最新作はゴースト・バスターズの新作が控えるカナダ出身の稀代の映画監督であるジェイソン・ライトマン。
父親は、アイヴァン・ライトマンで親子2代で映画監督を務める芸術一家です。
注目を集めるジェイソン・ライトマン監督の、おすすめ映画を5作品選出しました。
ジェイソン・ライトマン監督とは?
ジェイソン・ライトマンは、カナダ人で、脚本家、プロデューサーとしても活動している映画監督です。
近年大味で多様性に偏るハリウッド映画界にして、辛辣でもありシニカルなテイストで描くドラマ作品に定評があります。
監督として広く知れ渡るきっかけとなったのは2007年公開の『JUNO/ジュノ』ですが、デビューは脚本家として参加した1998年の短編映画でした。
しかしながら、長編映画のデビュー作となった『サンキュー・スモーキング』でも高い評価をエルなど、映画監督としては優秀な成績を残し上々のスタートを切っています。
ちなみに、彼の父親であるアイヴァン・ライトマン監督作品に、小さい頃に出演をしているジェイソン・ライトマン監督。
もちろん、カメオ出演ともいうべき端役ですが、『ゴーストバスターズ2』や『キンダガートン・コップ』などに出演歴があるので、探してみてはいかがでしょうか?
ジェイソン・ライトマン監督のプロフィール
生年月日:1977年10月19日
出身地:カナダ・ケベック州モントリオール
職業:映画監督
身長:180cm
活動期間:1998年〜
代表作:『JUNO/ジュノ』
ジェイソン・ライトマン監督の特徴
これまでのジェイソン・ライトマンの特徴としては、大きな動きがないドラマ作品を中心としており、アクション映画などにはクレジットもしていません。
中でも女性を主人公にし、それぞれの世代によっての悩みなどを如実に取り上げた『 JUNO/ジュノ』、『ヤング≒アダルト』、『 タリーと私の秘密の時間』などシリアスになりがちな作品を軽快に仕上げることでも知られています。
2020年に公開が控える『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は、ジェイソン・ライトマンの実の父であるアイヴァン・ライトマンが手掛けてきた1980年代の名作SFアクション『ゴーストバスターズ』の続編となり、自身初のブロックバスター作品のメガホンとな流、今最も注目を集めている映画監督のひとりです。
ジェイソン・ライトマン監督のおすすめ映画5選
ここからは、ジェイソン・ライトマン監督のおすすめ映画を紹介していきます。
有名な作品ばかりですので、もしみたことがないものなどがあればぜひチェックしてみてください。
JUNO/ジュノ(2008年)
原題:Juno
出演:エレン・ペイジ、マイケル・セラ、ジェニファー・ガーナー、ジェイソン・ベイトマン
公開:2008年6月14日
時間:96分
エレン・ペイジ主演で2007年度のアカデミー賞作品賞にもノミネートを果たしている作品『JUNO/ジュノ』。
ジェイソン・ライトマン監督の、長編デビュー2作品目に当たる作品です。
エレン・ペイジ演じる主人公ジュノは、16歳の女子高生が妊娠してしまい、彼女が強制的に大人になっていく様を描いた青春映画です。
少女から大人に変わる瞬間をジェイソン・ライトマンの独特の解釈で、リアルに、そして時にファンタジーに感じさせる痛快な作品。
マイレージ、マイライフ(2010年)
原題:Up in the Air
出演:ジョージ・クルーニー、ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック、ダニー・マクブライド
公開:2010年3月20日
時間:109分
トワイライトシリーズのジェシカ役で注目を集め、本作の出演で世界的にブレイクを果たしたアナ・ケンドリックの出世作となる『マイレージ、マイライフ』。
主演はジョージ・クルーニーで、ヴェラ・ファーミガ、ジェイソン・ベイトマンなど名優が集い、本作を彩る。
『マイレージ・マイライフ』は、企業から依頼を受けて人事に変わりクビを宣告する役割を担い、アメリカ中の企業を飛び回る主人公ライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニー)の物語。
いつまでもアナログの方法で仕事を遂行する企業で、その改革に乗りでる若い女性社員ナタリー・キーナー(アナ・ケンドリック)を中心に様々な問題と直面していく様を描く。
劇中同様にジェイソン・ライトマン監督が、この映画のプロモーション時にタイトなスケジュールで世界中を回っていたのが印象的な宣伝方法を取っていました。
ちなみにその模様もしっかり映像として残しており、『Lost In The Air: The Jason Reitman Press Tour Simulator』という短編作品にしています。
10日間で、10回も飛行機に乗っており、まさしく映画同様のハードスケジュールをこなしていました。
映画『マイレージ、マイライフ』を始め、ジェイソン・ライトマン作品はHuluでも一部配信中!
