6月11日より全国の映画館で、ボブ・オデンカーク主演の映画『Mr.ノーバディ』が公開中です。
名もなき男が実は最強だった!という痛快ハードボイルドアクション映画。
今回は、映画『Mr.ノーバディ』のあらすじのネタバレ、映画を観て注目した点について紹介します。
家で過ごすことが多くなり、鬱々とした気分を抱えている方へ。
映画を観て爽快な気分になりませんか?
記事を読んで映画に興味を持っていただけたら幸いです。
それでは、ご覧ください!
映画『Mr.ノーバディ』概要
映画『Mr.ノーバディ』の監督は、『ハードロック』(2016年)で知られるロシア出身のイリア・ナイシュラーです。製作陣には、デビット・リーチと脚本のデルク・コルスタッドの『ジョン・ウイック』シリーズのコンビが名を連ねます。
主演を務めるのは、テレビシリーズ『ブレイキング・バッド』のボブ・オデンカーク。
コニー・ニールセン、クリストファーロイド、RZA、マイケル・アイアンサイド、アレクセイ・セレブリャコフが脇を固めます。
映画『Mr.ノーバディ』あらすじネタバレ
ここからは、映画『Mr.ノーバディ』のあらすじをネタバレ紹介します。
さえない中年男と思われていた人物が実は最強だった!
閉塞した世の中に鉄槌を下す物語の始まりです。
何の変哲もない日常を繰り返す中年男ハッチと突然起こるある事件。
妻と2人の子供たちと何の変哲もない日常を過ごす中年男、ハッチ・マンセル(ボブ・オデンカーク)。
彼の毎日は、共働きの妻ベッカ(コニー・ニールセン)と息子のブレイクと幼い娘アビーを送り出すこと。1週間は単調で、あっという間に時間が過ぎ去っていきます。火曜日のゴミ出しが、収集時間に間に合わないことも数え切れないほどです。
そんな自分にやるせない思いを抱えつつも、毎朝路線バスに乗り、妻の家族が経営する工場でデスクワークをする毎日。
そんな平凡な日常にある事件が起きます。
ある晩ハッチは、自宅に侵入した男女2人組の強盗に出くわすことに。
勇敢な息子の行動で、犯人の一人を取り押さえることに成功しますが、ハッチは彼らを捕まえずに逃がしてしまいます。犯人撃退に用意したゴルフクラブを握りしめつつ。
その理由は、強盗が妻と子供たちに危害を加えないようにするためです。
実況見分に現れた警察官は、「ゴルフクラブを強盗に使わなかった選択は賢い選択だった」というものの、「自分なら反撃した」とどこか馬鹿にした様子です。
その場に居合わせた息子にも、妻にも、職場の妻の弟にも、お隣さんにも呆れられる始末です。
「本当の自分はこんなもんじゃない!」と怒りのストレスをどんどん貯めていくハッチ。
唯一の味方は娘のアビーです。
ある時、アビーが大切にしている猫のブレスレッドがなくなっていることを知るハッチ。
強盗たちが持ち去ったことを確信します。
強盗の居場所を探すために動き出すハッチ。
ハッチは、娘のアビーのブレスレットを取り返すために、強盗の居場所を調べるための行動に出ます。
老人ホームに入居する父親のデビット(クリストファー・ロイド)。彼は若かりし頃、FBIでした。家に強盗が入ったことを話し、ハッチはデビットが使っていたFBI時代のIDカードを借ります。
ハッチ「どうしてもやらなきゃならない」
デビット「だったらやれ!」
強盗の手掛かりは、手に刻まれたタトゥーです。
タトゥー屋に押しかけ、FBIの手帳をちらつかせ聞き込みを開始するハッチ。
聞き込みの末、男女の強盗が住む場所を探し当てます。
古ぼけたアパート。
そこには、粗末な食事をとって暮らす男女の姿が。
ハッチは、アパートに押しかけます。
手に刻まれたタトゥー。
我が家を襲った強盗だと確信したハッチは、言います。
「猫のブレスレットを返せ!」
彼らを力でねじ伏せ、見つからないブレスレットを探しに寝室に行くと、そこには生まれたばかりの赤ん坊が寝ています。
強盗の男女が赤ちゃんを守ろうとする姿を見たハッチは、ブレスレットをあきらめます。
(自分にも守るべき息子と幼い娘がいる。。)
ハッチは、やるせない思いを抱えながら、アパートを後にします。
やるせない思いを拳に乗せ、壁を何度も殴りつけるハッチです。
偶然出くわした不良グループへ怒りを爆発させるハッチ。
娘アビーが大事にしていた猫のブレスレッドを奪い返すこともできず、虚しい気持ちを抱えながら、路線バスに乗り家路につくハッチ。
外の景色を眺めていると、明らかに不穏な空気を漂わせた5人組の不良グループの存在を発見します。バスに気づいた不良グループ。彼らは乗り込んできて、バスの乗客に危害を与えます。
怒りの正当な矛先を見つけたハッチは、彼らに言います。
「お前らをぶちのめす!」
自分のかつて持ち合わせていた能力を呼び覚ましたハッチは、大乱闘の末に彼らを叩きのめします。そして、自宅に戻り妻の介抱を受けます。
「最悪の1日だった」
不良グループの一人が、ロシアンマフィアの弟だったとは知る由もありません。
ロシアンマフィアに狙われることになるハッチ。
ロシアンマフィアのユリアン・クズネツォフ(アレクセイ・セレブリャコフ)は、冷酷な男。
ある日、彼は自分の実の弟が何者かによって重傷を負わされたことを知ります。
「弟をやった奴は誰か探せ!」
様々なルートで、ハッチのことを突き止めたユリアンは、ハッチを尾行して自宅に手下を送り込みます。
機関銃を持ち、乗り込んでくる手下たち。
ハッチはその不安な動きに気づいて、家族を地下室に逃がします。
「通報はするな!」
格闘の末、ハッチを尾行してきたロシアンマフィアの手下を倒していきますが、敵のスタンガン攻撃で気を失い、車のトランクルームに入れられユリアの元へ運ばれそうになります。
しかし、ハッチはある行動で難を逃れ、逃げ出すことに成功します。
ハッチ、家族を逃がしロシアンマフィアとの全面対決へ
難を逃れ、自宅に戻ったハッチ。
部屋には、自分が倒した瀕死のロシアンマフィアの手下たちの姿が。
「これはどういうこと?」と妻に問われたハッチ。
「詳しいことはあとで話す」と告げ、妻と子供を安全な場所へ逃がします。
「家族を巻き込もうとしたことは許せない!」
ロシアンマフィア・ユリアンの拠点へ潜入し、敵をなぎ倒していくハッチ。
ついにユリアンの居場所を突き止めたハッチは、ユリアンと対峙します。
「ここが止め時だろ?俺が待つ間に答えを出してくれ」
とのハッチの提案に対して、ユリアンは拒否。
ロシアンマフィアたちとハッチの本格的な対決が、幕を開けていくのです。
映画『Mr.ノーバディ』で注目した点をpickup!
