2023年11月10日に劇場公開するMCUの通算42作目(Disney+ (ディズニープラス)配信作品も含める)となる映画『マーベルズ』。
ブリー・ラーソン主演の『キャプテン・マーベル』の続編となり、3人の女性ヒーローが集う作品。
MCUの異なる作品群が集約する、大型作品でフェイズ5の特徴のひとつでもある。
MCUでは待望でもあった女性チーム、彼女らを中心に今後は拡大していくのか!?
そんな気になる本作『マーベルズ』のキャストやあらすじ、最新情報を網羅していく!
ニック・フューリー、ミズ・マーベル、モニカ・ランボーら新旧のヒーロー達が集結する!
MCU映画『マーベルズ』とは?
ブリー・ラーソンが、MCU通算4作目となる出演作『マーベルズ』。
『キャプテン・マーベル』では、アベンジャーズの起源が描かれ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で救世主として登場し、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』では、エンドクレジットシーンでその後の姿が垣間見られた。
ディズニープラスの配信ドラマ『ミズ・マーベル』の最終話のエンドクレジットシーンでは、今作『マーベルズ』のシーンが差し込まれ、謎を残していたベールがついに明らかとなる。
監督は、ニア・ダコスタ。
2018年のスリラー映画『へヴィ・ドライヴ』で高い評価を獲得し、2021年『キャンディマン』を手がけた。
主演のブリー・ラーソンは、世界的には無名の状態で、『ルーム』への主演でアカデミー賞主演女優賞を獲得し、一気にスターダムに躍り出た実力派。
『マーベルズ』は、そんな部分にも注目だが、やはりニック・フューリー、ミズ・マーベルのカマラ・カーン、モニカ・ランボーら、フェイズ4で張られた伏線の回収が最大の見どころだ。
MCUも、いよいよ核心へと近づいていく中、どんな戦いが待っているのか…
これまでアベンジャーズ達と関わりが薄かったキャプテン・マーベルが、どんな繋がりと絆を描くのか…注目の1作となる。
『マーベルズ』の作品情報
- 原題:The Marvels
- 監督:ニア・ダコスタ
- 脚本:ミーガン・マクドネル
- 原作:マーベル・コミックス
- 製作:ケヴィン・ファイギ
- 出演:ブリー・ラーソン、テヨナ・パリス、イマン・ヴェラーニ、サミュエル・L・ジャクソン
- 公開:2023年11月10日
監督 ニア・ダコスタ
『マーベルズ』の監督を務めるのは、ニア・ダコスタ。
1989年生まれの若手監督。
MCU史上最年少の監督となった。
ニューヨーク出身のジャマイカ系の黒人女性である。
テレビのスタッフとして経験を積んだ後に、『へヴィ・ドライヴ』で監督・脚本を務め、長編映画デビューとなる。
『へヴィ・ドライヴ』は、テッサ・トンプソン、リリー・ジェームズらが出演し高い評価を獲得。
その評価によって、ジョーダン・ピール脚本の映画『キャンディマン』の監督が決まる。
そして、最年少監督として、MCU『マーベルズ』の監督を務め、ハリウッドで最も今後の活躍に期待が掛かる若手有望株となった。
脚本 ミーガン・マクドネル
『マーベルズ』の脚本を務めるのは、ミーガン・マクドネル。
彼女は、『Meet Cute』と短編作品でデビューした後に、MCU作品『ワンダヴィジョン』で数エピソードの脚本を務め、脚光を集めている。
その功績を評価され、今作『マーベルズ』でも脚本を務めている。
この後にも、MCU作品の『Agatha: Coven of Chaos(原題)』などでも脚本を務めた作品が配信予定。
『マーベルズ』のあらすじ
主人公は、キャロル・ダンヴァース。
クリー人の科学者、マー・ベルの意思を継いで、キャプテン・マーベルとして正義を貫くヒーロー。
彼女は、地球の様にヒーローが必要な惑星を飛び回る日々を贈る…
しかし突如として…地球に瞬間移動してしまう…??
物語は、『ミズ・マーベル』の続きから?