※最新の配信状況はHuluサイトの方でご確認ください。
ヤング≒アダルト(2012年)
原題:Young Adult
出演:シャーリーズ・セロン、パットン・オズワルト、パトリック・ウィルソン
公開:2012年2月25日
時間:94分
シャーリーズ・セロン主演のコメディ作品『ヤング≒アダルト』。
『JUNO/ジュノ』のタッグとなるライトマン監督、コーディ脚本で再び製作された、女性を主人公に据えた作品。
『JUNO/ジュノ』では、強制的に大人にならざるをえなくなった女性を描き、本作はその逆となるいつまでも大人になれない女性を描いた作品。
皆が羨む生活を送っていたはずの女性メイビス・ゲイリー(シャーリーズ・セロン)は、高飛車で皆から羨望の目で見られているものだと思っています。
しかしそれは全くの逆で、哀れみの目で見られていたのです。
メイビスも実はそんな自分のことを気づいていながらも、どこか目を背けていたのです。
自分は痛い女だと、でもそれを認めずいつまでもやりたいようにやっていました。
その結果、全ての精算のしわ寄せが自分へと帰ってくる…
という、わりかし自業自得ともいえる作品です。
そんなキャラクターを、シャーリーズ・セロンが痛快に演じている傑作です。
ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界(2014年)
原題:Men, Women & Children
出演:アダム・サンドラー、ジェニファー・ガーナー、ローズマリー・デウィット、ジュディ・グリア、ディーン・ノリス、アンセル・エルゴート
公開:ビデオスルー
時間:119分
日本では劇場公開などはされずに、ビデオスルーとなった作品『ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界』。
アダム・サンドラーや、『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴートが出演する、いわゆる隠れた名作的映画です。
端役で、ティモシー・シャラメが出演するのも注目!
物語は、インターネットを中心とした人のつながりをテーマに描くドラマ作品。
自分のパソコンが不調で、息子のパソコンからポルノを見て性的欲求を解消する父親ドン・トルビー 。
アメフトのエースで周りからも信頼されていたはずが、突如退部をしたティム。
チアリーダーの女の子たちは仲が良い異様に見えて、裏では悪口を言っていたり。
母親から激しい監視を受けて、自由がひとつもない女の子。
幼少期の経験から、性的指向が歪んでしまったドン・トルビーの息子。
異常なまでに痩せることに執着するチアリーダーの女の子。
魔が差し、ネット上のマッチング・アプリで浮気をしてしまうドンの妻など、様々な人間のインターネットの付き合い方とリアルな人の付き合い方を痛烈に描いた作品。
インターネットの画面を表示させる演出、ラストに待つ衝撃の展開など、まさしく今の時代を軽快に切り取った傑作。
タリーと私の秘密の時間(2018年)
原題:Tully
出演:シャーリーズ・セロン、マッケンジー・デイヴィス、マーク・デュプラス、ロン・リビングストン
公開:2018年8月17日
時間:95分
シャーリーズ・セロン2作目の出演となったジェイソン・ライトマン作品の『タリーと私の秘密の時間』。
まさに体当たりな役作りをして、3ヶ月で20キロ以上太り、みるも無残なだらしない身体を作り上げたシャーリーズ・セロン。
本来ならば、美しすぎるモデル体型をしている女優のイメージがあるシャーリーズの女優魂を感じさせる作品です。
ちなみに、シャーリーズはマッドマックスで、坊主頭にするなど役作りの為には、どんな風貌にもなるなどまさしくプロフェッショナルな女優が望んだ意欲作!
物語は、育児に追われ疲れ果てた母親マーロ(シャーリーズ・セロン)を中心に、兄に強制的に雇われたナイトシッター、タリー(マッケンジー・デイビス)との交流の物語。
マーロは、タリーのおかげで本来の自分を徐々に取り戻し、笑顔も増えていくが…
ラストに待つ衝撃の展開は必見となる、育児に奮闘する全ての女性におすすめする映画です。
あとがき
今注目の映画監督、ジェイソン・ライトマン監督の作品をまとめてみました。
ジェイソン・ライトマンは近年のブロックバスター作品の傾向とは逆をいく、ドラマ部分を色濃く描く作風が特徴の監督です。
2020年の『ゴーストバスターズ/アフターライフ』で、初めてとなるブロックバスター作品のメガホンで、大きな注目を集めています。
この映画の成功いかんによっては、ジェイソン・ライトマンの今後に大きく左右される可能性がある為、その動向が気になる監督のひとりです。
そんなジェイソン・ライトマンの映画作品をぜひ、チェックしてみてください!
ジェイソン・ライトマン作品はU-NEXTなどで視聴&レンタル可能。
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。