2018年3月1日に公開した、MCUの第18作品目に当たる映画『ブラックパンサー』。
この映画には、今では当たり前になっていますが、公開当時これまでのハリウッド映画にはない題材に着目し、称賛された作品でもあります。
いわばハリウッド映画の歴史を変えた作品、と言っても過言ではない映画『ブラックパンサー』を徹底解明します!
映画『ブラックパンサー』の概要
出典元:https://marvel.disney.co.jp/character/blackpanther.html
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で初登場したヒーロー、ティ・チャラが扮するブラックパンサーを主人公にした映画『ブラックパンサー』。
主演はチャドウィック・ボーズマンが演じ、監督はライアン・クーグラー。
その他では、マイケル・B・ジョーダンやダニエル・カルーヤ、レティーシャ・ライトなど、若手有望株が軒並み出演している作品。
いわゆる大作映画となるブロックバスター作品において、これまで白人を主体に描いてきたハリウッド映画にして、黒人スタッフを中心に、黒人の文化を色濃く反映させたことで、多様性を本格的に打ち出したことでも知られています。
その黒人文化を描いたことで、アカデミー賞の作品賞にもノミネートするなど高い評価を獲得している映画です。
映画『ブラックパンサー』の作品情報
原題:Black Panther
監督:ライアン・クーグラー
脚本:ライアン・クーグラー、ジョー・ロバート・コール
原作:スタン・リー、ジャック・カービー
出演:チャドウィック・ボーズマン、マイケル・B・ジョーダン、ルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラ、マーティン・フリーマン、ダニエル・カルーヤ、レティーシャ・ライト、ウィンストン・デューク、スターリング・K・ブラウン、アンジェラ・バセット、フォレスト・ウィテカー、アンディ・サーキス
公開:2018年3月1日
時間:134分
製作:アメリカ合衆国
公式ウェブサイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/blackpanther.html
映画『ブラックパンサー』のあらすじ
出典元:https://marvel.disney.co.jp/movie/blackpanther/about.html
アフリカの秘境にありながら、世界の誰もが創造出来ないような最新テクノロジーをもつ<超文明国ワカンダ>。ここには世界を変えてしまうほどのパワーを持つ鉱石<ヴィブラニウム>が存在する…。
突然の父の死によって王位を継いだティ・チャラは、この国の“秘密”を守る使命を背負うことになる。ヴィブラニウムが悪の手に奪われると、人類に未来はない――。“秘密”を狙う敵に立ち向かうのは若き国王。漆黒の戦闘スーツをまとい、ブラックパンサーとして戦うティ・チャラは、祖国を……そして世界を守ることができるのか?引用元:https://marvel.disney.co.jp/movie/blackpanther/about.html
映画『ブラックパンサー』の見どころ
出典元:https://marvel.disney.co.jp/movie/blackpanther/character/blackpanther.html
映画『ブラックパンサー』は、MCUフェイズ3で、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の直前に位置する作品です。
”シビル・ウォー”で登場した、謎のヒーローの全貌が明らかになる、そして黒人のヒーローということからも大きな注目を集めていました。
そんな『ブラックパンサー』の見どころを、簡単に紹介します。
MCU的見どころ
出典元:https://marvel.disney.co.jp/movie/blackpanther/character/ulysses-klaue.html
”シビル・ウォー”で、初登場したティ・チャラが扮するヒーロー、それがブラックパンサーです。
フェイズ3の6作品目に位置する作品で、この直後に公開した『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に直結する物語です。
“インフィニティ・ウォー”では、この『ブラックパンサー』で登場するワカンダ王国が舞台となるなど重要な物語が展開します。
さらには、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で登場した闇の武器商人、ユリシーズ・クロウの顛末が描かれるなど、MCU作品に精通しているとより楽しめる作品でもあります。
この他では、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にエージェント13の上司として登場していた、エヴェレット・ロスも再登場を果たします。
原作でもエヴェレット・ロスは重要な人物として描かれているので、本作でよりその部分をフューチャーした形に。
そして『ブラックパンサー』で注目すべき点は、やはりヴィブラニウムの存在です。
キャプテン・アメリカの縦に使われている貴重な鉱石で、このMCUの世界において、世界で1番硬い物質と言われているもの。
そのヴィブラニウムがどの様なものなのか…というのがここで全てが明らかになっています。
などなど、今後の展開含めこの映画『ブラックパンサー』はMCUの中でも、様々な伏線を回収する重要な作品になっているのです。
映画『ブラックパンサー』はヒーロー映画の歴史を変えた
出典元:https://marvel.disney.co.jp/movie/blackpanther/character/nakia.html
この『ブラックパンサー』はマーベル映画としてだけではなく、ハリウッド映画の世界でもとても重要なポジションを担っている作品です。
それは、この時点でも確かに多様性というものはハリウッド映画に根付いていましたが、それは男女に関するものが殆どでした。
本来ならば男性がメインキャラクターとなる様な作品でも、主役をあえて女性に置き換えてたり、など。
90年代ではその様な作品が少しづつ出始めてきた時期で、2010年代に入って、本格的に女性をメインに据えた作品がいろんなジャンルで起用される様になっています。
そんなハリウッド映画にとってこの『ブラックパンサー』は、今まで男女を中心に多様性を描いてきましたが、人種というものでも、それを表現できるきっかけを作った映画なのです。
この映画以降、アジア人を中心に据えた作品『クレイジー・リッチ!』がヒットするなど、様々な人種を使って映画が起用される様になります。
さらには、ここまで深く黒人文化を反映させたことでも、称賛を浴びますが…その辺は様々なサイトでも語られているのでここでhな割愛させていただきます。
そんなハリウッド映画に新たな流れを作り出したのは、まさしくこの『ブラックパンサー』という作品で、アカデミー賞にノミネートを果たしたことが大きいのです。
血縁
出典元:https://marvel.disney.co.jp/movie/blackpanther/character/erik-killmonger.html
この映画は、血族による王位継承がひとつのテーマになっています。
主人公ティ・チャラが王位を継承をするのが、メインテーマです。
しかしそこに現れるキルモンガーも、王位継承権を有しています。
そして再び、キルモンガーとティ・チャラのふたりで儀式が行われるのです。
この2つの継承に、特別な物語を紐づけているのがこの『ブラックパンサー』が高い評価を得ている理由日のひとつともされています。
主人公のティ・チャラは、単純に亡き父との絆でした。
しかしキルモンガーの登場で隠していた事実が明らかになり、その絆に綻びが出るのですが、そこはこの物語の肝となる部分でもありますので、本記事では深くは追求しません。
キルモンガーは、ワカンダ王国王位継承の権利がある血縁で、彼はずっとこの時が来るのを待ち望み血縁に復讐するべく現れます。
しかしその思いは、ただ単に復讐したいだけでは無いのです。
キルモンガーの決意、その想いは、ティ・チャラとの決着の後に、全てが明かされます。
このキルモンガーというキャラは、このエピソードがあまりにも美しいがために、MCUでは再登場が期待されるほどに、”格好いいヴィラン”としてとても人気があるキャラクターになっています、
演じている俳優が、今が旬でもあるマイケル・B・ジョーダンが務めていることも影響していますが、果たして『ブラックパンサー』の続編でも登場するのでしょうか?
アカデミー賞にノミネートするほどに高い評価を受けただけあり、続編の注目度も非常に高い作品、それが『ブラックパンサー』。
MCUの中でも、要チェック作品に該当する重要作です。