キャロル・ダンヴァースが最後に登場したのは、ディズニープラスの配信ドラマ『ミズ・マーベル』のエンドクレジットシーン。
キャプテン・マーベルは、そもそも『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の姿はあまり描かれておらず、その殆どを宇宙で過ごしていたとされている。
そんなキャロルが突如として、地球へと転送されるのだ。
転送された先は、カマラ・カーンの部屋。
カマラ・カーンの物語は、ディズニープラスの配信ドラマ『ミズ・マーベル』で描かれている。
ミズ・マーベルの能力は、カマラ・カーンが装着する腕輪によってもたらされている。
その腕輪は何なのか…
その全ては、ドラマの中でも明らかにされておらず、今回の『マーベルズ』によって明かされるとされている。
ニック・フューリーは『シークレット・インベージョン』
『マーベルズ』に登場する、ニック・フューリー。
直前の出演は、ディズニープラスのドラマ『シークレット・インベージョン』。
『シークレット・インベージョン』は、人知れず地球に暗躍していたスクラル人の密かなる侵略を、ニック・フューリーが一人で戦う様を描いた、15年のMCUの歴史の中で初となる、サミュエル・L・ジャクソンの単独作品である。
キャロル同様に、ニック・フューリーも地球を離れており、宇宙で何かをやっていたとされる。
その詳しい経緯も『マーベルズ』で明かされると思われる。
ちなみに『シークレット・インベージョン』では、台詞として語られるが基本的には詳しい描写などは描かれていない。
セーバーという宇宙計画が行われており、地球の外から地球を守る任務ということは明らかとなっている。
ニック・フューリーも本作でついに、ヒーロー達と合流を果たすことになる。
モニカ・ランボーは『ワンダヴィジョン』
2代目キャプテン・マーベルとされる、MCUの新世代ヒーローとなる、モニカ・ランボー。
キャラクターとしての初登場は、『キャプテン・マーベル』。
キャロル・ダンヴァースの同僚だったマリア・ランボーの娘で、まだ幼い姿だった。
再登場を果たしたのがフェイズ4の1作目『ワンダヴィジョン』で、母親が設立したシールドという組織の一員で、外的要因を調査する宇宙飛行士として。
しかし空白の5年間を経験した後、現場復帰したのがワンダ・マキシモフの一件となるウエストビューだったというのが『ワンダヴィジョン』で描かれていた。
青相手、能力の覚醒は、ワンダの能力のひとつヘックスパワーで張られた結界の中を自力で通ったこと。
ヘックスパワーの強い力にさらされ続けた事で、パワーを得たモニカ・ランボー。
原作では、2代目キャプテン・マーベルとして登場する。
ヴィランはダー・ベン!
ダー・ベンは、原作ではクリー帝国の当主のひとりとして登場する。
『マーベルズ』では、ヴィランとなる存在だ。
おそらく、MCUでは新たなクリー帝国復権の鍵となる存在として登場すると思われる。
先日公開された新たな予告編で、その姿が明らかとなった。
鍵はインフィニティ・ストーン?
