- 51.シャン・チー/テン・リングスの伝説
- 52.ブラック・ウィドウ
- 53.DUNE/デューン 砂の惑星
- 54.G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ
- 55.ドクター・ストレンジ
- 56.最後の決闘裁判
- 57.トリガール!
- 58.アメイジング・スパイダーマン2
- 59.ノア 約束の舟
- 60.ショーシャンクの空に
- 61.チェリー
- 62.インフィニット 無限の記憶
- 63.ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ
- 64.バッドガール
- 65.女子高生に殺されたい
- 66.バブル
- 67.アンチャーテッド
- 68.鋼の錬金術師 復讐者スカー
- 69.鋼の錬金術師 最後の錬成
- 70.バズ・ライトイヤー
- 71.ナイル殺人事件
- 72.大怪獣のあとしまつ
- 73.リッチーリッチ
- 74.ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
- 75.ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界
51.シャン・チー/テン・リングスの伝説
皮肉です。
え、何故?
と思う、この作品の選出。
何を隠そう、主演を務めたシム・リウが自身のツイートで大コケしたと言及していたのです。
もちろんそれはジョークが込められていますが、大コケしたから、続編が決まったというジョークを交えたツイートを行っていたのでした。
実際は、コケるなんて言ってしまっては申し訳ないほどの大ヒットを記録しています。
が、実はこの数字は北米を始めとした海外での話。
日本国内に至っては、10億円のヒット映画のラインは越えられていません。
中国でも最終的には劇場公開されていない作品ですので、手放しで大ヒットだと喜べる作品でもない、というのが事実。
昨今のディズニー映画ではたびたび問題が出ることが多く、世界中で手放しで喜べる結果には至らないというのも、難しい世の中です。
52.ブラック・ウィドウ
公開後にゴタゴタが!
こちらは、本来ならば大ヒットをしていたはずん作品ですが、コロナ禍により難しい結果に。
国内でも10億円に至らず、苦戦してしまいました。
しかしながら、コロナ禍の最中に公開した映画の中では検討していたという評価です。
結果として、この映画の公開後に起きたゴタゴタが、この作品ケチをつけてしまったという結末を迎えています。
ディズニーがコロナ禍によって行った、ディズニープラスとの同時公開。
実際には1日ずらして、プレミアアクセスでの有料配信が公開日翌日に行われていました。
その結果、興行収入が大きく落ち込んでしまいます。
主演のスカーレット・ヨハンソンは、ディズニーのそのやり方に意を唱えます。
スカーレット・ヨハンソンの出演契約の中に、興行収入によって報酬が変化する旨があり、意図的に契約金を減らしたのでは?
と、このやり方は気に入らなかった様です。
コロナ禍なので、仕方ないと言えば仕方がないでしょう。
当初は、2020年5月公開の予定だった作品が結果として1年以上先送りとなってしまった以上、この処置に対して一概にディズニーを責めることもできません。
結果として両者は和解し、スカーレット・ヨハンソンは新たにディズニーでの映画製作を始めることが決定しており、仲違いは免れています。
53.DUNE/デューン 砂の惑星
国内では伸び悩み…
超オールスターキャストで、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が製作する超大作SF映画となる『DUNE/デューン 砂の惑星』。
しかしこの映画に沸いたのは、海外のみ。
結果日本では、失敗作の部類に入ってしまうほどの興行収入に。
SF映画としては、近年多用されているCGではなく、ロケでの撮影でど迫力の映像美と共に旬の俳優たちが集う、素晴らしい作品でした。
しかし、これが日本国内ではどうか?
と言われるととても難しい作品と言えるでしょう。
複雑なストーリーで、あらすじを読むだけでも見る気が失せる様な言葉が並びます。
ハルコンネン家とアトレイデス家、メランジなど、頭にハテナが浮かぶことでしょう。
さらには、キャスト問題。
洋画を普段から観ていて、詳しい人ならば胸が躍る様なオールスターキャストが集っています。
『君の名前で僕を呼んで』など、近年の活躍が目覚ましい若手最有力、ティモシー・シャラメが主演。
しかし、日本でティモシー・シャラメの名前だけで大ヒット作になり得るか…
といえば難しいでしょう。
オスカー・アイザックやレベッカ・ファーガソンだって、代表作があるものの名前だけで人を呼べるかは疑問が残るもの。
その結果、日本国内の興行収入では7億円強。
ヒット映画のラインである10億円越えもほど遠い結果に。
しかし、その注目度は海外では大きく、続編の製作も決定しています。
54.G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ
まさかの大失敗!
