ハリウッド版ゴジラシリーズとして、2020年10月時点で3作品が劇場公開されている、モンスターバースと呼ばれているシェアード・ユニバース作品。
これまでに渡辺謙が出演し、4作目となる『ゴジラvsコング(原題)』では、小栗旬が遂にハリウッド進出を果たすことでも注目されています!
このハリウッド版ゴジラシリーズは、どの様な経緯で発足したのか、そして今後の展開はあるのか!?
そんな『モンスターバース』シリーズについて、徹底解剖します!
『モンスターバース』シリーズについて
この『モンスターバース』シリーズは、アメリカのワーナー・ブラザースが配給し、ハリウッドでも指折りの大手スタジオ、レジェンダリー・エンターテイメントがゴジラの権利を有する日本の東宝と提携して製作されている、怪獣シリーズです。
2014年にハリウッドで公開した『GODZILLA ゴジラ』を始まりとし、全4作で構成されるシリーズ作品。
ハリウッドが本格的に、日本のゴジラをリメイクするというだけあって、2014年の作品には日本から、坂野義光、奥平謙二の2人が製作総指揮として参加しています。
この『モンスタバース』シリーズは当初から、日本産のゴジラと、アメリカ産のキングコングの対決を描くために製作されたシリーズとして始動。
1作目ではゴジラを。2作目では、キングコングを描き、3作目では再びゴジラを中心とした、展開を魅せています。
そして4作目ではラストを迎える、ゴジラとキングコングの対決が描かれるであろう、ハリウッドで本格的に製作されている怪獣シリーズ作品です。
そのユニバースを支えるものとして、全作共通でモナークという組織が登場します。
このモナークという組織は、怪獣を脅威と捉える軍と対立して、地球にとって必要な存在であるという説を説き、ゴジラたちを守る存在として描かれていきます。
このモナークがより、ユニバースとしての繋がりを確立させるものとして、ストーリーに広がりと深みを与えている存在です。
そして、遂に4作目の『ゴジラvsコング(原題)』が公開間近となっており、その結末に注目が注がれているユニバースとなっています。
1作目『GODZILLA ゴジラ』
原題:Godzilla
監督:ギャレス・エドワーズ
脚本:マックス・ボレンスタイン、フランク・ダラボン、デヴィッド・キャラハム、ドリュー・ピアース
原作:東宝株式会社
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、渡辺謙、エリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンス、デヴィッド・ストラザーン、ブライアン・クランストン
公開:2014年7月25日
時間:123分
製作費:$160,000,000
興行収入:$529,076,069
ゴジラ降臨!
2014年に公開したハリウッド版ゴジラ、モンスターバースの1作目では、エリザベス・オルセンが出演していることでも話題になった作品です。
ちょうどMCUでその存在感を高めて、フレッシュで旬な存在だったため、大きな注目を集めていました。
日本でも、30億円を超える興行収入を記録し、大ヒット映画となります。
やはり日本でのゴジラ人気は、不動のものであることが証明されていました。
ストーリーは、ゴジラの存在が日本では神話化していることや、新たな巨大生物が現れ、ゴジラが対峙するど迫力な怪獣映画となりました。
アメリカに上陸し、古代生物ムートーとの戦いは圧倒的な存在感を発揮し、さすがハリウッドと、映画大国であることを見せつけている作品です。
監督は、2010年公開の『モンスターズ/地球外生命体』で高評価を得たギャレス・エドワーズが務めています。
SF映画やモンスター映画を得意とする、その手腕が発揮されていました。
というよりも、監督自身がそもそものゴジラファンだったため、最高の監督が製作した作品だったのです。
そのため、見事に成功を収めた作品でした。
渡辺謙の起用も納得のいくもので、ゴジラの起源を知る人物として、存在感を改めて高め、特別研究機関MONARCH(モナーク)の芹沢というキャラクターをミステリアスに演じています。
その後の展開に大きく影響を及ぼす、ゴジラを信じる人物としての存在を強めていました。
ちなみに、ゴジラの動きなどを演じていたのは、アンディ・サーキス。
『猿の惑星:創世記』など新シリーズで、主人公シーザーを演じたり、MCUシリーズでユリシーズ・クロウ、スター・ウォーズではスノーク将軍など動きで表現する様な役を多く務め、『ヴェノム2』では監督も務める多彩な才能を発揮している人物がゴジラを演じていました
2作目『キングコング: 髑髏島の巨神』
原題:Kong: Skull Island
監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
脚本:ダン・ギルロイ、マックス・ボレンスタイン、デレク・コノリー
原作:メリアン・C・クーパー、アーネスト・B・シュードサック
出演:トム・ヒドルストン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・グッドマン、ブリー・ラーソン、ジン・ティエン、トビー・ケベル、ジョン・オーティス、コーリー・ホーキンズ、ジェイソン・ミッチェル
公開:2017年3月25日
時間:118分
製作費:$185,000,000
興行収入:$566,652,812
キングコング襲来!