物語の鍵は、インフィニティ・ストーンが握るのかも知れない。
MCUフェイズ1〜3では、重要なアイテムとして登場していたが、配信ドラマの『ロキ』にて、ただの石ころと明言されて以降、インフィニティ・ストーン登場の機会はなかった。
しかし今回の登場人物の中で、深く関わるのがキャロルとモニカ・ランボーである。
キャロルはテッセラクト(四次元キューブ/スペースストーン)の力で、覚醒している。
一方、モニカは、ワンダのマインドストーンによって引き出された力にさらされた事が覚醒のきっかけ。
そして最大の謎は、ミズ・マーベルのカマラだが…
その鍵は、予告編から見るに、ダー・ベンが持っている可能性が高い。
果たして、これらの関係性はどう繋がっていくのか…
『マーベルズ』のキャスト
『マーベルズ』のキャストを紹介していく。
今回注目なのは、本作にて本格的なハリウッドデビューとなる、パク・ソジュン。
韓国ドラマの『梨泰院クラス』で、世界的にも知られるようになった。
その他、主演のブリー・ラーソン含めた本作のキャスト達を紹介していく。
吹き替えキャストは、正式に発表された後に掲載。
おそらく、主要キャラクターなどは引き継ぐと思われるが、映画となると一新して俳優などが突然務める可能性があるため。
キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース 演:ブリー・ラーソン
売れない頃は、アーティストとしても活動しており、その頃にリリースされたMVは今もYouTubeに残されている。
しかし鳴かず飛ばずで、結果的に音楽で大成することはできず、売れない頃はDJとしても活動していた。
昨今のハリウッド俳優において、中々の苦労人となるブリー・ラーソン。
MCU『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の監督デスティン・ダニエル・クレットンの映画『ショートターム』で頭角を表し、2015年の映画『ルーム』で大ブレイクを果たした。
その勢いのまま、MCUに参画が決定。
今では、様々な映画に出演する人気俳優のひとりである。
そんなブリー・ラーソンは、主人公キャロル・ダンヴァースを演じる。
キャロルは、キャプテン・マーベルとしてひとり宇宙を飛び回っていた。
その詳しい経緯など、細かい部分も含めて謎に包まれている。
モニカ・ランボー 演:テヨナ・パリス
テヨナ・パリスは、ドラマ『マッドメン』シリーズで、秘書ドーン・チェンバース役を務め、頭角を表していく。
今回の監督、ニア・ダコスタとは『キャンディマン』で共に、仕事を行っている。
テヨナ・パリスは同作でヒロインのブリアナを演じていた。
モニカ・ランボーは、『ワンダヴィジョン』で能力が覚醒し、ニック・フューリーにスカウトを受ける。
この描写は、フェイズ4の1作目で描かれているが…
その後の展開は一切出て来ず…
モニカはどこで何をしているのか…
それが判明したのは、まさしく…この『マーベルズ』の予告編で垣間見れた。
詳しくは、本編で明らかになるはずだ。
カマラ・カーン / ミズ・マーベル 演:イマン・ヴェラーニ
イマン・ヴェラーニは、カナダを拠点に活動するパキスタン出身の女優。
2002年生まれの若手女優。
演じるカマラ・カーンは、アベンジャーズが大好きな女の子で、特にキャプテン・マーベルに憧れていた、という役どころである。
一方で、イマン・ヴェラーニも実際にマーベルファンだったのだ。
ミズ・マーベルのオーディション参加のために送る映像を自室で撮影し、そこでマーベルオタクっぷりを発揮したというのは、彼女の有名なエピソードの一つである。
カマラ・カーンは、祖母が所有していた魔法のバングルを装着したことで、能力に目覚めた。
宇宙の力で、空間に創造することが可能となる。
その力で腕を伸ばしたり、足場を作って宙を歩くことも可能である。
ミズ・マーベルとして、ヒーローとなった後、自室にいたが突如として消えてしまう。
その代わりに、キャプテン・マーベルが現れたところで、消息不明のまま映画へと繋がっていく…
ニック・フューリー 演:サミュエル・L・ジャクソン
言わずと知れた大ベテラン俳優、サミュエル・L・ジャクソン。
クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』で頭角を表し、その後大成して行った。
しかしその時すでに40歳を過ぎており、遅咲きの大ブレイクとなっている。
その後、スター・ウォーズなどに出演を経て、ニック・フューリー役を掴む。
2008年からずっと演じ続けており、サミュエルの代名詞とも言えるヒット役となっている。
ニック・フューリーは、ずっと陰でヒーロー達を支える脇役的存在だった。
