2024年8月23日（金）に公開された、映画【ラストマイル】。
公開前から、人気ドラマ『アンナチュラル』・『MIU404』の世界と繋がるシェアード・ユニバース・ムービーとしてファンの間で話題となっています。
2つのドラマとつながるなんて豪華すぎてそれだけで泣ける！
犯人は誰なんだろう？ロッカーにメッセージもあるみたい。
本記事では、映画【ラストマイル】のあらすじ・ネタバレについて、実際に鑑賞した感想を含めて書いていきます。
映画【ラストマイル】の概要
スタッフ・主題歌
| 監督 | 塚原あゆ子 |
| 脚本 | 野木亜紀子 |
| 主題歌 | 米津玄師「がらくた」 |
- 監督は、『アンナチュラル』・『MIU404』を初め、映画は【コーヒーが冷めないうちに】や【わたしの幸せな結婚】など話題作を多く手掛けてきた塚原あゆ子さんです。
- 脚本は、『アンナチュラル』・『MIU404』、『逃げるは恥だが役に立つ』など人気作品を担当してきた、野木亜紀子さんです。
- 主題歌は、米津玄師さんの「がらくた」で、壊れていても構わないんじゃないかという意味合いを込めこの作品のために書き下ろされました。
今までの2作品とは違った曲調ですが、エンドロールで流れるのを想像すると泣けてきます。
登場人物
ラストマイル
- 舟渡エレナ：満島ひかり
- ショッピングサイトの関東センター長。
- 梨本孔：岡田将生
- 関東センターのチームマネージャー。
- 五十嵐道元：ディーン・フジオカ
- エレナの上司。日本支社の統括本部長。
- 佐野亘：宇野祥平
- 昭の息子であり、羊急便の配達員。
- 松本里帆：安藤玉恵
- シングルマザー。
- 佐野昭：火野正平
- 運送会社・羊急便の委託ドライバー。
- 八木竜平：阿部サダヲ
- 運送会社・羊急便の関東局局長。
警察関係者（MIU404）
- 伊吹藍：綾野剛
- 警視庁刑事部第4機動捜査隊刑事。
- 志摩一未：星野源
- 警視庁刑事部第4機動捜査隊刑事。
- 毛利忠治：大倉孝二
- 警視庁西武蔵野署の刑事。
- 向島進：吉田ウーロン太
- 警視庁西武蔵野署の刑事。
- 刈谷貴教：酒向芳
- 警視庁刑事部捜査第一課の刑事。
- 桔梗ゆづる：麻生久美子
- 警視庁西武蔵野警察署署長。
- 陣馬耕平：橋本じゅん
- 警視庁刑事部第4機動捜査隊刑事。班長。
- 糸巻貴志：金井勇太
- 警視庁刑事部第4機動捜査隊刑事。スパイダー班班長。
- 勝俣奏太：前田旺志郎
- かつて高校生時代に虚偽通報事件を起こし、伊吹らと関わった者たちのひとり。
- 田島雄介：永岡卓也
- 警視庁刑事部捜査第一課の刑事。向島とバディを組む。
- 小田島：丸山智己
- 警視庁警備部爆発物処理班の班長。
不自然死究明研究所（アンナチュラル）
- 三澄ミコト：石原さとみ
- 法医解剖医。
- 中堂系：井浦新
- 法医解剖医。
- 東海林夕子：市川実日子
- 臨床検査技師（三澄班）。
- 坂本誠：飯尾和樹
- 臨床検査技師（中堂班）。
- 神倉保夫：松重豊
- 不自然死究明研究所（UDI）ラボの所長。
- 久部六郎：窪田正孝
- 東央医大の研修医。
- 三澄夏代：薬師丸ひろ子
- ミコトの義母。
- 木林南雲：竜星涼
- フォレスト葬儀社のスタッフ。
映画【ラストマイル】のあらすじ・ネタバレ！
ここからは、映画【ラストマイル】のあらすじを整理していきます！
（※ネタバレ注意！）
荷物が爆発
世界規模のショッピングサイト・DAIRY FASTの巨大物流倉庫のチームマネージャー・梨本孔(岡田将生）はロッカーを開けてネクタイを結ぶ。
2.7m/s→70ｋg→0
とロッカーには落書きがあった。
11月、流通業界最大のイベントのひとつ“ブラックフライデー”の前夜、デリファスから配送され、とあるアパートの里中という男の家に届いた荷物。
その荷物を羊急便の配達員が届けた直後に、アパートの2階で爆発が起きた。
住人はまる焦げになり、遺体で発見される。
デリフォンが原因
孔は、センター長に着任したばかりで福岡からきた、舟渡エレナ(満島ひかり）を迎え入れる。
エレナが到着して早々、荷物の爆発事故が発生と連絡が入る。
エレナは日本支社の統括本部長であり上司の五十嵐道元（ディーン・フジオカ）にリモートで相談し、ブラックフライデーでの利益を守るため、出荷は止めないよう指示を受ける。
さらに、爆発した商品が「デリフォン」というデリファスの商品だったため、その商品の出荷止めるよう孔に伝え、彼は、倉庫内を走り回って商品を全部探しだし出荷を止めた。
