今、ハリウッドでは多様性というものがベーシックになりつつあります。
アカデミー賞の基準に大きな制限が設けられ、より幅広い人種を起用しなくては、今後評価にの対象にすらならなくなります。
要するにハリウッド映画では、これから多人種の起用が当たり前になっていくということ。
それに伴って、今後日本人俳優の活躍がハリウッドでも見込まれる映画の世界に、現時点ですでに活躍している俳優を特集します!
超大作からB級アクションまで、様々な作品で活躍する俳優たちをピックアップ!
日本人俳優が出演する、ハリウッド映画を厳選して紹介!
1.アベンジャーズ/エンドゲーム
真田浩之が出演!
日本人を特集!といえばまずあげなくてはいけないのが、この映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』。
何せ、世界で1番劇場で観られた映画として世界興行収入ナンバーワンに輝く作品です。
ここに、真田広之が登場します。
ジェレミー・レナー演じるホーク・アイが、サノスによって世界の半数がいなくなってしまった中、最愛の家族の中で、自分だけが生き残ってしまった贖罪として、世界中の悪党を殺しにまわっていた。
日本にいたホークアイは、ヤクザ相手に大立ち回りを展開。
その相手が真田広之です。
そしてナターシャがやってきて、再びアベンジャーズが集結するという経緯。
世界の大ヒット映画についに、日本人が出演を果たすという快挙を成し遂げている、歴史的作品です。
現在、真田広之は活動の拠点を完全にアメリカに移し、映画やテレビドラマなどでも活躍しています。
2.ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
メインキャストに渡辺謙!
言わずもがな、ハリウッド番ゴジラには、これまでシリーズ通して渡辺謙が日本から参加しています。
現在、モンスターバースシリーズ最終作と言われている『ゴジラvsコング(原題)』が公開を控える、第3弾となる作品『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』。
今注目の若手女優、ミリー・ボビー・ブラウンや、ヴェラ・ファーミガ、チャン・ツィー、カイル・チャンドラーと共に、メインキャストに名を連ねている渡辺謙。
みんな”ゴジラ”の発音を英語なまりで言うなか、渡辺謙はひとり、日本語の発音で”ゴジラ”を表現しているなど、日本生まれのゴジラに対してのリスペクトが感じられます。
しかし今回、渡辺謙はゴジラを守るためになくなってしまうと言う重要な役所。
次回作『ゴジラvsコング(原題)』では、代わりにと言うわけではありませんが、小栗旬の出演が決まっていて、シリーズ通して日本人が出演していた、ユニバースシリーズとしてハリウッドに怪獣映画を根付かせた、歴史的作品です。
3.スーサイド・スクワッド
福原かれんが躍動!
目には目を、歯に歯を!
という事で、最恐最悪の敵には、最恐最悪のヒーローチームを!
そんな名目のヒーローチームを描いた『スーサイド・スクワッド』にも、日本人俳優が出演しています。
それは、福原かれん。
とはいえ、彼女も日系アメリカ人。
福原かれんは、両親共に日本人なので、日本語もペラペラ。
『スーサイド・スクワッド』では、日系のヒーロー、カタナ役を演じています。
白いマスクに特攻服で刀を背負う様は、まさしく原作そのもの。
残念ながら、ジェームズ・ガンが監督をする2作目の出演は叶いませんでしたが、この作品への出演で広く活躍の場を広げています。
福原かれんは、過去には日本のテレビでも現地キャスターとして出演歴があるなど、実際に幅広く活躍中!
そんな彼女は、現在Amazonプライムビデオのオリジナルドラマ『ザ・ボーイズ』のメインキャストの1人として注目されている女優の1人です。
4.アンブロークン 不屈の男
サムライ・ギタリストMIYAVIが出演!