むしろ、最初の頃は、中間管理職的立場で、政府などの上層部と現場の間に立って、交渉などを一手に担っていた。
しかしその組織がヒドラが暗躍しており、崩壊すると、ニック・フューリーは表舞台から消えた。
度々登場するが、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』以降、表立って登場することはなかった。
その後の経過は、ニック・フューリーの単独作品『シークレット・インベージョン』で明らかとなり、『キャプテン・マーベル』以降、スクラル人のコミュニティの形成を手伝っていた。
しかしそれは、スクラル人が新たな故郷となる惑星が見つかるまでのはずが、盟友であるタロスがニックに内緒で、100万人もの人数を地球へと導いていた。
その影響は大きく、スクラル人の侵略を許すことになる…
ニックはずっと宇宙にいたが、久しぶりに地球へとやってきた。
その戦いの後の展開が『マーベルズ』で明らかとなる。
グース 演:猫
三毛猫のグース。
マー・ベルがペガサス計画の実験施設で飼っていた猫で、首輪のプレートにグースという名前が付けられていた。
ニック・フューリーが気に入り、キャロルと共に旅に同行することになった。
しかしそれは世を偲ぶ狩の姿で、正体は「フラーケン」という危険生物だった。
口から無数の触手を出して、あらゆるものを呑み込む。
MCUでは珍しく、実際の動物が演じているが…
キャプテン・マーベルは、グースにそっけない態度をとっている。
しかしこれには、秘密があった。
演じるブリー・ラーソンが、なんと猫アレルギーだった。
なので、よく見ると実はキャプテン・マーベルはグースに触っていない。
溺愛するのは、ニック・フューリーを冷ややかな目で見るキャロル‥
という構図は実はそんなメタ的要素があったのだ。
アーミル・カーン 演 – サーガル・シェイク
カマラの兄。
ムニーバ・カーン 演 – ゼノビア・シュロフ
カマラの母。
娘に対して、わりと過保護な側面があり、厳しく当たりがち。
ユスフ・カーン 演 – モハン・カプール
カマラの父。
娘の味方でいたい、温厚な性格。
ダー・ベン 演:ゾーイ・アシュトン
『マーベルズ』のヴィランとなる。
ダー・ベンはクリー人で、キャロルとはもしかしたら過去の因縁があるかも知れない。
その詳しい経緯は分からないが、原作ではクリー帝国の投手の一人として描かれており、映画ではどのような展開になるのか、注目である。
演じるのは、ゾーイ・アシュトン。
イギリス出身の女優。
2016年の『ノクターナル・アニマルズ』、2019年の『ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー』などに出演する。
奇しくも、どちらもジェイク・ギレンホールが主演作である。
役名不明 演 – パク・ソジュン
未だ詳しくは明かされていないが、『マーベルズ』で最も関心が高いキャストと言えるかも知れない。
韓国出身のパク・ソジュンがハリウッドデビューを果たすのだ。
パク・ソジュンは、韓国ドラマ『梨泰院クラス』の主演で世界的に知られた。
それ以外にも、『パラサイト 半地下の家族』で、主人公一家に家庭教師の仕事を斡旋した友達役で出演している。
最新作は韓国映画の『コンクリートユートピア』。
まとめ
MCUのフェイズ5も中盤を迎え、どんどん核心を突く物語が増えてきた印象。
そんな中、マーベル映画はここ最近不調が続いている。
それは、コロナ禍の皺寄せとも言える現象だ。
コロナ禍でディズニープラスの配信作の視聴数が伸びた事で、より強化させていく方針に変えた。
しかしその結果、手掛ける作品数が増えた事で製作スタッフが追い付かなくなり、作品のクオリティが落ちてしまったのだ。
その結果、『シークレット・インベージョン』の視聴数も落ち込み、劇場公開作である『アントマン&ワスプ:クアントマニア』の興収も振るわなかった。
事実、『シークレット・インベージョン』などはディズニープラスの加入者数が増加した後に企画された作品だ。
結果的に、コロナ禍が明けた今、その皺寄せが来ている。
そしてついに、マーベル・スタジオは今後、作品数を下げてディズニープラスの配信から徹底するという噂まである。
果たして、この流れは『マーベルズ』で変えることが出来るのか…
いま、MCUは岐路に立たされているのかも知れない。
『マーベルズ』の最新情報
最後に、今後公開までに明らかになる『マーベルズ』の最新情報をまとめていく。
現在は、まだ公開まで時間があるため、最新情報は少なめである。
新たに公開になった、新ポスター。
3人のマーベルズとニック・フューリー、そして宇宙っぽさを感じさせる色合い。
物語は、どんな展開となるのか…
乞うご期待感満載となっている。