映画『ストックホルムでワルツを』に登場する楽曲を徹底解明!ジャズの名曲を紐解く!

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モニカの歌唱姿

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2014年に公開した、スウェーデンの伝説的ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの成功と挫折を描いた伝記映画である『ストックホルムでワルツを』。
この作品に登場するJAZZの名曲たちにフォーカスして、この映画を紐解きます。
そして、それぞれの場面で登場する名曲たちの背景なども紹介!

映画『ストックホルムでワルツを』の概要

2014年に公開し、一部の音楽好きにとっては待ちに待っていたともされているスウェーデンの伝説的ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの伝記映画です。
モニカ・ゼタールンドは知る人ぞ知る存在で、過去には当時の名盤が国内でも再発されるなど、スウェーデンだけではなくジャズが好きな人であればその名にたどり着くことが容易なほどに有名な歌手でした。
そんなモニカ・ゼタールンドを世界的に有名にしたのは、映画内でも描かれている、ビル・エヴァンスの名曲である『ワルツ・フォー・デビー』をスウェーデン語の歌詞をつけて歌った事。
その曲が収録されたレコードの録音を、ビル・エヴァンス本人も参加し製作されています。
その経緯を映画で描かれ、誰しもが気になっていたことを解き明かした作品でもある『ストックホルムでワルツを』。
そんな本作に登場する代表的なジャズの名曲たちを中心に解説していきます。

詳しくはこちらの記事を

『ストックホルムでワルツを』で学ぶ生き方のヒント!スウェーデンの歌手、モニカ・ゼタールンドの栄光の裏側を描く!
2014年の11月に公開したスウェーデンの伝記映画、『ストックホルムでワルツを』。 スウェーデンのジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの半生を描いた本作は、上映まもなくして絶賛された映画です。 公開規模は広くないものの、音楽の世界で見事なア...

本記事で紹介するのはあくまで音楽をメインとしたもの。
あらすじなどは上記記事にて、キャストなどの情報なども詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。

映画『ストックホルムでワルツを』に登場する曲たち

ストックホルムでワルツを劇中画像5
出典元:https://twitter.com/stockholmwaltz/status/559629346604740608?s=20

本作品『ストックホルムでワルツを』で登場する曲を紹介していきます。
映画の中で実際に歌われたものなど、実際のモニカ・ゼタールンド本人が歌っているものなども合わせて掲載していますので、音楽好きな人には必見です!

It Could Happen To You

冒頭からとてもヒップで、より現代音楽っぽい雰囲気で格好いいジャズの曲は、「It Could Happen To You」。
この映画の始まりを告げる曲は、モニカ・ゼタールンドがジャズシンガーとして、類稀な才能を持っていることがわかる、とてもスウィンギーでヒップなサウンドと相まりカッコイイ姿を映し出しています。
この曲は元々は1944年に発表されたものでしたが、ジャズトランペッターで、なおかつ甘い歌声で一世を風靡したプレイヤー、チェット・ベイカーによるものが最も有名。
1958年10月に発表された同名アルバム。
チェットの甘く、けだるい歌声が甘美に響き、ゆるーいJAZZのメロディーととてもマッチしている名曲です。

Hit the Road Jack

「Hit the Road Jack」(ヒットザロードジャック/和訳:旅立てジャック)は、劇中ではモニカが所属するバンドのレパートリーの一つとしてライブシーンで登場した楽曲です。
そこそこに売れているジャズバンドのコーラスに所属しているモニカは、時折リードボーカルを務めながら家族を置いて巡業に出る日常を切り取るシーンで使われています。
この「Hit the Road Jack」という曲は、パーシー・メイフィールドというミュージシャンによって製作された楽曲です。
リズム&ブルースの旗手として名を馳せたアーティストでしたが、この「Hit the Road Jack」は彼によって有名になった曲ではありません。
1961年に発表されたレイ・チャールズの作品として、世界的にヒットしたのです。
その後様々なアーティストによってカバーされ、名曲として語り継がれている曲です。

Take Five

ピアニスト、デイブ・ブルーベックの名曲「テイク・ファイブ」。
この曲が知れ渡り名曲たる所以は、唯一無二だという点。
変拍子の曲、本来ならば4拍子なのがセオリーなところがある音楽ですが、この曲は5拍子というリズムで作られているのです。
そんな名曲をモニカは、ベッペ・ヴォルゲシュという人物が書いたニューヨークを綴った詞を当てています。
そしてこれまで、英語で歌うのが当たり前だったジャズの歌をモニカは、母国語で歌うという、当時では画期的な試みに挑戦し成功を手にしていったのです。

歩いて帰ろう

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この曲はナットキングコールの曲として有名な1曲ですが、「歩いて帰ろう」というタイトルだと多くの人は斉藤和義の方を連想してしまいがち。
しかしナットキングコールは、日本もとても大好きなことが明かされており、特に日本盤とかではなく、世界でリリースされたアルバムにも関わらず日本語で歌った曲を収録させているほどに親日家だったことが明かされています。
そんな「歩いて帰ろう」を劇中では、モニカがスウェーデン語でジャズを歌いブレイクを果たし、その成功を確固たるものとする場面で登場します。
この映画のハイライトとも言うべき場面で、ストックホルムを歌ったもの。
その背景からもエンディング曲としても採用され、多くのプロモーションで最も歌われてきた1曲でもあります。

Waltz for Debby

ビル・エヴァンスの名曲「ワルツ・フォー・デビー」を、スウェーデン語でモニカが独自に詞をつけたのが、「モニカのワルツ」。
「ワルツ・フォー・デビー」は1961年にビル・エヴァンスがヴィレッジ・ヴァンガードで行ったライブ版が有名な1枚です。
ジャズ好きにとっては説明不要ともいうべき名曲で、ビル・エヴァンスの可愛い姪っ子のデニーに捧げられた曲です。
その姪っ子に対する愛を、モニカは自分の再起を図ろうと渾身の一曲として作詞、自分の本当の気持ちを詞に込めて表現しています。
そのモニカの気持ちが乗った1曲は、スウェーデンだけではなく、世界に飛び火し広く知れ渡る存在になっていったのです。
この曲は思い馳せる人と、自身の夢を語った時のことを書かれた歌です。
自身の夢である、ビル・エヴァンスと「ワルツ・フォー・デビー」を歌うこと。
その夢を明らかにしたストゥーレとのひと時を、その瞬間だけが素の自分でいられたことを思っています。
この映画はモニカ・ゼタールンドの伝記映画ではありますが、真実の愛を描いたラブストーリーでもあるのです。

映画『ストックホルムでワルツを』はU-NEXTなどで視聴可能。
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本ページの情報は2019年10月時点のものです。 最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。

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