アンジェリーナ・ジョリーが監督・製作を務めた映画『アンブロークン 不屈の男』。
この映画は、アメリカの実在するオリンピック選手ルイス・ザンペリーニの物語を題材に作られている作品。
主演は、ジャック・オコンネル、他ドーナル・グリーソンなども出演。
そのオリンピック選手が兵士として招聘を受け、戦争に参加し日本兵に捕虜として捕まり生き延びる姿を克明に描いていく作品。
その中において、一際輝く演技を披露しているのが、本来俳優が本業ではない、ミュージシャンMIYAVI。
これは、アンジェリーナ・ジョリーの肝煎りでオーディションに参加しキャスティングとなったことでも知られています。
きっかけはYouTubeでMIYAVIの演奏姿を見たことで交流が始まり、ついには映画出演まで果たすというなんとも現代的な繋がりです。
しかし、この映画において、影のMVPは完全にMIYAVIであり、いわゆる悪役的存在となるワタナベ伍長を見事に好演。
これがきっかけでMIYAVIは、並行して俳優業にも力を入れていくことになります。
5.沈黙-サイレンス-
窪塚洋介が高い評価を獲得、他多数出演
巨匠マーティン・スコセッシ監督作品、『沈黙-サイレンス-』は、2017年公開の日本の遠藤周作が書いた小説『沈黙』を原作と実写映画化作品。
主演は『スター・ウォーズ』新三部作シリーズで、カイロ・レンを演じたアダム・ドライバーと、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズの主演、アンドリュー・ガーフィールドが務めています。
ハリウッドでは一定の評価を獲得している浅野忠信を筆頭に、日本原作で日本が舞台のため、数々の日本人俳優が総出演してるハリウッド映画です。
小松菜奈や加瀬亮、ベテラン、イッセー尾形などなど、さらにはEXILEのAKIRAまで、様々な日本人がいる中で、一際輝きを放っているのが窪塚洋介です。
いい加減で卑怯な男キチジローを熱演。
この演技はハリウッドでも、高い評価を獲得していました。
6.レディ・プレイヤー1
森崎ウィンが存在感を発揮!
スティーヴン・スピルバーグ監督の2018年に公開した、様々なサブカルチャーが入り混じった事で大きな話題になった作品『レディ・プレイヤー1』。
タイ・シェリダン主演のSFファンタジーで、ストーリーですらワンピースっぽい内容で、全てにおいてごちゃ混ぜ感満載な展開がなんとも、ワクワクさせてくれる作品です。
そんな映画に、トシロウ役で出演するのが森崎ウィン。
日本で活躍するアイドルグループ出身で、現在はソロ活動をしています。
日本人としていますが、実は森崎ウィンはミャンマー人。
両親の仕事に都合で、日本で育った環境があり街中で日本の芸能事務所にスカウトされたのがデビューのきっかけ。
森崎というのは本名ではなく、日本で活動するにあたって、日本の名前がついていないと日本語ができないと勘違いされる可能性を防ぐためにつけた芸名です。
そんな森崎ウィンは、現在は日本をベースに俳優から音楽など幅広く活躍しています。
7.マーダー・ミステリー
忽那汐里がメインキャスト入り!
現在活動の拠点を完全にハリウッドに移し活動している、忽那汐里が出演する映画『マーダー・ミステリー』。
忽那汐里は、日本で所属していた芸能事務所を退所し、今では完全に拠点はアメリカとなっています。
そんな本作、『マーダー・ミステリー』はジェニファー・アニストンとアダム・サンドラーがW主演するコメディ・ミステリー。
アダム・サンドラーといえば、うだつの上がらないグータラオヤジ的な役所のイメージそのままに、しょうもない嘘をついて、深く関わることになった殺人事件の捜査を描いたストーリーがとても秀逸で、高い評価を獲得している作品です。
本作は、NETFLIXオリジナル映画として、独占配信されています。
8.山猫は眠らない8 暗殺者の終幕
元AKB48、秋元才加がハリウッド進出!
