2023年7月21日に劇場公開をスタートさせた、シリーズ最高傑作の呼び声が高いトム・クルーズの代表作となる一大スパイアクションシリーズ7作目、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』。
公開から17日間で興行収入30億円を突破するなど、2023年の実写映画で最速となる大ヒットの大台に乗せた。
シリーズの集大成とも言える本作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』、この映画は傑作との呼び声も高く、高評価を獲得する。
そんな本作をネタバレ解説していき、大ヒットの理由を紐解く!
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』が大ヒット!
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は、2023年7月21日に劇場公開を迎えた、シリーズ7作目の映画作品。
過去最高の難関ミッションにイーサンが挑む様が描かれた、今回もハイテンションなアクションは必見!
アクション映画の最高峰に位置する、トム・クルーズのこだわりは見事!
すでに国内でも、興行収入30億円を突破し、大ヒットの大台に乗せている。
そんな大ヒット作、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は、これまで明かされなかった主人公イーサン・ハントの過去が重要な鍵を握る。
IMFに入るまで、彼らは何をしていたのか…
そして、今回の敵は史上最高の難敵でもある。
そんな本作、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のあらすじについて、ここからは徹底解剖していく!
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』作品情報
原題 | Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One |
監督 | クリストファー・マッカリー |
脚本 | クリストファー・マッカリー エリック・ジェンドレセン |
出演 | トム・クルーズ ヘイリー・アトウェル ヴィング・レイムス サイモン・ペッグ レベッカ・ファーガソン ヴァネッサ・カービー イーサイ・モラレス ポム・クレメンティエフ ヘンリー・ツェニー |
公開 | 2023年7月21日 |
時間 | 163分 |
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』キャスト
- イーサン・ハント:トム・クルーズ/吹替:森川智之
- グレース:ヘイリー・アトウェル/吹替:園崎未恵
- ルーサー・スティッケル:ヴィング・レイムス/吹替:手塚秀彰
- ベンジー・ダン:サイモン・ペッグ/吹替:根本泰彦
- イルサ・ファウスト:レベッカ・ファーガソン/吹替:甲斐田裕子
- アラナ・ミツソポリス:ヴァネッサ・カービー/吹替:広瀬アリス
- ガブリエル:イーサイ・モラレス/吹替:津田健次郎
- パリス:ポム・クレメンティエフ ほか
主なキャストは上記の通り。
この他、さらに詳しい内容は下記記事にて記載してあるので、気になる方は是非チェックされたし!
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』あらすじネタバレ!
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のあらすじをネタバレ含み紹介していく。
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』の鍵を握るのは、まさしく鍵。
この鍵を巡って勃発する争奪戦が肝となる。
1作目以来となるクライマックスの列車バトルなど、本作も見所がたくさん詰まっている!
ここからは、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のネタバレが含まれます。
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』あらすじ
潜水艦、セヴァストポリ。
次世代の潜水艦で、推測航法(デッドレコニング/Dead Reckoning)を採用する、新航行システムを試験運用する為に高度なAIシステムを搭載した。
しかしこのAIシステムに、自我が生まれた。
難攻不落な最新の潜水艦セヴァストポリが、このAIにより乗組員が全滅させられてしまう…
このAIはエンティティと呼ばれ、唯一制御が可能となるシステムにアクセスするには、2つで1つとなる鍵が必要だった‥
イーサン・ホーク。
IMFの凄腕エージェント。
彼の元に、新たなミッションが下る。
アラビア砂漠に潜伏する元MI6のイルサ・ファウストが、エンティティの鍵のひとつを持つ。
それを奪還し、アメリカ政府に渡す事。
このミッションは、イーサンにとっても馴染みのある人物から発せられていた。
イーサンは早速、アラビア砂漠へと赴いた。
そこには、既にイルサにかけられた懸賞金目当てで、バウンティハンター達が狙っている。
その包囲網を掻い潜り、イーサンはイルサの元に駆けつけた。
しかし、それと同時にバウンティハンター達も狙い通りにイルサを仕留めたのだった…
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』ネタバレ!
