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映画【湯道】のロケ地はどこ?“湯道”を提唱する小山薫堂がこだわった見どころを紹介!

映画【湯道】のメインポスター画像
出典:映画【湯道】公式サイト

2023年2月23日(木)に公開される映画【湯道】は、銭湯を舞台にした物語です。作中では「まるきん温泉」という趣のある銭湯が登場し、豪華なキャスト陣が起用された多種多様な客たちがそれぞれの“湯道”を楽しむ様子が描かれました。この記事では、映画【湯道】に登場する「まるきん温泉」のロケ地についてのご紹介と、脚本家・小山薫堂氏の語るこだわりの見どころを紹介していきます。

映画【湯道】のロケ地はどこ?

映画【湯道】は京都府にある松竹撮影所に巨大なセットがつくられ、撮影されました。趣のある「まるきん温泉」は全てセットであり、実在する銭湯ではないようです。しかしセットとはいえ、その完成度は高く、実際に湯をはって浸かることができるように制作されていました。広さが190坪を超えるほど巨大につくられたセットでは、番台をはじめ天井やボイラー室、浴室にいたるまで作り込まれており、撮影のために壁を取り外すことができるなど、こだわりの詰まったセットになっていたようです。

ロケ地・松竹撮影所を見たキャストの反応は?

主演の生田斗真さんは、「まるきん温泉」のセットを見て「撮影後も壊さないで、そのまま銭湯として営業したらいいんじゃないかな!?と思うぐらいの感動的な完成度!」と巨大なセットを大絶賛しています。さらにはじめてセットを見たキャストの濱田岳さんは、「これはとんでもない作品に出演することになったな!」と驚いたことを語っていました。このように、撮影にのぞむキャストたちを驚かせた精密なセットも、映画【湯道】の見どころの1つになっています。

脚本・小山薫堂が語るこだわった見どころとは?

見どころ1:「まるきん温泉」のモデルは長崎に実在した

小山さんは長崎にあり、すでに廃業してしまった「丸金温泉」と、近くにある「寿々屋」という食堂の前を長崎を訪れるたびによく通りすぎていたそうです。小山さんはこの2つの場所の雰囲気が好きだったそうで、この記憶をもとに“お風呂の映画を作りたい”と思ったのが本作の映画化のきっかけになりました。

見どころ2:銭湯の理想形と語る「まるきん温泉」

松竹撮影所に広大な面積で制作された「まるきん温泉」。このセットについて、小山さんの銭湯好きの仲間たちは、「これをこのまま再現したら、絶対に日本一の銭湯になる!」と大絶賛していたそうです。小山さんが語るとくにお気に入りのポイントは、「外光が入ってくるところ」だそうで、「まるきん温泉」では上から優しい外の光が降り注ぐ、あたたかい雰囲気の建物になっています。

見どころ3:“湯道”のきっかけはお茶の伝統だった

小山さんが提唱する“湯道”とは入浴について新しい考え方をしめすものです。約7年わたり構想を練っていた小山さんが、“湯道”を提唱するきっかけになったのが、お茶人とのお付き合いでした。京都にある料亭の経営を引き継いだ小山さんは、お茶人との付き合いが増え、そのころに「道ってすごい」と感じたそうです。そのあと自分が「道」を完成することができなくても、誰かが引き継ぎ1つの文化となればいいと考えた小山さんは、“湯道”という新しい「道」を提唱するようになりました。

見どころ4:「ノーリツ」創業者の名言が登場する

小山さんがこだわったというセリフが「風呂で人を幸せにする」です。この言葉は、兄弟の亡き父が遺した言葉として登場しますが、実は「ノーリツ」の創業者・太田敏郎さんの言葉を参考にしています。戦後に“能率風呂”に出会ったという太田さんは、これが日本中に広がることで多くの幸せが生まれると思い「ノーリツ」を創業されました。そんな会社「ノーリツ」の原点が、「お風呂は人を幸せにする」という考え方で、この太田さんの考え方を取り入れたのが上記のセリフになっています。

映画【湯道】の脚本・小山薫堂が語る今後の展望とは?

小山さんは本作をみたあと、入浴中に登場人物たちの言葉を思い出し、身近な幸せに気づいてほしいといいます。そして“湯道”が広く周知されたときには、全国から“湯道”に魅せられた仲間たちを集めて、国民的な「湯会」を開催したいと将来について考えているそうです。もとより、日本の「飲める水道水」を沸かして入浴するという文化は、とても贅沢で世界的に見ても稀なものだそうです。そんな日本が誇るさまざまな「入浴の文化」を尊重し、400年後には「入浴」を日本が代表する文化へ成長させたいと小山さんは意気込みを語っていました。

まとめ

出典:YouTube「東宝MOVIEチャンネル」

京都・松竹撮影所につくられた映画【湯道】のロケ地「まるきん温泉」は、キャストだけでなくスタッフも大絶賛する素晴らしいものだったようです。「そのまま営業してほしい」なんて声があがるほど、精巧につくられたセットは、本作の大きな見どころといえます。小山さんが長崎で出会った実在する銭湯から作られた本作。小山さんの「入浴を文化に」という熱い思いが込められた作品になっています!

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