1993年にトム・ベレンジャー主演で第1作目が公開され、それ以降もシリーズ化している『山猫は眠らない』。
2作目は、11年後となる2002年に公開。
そこからは不定期に製作され、4作目以降は、チャド・マイケル・コリンズがそれまでの主人公トーマス・ベケットの息子、ブランドン・ベケットとして主演を務める、アクションシリーズです。
今回、第8作目として公開された『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』に、元AKB48の秋元才加がキャスティング。
謎の暗殺者として、ブランドン・ベケットと対峙する悪役ユキ・ミフネとして登場。
その凛とした暗殺者の姿は、ハリウッド進出を果たした理由が分かるほどに格好いい姿を披露しています。
9.エクス・マキナ
ソノヤ・ミズノがミステリアスな役どころ!
名作ミュージカル『ラ・ラ・ランド』にも出演を果たすなど、近年存在感を強めている日系イギリス人女優のソノヤ・ミズノが出演するSF映画『エクス・マキナ』。
鬼才アレックス・ガーランド監督がメガホンをとる本作は、ドーナル・グリーソン主演で、アリシア・ヴィキャンデル、オスカー・アイザックとソノヤ・ミズノがメインキャスト。
主人公は、ドーナル・グリーソン演じるケイレブ。
大手のIT企業に勤める男性で、毎回行われている抽選に当選する。
当選すると、会社の社長の豪邸に招待されるのだという。
そこで、起きる奇妙な出会いを基に描く。
ソノヤ・ミズノは、その社長宅でつかえる女性を演じています。
声を発することはありませんが、ダークに妖艶な雰囲気を醸していて存在感を発揮。
今後の活躍に注目が注がれている女優の1人です。
10.Make Your Move
注目の日本人女優、石川美紀!
日本でも活躍した韓国人歌手、BoAがハリウッド進出した際に主演した音楽映画『Make Your Move』。
公開は2014年で、韓国とアメリカの合作となる本作。
NETFLIXのSFドラマ『オルタード・カーボン』でタケシ・コバチ役などで知られるアジア系アメリカ人ウィル・ユン・リーも出演。
ここになつみ役として参加している日本人女優が、石川美紀。
彼女は、がっつり日本人の名前で活動していますが生まれも育ちもアメリカの、日系アメリカ人です。
石川美紀が注目を集めるのは、これから。
MCUドラマの『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』へ、出演を果たしているのがその理由。
しかし石川美紀はアメリカでは広く知られた存在で、T-Squadというアイドルグループで活躍していました。
彼女のキャリアは歌手としてのスタートで、ジョナス・ブラザーズやマイリー・サイラスなどと共にツアーをしていた経験もあります。
現在は、映画よりもTVやドラマを中心にそのキャリアを歩んでいる最中。
今後の活躍が期待されている注目の女優です。
11.名探偵ピカチュウ
渡辺謙が、安定の存在感を発揮!
日本発祥の作品「ポケットモンスター」を、ハリウッドで実写映画化した作品『名探偵ピカチュウ』。
主演はジャスティス・スミスで、主人公のティムを演じます。
突如として、ピカチュウと意思疎通ができることになった少年で、父親の死について重要な鍵を握るピカチュウと、死の真相を探っていくミステリーベースのアクション映画。
お馴染みのポケモンたちが、キュートに魅力いっぱいに盛り上げる展開は必見!
そんな本作には、渡辺謙がティムの父親の相棒だった刑事のヨシダとして出演。
ゴジラといいポケモンにしても、日本の文化を正しく伝えるためにその存在が光る1作です。
12.ムカデ人間
カルト映画に北村昭博が出演!