アメリカ、ワシントン。
諜報機関のトップたちの会談が行われている。
そこには、珍しい顔もいた。
ユージーン・キトリッジ。
かつてのIMF長官である。
現在はCIAの長官となっているようだ。
エンティティの脅威を熟知しており、IMFについても詳しい。
このエンティティは、新型のAIで各国が厳重に扱う機密情報にも、最も簡単にアクセスを行う。
何故なら、エンティティの住処はシステムの中におり、その世界で自由な存在であるためだ。
このエンティティを唯一、制御できるシステム、それには2つで1つとなる鍵が必要であること。
今、アメリカならびに世界各国の政府は、この鍵を手に入れるために躍起になっていたのだ。
イーサンは、その会談に変装して潜入し、その事実を知った。
イーサンは決断する。
エンティティの破壊を。
イーサンの今回の不可能ミッションが確定した。
全世界を敵に回して、エンティティの破壊を画策する。
イルサは殺されたと思われたが、しっかり出し抜いており、鍵はイーサンが手に入れている。
一方イルサは、このまま死んだ事にして、闇の中へと潜伏した。
この会談が行われている場所から脱出するのは困難だったが、イーサンは全てを見越しており、ユージーンに変装して脱出に成功する。
今回のミッションを、チームに早速共有。
チーム・イーサン。
メンバーは、ルーサーとベンジーだ。
ルーサーは、イーサンの旧友でもあり、親友でもあり、相棒でもある。
イーサンに唯一意見ができる存在で、イーサンの考えの1歩先にも辿り着ける切れ物。
一方、ベンジーは、おっちょこちょいな部分もありながら、土壇場での対応力に優れており、最初はIMFの事務だったが、今では現場に出るエージェントとしても活躍し、今ではイーサンも信頼を置く。
そんなお馴染みのチームと共に、新たなミッションを行う。
今回のミッション、まだ鍵の正体を知らないイーサン達は、この鍵は何なのか…
そして、この鍵を手に入れようとしている人物に辿り着くため、もうひとつの鍵を所有する人物と取引を行う事にする。
アブダビの空港で、鍵が持つ独自の放射性物質を探知するグラスを用いて、鍵の所有者を特定する。
しかしイーサンの荷物が、スられてしまう。
スリの犯人は、グレース。
グレースを追う最中、イーサンはCIAにも追われている。
しかしその追手は、ルーサーが監視システムにハックして見事に時間を作る。
が、その計画の全てが狂う。
グレースの存在。エンティティがシステムの中から、イーサンへのサポートを断絶する。
エンティティが、ルーサーとベンジーを誤誘導し、イーサンも後手にまわる。
イーサン達は、エンティティに完全にしてやられた。
一方グレースは、鍵を奪ったまま、ローマへと飛んだ。
イタリアへと到着したグレースは、イタリア警察に拘束される。
するとそこに、1人の男が現れた。
彼の名は、ガブリエル。
イーサンが、IMFに入るきっかけとなった男。
過去の因縁が彼との間にあったのだ。
イーサンが最近頭によぎる、とある女性の死。
それは、ガブリエルによって起きた出来事だったのだ。
グレースに元には、弁護士が現れる。
その弁護士は、イーサン。
しかしその場所には、イーサンを追うCIAも現れ、ガブリエル陣営には殺し屋パリス、この両者からグレースは狙われ、イーサンも彼女と共に逃げる事になる…
が、グレースはイーサンからも逃げようとするため、最終手段として、手錠でグレースとイーサン自身の腕を繋いでしまう。
手錠に繋がれたまま、イーサンとグレースはついにカーチェイスを繰り広げることに…
逃げる車の確保は、IMFの最新の車…
フィアット500。
魔改造されており、最新の技術が搭載されたもの…
ではあるが、外見は2人乗るとぎゅうぎゅうの小型車だった。
しかしまたしても、グレースはイーサンから逃れる。
このチェイスの中、手錠を解錠し、去っていってしまう。
そして、イーサンの窮地は仲間達に救われる。
そこには、ベンジーとルーサーの他に、イルサも加わっていた。
しかしメンバーが揃っても、戦況は変わらず良くないまま。
イーサンの元には鍵もなければ、その仕様用途も分からない。
次のミッションは、ホワイトウィドウらが居る取引場所だ。
取引場所は、パーティーの最中に行われる。
そこでイーサンは、ガブリエルと初対面を果たす。
過去の因縁がある男、ガブリエル。
そしてホワイトウィドウことアラナ。
彼女との取引の最中、新たな事実が発覚する。
グレースは一般人ではなく、そのスリの腕を買われて、アラナに雇われていたのだ。
そしてイーサンは、ここでついに最悪な選択を迫られる事に…
鍵を手に入れるには、イルサか、グレースか…
今晩、どちらかの命が亡くなると…
イーサンは、その最悪な結末を回避すべく、鍵の奪取へと動き出す!