単純に、製作費の回収という面でも大失敗となってしまいます。
もう、映画でG.I.ジョー関連の作品は10年ほど作られることは無いでしょう。
1作目はスマッシュヒットとなり、続編製作もされた人気シリーズでしたが…
全くもって鳴かず飛ばず、箸にも棒にも引っかからない結果になってしまいました。
製作費は、1億7500万ドルほど。
世界の興行収入は、3700万ドル。
日本国内に至っては、1億円にも届いていません。
ザ・失敗!
という最悪な結果になってしまいました。
しかしながら、バイクなどの製作に日本の職人が参加していたりするなど、これまでのハリウッド映画では類を見ないほどに日本がフューチャーされているにも関わらず、この結果は少し寂しい想いも…
55.ドクター・ストレンジ
制作陣も後悔を口にするホワイトウォッシュ!
マーベル映画の中でも、魔法を扱い現代的ファンタジー作品として、圧倒的映像を提供する作品『ドクター・ストレンジ』。
映像表現に高い評価を獲得しているマーベル映画の中でも唯一無二の1作。
しかしそんな本作も、ある一部分において、ひどくバッシングを受け未だに尾を引く問題となっています。
これは製作陣や、マーベルのトップ、ケヴィン・ファイギですら失敗を認める自体に。
それは、エンシェント・ワンのキャスティングについて。
実際には、ティルダ・スウィントンが聡明な雰囲気を醸し、好演していました。
それ自体はとても素晴らしいものなのですが…
本来、エンシェント・ワンは、劇中でも最初ドクター・ストレンジが間違えたような仙人のような風貌の男性です。
そして多くの批判を集めたのが、本来はチベット系のアジア人であるということ。
女性に変えるのは許せても、白人にするというのが大きな批判の的になってしまうのでした。
ハリウッド映画では古くから行われている、白人優遇のキャスティング、俗に言うホワイトウォッシュであるとの指摘です。
この結果、このキャスティングは安易であったと、製作陣ですら認めてしまう結果になっています。
決して大コケした訳ではありませんが、マーベル映画の負の歴史の一部として、今も強く印象に残っている1件です。
56.最後の決闘裁判
監督自身も認める大コケ作品に!
リドリー・スコット監督による、大作歴史映画となる『最後の決闘裁判』。
1386年に起きたスキャンダルによる決闘裁判を描く、いわゆる時代劇となる。
マット・デイモンやアダム・ドライバー、ベン・アフレックなど名優が集う話題作に…
なるはずだった作品。
本作は文字通り大コケしています。
製作費、約115億円以上かけて制作された作品です。
この結果、最終的な世界興収ですら、およそ35億円。
製作費の回収すらできていない状況に。
その結果、公開から間も無くしてディズニープラスに配信に回るなど、製作費の回収に追われる結果となっています。
今この時代に時代劇をやること、要するに題材選びのセンス、更には公開時期が『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』と被ってしまったことなどが挙げられ、大失敗の大作映画となってしまうのでした。
監督のリドリー・スコットはマーベル映画などの、アトラクション映画をディスっていましたが、ここまで惨敗するとそれも仕方ない結果なのかも知れません。
57.トリガール!
ザ・青春映画で、ヒットが見込まれていたはずが…
土屋太鳳主演で、池田エライザなどが共演し、青春映画として高い評価を獲得している作品ですが…
結果的に鳴かず飛ばずの大コケ作品となってしまった映画『トリガール!』。
日本の夏の風物詩のひとつとも言える、年に一度の鳥人間コンテスト。
滋賀県の琵琶湖で、毎年7月に開催される、人力飛行の飛距離を図るコンテストである。
原作小説は毎年参加している芝浦工業大学の人力飛行チームを題材にしたもの。
映画では、実名ではなく架空の大学にしています。
青春映画らしくフレッシュな土屋太鳳が主演し、わかりやすい人間模様と共にチャレンジする姿が多くの共感を読んでいる作品です。
公開規模も広く、全国200館以上のスクリーンで公開されるなど大ヒットが見込まれていました。
しかし蓋を開けてみれば、散々な結果に。
最終的な興行収入は、1億6600万円。
日本映画のヒット映画のラインである10億円は程遠く、映画の製作規模からいって、おそらく大赤字を計上しているはずです。
製作費の発表はされていないので詳細は分かりませんが、非常に苦しい結果を出してしまった大コケ映画のひとつです。
58.アメイジング・スパイダーマン2
北米の結果は大惨敗!