『GODZILLA ゴジラ』公開から3年後の2017年に、モンスターバースシリーズの2作目となる、『キングコング: 髑髏島の巨神』が公開します。
出演は、トム・ヒドルストンにサミュエル・L・ジャクソン、ブリー・ラーソンとMCUトリオがメインキャラクターを務め、モンスターバースシリーズを彩っています。
ここでは、モナークの存在が描かれ、モンスターバース3年ぶりの公開ですが、しっかりとつながりを持っていることが言及されています。
渡辺謙はいませんが、その代わりにミュージシャンのMIYAVIがカメオ出演程度ではありましたが、存在感を発揮していました。
ここでは、『GODZILLA ゴジラ』からの繋がりというわけではなく、過去の物語が展開。
これが意味するものとは…
この時点での、キングコングの大きさとゴジラの大きさのバランスが取れていません。
要するに、この作品で登場したイングコングは成長過程であることが、物語で明らかになるのです。
シリーズの完結であろうゴジラとの対峙が描かれる時には、もっと大きくなっていることが予想としてあるわけです。
事実、次作でのゴジラたちの大きさは、本作のキングコングとの比じゃない大きさでした。
物語の舞台は、1970年代。
謎の孤島、髑髏島での調査を進める過程で、この島の異常さを目の当たりにする調査員たち。
という、典型的なモンスターパニック映画という展開でした。
時代背景を、過去にしたことで、本作のキャラクターはこの後のシリーズにも出演しないため、豪華なカストが集うことを可能にし、大ヒットを記録した作品です。
モンスターバースの2作目、キングコングの脅威を描いていました。
3作目『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』
原題:Godzilla: King of the Monsters
監督:マイケル・ドハティ
脚本:マックス・ボレンスタイン、マイケル・ドハティ、ザック・シールズ
原作:東宝株式会社
出演:カイル・チャンドラー、ヴェラ・ファーミガ、ミリー・ボビー・ブラウン、ブラッドリー・ウィットフォード、渡辺謙、サリー・ホーキンス、チャールズ・ダンス、トーマス・ミドルディッチ、アイシャ・ハインズ、オシェア・ジャクソン・Jr、デヴィッド・ストラザーン、チャン・ツィイー
公開:2019年5月31日
時間:132分
製作費:$200,000,000
興行収入:$386,600,138
ゴジラ覚醒!
1作目の2014年から5年後に公開した、モンスターバースシリーズの3作目。
物語の時間経過も、実際の経過同様に5年後の世界を描いた作品。
モナークの存在が、5年という月日をどう変えたのか、ゴジラたちの存在はどうなっているのか、など注目が注がれた、いよいよあの凶悪怪獣が出現することで、大きな注目を集めた作品です。
本作では、モスラやキングギドラなど、複数の怪獣たちが登場します。
怪獣たちが入り乱れた、総決戦が最大の見どころ。
渡辺謙は、前作に引き続き出演。
その他には、NETFLIXのオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス』で一躍ブレイクを果たしたミリー・ボビー・ブラウン、ヴェラ・ファーミガ、チャン・ツィーなどが名を連ねました。
しかし前作のゴジラからの5年は、映画界から忘れ去られてしまうには十分の時間で、批評家たちの評価は軒並み低評価となってしまいます。
しかし観客たちからは、高評価となるなど、やっぱりゴジラの人気は圧倒的でした。
日本では、興行収入は28億円とまずまずの成績を残し、次回作、遂に完結と噂される4作目への望みを繋げています。
本作には数々の怪獣が出演しますが、中でも白眉なのは、モスラ、ゴジラ、キングギドラ、ラドンと日本でもお馴染みの怪獣たちが総出演を果たし、壮絶な戦いを繰り広げます。
この迫力を劇場をで体感するには、素晴らしい作品で注目されていた内容を裏切らない評価を獲得しています。
ただ、やり過ぎた人間ドラマが著しく評価を下げる要因にもなっていました。
4作目『ゴジラvsコング(原題)』
原題:Godzilla vs. Kong
監督:アダム・ウィンガード
脚本:テリー・ロッシオ
出演:アレクサンダー・スカルスガルド、ミリー・ボビー・ブラウン、レベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー、小栗旬
公開:2021年5月21日(米国の予定)
時間:未定
製作費:未定
興行収入:未定
堂々の完結…になるか!?
本来ならば、すでに公開を迎えているはずが新型コロナウィルスの影響を受けて、2021年に延期となっています。
元々は2020年3月公開予定。
それが11月に延び、結果として2021年に。
日本では未だ、公開日は決定していません。
シリーズ完結とされる4作目では、チャン・ツィー、カイル・チャンドラー、ミリー・ボビー・ブラウンらが続投する。
新たなキャストは、アレクサンダー・スカルスガルドや、レベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー、そして日本から小栗旬が、この超大作にて、ハリウッドデビューを果たします。
とはいえ、小栗旬はペプシのCM撮影などで、ハリウッドの製作チームとは共に仕事をしている経験があるので、その魅力を十二分に発揮してくれることに期待がかかります。
キングコングが、約50年の時を経てどの様に変化しているのか…
ゴジラとどちらが勝利を収めるのか、その対決に注目がかかるシリーズ4作目は2021年に公開を迎えます。
現在での情報は、とにかく少なめです。
『モンスターバース』に関する最新情報
この『モンスターバース』シリーズは、とりあえず当初の計画通りに4作目までの制作がされてきました。
その経過のなかで、ある噂がありました。
それは『パシフィック・リム』シリーズと合流を果たすのでは?
というもの。
事実、モンスターバースと『パシフィック・リム』シリーズが合流を果たすべく話し合いが幾度も持たれていたという一報がされていました。
しかし、『パシフィック・リム』のプロデューサーが、その事実はないと否定。
『パシフィック・リム』が単体で、シリーズ継続となり、NETFLIXでのアニメ化が発表されています。
モンスターバースは、この後の展開が、発表されていないため、このゴジラとキングコングの決着がついた後の展開は、未だ謎のままとなっています。
まずはことのが収束し、この日本とアメリカの2大怪獣の決着を、劇場で観る、というのが当面の目的であることに変わりはないのだと。
今は心待ちにする他、ない様です。