公開です!

すべての始まりは13歳の逃避行。

平成13年の冬、北海道で暮らす中学1年生だった漣と葵は、無謀な逃避行を決行しました。大人の目からはただのイタズラに見えたこの冒険、実は義父から虐待されていた葵を守るための決死の行動だったのです。

しかし実際は、一晩、無人のロッジで寒さをしのいだだけで、翌朝にはあっけなく見つかってしまうふたり。葵は北海道から遠く離れたところに引っ越します。何も知らされていなかった漣は、葵の家に様子を見に行きはじめて引き離されたことを知るのです……。

8年後の再会。しかしすでにふたりは別の道を歩きはじめていた……。

平成21年、逃避行から8年後が経ちました。漣は友人の結婚式のために上京、そこで東京の大学に通っている葵と再会します。
突然の再会に動揺しつつも、たわいもない話しかできない漣。実はこの8年間、ずっと葵のことを思っていました。別れ際、「もう会えないかもしれない」自分を奮い立たせた漣は、すでに会場を離れた葵を追いかけます。

追いついた漣が見つけたのは、高級車の助手席に乗り込む葵の姿。30代くらいの、いかにも仕事のできそうな男が葵を迎えます。それを見て、意気消沈した漣。彼は北海道に戻り日常へと帰っていきます……。

漣の平成。慎ましくも幸せな日々

地元・北海道にで働く漣は、職場のチーズ工房の先輩である香に声をかけられ、交際を始めました。
なかなか葵から頭が切り替えられなかった漣でしたが、香と穏やかな日常を過ごすうち、心の傷も癒えていました。

漣は、まだまだ21歳。地味で慎ましい人生を退屈に感じることもありましたが、目の前にある「ささやかな幸せ」をかみしめていました。子供の頃、虐待されていた葵が、普通の幸せを切望していたことを思い出しながら……。

再びの再会。10代の思い出に決着をつけるための旅

恋人の香と入籍するための手続きで、役所に行った漣。そこで彼は葵と再び再開します。
東京の大学に通っているはずの葵は、「絶縁した母親が危篤」だという噂を聞いて北海道に帰ってきていたのです。しかし、めぼしい住所を訪ねても母親が見つからず、役所に相談に来ていたのでした。

葵は、函館に叔父が住んでいるということを思い出しますが、ここから函館までは相当な距離……。漣は自分の車で彼女を函館まで送り届けると申し出ます。すでに香との人生を歩み始めていた漣。葵に未練はなく、彼女を救えなかった10代にケリをつけるための申し出でした。

葵の平成。お互いに尽くし合った恋人との別れ

さて、東京で大学に通っていたはずの葵。実は彼女、今は沖縄に住んでいます。
事の発端は、あの結婚式の日に、高級車で向かいに来ていた彼氏・大介。彼は、若くして巨額の金を動かすヘッジファンドのオーナーでした。大介は東京のキャバクラで働く葵と出会い、パトロンとして彼女の学費や生活の面倒を見ていたのです。単なる愛人?というとそうでもない様子。葵と大介、お互い本気です。

しかし、リーマンショックの影響で大介の事業は大打撃。彼はすべてを捨て、葵さえ置いて沖縄に逃げてしまいます。ここで大介は、葵と別の人生を行こうとしたのです。しかし葵、大介を追いかけて沖縄までやってきます。迷うことなく彼の居場所を突き止めて、葵が一言「今度は私があなたの面倒を見る。」

そして1年後、大介は突然、葵の前から消えます。今度はもう忽然と。このまま沖縄にいる意味はないし、東京も北海道にも居場所がなくなった葵は、キャバクラ時代の友人からの仕事の誘いに乗って、シンガポールに渡りネイリストとして生きていくことを決意します。

漣の妻・香に癌が見つかり……。

漣の妻になった香。彼女の妊娠がわかってすぐに、ガンも見つかりました。周囲が子供を諦めることを進めるなか、ガンの治療よりも出産を優先した香。
そして長女・結が生まれます。

それから3年。結はすくすくと成長し、香はガンを克服し、家族3人で幸せな暮らし。そんな中、香のガンが再発、香は平成26年の秋に、漣と結を残してこの世を去ります……。

葵は起業に成功、しかし暗雲が……。

一方、葵はシンガポールでネイルサロンを起業し、大成功を収めていました。葵は身一つで、従業員を抱えるネイルサロンを築き上げたのです。

しかし、シンガポールに葵を誘った共同経営者の玲子。彼女は、敏腕で努力家の葵に嫉妬していて、余計なことをしでかします。勝手に会社の金を運用し、結局全て騙し取られるという……。
そして平成30年、葵は命がけで成長させてきた会社を潰します。彼女にはもう何もありませんでした。会社も、友も、恋人も故郷も、家族もいません。

映画『糸』の結末は!?平成最後の日に奇跡が起きる!

出典:映画.com

最後の舞台は、平成最後の日。
漣は、娘の結と一緒に北海道で暮らしていました。日本に帰ってきた葵は、幼いころご飯を食べさせてもらっていた近所のおばあちゃんが『子ども食堂』を経営しているのをネット記事で見つけます。葵は、おばあちゃんに会うために北海道へ……。

おばあちゃんに「おかえり」と優しい口調で迎え入れられた葵。今までこらえていた涙が溢れてきます。泣きじゃくる葵の背中を抱きしめる「小さな人」。「子ども食堂」に来ていた女の子、結でした。

漣は香の死後、娘と仕事に没頭する日々を送っていました。平成最後の日、そんな漣に結が話しかけます。「さっき、食堂で泣いている女の人を抱きしめた」「おばあさんのところで、はじめてごはんを食べた人なんだって」

その女性が葵であることに気づいた漣は「子ども食堂」の方へ駆け出します。しかし、職場の上司に声をかけられた瞬間、彼はハッと我に返るのです。自分は一児の父。もう葵と離れて18年も経っている……。「今更、会って、それで……?」

立ち尽くす漣の背中に、どんぐりが投げつけられます。衝撃を受ける漣。だって、結が投げたそのどんぐり、振り返って見た時の結の表情、それははじめて香が漣に声をかけた時の仕草とまるっきり同じだったのですから……。

漣はその瞬間、走りだします。どこか遠くから「行けよ、漣。」という声が聞こえます。
「行けよ、漣。」これは、妻だった香が、亡くなる直前に漣に言った言葉でした。

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