一方、羊急便の委託ドライバー、佐野昭（火野正平）と佐野亘（宇野祥平）は親子で配達をしていた。時間がなく弁当も10分で食べなければ配達が間に合わない中、あるマンションの宅配ボックスに1つの荷物を入れた。
- 警視庁刑事部捜査第一課の刑事・刈谷貴教（酒向芳）と警視庁西武蔵野署の刑事・毛利忠治（大倉孝二）がコンビを組んで、デリファスの倉庫へ捜査に来る。
- エレナは2人を突っぱねるが、そこへ2件目の爆発の連絡が入り刈谷たちは出ていく。
連続爆発と消されたデータ
爆発は、会社やショッピングモールでも起き、デリファスの箱の損傷がひどくないため、中身の箱を開けた時に爆発したと考えられた。
さらに、デリフォンだけではなく、ランダムにいろんな商品が爆発した。
- 松本里帆（安藤玉恵）は、シングルマザーで2人の娘と暮らしている。
夫は不倫をして出ていき、娘たちに寂しい思いをさせていた。
デリファスでは孔は帰宅したが、エレナは会社に泊まり、デリファスのいろんな商品を注文する。
そして深夜、社員名簿から「山崎佑」（中村倫也）という人物のデータを消す。
犯人候補
エレナは「DAIRY FAUST」という名前で、「あなたに熱いものを送ります。」という宣伝に見せかけた爆破予告の動画を見つけ、警察へ報告するエレナ。
警察はアカウントを調べ、それが山崎佑のものと発覚。
さらに、5年前に山崎がデリファスのエレナ達がいるセンターで働いていたことも分かる。
警視庁刑事部第4機動捜査隊（MIU）の刑事、伊吹藍（綾野剛）と志摩一未（星野源）が自宅へ向かうも、爆発物を作っていた形跡がない。
伊吹は、署に戻った時、署長の桔梗ゆづる（麻生久美子）に、部屋が「きゅるっとしていた」と表現すると、志摩が横から、女性がいた形跡があると説明した。
また、マンションの防犯カメラにはエレベーターに乗る女性の画像もあった。
山崎の恋人
警察の調べで、5年前に山崎がセンターの上の階から転落し、ずっと植物状態だと分かる。
山崎には恋人がいて、彼女はデリファスを訴えようとしていた。
理由は、仕事で延々と止められない荷物に追い詰められて飛び降りたからだ。
彼女に「ブラックフライデーが怖い」とメッセージもしている。
しかし、山崎は転落後まだ意識があった時に、デリファスを訴えないという契約書にサインしていたため、訴えることができなかった。
UDIラボの三澄ミコト（石原さとみ）の義母で弁護士・三澄夏代（薬師丸ひろ子）が、その当時、彼女が訴えたがっていたがそれができず、相当悔しそうだったと刈谷たちに語った。
羊急便のパンク
そんな中、東央医大の研修医・久部六郎（窪田正孝）の元にもデリファスのメディカル便の荷物が届かず、患者の手術に間に合わないかもしれないと焦る医師たち。
メディカル便のクレームがデリファスにたくさん届き、エレナは羊急便の関東局局長・八木竜平（阿部サダヲ）に連絡し、どうなっているか確認するが、爆弾騒動で配送がパンクしていると謝る。
そして、羊急便がやりとりにFAXを使っていることにあきれるエレナ。
爆弾を作って彼女に販売した男も見つかる。
爆弾は全部で12個あるが、そのうち1個は上手く作動しないかもしれないと男は彼女に伝えていた。
犯人はエレナ？
孔は前の職場でホワイトハッカーをしていて、エレナが山崎のデータを削除したことを知る。
また福岡から来たわけではなく、彼女の過去のデータが何もないことからエレナが犯人ではないかと疑う。
エレナに問いただすと、自分の過去と5年前のことを語った。
彼女はアメリカの本社から来た。
センター長になり3か月目に眠れなくなり、薬を服用し仕事していたが、休職していて復帰がこのセンターになった。
また、5年前にアメリカで山崎の恋人と会い、山崎に何があったのか聞いていた。
彼女が彼を自殺に追い込んだデリファスを訴えたいが、どうにもできず困っていたことを覚えていると話す。
ロッカーの文字
「2.7m/s→70ｋg→0」
エレナの話から、ロッカーに書かれたこの文字が山崎が書いたもので、ベルトコンベアに70Kgの負荷がかかると止まるというものだったと気づく2人。
山崎は過労の中で、自分が飛び降りベルトコンベアを止めようとした。
一瞬は止まったものの、「死んでも止めるな」と言ってその場にいた上司の五十嵐に動かされ、ベルトコンベアはまた動き出した。
山崎は横で大量に血を流して倒れていた。
初めて泊った日にいろいろポチって買い物をしたエレナが、焼き鳥機を開封しようとした瞬間、爆弾だと気づき焦る。
エレナが手を離すと爆発するという状況に焦る2人。
孔は急いで警察を呼び、爆弾班が箱を水につけて溶かし、エレナを助ける。
エレナは苦しい思いをして、仕事を放りだそうとしている八木のもとを訪ね、ストライキを提案。
