MCUフェーズ4のディズニープラス作品のラストを飾る『シー・ハルク/ザ・アトーニー』。
第1話では、主人公のジェニファー・ウォルターズが第4の壁を破り、シー・ハルクになる過程を描いていました。
そんな第1話の中でも特に白眉となっていたのが、ハルクvsハルクの場面。
そんなシーンに着目して、第1話をネタバレ解説していきます!
『シー・ハルク/ザ・アトーニー』の詳細
『シー・ハルク/ザ・アトーニー』(以下、シー・ハルク)は、8月18日にディズニープラスで配信がスタートしたMCUドラマ。
MCU通算36作品目となり、フェーズ4としては、ディズニープラスのドラマ作品としては、最終作となる。
この後に、『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』が劇場公開され、フェーズ4は幕を閉じる。
そんなフェーズ4大詰めとなる重要なポジションとなる「シー・ハルク」では、これまでのMCUへの小ネタもひとつの特徴。
第1話では、キャプテン・アメリカが経験あるのか…というのが論争されていました。
そして、その第1話で着目すべき点は、ハルクvsハルクの対決。
マーク・ラファロ演じるブルース・バナーの元祖ハルク。
今後のアベンジャーズの中核を担うであろう、タチアナ・マスラニー演じるジェニファー・ウォルターズのシー・ハルク。
この2人のハルクに違いはあるのだろうか…
原作の能力と比較しながら、能力の違いについて深掘りしていく!
「シー・ハルク」について、もっと詳しく!
『シー・ハルク』についてさらに詳しく知りたい方は、こちらをチェック!
以下より、『シー・ハルク』の内容に関するネタバレが含まれます。
ハルクvsハルク!
「シー・ハルク」第1話のあらすじは、冒頭で弁護士事務所のシーンからスタートします。
そこで、主人公のジェニファー・ウォルターズが弁護士で、いきなり第4の壁を突破。
ちなみに、第4の壁とは…
マーベル作品ではライアン・レイノルズの『デッドプール』シリーズがお馴染み。
他では、Netflix作品のミリー・ボビー・ブラウンが主演する『エノーラホームズの事件簿』などが、第4の壁を突破します。
要するに、映画のキャラクターが、前後左右上下の3次元を超え、第4の壁を突破しスクリーンのこちら側へ話しかけてくる、という訳です。
なので今回の「シー・ハルク」では、デッドプールへの伏線にもなり得ますが…
実際にシー・ハルクは、原作のコミックでも第4の壁を突破するキャラクターとして描かれています。
なので、デッドプールが関係してくるのかは、まだ分かりません。
話は戻りまして…シーハルクのあらすじ。
第4の壁を越え、こちらに向かって話し出すジェニファーは、自身がハルクになった経緯を回想します。
原作とは異なる、ハルクになった経緯
シー・ハルクことジェニファー・ウォルターズは、ドラマでは運転中にサカールの宇宙船が突如として現れ、その勢いで事故に遭います。
同乗していたブルース・バナーを車から引きずり出す際に、彼の血液がジェニファー自身の傷に混入した事で、ハルクになっていました。
これがドラマでの、ジェニファーがハルクになってしまった経緯です。
一方原作では、弁護士として起訴にした犯罪者、ニコラス・トラスクの部下に狙撃され重症を負ってしまいます。
そこで、ブルースが彼女に輸血し、ハルク化するというのが原作の経緯。
この時点でも大きく異なる原作と映画の設定。
しかしこの違いは、原作の設定でどうしても映画で描けない経緯が存在していました。
実は、原作でもシー・ハルクはブルースのハルク同様に凶暴化していたのです。
その詳しい経緯は、下記項目にて詳しく解説します。
まずは、ドラマのハルクに関して紹介していきましょう。
ぶつかり合う2人のハルク
シー・ハルクになってしまったジェニファー・ウォルターズ。
ブルース・バナーは、自身がハルクになったケースになぞらえ、ジェニファーもハルクの人格によって凶暴化する事を危惧し、いち早く訓練して怒りをコントロール出来る様にトレーニングを開始します。
しかしその最中、ジェニファーとブルースが意見の食い違いで衝突。
ハルクvsハルクの喧嘩へと、発展してしまうのでした。
ジェニファーは、早く元の生活へと戻りたい。
一方でブルースは、もっとハルクについて知るべきだと、ヒーローとしての自覚を持つべきだと訓練を続けさせようとします。
ただ、ジェニファーはヒーローになる気などなく、弁護士としての自分の生活を大切にしたかったのです。
その為、2人の意見の食い違いが生じ、ぶつかってしまうのでした。
どっちが強い?ハルク対決の結果は?
ぶつかり合うハルクとシー・ハルク。
当然、これまで、歴戦の戦いをくぐり抜けてきた初代ハルクであるブルース・バナーが優勢。
しかし、ジェニファーのシー・ハルクも負けていません。
すぐにブルースが見せた技も会得し、応戦します。
2人の決着はどうなるのか…
と思った瞬間、ブルースが大切にしていたバーが、潰れてしまいます。
それによって、決着は付かず…
2人は痛み分けで、共にバーを修理することになるのでした。
今回は決着つきませんでしたが、まだ経験の差でハルクに軍配が上がるでしょう。
しかし今後、その経験をシー・ハルクも積んでいけば、十分ハルクを超える可能性の片鱗を見せたハルクvsハルクの戦いだったのかもしれません…
シー・ハルクの能力比較!
シー・ハルクの能力は、ほぼハルクと同様…
という訳でもありません。
ブルース・バナーとジェニファー・ウォルターズは、従兄弟です。
要するに、2人の親同士が兄弟姉妹のどちらかということ。
なので遺伝子構成に共通点があるから、ハルクになれたのです。
しかし、ブルースとジェニファーでもかなり異なる、違いが存在します。
今後、それは劇中でも描かれていく事でしょう。
現在判明しているシー・ハルクの能力は、まだハルク歴が浅いはずのジェニファーですが、すでにスマートハルク同様に、凶暴な人格がありません。
最初にジェニファーがシー・ハルクになった時は、驚きと共に意識が薄い様ですが…
それ以降はしっかりとジェニファーの自我と共にハルク化しています。
ブルースのソレとは明らかに違い、能力の違いを発揮していました。
原作のジェニファーは?
実は、原作のジェニファーを忠実に描くことはMCUではできません。
その大きな理由としては、ジャレッド・レトが主演で映画化された『モービウス』が関係してくるのです。
原作ではジェニファーも、ブルース同様にハルクの人格があり凶暴化していました。
しかしモービウスをジェニファーが弁護した際のお礼として、疾患を治療する結成を貰い、スマート化するのでした。
MCUとは別の世界で展開し、配給会社も異なるため、深くリンクさせることは、言ってしまえば大人の事情でNGとなるのです。
ヒーローとして覚醒した後、本領発揮される!?
まだ細かい部分を断片的にしか描かれていない『シー・ハルク』。
しかし今後のアベンジャーズにおいて、ジェニファーは重要なポジションを担うとも告知されています。
おそらくジェニファーの能力は、今後の戦いにてどんどん明らかになっていくでしょう。
まだアベンジャーズの戦いでスマート化したハルクが活躍した場面は、しっかりと描かれていません。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、スマート化していましたが、メインはアイアンマン、ソー、キャプテン・アメリカでした。
今後描かれるであろう、シー・ハルクの戦い。
ヒーローとして覚醒した後、彼女の本当の能力が明らかになるのかもしれません。
10月まで続くドラマ『シー・ハルク』、ひとときも目が離せない重要な展開が待っているかも…!