2019年11月1日に公開を迎えたホラー映画史上No.1ヒットを記録した映画の続編、『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』。
前作から27年後が舞台となる続編をネタバレ含みつつ徹底解明!27年周期で現れるペニーワイズの完結編をとくとご覧あれ!
ホラー映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の概要
ホラー映画としては異例ともなる最大規模となる劇場公開数を携えて、話題の一作となっている『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』。
前作がホラー映画史上最大の興行収入を記録し、続編となる今回もその記録を塗り替えるのでは、といわれている傑作です。
27年周期で現れるというペニーワイズの起源に迫り、ルーザーズとの決着が描かれるホラー映画の傑作。
前作のレビューは、上記りん先にて公開していますので、合わせてご覧ください。
映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の作品情報
・原題:IT:chapter two
・監督:アンディ・ムスキエティ
・脚本:ゲイリー・ドーベルマン
・原作:スティーヴン・キング『IT/イット』
・出演:ジェシカ・チャステイン、ジェームズ・マカヴォイ、ビル・ヘイダー、イザイア・ムスタファ、ジェイ・ライアン、ジェームズ・ランソン、アンディ・ビーン、ビル・スカルスガルド
・公開:2019年11月1日
・時間:169分
・製作:アメリカ合衆国
映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』のあらすじ
移動遊園地で無邪気に遊ぶ、ゲイのカップル。
ところが田舎町であるメイン州デリーでは、いまだにゲイは異端とされており、若者に絡まれてしまう。
ゲイのカップルは気にせずにいるも結局その若者らにボコボコになってしまうのだった…
そして、川に落とされたカップルのひとりの男性の元に、奴が27年ぶりに現れる!?
ルーザーズクラブのひとりで唯一デリーに残っているのが、黒人の少年だったマイク。
マイクはその現場にいくと、”それ”からのメッセージを目にする。
かつての約束の通り、マイクはかつての仲間たちに連絡を取り、27年ぶりにデリーにルーザーズクラブが集う!
”27”という数字に隠された奇妙な縁
”それ”という存在であるペニーワイズは、27年という周期で現れます。
そんな”27″という数字にちなんでこの映画にまつわる様々な噂を紹介しながらレビューしていきます。
そして若干、ネタバレも含まれていますので、これから鑑賞する方など、前情報なしでみたい方は注意してご覧ください。
ルーザーズクラブの宿敵でもあるペニーワイズは、27年周期で現れ、子供達二禍をもたらす存在として人知れず脅威の存在として君臨しています。
そして本作では、前作から27年後。
再びメイン州デリーに”それ”が現れるのでした。
その”27″という数字。
何の因果か、本作にも関わる重要な数字となっている奇妙な縁を紹介します。
初映像化から”27”年後に公開
実は”IT/イット”シリーズは、今回が初の映画化ではありますが、映像化となると今回が初めてではありません。
それは1990年。アメリカのテレビシリーズとして、初めての映像化がされていたのです。
そして、その初の映像化から27年の時が経ち、2017年に初の映画が公開となっていました。
監督が言うには、意識はしていないとのこと。
元々公開時期はもっと早い時期で予定していたとのことでしたが、何の因果か27年後に、ペニーワイズと同じ周期で公開となっているのでした。
こじつけ?”27″の縁
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の全米公開日は、2017年9月8日。この公開日の数字を全て足してみると…(2+0+1+7+9+8)=27。
果たしてこれは偶然か、それとも…?
ちなみに、初の映像化となった作品で主人公ビルを演じたジョナサン・ブランディスは、既に亡くなっています。
その亡くなった年齢というのが、”27”歳でした。
映画版のペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドも27歳の時に”それ”に扮することに。
さらには、原作者であるスティーヴン・キングが作家デビューしたのも”27”歳。
果たしてこの”27″という数字の一致は、果たして偶然なのか…
それともペニーワイズの呪い…?
映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』前編ありきの作品
ここからは簡単ではありますが、レビューをしていきます。
まだ公開中の作品ということもありネタバレは控えますが、それでも前情報なしで鑑賞したい方などは注意してください。
”それ”の起源
本作では、ついに”それ”の正体が明らかになります。
起源が明らかとなるのです。
しかし、この映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』では、1番重要なのはペニーワイズとルーザーズクラブとの対峙です。
起源が描かれる理由のひとつとしては、”それ”の封印方法を知るために期限が描かれるある意味での伏線となるだけですので、そこまで重要ではありません。
結末も彼らが機転を効かして、決着をつけるのであくまで据え膳程度です。
重要なのは、”それ”の恐怖に臆せず立ち向かっていくルーザーズクラブの勇姿が、中心に絵がなどはれていく物語となっています。
スタンリーの死の理由
27年ぶりに”それ”が現れ、マイクはかつての仲間たちに連絡を取ります。
そしてその連絡を受け、散り散りになっていたルーザーズの面々が集うのですが…
全てのメンバーが集まるわけではありません。
前作では、ユダヤ系の少年として描かれていたスタンリー。
本作では会計士になっていましたが、彼はペニーワイズとの対峙をせずに死を選ぶのです。
その理由は最後に描かれますが、衝撃的なスタートから始まり、前途多難となることが示唆されている場面です。
記憶は街を離れれば離れるほどに薄れていく
本作は、前作の27年という時を巧みに使います。
でも普通に考えて、あれだけ衝撃的な事件をそう簡単に忘れることはできません。
しかし彼らは、27年前の記憶がほとんどありませんでした。
その理由は、デリーから離れれば離れるほどに当時の記憶が薄れるのです。
そしてビリーなど彼らは、当時の記憶を辿り、ゆかりの地へ赴くのでした。
本作は純粋なホラーではない
映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の前作はホラー映画史上No.1ヒットという記録を打ち立て、続編である本作も同様の勢いを持っている作品です。
しかしながら、この”IT/イット”シリーズは純粋なホラー映画ではありません。
勿論、ペニーワイズの存在はとても恐ろしいものです。
怖い描写もたくさん出てきます。
ただ、これはルーザーズの成長物語でもあるのです。
彼らがペニーワイズと対峙し、大きく成長を遂げ、かつての恐怖を乗り越えるという作品です。
ホラーをベースに、アドベンチャー映画でもあります。
この映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は是非とも普段ホラーを見ない方にもみて欲しい、そんな作品なのです!
カメオ出演
実は映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』には、有名な方がカメオ出演をしています。
冒頭のゲイのカップルはの一人は有名な映画監督であるグサヴィエ・ドランが務めています。
さらには、27年後ジェームズ・マカヴォイ演じるビルが雑貨屋で見つけた、あの頃に乗っていた自転車を見つけ、買い取るシーン。
このお店の店主が、原作者のスティーブン・キングなのです。
この他にも様々な人がカメオ出演をしている映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』。
影響力の大きさ、根強いファンがいることの証明ともいえる、カメオ出演のエピソードです。
映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』はU-NEXTなどで視聴可能。
※本ページの情報は2019年10月時点のものです。 最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。