『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』が大ヒットを記録し、日本では絶大な人気を誇るアメコミヒーロー、スパイダーマン。
日本ではどのシリーズのどの作品でも、大ヒットを記録する中、世界では大コケとなってしまったスパイダーマン作品が存在します。
それが『アメイジング・スパイダーマン2』。
ある意味、この作品がコケた事で、MCU版スパイダーマン誕生のきっかけとなる、ターニングポイント的作品とも言える。
アメリカ映画の最も重要視されるのは、北米の興行収入。
日本でいう全米。
『アメイジング・スパイダーマン2』の製作費231億円に対して、北米の興行収入は、234億円。
この数字では、アメリカ国内のマーケティングなどの費用を加味すれば赤字になるでしょう。
しかし先にも挙げた、この作品がコケた事により、ソニーのエイミー・パスカルはマーベルのケヴィン・ファイギへ相談を持ちかけるきっかけとなり、結果的には必然だったのかも知れません。
結果論ではありますが、意味ある失敗、と言える作品です。
59.ノア 約束の舟
評価は分かれる、賛否両論の作品
日本でも10億円を超え、まずまずのヒットとなった2014年公開のファンタジー作品『ノア 約束の舟』。
わかりやすく言えば、勧善懲悪的ストーリーで、最後に愛は勝つ的な結末を迎えるアドベンチャー作品。
日本ではヒットしたものの、アメリカでは製作費の回収が出来ずに大コケとなる。
旧約聖書に描かれる”ノアの箱舟”の映画化作品となる。
旧約聖書ということからも分かる通り、神の存在を当然のものとするキリスト教が前提となる作品。
それ故、やはり非常に感情移入がしづらく失敗となったのも頷ける。
しかしながら、誰もが知る”ノアの箱舟”とは、どんなものだったのか…
その興味本位からか、日本でも10億円越えの興行収入となっています。
キリスト教、ユダヤ教など神の存在を信仰する宗教などからは、一定の評価を得ており、初動もよく公開週では1位となる結果を残すも、無神論者などには当然響く訳もなく、大コケ作品の仲間入りという結果に。
60.ショーシャンクの空に
超名作のひとつがまさかの…
『ショーシャンクの空に』は、スティーブン・キング原作で、フランク・ダラボン監督を一躍実力派に押し上げた名作中の名作…
刑務所で出会った2人の男性の友情を描く、感動の物語。
と思いきや、本作におけるブレイクは、実は公開後に起きたもので、実際の劇場公開時では大コケして、失敗作に数えられていたのです。
製作費は、2,500万ドル。
カナダのトロント国際映画祭などで1994年にプレミア上映され、批評家たちからは高い評価を獲得しています。
その後、一部で限定上映されたのち全米900館以上の映画館で全国公開。
しかしたったの10日間で打ち切られてしまうのです。
その結果、稼いだ興行収入は約1,600万ドル。
製作費にも満たない大赤字となってしまうのでした。
大コケとなった原因としては、女性キャラクターが居ない事、時代的に派手な内容の作品が流行の最中にあった中で、刑務所を主体とした地味なストーリーが合わなかったなど、様々な要因が考えられる。
その後、『ショーシャンクの空に』は、1995年のアカデミー賞に複数の部門でノミネートします。
それをきっかけに、再上映が行われ約5,000万ドルを稼ぎ出し、ビデオレンタルなど、公開後に大ヒットになるという経緯で、名作に数えられる様になったのでした。
61.チェリー
ルッソ兄弟×トム・ホランドの黄金コンビなのに…
『アベンジャーズ』シリーズのルッソ兄弟とMCU版スパイダーマンのトム・ホランドが組んで、AppleTV+で配信された長編作品『チェリー』。
等身大の若者が、薬物に堕ちていく様を描いた作品。
特段やることもなく、軍隊に入隊し、PTSDに悩み薬物に手を出してしまう…
という、わかりやすい典型的なヒューマンドラマとなる。
トム・ホランドもスパイダーマンでイメージの定着をいい意味で壊し俳優としてのキャリアの幅を広げる意欲作…
といったところを、狙ったものだと思われる。
しかし、それが全くの裏目に出てしまいます。
ルッソ兄弟とトム・ホランドというMCUでの名仕事の再来を期待されていましたが…
結果として、90年代の古い映画の様だと揶揄され、今の時代に描くには古すぎて、面白みが無いなどの評価に…
主人公も、トム・ホランドを起用した事も失敗だったと言われており、散々な結果になっています。
62.インフィニット 無限の記憶
コロナ禍により劇場公開を断念!しかしその判断は…?