グロ映画として、3作品が製作されたカルト的人気を誇るホラー映画『ムカデ人間』。
その名の如く、ムカデのように口と別人のお尻を縫い合わせるというムカデ人間を作ることに執着している、ハイター博士の狂気の様を描いた作品。
そのムカデ人間にされる1番先頭の人間が、北村昭博が演じます。
北村昭博は、園子温監督と交流があり、多数出演も果たしている俳優です。
北村昭博はムカデ人間で、グロ映画ファンの中で一躍知れ渡る存在となっており、シリーズ3作目にも出演を果たします。
2作目では、VTR出演をしていました。
はっきりと言って、1作目の『ムカデ人間』を筆者は鑑賞した時、本気で気持ち悪くなって吐きそうになり、それ以降グロ系映画は一切見れなくなったほどにトラウマとなった映画です。
なので、怖いもの見たさで観てみようかな…
くらいの軽い気持ちなら、筆者は、全くお勧めできない映画ですが、グロ映画が好きな人ならば、ちと物足りないとも言われており、どんどんエスカレートしていく『ムカデ人間』シリーズは、一部の人たちからは、高い評価を獲得しているカルト的人気を誇る名作です。
13.マレフィセント2
MIYAVIがディズニー映画に出演!
アンジェリーナ・ジョリーが、ディズニー・アニメ、「眠れる森の美女」のヴィランであるマレフィセントを見事に公演し、大ヒットとなったシリーズの続編となる『マレフィセント2』。
本作には、アンジェリーナ・ジョリーが政策もお行っており、その鶴の一声で、かねてから交流のあっった侍ギタリストMIYAVIが、橋役ながらも出演を果たしています。
YouTubeでMIYAVIの動画を見て、気に入り交流を持つようになり、アンジーの自身の監督作品にも出演するなど、深い関係を構築しているMIYAVIです。
本作では、マレフィセントと同じ種族の男ウド役。
端役ながらもセリフもあり、存在感を発揮していて、ディズニー映画に日本人俳優が出演するという快挙を成し遂げています。
14.エベレスト 3D
イギリスで活躍する日本人女優、森尚子が実在の登山家を熱演!
1996年に発生した、エベレストの遭難事故を描いた作品『エベレスト 3D』。
この映画は伝記映画となり、実際に起きた最大級の遭難事故を描いたもの。
2014年に新たな事故が起きるまでは、史上最大級のエベレストにおける遭難事故として、悲惨な状況を物語っていました。
その遭難事故には、1人日本人女性がおり、7大陸最高峰を登頂した登山家、難波康子がいました。
その難波康子を演じたのが、森尚子で普段はイギリスを活動の拠点にしている日本人女優です。
英語も、日本人訛りがなくネイティブのイギリス英語を話すことができるため、イギリスでは最も知られる日本人の1人。
エベレストの過酷な環境の中、頭頂を目指して厳しい道のりを行く…
と思いきや、この映画はエベレスト登山を商業化し、杜撰な運営を行っていたツアー会社、それら全ての実際の現状を克明に描き出す、冒険映画となっています。
15.ゴジラ vs コング
小栗旬がついに、ハリウッドデビュー!
ハリウッド版ゴジラシリーズの4作品目であり、日本産のゴジラとアメリカ産のキングコングの、日米の2大怪獣の対決を描くために企画されたモンスターバースの集大成となる『ゴジラ vs コング』。
かねてから小栗旬のハリウッドデビュー作として知られていた本作は、前作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』まで出演していた渡辺謙が演じていた芹沢の息子である、芹沢レンという役を演じます。
予告編では、非常に気になる場面で登場し様々な憶測が世界中で広がっており、かなり期待が高まっている話題作です。
本作の出演でハリウッドでのポジションが高まっていくのか…
小栗旬の今後に大いに期待がかかる作品です。
ハリウッドで活躍する日本人俳優が出演する作品・まとめ
以上が、日本人がハリウッド映画に出演を果たしている作品でした。
まだまだこれから増えていくであろうことが見込まれるので、まずは10作品、といったところ。
今後は定期的に更新していくので、要注目です!
こんな気の白眉となるのは『ゴジラ vs コング』の小栗旬。
現在が新型コロナの影響で、アメリカに行くことは難しいので、今後どうなるかわかりませんが、渡辺謙や真田広之同様に世界で活躍できる俳優になることができるのか…
ここからさらなる活躍を遂げていくことに期待です!
また来月以降も更新予定ですので、是非お楽しみに!