出典:IMDb
ロブ・ゾンビ監督の最新作、『マーダー・ライド・ショー』シリーズ第3弾『スリー・フロム・ヘル』が公開直前です。
10月より開催の「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2020」にて上映されます。
ロブ・ゾンビとは何者なのか?
ヘヴィメタル・ホラー映画ファンの間で知らない人はいないのではないでしょうか?
ロブ・ゾンビはミュージシャンであり、映画監督でもあり、ほかにもマルチな活動を続けています。
数々の有名作品を世に送り出している、世界トップレベルのカリスマアーティスト。
今回は、そんな彼の作品を紹介していきます。
本記事を読むことで、ロブ・ゾンビ作品の全体像が把握できます。
ロブ・ゾンビ
経歴
本名ロバート・カミングス。
1965年1月12日生まれ(55歳)。
アメリカのマサチューセッツ州出身。
職業はミュージシャン、映画監督。
マリリン・マンソンとの親交が深く、共同でヘッドライナーを飾って、アメリカの都市をツアーで回っていました。
1985年、ニューヨークでホワイト・ゾンビを結成、音楽活動を開始。現在はソロ名義で活動中。
自身がホラー映画マニアで、作品もホラー映画に傾倒しており、バンド時代から曲にも反映していました。
奥さんはロブ・ゾンビ映画の女優として知られるシェリ・ムーン・ゾンビ。
また、夫婦そろってベジタリアンとして有名。
2003年にはロブ・ゾンビ自身初となる映画『マーダー・ライド・ショー』を制作。
2005年に『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』を制作。
2007年にはロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノの映画『グラインドハウス』内で、フェイク映画の予告編で『ナチ親衛隊の狼女』を担当。
2007年にはスプラッター映画の名作『ハロウィン』のリメイク『ハロウィン』を制作。
2009年8月28日には『ハロウィンII』が全米公開され、
『ハロウィン』2作品の興行的成功で、世界的なホラー映画監督として知られるようになりました。
その後、TVアニメ『The Haunted World of El Superbeasto』(原題)、『ロード・オブ・セイラム』、『31』を制作しています。
ロブ・ゾンビ最新作、『マーダー・ライド・ショー』シリーズ第3弾となる『スリーフロムヘル』の日本公開が控えています。
ミュージシャンのパートは割愛して、彼の映画過去作品を振り返っていきましょう。
ロブ・ゾンビ(作品)
マーダー・ライド・ショー(2003年)
・上映時間:89分
・映倫:R-15
・ロブ・ゾンビが映画監督に初挑戦したホラー映画
・シド・ヘイグ
・ビル・モーズリイ
・シェリ・ムーン
デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2(2005年)
・上映時間:108分
・映倫:R-15
・『マーダー・ライド・ショー』の続編
・シド・ヘイグ
・ビル・モーズリイ
・シェリ・ムーン・ゾンビ
ナチ親衛隊の狼女(2007年)
・『グラインドハウス』のための、実在しない映画のためのフェイク予告編
・フェイク予告編は5本製作され、ロブ・ゾンビの他にロバート・ロドリゲス、エドガー・ライト、イーライ・ロス、ジェイソン・アイズナーが監督をつとめた。
・2本立ての本編は、ロバート・ロドリゲスの『プラネット・テラー』とクエンティン・タランティーノの『デス・プルーフ』
ハロウィン(2007年)
・上映時間:109分
・映倫:R-15
・ジョン・カーペンター監督による名作『ハロウィン』のリメイク
・全米映画興行収入ランキングが好調で初登場1位となった
ハロウィンII(2009年)
・上映時間:106分
・映倫:R18+
・前作『ハロウィン』の続編
・全米映画興行収入ランキングでは初登場2位
The Haunted World of El Superbeasto(2009年)
・上映時間:77分
・ロブ・ゾンビ監督のTVアニメ
・日本語字幕なし
ロード・オブ・セイラム(2012年)
・上映時間:101分
・映倫:R15+
・魔女狩りとして知られるセイラム魔女裁判がテーマ
・サイケデリック・ホラー・ムービー
31(2016年)
・上映時間:103分
・映倫:R18+
・デスゲームもの(『バトル・ロワイアル』、『ハンガー・ゲーム』、『バトルランナー』などが有名)
・いつも狩る側を描いた映画なのに、本作では追われる側へ転換
スリー・フロム・ヘル( 2019年)
・上映時間:115分
・レイティング不明
・『マーダー・ライド・ショー』シリーズ第3弾
・2020年10月より開催の「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2020」にて上映(10月30日~11月12日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか)
・ロブ・ゾンビ組常連のシド・ヘイグの遺作
殺人一家ファイアフライ家を描く『マーダー・ライド・ショー』シリーズの第3弾。
前作『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』で誰もが完結したと思っていたのに、キャプテン・スポールディング、オーティス、ベイビーが帰ってきました!