『イコライザーシリーズ』のアントワーン・フークア監督によるSFアクション映画『インフィニット 無限の記憶』。
マーク・ウォールバーグ、キウィテル・イジョフォー、ディラン・オブライエンが出演で話題作となるはずだった作品。
しかしコロナ禍によって配信へとまわり、端にも棒にも掛からずに終わってしまいます。
アメリカではパラマウントの配信で、日本ではAmazonプライム・ビデオで独占配信されている作品です。
前世の記憶を持つ特殊能力を持つ人々インフィニットたち。
この能力を肯定的に捉える人々を”ビリーバー”、呪いと捉えて人類を滅ぼそうとする”ニヒリスト”この工房が描かれるSFアクション作品。
要するに、輪廻転生し、前世の記憶を持つ、ということ。
このストーリー設定だけで、なんとなく結末も想像できてしまうチープな展開に評価はとても低くなっています。
しかしながら、ハリウッド大作映画の括りなので、見応えは抜群!
63.ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ
FOX2000ピクチャーズ最後の映画
ディズニーとFOXの経営統合により、制作会社FOX2000ピクチャーズの最後の作品となったエイミー・アダムス主演のミステリー作品『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』。
広場恐怖症の引きこもりがちの女性が、隣人の殺人を目撃してしまうという展開。
しかし、この事実が嘘であるとその隣人は言う。
誰も彼女の証言は信じてくれない…
果たして本当に殺人はあったのか…
そんな展開をする、ダークなミステリー作品です。
当然ながら、FOXが製作しているので、公開はディズニーが配給するものでしたが…
本作は、テスト試写で不評となってしまいます。
劇場公開は見送り、そうなると配信になるのですが…
ディズニーは、ディズニープラスとHuluを保有しています。
共にこの雰囲気の作品は合わないと判断し、Netflixへと配信権を譲渡。
エイミー・アダムス主演ということで注目を集めますが…
最終的にはパッとしない結果に。
評価もかなり低く、FOX2000ピクチャーズ製作の最後の作品は静かに幕を閉じています。
64.バッドガール
DCの新たなヒーローとなる『バットガール』は、製作費120億円かけて製作が進み、すでに撮影済みとなっていた作品です。
当初はアメリカのHBO Maxで配信され、その後劇場公開も視野に話題作として制作されていました。
バットガールは、ゴッサムシティの警官のジェームズ・ゴードンの娘、バーバラ・ゴードンが主人公となるヒーロー作品。
120億円をドブに捨てる!?