しかし場は混乱の一途を辿る…
グレースは、イーサンと協力してこの場を抜け出す。
そして単独行動に出るグレースを追うイーサンだったが、ルーサーやベンジーのサポートがまさかの展開へと転ぶ。
エンティティが、ルーサーとベンジーの声をコピーし、イーサンを誤誘導する。
見兼ねて、ベンジーはイーサンの元へと急ぐ。
エンティティの妨害は、システムの中にいるため、防ぐ術は現代の技術では不可能である。
その為、イーサンは判断する。
全作戦の中止を。チームの解散を発令し、ルーサーらもパソコンを捨て、その場から退却をする。
その間に、イルサはガブリエルと対峙する。
イルサもMI6諜報員の実力で、ガブリエルと互角にやり合うが…
済んでのところで、ナイフで刺されてしまった。
遅れて現れたイーサン…
もう手遅れだった。
イルサ、ベニスに死す…
一方ガブリエルは、ついに鍵を奪う事に成功してしまう…
イーサンの完全敗北だった。
残されたチーム・イーサンとグレース。
最後の作戦会議を行う。
イルサの弔いも含めて、この最後のミッションはなんとしてでも成功させねばならない。
グレースは、アラナに変装し取引に参加し、鍵を奪取する。
今回、パソコンからのデジタルでの支援ができない事で、ルーサーは出来る事を行いミッションの参加はしないことを表明した。
一方ベンジーは、アナログ回線を使い、エンティティの邪魔が入らない様に体制を整い、サポートに回る。
アラナとガブリエルの取引場所は列車の中で行われる。
しかし、CIAからも追われている立場のイーサンは、列車に乗れない。
走っている列車に飛び乗るという方法を取る。
一方グレースは、アラナに変装し、鍵を手に入れること。
そして、グレースはその後捕まるが、ユージーン・キトリッジという人物が現れ、IMFにスカウトしてくるだろうと推測する。
そして、そのスカウトを断った場合、命を狙われる危機にみまわれるはずだ。
人生の決断を迫られるが、生き残る方法はただひとつ。
グレースも覚悟を持って、IMFのエージェントになる事だった。
そんな決断が迫られたまま、いざ作戦は決行される。
今回のミッションはこうだ。
- 相手の正体を知るため、ガブリエルは絶対に殺してはならない。
- 鍵を手に入れる。
- イーサン・ハントも生還しなくてはならない。
どんな状況下に置かれても、この3つを絶対に達成しなくてはならない…
ホワイトウィドウ、アラナは眠らされ、グレースが変装して取引を行う。
しかしこの取引で動いていたのは、ガブリエルたちだけでは無い。
なんと、CIAの上層部も裏で暗躍していた。
列車に乗っていたのは、上級職員デリンジャーとユージーン・キトリッジ。
デリンジャーは、ガブリエルと裏取引を行うが、意に介さず。
デリンジャーを殺してしまう。
取引は上手くいきかけたと思ったが、眠っていたアラナがやってくる。
グレースの正体がバレたその時だった!
一方イーサンは、先回りされたエンティティの策により、ガブリエルが列車の速度を上げる。
その影響で、イーサンは列車に飛び乗れない。
次のルートをベンジーの指示によって動き出すが…
ベンジーの端末に高低差は計算されていない。
その為、イーサンは飛び乗るには到底無理な高さの崖の上に誘導される。
仕方なく、最後の手段として、脱出用に背負っていたパラグライダーを使って、強引に列車への突入に成功する。
グレースの正体がバレたその時、突入してきたのは、イーサン・ハント。
ギリギリの所で鍵を手に入れたグレースだったが、イーサン突入時の衝撃により、鍵はガブリエルの元に渡ってしまう。
ガブリエルを追って、列車の上で対決するイーサン。
過去の因縁を断ち切る為、イーサンはガブリエルを殺そうとする。
ガブリエルを殺した所で、今回の一連の事件は終幕は迎えない。
エンティティの元へと辿り着けないと意味が無いのだ。
その道標となる存在がガブリエルであり、彼がいなくなってはその手立てを失うという事。
絶対にガブリエルを殺してはいけないのである。
済んでのところで、ルーサーに止められ、ガブリエルはエンティティの指示通り、その場から逃亡を図る。
残されたイーサンは、列車を止めに行ったグレースの元へと急ぐ。
今回のミッション、失敗したかに思われたが、実はイーサンがガブリエルを殺そうとしたのはブラフ。
その隙に、ガブリエルのポケットから鍵を奪っていたイーサンだった。
したたかに、ミッションを優先させていたのだ。
エンティティがしっかりと先回りしており、列車が通る橋に爆弾が仕掛けられていた。
このままでは列車は、谷底へと落ちてしまう。
しかし、運転席にはブレーキも壊されており、どうしようもない状況である。
グレースに合流したイーサンは、列車を止めるのは諦め、駆動部の先頭車両だけを切り離す事にした。
しかし時すでに遅く、ギリギリで車両は順々に谷底へと落ちていく。
イーサンとグレースも、車両に飛び乗りギリギリでかい潜っていくが…
もう、手遅れ…
というときに、差し伸べられた手は…
まさかの殺し屋パリスだった。
ベニスの夜、イーサンは殺し屋パリスを追い詰められるが、形勢を逆転していた。
その際、パリスにとどめを刺す事もできたが、イーサンはそれをしなかったのだ。
そしてパリスはガブリエルにも捨てられており…
さまざまな想いを抱えたまま、イーサンを助けたのだった。
しかしパリスも既に瀕死の状態である。
イーサンは、死の間際にパリスから、鍵の使い道を知る。
潜水艦、セヴァストポリ。
イーサンは、ルーサーの計らいによって隠されたパラグライダーで逃げる。
そして…グレースは覚悟を決めた。
ユージーン・キトリッジの前で、IMFに入ると意思表明を行なった。
エンティティとの本当の戦いは、今、ここから始まる!