公開が楽しみです。
ロブ・ゾンビ(こだわり)
容赦ないゴア描写
殺害場面はウルトラ・ハードコア。
例えば、あまりの残酷描写に配給元が決まらず、お蔵入りになったのがデビュー作『マーダー・ライド・ショー』。
大幅なカット・編集の末ようやく公開に漕ぎ着けた作品で、他の配給元が投げ出し状態だったのをLions Gate Filmsにて公開。
現在、観ることが出来るのは100分を越えるオリジナル・ノーカット版ではなく、カットされた約90分バージョン。それでもかなり残酷。
奥さん(シェリー・ムーン・ゾンビ)大好き
作品すべてのヒロインは、奥さんのシェリー・ムーン・ゾンビがつとめています。
マーダー・ライド・ショーの時はガールフレンドだったので、シェリー・ムーン名義でしたが、結婚後は、シェリー・ムーン・ゾンビに改名しています。
その他、ロブ・ゾンビ常連組としては- シド・ヘイグ、ビル・モーズリーがいます。
ハロウィン大好き
作品の舞台は多くはハロウィンにちなんだものです。
『ハロウィン』シリーズ以外にも例えば、『31 』は1976年、『マーダーライドショー』は1977年のハロウィンが舞台です。
奥さんとの結婚も2002年10月31日。
極彩色溢れる映像美や、トリップ映像が見事。
過去作品からのオマージュの数々
映画マニアらしい影響が随所に観られます。
『悪魔のいけにえ1・2』、『へルタースケルター』、『ロッキーホラーショー』、『シャイニング』、『ローズマリーの赤ちゃん』、『アルタード・ステーツ』、『ウィッカーマン』、『パラノーマン』、『ゲッタウェイ』、『スターウォーズ新たなる希望・帝国の逆襲』、『俺たちに明日はない』など。
まとめ
【 ロブ・ゾンビ作品 】みる順番
1.『マーダーライドショー』
2.『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』
3.『ハロウィン』
4.『ハロウィンII』
5.『ロード・オブ・セイラム』
6.『31』
7.『ナチ親衛隊の狼女』
8.『The Haunted World of El Superbeasto』(日本語字幕なし)
9.『マーダーライドショー』
10.『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』
11.『スリー・フロム・ヘル』
まずは『マーダー・ライド・ショー』シリーズを観ます。
それから、他のロブ・ゾンビ作品を観て、また『マーダー・ライド・ショー』シリーズに戻る順番がおすすめです。
直接的なつながりはありませんが、ロブ・ゾンビ作品の世界観に浸れます。
全部は難しい場合でも、『マーダー・ライド・ショー』シリーズと並んで『ハロウィン』シリーズも傑作なので必見です。
『スリー・フロム・ヘル』は、ロブ・ゾンビ監督による『マーダー・ライド・ショー』シリーズ第3弾。
2020年10月より開催の「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2020」にて上映。
もうひとつの本業であるミュージシャン、映画音楽にも注目です。