この金額は、今の円安の影響で120億円となっていますが、本来の製作費は7000万ドル。
コロナ禍によって、9000万ドルに膨れ上がってしまいます。
しかも、本作はしっかりこれだけのお金をかけて撮影は完了しているのです。
なのに、制作・配給のワーナー・ブラザーズは、この『バットガール』の製作を、打ち切ってしまうのでした。
その原因としては、現在ワーナーでは大規模な改革を行なっている最中。
そんな中で、膨らみ続ける製作費にこれ以上かけられないと損切りしたと見られています。
出演者も、新鋭のレスリー・グレースが主演。
その他、J・K・シモンズが、『ジャスティス・リーグ』と同じ役で出演するなど、クロスオーバーも予定されていました。
ワーナーは、そんな超大作を損切りしてしまうほどの抜本的改革を行い、新たなブランディングを打ち出していくとのこと…
その影響を受けた作品として、撮影済みなのに切られるという前代未聞の失敗作品に。
様々な失敗作を紹介してきた本記事でも、撮影済みで日の目を見ない作品は初めて。
その前代未聞の展開に、今後のワーナーがどのように変化していくのか、大きな注目が注がれています。
65.女子高生に殺されたい
注目の怪作!のはずが…
漫画原作のミステリー作品で、この圧倒的なパワーワードで映画も大きな注目を集めていたはずなのですが…
結果として、公開初週のランキングTOP10にも入らず…
もはや、原作の『女子高生を殺されたい』のファンにしか刺さらなかった…
とも言える結果に…
公開から間も無くしてAmazonプライム・ビデオで配信されたことも、結果が振るわなかった故の措置か…
田中圭主演で、鍵となる女子高生役にも、注目の若手南沙良を迎えるなど、非常に力の入れようが伝わるも…
結果として空回りに終わってしまいます…
66.バブル
荒木哲郎×小畑健!最高のスタッフ集結!?のはずが…
荒木哲郎×小畑健、さらにはWIT STUDIOが製作、アニメ『進撃の巨人』で世界に衝撃を与えたスタッフ陣が集結し、さらには川村元気がプロデュースを行うなど、大ヒットに向けて磐石の構えとなっていた、日本が誇るアニメクリエイターたちがそろった話題作『バブル』。
映画の内容も、アニメ業界を震撼させたあの『進撃の巨人』の立体機動装置のシーンを彷彿とさせるパルクールシーンなど、非常に見応えのあった作品です。
しかし劇場公開前にNetflixで配信、その後に劇場公開を迎えるなどをして批判の的に…
本来は、Netflixでの配信でクチコミで広がり劇場へ!
というやり方でヒットを目論んでいましたが、それが逆効果となってしまいます。
これだけのヒットメーカーが集っても大ヒットには至らない…
その象徴的な作品となってしまいました。
67.アンチャーテッド
続編は難しいかもしれない…
2022年2月18日に日米同時公開で劇場公開を迎えた、大人気ゲームタイトルの実写映画化作品『アンチャーテッド』。
トム・ホランドを主演に、マーク・ウォールバーグ、アントニオ・バンデラスら大物俳優も参戦し、大きな話題となっていた1作。
『アンチャーテッド』は令和のインディー・ジョーンズばりのアドベンチャー作品。
しかし、トム・ホランド主演ということもあり、バリバリのアクション要素も見応えポイントとなる。
物語のあらすじは、バイト先のバーで、酔ったお客の金品をスリをしたりヤンチャな若者ネイサン・ドレイク。
そんな彼をスカウトするサリーは、トレジャージャンター。
ネイサンは、兄が現れるのを待っており、サリーは兄との関係を匂わせる。
兄への想いを抱え、トレジャーハントに乗り出す!
そんな物語となる『アンチャーテッド』は、北米ではまずまず…
かろうじて製作費を回収し、世界ではやはり人気ゲームということもあり、数字的には素晴らしい結果に至ります。
しかし、この映画がコケた印象を抱かせるのは、その評価である。
酷評とまではいかないものの…
ヒットと同様の結果は至らず…
さらには、北米の結果を考慮すると…
続編構想がオジャンになる可能性も…
一応、続編は製作予定とアナウンスはあるものの…
公開後から現在まで、その後の続報は出ていません…
このままフェードアウトするならば…結果として、失敗にカウントされてしまうかもしれない。
劇中のラストに、思いっきり次なる物語の伏線が貼られていただけに、ここで終わるのは消化不良になってしまう。
68.鋼の錬金術師 復讐者スカー
まさかの完結へ!
1作目は、2017年12月1日に公開され、酷評の嵐となってしまう。
本記事でも前半に取り上げており、大コケ映画のひとつとして有名な実写版『鋼の錬金術師』。
2022年5月20日に続編が公開し、翌月に完結編となる三作目が公開になっている。
5年ぶりに公開となった『鋼の錬金術師 復讐者スカー』。
話題のユーチューバーのガーシー砲をくらい、渦中の新田真剣佑が物語の鍵を握るスカーを演じています。
それ以外の主要キャストは、続投しいよいよ佳境へと向かう、重要な1作。
1作目は、やはり欧州をベースとした舞台が、日本人で無理矢理のカツラなどで金髪にし、様々な低クオリティに、結果として鳴かず飛ばずの結果に。
5年経って公開されたこの”復讐者スカー”は、果たしてどうなったのか…
結果は変わらず…
これもまた、散々な結果に…
というのも、この原作は単行本にすると27巻。
おそらく映画3本で描き切るには足りない。
どちらかと言えば、Neflixあたりで1シーズン10ほどを3シーズンくらいが程よいのではないでしょうか?