他の運送会社にもデリファスを使わないというサインをした書類を用意し、五十嵐の元へ。
結果、デリファスが配送料を1個20円高く羊急便に支払うことになった。
トリック発覚
エレナと孔は、犯人が10日前から販売されるセール品を先にまとめて購入し爆弾を仕込み、代行販売として倉庫に送り返したことを突き止め、購入者を調べ、筧まりか（仁村紗和）だと発覚。
UDIラボにも犯人の遺体が届き、解剖の結果、里中ではなく筧まりかのものだと分かる。
まりかは、自分で商品を注文しガスコンロで爆発を起こして自ら死を選んだ。
エレナと孔はまりかの注文履歴から、爆弾を回収していく。
しかし、最初の爆発のデリフォンだけはセール品でないため、爆弾を仕込めない。
という事は、爆弾がもう1個残っている。
発送前の商品は全て検品していたため、配達済みで未開封の商品があると気づく2人。
最後の1個の爆弾
ある日、里帆の下の娘がいなくなり、外に探しに行くと、宅配ボックスの前に座っていた。
頼んだ荷物がきているか待っていたのだ。
部屋に戻り、里帆は娘たちが父親にプレゼントを頼んだと思い、欲しいものがあるならなんで私に言わないの？と責める。
すると、ママの誕生日だから…と娘が申し訳なさそうに話す。
里帆と娘は、宅配ボックスを見に行き箱を取り出し、嬉しそうに部屋に戻ってくる。
玄関を閉めようとしたとき、羊急便の亘が、爆弾の入った箱を取ろうとドアを開けようとするが、里帆は怪しがって開けてくれない。
家の電話が鳴り、娘が出て相手はエレナで親に代わってくれるよう頼むが、その話の途中に箱が落ちてしまう。
それをキャッチした亘が、ドラム式洗濯機の中に入れて箱は爆発した。
間一髪でみんなが助かった。
亘はいい洗濯機使ってますね。と里帆に言う。
亘の前職は家電メーカー「HINOMOTO」で、耐久性があって品質は良かったが価格競争に敗れて廃業してしまったのだ。里帆はその洗濯機を使っていた。
それが命を助けることになった。
エレナはアメリカの同僚・サラとリモートで話す。
なぜ自分に山崎のデータを消すように言ったのか？
もしかして、まりかから犯行予告が来ていたのではないか？
そうサラを問いただすが、答えはなかった。
エレナは会社を辞めることを決意し、次のセンター長は孔が任命されることになった。
その後、エレナは里帆の娘が母にプレゼントしようとしていた羊の枕をプレゼントしてあげた。
シークレットゲストに視聴者驚き！
さっそく観てきました！
アンナチュラルとMIU404のファンにとってはたまらないコラボでした！
どちらも思ったより出てきて嬉しかったです。
ストーリーはテンポよく展開し、まさか主人公が犯人？と思わせるミスリードも面白かったです。
そして中盤で突然、エレナが消そうとしたデータ画像で出てきた山崎佑役の中村倫也さん！
え？今の中村倫也だったよね？と驚きでした。
セリフなしであの存在感はさすがでした。
私と同じように感じた方も多かったようです。
中村倫也のあの表現幅はなんだ？末恐ろしくなる
ラストマイルという映画全体の中ではほんの少しだけの要素、たった数分のシーン、たった数秒のあのカットで見せつけられた、「絶望」がずっと脳裏に焼き付いて離れないんだもんな 衝撃だよ 演出も中村倫也も凄いよ— 期限 (@x_75_m) August 25, 2024
え、まって、ラストマイルの中村倫也がバッドエンドすぎる。
— りゃらっす (@syasyaaryaya) August 25, 2024
ラストマイルは、番宣以外の情報をあえて得ず、鑑賞したんだけど、これほんと良かった。
中村倫也ー⁉︎
スンゲー驚いたけど、重要な役どころで、拍手— GoTO (@rtr8_G) August 25, 2024
犯人は？ロッカーに書かれた文字の意味とは？
犯人は、山崎佑の恋人・筧まりかでした。
デリファスのせいで自殺しようとした、恋人の復讐でしたね。
まりかを演じた、仁村紗和さんは多くの作品で活躍されています。
『SHUT UP』では友達のためにパパ活をする大学生、『真夏のシンデレラ』では、シングルマザーでありながら恋に落ちる女性のを演じ、どの作品でも存在感が強いです。
ロッカーのメッセージの意味は、「2.7m/s→70ｋg→0」
ベルトコンベアの速度が「2.7m/s」、と耐久重量が「70kg」
山崎が自分が落ちることによりベルトコンベアを止めたいという想いで書いたものでした。
五十嵐により移動させられ、ベルトコンベアが動き出すシーンは切なかったです。
見どころたくさんのこの作品をぜひ映画館に観に行きましょう！