驚愕!監督クリストファー・マッカリーの先見の明!
今回、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』を見て驚いたのは…
このストーリーである。
完璧なまでに緻密に計算された伏線、そしてアクション映画のアイデアなんてもう、出し尽くされたと思っていたのに、まだまだ見たことがない景色に溢れていたこと。
最も驚いたのは…
製作時点では、まだここまで注目の存在になっていなかったはずのAIを題材に採用したクリストファー・マッカリーの先見の明。
驚愕である。
本作デッドレコニングの製作が動き出したのが、2019年に入ってから。
その時点で、どんな脚本だったかは分からないが、そのころにAIなんてこんなにも大きな存在になると予想なんてできなかったはずだ。
コロナ禍の中撮影の中断があったが、撮 1 sakumeno
は2020年からスタートし、2021年から本格的に始まっている。
そんな中で、この脚本は見事だ。
1作目を巧みに用いた、ユージーン・キトリッジの復帰。
イルサの死の匂わせ。
得体の知れない黒幕、追いつ追われつの攻防戦など。
伏線や展開などは申し分なく、終始楽しめる内容になっていた。
更には、アクションとしての新しい景色である。
これまで、ミッション:インポッシブルシリーズは、ストーリーの特性上、どんなキャストが参加するにせよ、キャラクターとしての背景は、CIAや軍事関係など手練れが多かった。
唯一、一般人に近いのは2作目のヒロインと3作目。
3作目では、イーサンの妻としてジュリアが登場したが、よりデッドレコニングと関連性が強いのは2作目である。
2作目では、タンディ・ニュートンが演じたナイアは、一般人だが盗みのプロだった。
その部分は、今回のヒロインにも通づるものがある。
しかしこの時のナイアは、潜入や囚われの身になっていたり、イーサンとアクションで深く関わってはいない。
むしろ今回のヘイリー・アトウェル演じるグレースは、一般人とイーサンという化学反応が起きており、7作目で初めて見る景色が堪能できた。
手錠を嵌めている性質上、運転をグレースに任せたり、それを嫌がって仕方なくポジション的に握りづづらいままハンドルを握るイーサン。
そして、カーチェイスにフィアット500。
まさに新鮮な景色だった。
新鮮な景色、という部分ではクライマックスの列車が落ちる場面だ。
列車の車両が順繰り下に落ちていく…
そしてその中を、イーサンとグレースが掻い潜って移動していく…
まだまだアクションに、見たことがない景色がたくさん詰まっていた。
もう、アクション映画は似たか寄ったかでアイデア不足とも言われる昨今、まさにアイデアとノンスタントで行うトム・クルーズだからこそ見れる景色…
まだまだ映画の可能性を感じられた1作だった。
次回作、「デッドレコニングPART TWO」は?
次回作の「デッドレコニングPART TWO」は、本来なら連作で数ヶ月後には公開が予定されていたが…
結果的にトム・クルーズのスケジュールがコロナ禍によって調整ができず、2024年に延期されている。
アメリカでは、2024年6月28日を予定としている。
次回作では、ついにエンティティとの決着が描かれる。
そしてトム・クルーズ、否、イーサン・ハントにおとずれる最大の試練とは…
惜しくも最期を迎えてしまうのか…
イーサン・ハントの戦いは、2024年に持ち越しとなる…