なので、映画にするとかなり駆け足な展開である。
そのため、丁寧に描くべきところもかなり端折られている印象に。
端折られているものとして、グルートの登場は全面カットとなっているのは、勿体ない…
グルートは、ダークヒーローとして作品の中でも随一の人気キャラクターの1人。
結果として、印象も薄く…
興行収入も3億円ほどで、大コケとなっています。
69.鋼の錬金術師 最後の錬成
結論。これは記念作品である
完結編は、2022年6月24日に公開し、これも鳴かず飛ばず…
興行収入は、過去最低となる2.5億円。
おそらく、大赤字の可能性も…
しかしこの映画…
なぜ、失敗している中でも3部作走り続けたのか‥
それは、最後まで見続けた時、その謎が解けたのでした。
連載が始まったのが、2001年。
そして、公開が2022年。
コロナ禍により、1年伸びたが本来ならきっと2021年に公開するはずだった事がわかる。
そう、連載開始されてから20周年というアニバーサリーイヤーのプロジェクトだった事が分かったのです。
要するに、映画の内容いかんで論評するのは、とてもナンセンス。
何故ならば、鋼の錬金術師をこよなく愛する人たちが、鋼の錬金術師をこよなくあいる人たちに向けて作った記念作品である、ということ。
要するに、どんな形であれ、鋼の錬金術師の世界観を実写化するというこの一連のプロジェクトを実行に移したという事実がもう、素晴らしい出来事だったのです。
さて、最後に…
このラストの完結編も、原作に1度でもハマった事がある人ならば…
万感の結末だったのではないでしょうか…
とはいえ、今回の三部作の中でも最も酷かった出来なのもこの”最後の錬成”ではありましたが…
CGの描写、ラストの戦い、全てにおいてチープと言わざるを得ませんでした。
唯一の救いは…
キングブラットレーの舘ひろしが、見事過ぎるくらいに、ブラットレーだった事くらい…??
70.バズ・ライトイヤー
無限の彼方へ!好スタートはきれなかった!
言わずもがな、デジぅニー・ピクサーの代名詞的1作、『トイ・ストーリー』の代表的キャラクター、バズ・ライトイヤーの原点となるSF超大作!になるはずだった作品『バズ・ライトイヤー』。
バズが宇宙の彼方へ行き、奮闘する様を描いた物語。
文字通り、この映画は大方の予想全てを下回る結果となっている。
しかし映画を見れば、さすがピクサー。
全てにバランスが取れていて、素晴らしいSFアクション大作に仕上がっている。
粗を探す方が困難なほどに、素晴らしい映画である。
愛と夢と希望が詰まっている、ディズニーらしい1作であることに間違いはない。
でも、数字だけ見れば、失敗作なのです。
製作費は2億ドル。
最終的な世界興行収入も、2億ドルとちょっと。
広告関連費もろもろを含めれば、赤字である。
一方で、日本に関して言えば、やはり人気コンテンツとなる『トイ・ストーリー』の人気キャラクターの作品ということもあり、ヒット映画の最低ラインである10億円を超えてなんとか持ち堪えている。
北米でコケた原因は、いろんな要素があるものの…
最大の要因は、2022年最大のヒット作となっている『トップガン:マーヴェリック』と公開時期が被ってしまったこと。
トム・クルーズ主演作で、『ミッション:インポッシブル』シリーズをも超える、最大のヒット作となっている。
完全に、『トップガン:マーヴェリック』にお客を取られてしまったのです。
まだまだ映画シーンに返り咲いたとは言い切れず、苦戦しているピクサー。
果たして打開策は講じられるのか…今後の展開に注目したいところです。
71.ナイル殺人事件
前作は越えられず…
2022年2月25日に公開した、ケネス・ブラナーが主演・監督・製作を務めるエルキュール・ポアロシリーズの続編『ナイル殺人事件』。
1作目は、2017年に公開していた『オリエント急行殺人事件』。
有名な物語で、トリックも犯人もあらかた想像が付くような、ミステリーとしては致命的な作品でしたが、豪華キャストたちの素晴らしいパフォーマンスで、それも見事に大ヒットを記録し、満を持しての続編となっていましたが…
結果として、『ナイル殺人事件』は大惨敗。
製作費が約1億ドル、最終的な興行収入も約1億ドル。
いくらコロナ禍とはいえ、劇場公開を見据えた結果、満足いく結果は得られない状態となっています。
とはいえ、この『ナイル殺人事件』には、ある俳優の出演によって大きくつまづいた事も要因の一つに。
アーミー・ハマーは、過去の交際相手に性的暴行やカニバリズムを匂わせる、過激な性的嗜好を強要させる様なDMを送っていた事が判明。
それにより、エージェントが契約を解除し、事実上俳優業の引退に追い込まれています。
アーミー・ハマー出演に関しての是非も問われており、大きな話題となっていました。
結果として、製作費が膨らんでしまったり、再撮影のリスケジュールが不可能だったりの理由で、アーミー・ハマー出演はそのままで公開に至っています。
それもあり、結果として注目作品の続編でしたが大コケとなってしまうのでした。
72.大怪獣のあとしまつ
期待値を大きく下回った駄作
山田涼介主演で、豪華キャストが集い2022年2月に期待をもって公開された特撮映画『大怪獣のあとしまつ』。
特撮映画の日本らしい題材で、見事な目の付け所が多いな期待を抱かせていた話題作。
しかし蓋を開けてみれば…
映画の出来に、難解を示し、酷評の嵐となってしまう。
興行収入はコロナ禍の中検討していたが…
もはやそれは、噂が噂を呼び、酷い映画だと怖いもの見たさに人が集まった結果だった。
観客のほとんどは、『シン・ゴジラ』のようなシリアスで熱い展開を期待していた。
が、その内容はスベリ散らしていた、ただのギャグ映画。
期待を悪い意味で裏切られた。
そんな作品になってしまっています。
73.リッチーリッチ
マコーレー・カルキン人気絶頂の失敗作!
『ホーム・アローン』の大ヒットにより、世界で1番有名な子役だったマコーレー・カルキン。
この『リッチー・リッチ』は、その人気絶頂の頃の主演作。
この作品でのギャラも、およそ800万ドルと言われており、日本円にすると約10億円。
13歳にして出演ギャラが10億円という…
それだけの存在でしたが、この映画は製作費にも満たない興行収入で完全に失敗となってしまいます。
この直後にマコーレー・カルキンは両親の裁判の影響で、俳優活動を休止。
その裁判は、別れる際に起きたマコーレーの親権争い…ではなく、マコーレーが稼ぐお金をどっちが受け取るか…
という、何とも悲しい裁判でした。
これが影響し、マコーレーは未成年でアルコール依存症になるなど、壮絶な人生を送ることになる。
そんなマコーレーが、大富豪の御曹司役を務める本作は、当時からも滑稽に映り、大失敗を経て彼は失脚するのでした。
74.ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
MCU疲れが如実に現れた1作に…
2022年11月に公開され、日本での興行収入は10億円超えを果たし、成功を収めています。
しかし、ドル箱に見えたMCU作品は、遂にその輝きを失おうとしている事が如実に現れた1作に…
映画の内容は、手放しに名作とは言い難く…
観客をおきざりにした内容に終始していました。
それも当然、もうMCUは30作品を軽く超えていて、この映画を観るのにMCUを知らない人は居ないだろう…
と、考えるのが妥当です。
しかしそれが仇となり、MCUの…というよりもヒーロー映画のサプライズに飽きが来てしまう結果になってしまいます。
今後のMCUで、息を吹き替えせるのか…注目です。
75.ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界
ディズニー・スタジオの冒険映画!と期待を背負ったが…
世界講習が100億円にも満たずに終わってしまい、早々にディズニープラスで配信に回った『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』。
主演声優にジェイク・ジレンホールを起用し、夢いっぱいのディズニーらしい冒険映画に仕上がっているのだが…
もはや、アナ雪の栄光は遠い昔となってしまいます。
とはいえ、映画をちゃんと観れば、しっかりディズニーらしいワクワクな作品になっているのですが…
多様性を意識し過ぎたあまり、ごちゃごちゃなキャラクター設定にどこか疑問符が頭の中に沸いてしまう…
それでもディズニー好きな人にとっては、間違いないワクワクの冒険が詰まった1作であることは間違いありません!