ここでは、映画『Mr.ノーバディ』を観て、個人的に注目したところを取り上げたいと思います。
ハッチのアクションや続編のフリ?と思わせるシーンについて紹介していますよ♪
アクションシーンは、ジャッキーチェンに感化された?
映画『Mr.ノーバディ』の主役を務めたボブ・オデンカークは、ジャッキー・チェン映画のファンだということです。本作では、ジャッキーマインドでスタントを使わずに自分でアクションを行っています。
その豪快なアクションは、本気度が伝わってきて、観ているこちら側も力が入るほど。
一方的に相手に鉄槌を食らわせるのではなく、時には相手にナイフで貫かれたり、凶器で叩かれたりするところもリアルで共感できます。
この感覚、どこかで体験したことがあるな?と思っていたら、『ジョン・ウイック』シリーズのキアヌ・リーブスの戦闘シーンを見ている時と同じものでした。やはり、同じ制作陣ということで、戦闘シーンには、こだわりがありますね!
アクションシーンにいろいろな武器を使っていたのも印象的です。
相手の持つナイフ、酒の瓶、バスの紐、手すり、消火器、手りゅう弾。とにかくなんでも武器にするバリエーションの豊富さには、驚いてしまいます。
音楽も特徴的でした。
あるシーンで、音楽にルイアームストロングの「この素晴らしき世界」を効果的に使っていました。映画『ハードコア』では、クイーンの「Don’t Stop Me Now」を使用。
バンドでギター&ボーカルも担当している監督の、作中での音楽の効果的な使い方にも注目です!
ハッチが無線機で会話しているのは誰?
主人公のハッチは平凡な中年男という設定ですが、会社の無線機を使い謎の男と話をしているのが気になりました。
男「家に強盗が入ったんだってな」
ハッチ「もう、その情報が入っているのか?早いな」
男「バカはよせよ」
チンピラを倒した後、その一人がロシアンマフィアの弟だという情報を流す男。
男「よくやったな。でも、厄介なことになったぞ。お前のやった奴は、ロシアンマフィアの弟だ。理髪師を訪ねろ。きっと役に立つはずだ」
と、ハッチにアドバイスします。
はじめこれ、誰?となりますが、実は物語の中で効いてくる重要なキャラクターなんです。
答えあわせは、映画館で♪
ハッチが自分の過去を話そうとすると、相手が途中で死んでしまうのはギャグ?
物語の中で、ロシアンマフィアに自宅を襲われてたハッチは、自分の秘密を妻にあとで話すと言いますが、実際に妻に詳しく話すシーンは出てきません。
その代わり、自分が倒した瀕死の敵に自分が過去、どんな人間だったかを話すシーンは存在します。
「俺は昔、監査役と呼ばれていた。監査役というのはつまり。。」
すべて話そうとすると、敵は死んでしまっています。
「やれやれ。なんてこった!」
もう一つ、瀕死の敵に語るシーンがありますが、結論を言いかけると亡くなってしまいます。
「やれやれ。なんてこった!」
もう、このパターンは、きっとギャグなんだろうと思えてきました。
「やれやれ。なんてこった!」
ハッチのことを調べる調査員もお手上げ?
弟を重傷の目に遭わされたロシアンマフィアが、ハッチのことを女性調査員に調べさせるシーンがあります。
彼女が実際に調べていくと、アクセス不能に。
紙の書類で調べても、ハッチのことは出てこず、女性調査員は「私は手を引くわ!」とさじを投げていなくなってしまいます。
調査員もお手上げになるという男ハッチ。
過去には死んだことになっている事実もチラッと紹介されますが、詳細はよくわかりません。
タトゥー屋への聞き込みの際に、老いた店主が彼の手首に刻まれたトランプのタトゥーを見て、「兵役お疲れ様」と言われたり。
ハッチは、元FBI?元兵隊?
謎ですが、とにかく恐ろしい存在であることは確か。彼の過去をもっと知りたくなってしまいますね。
映画『Mr.ノーバディ』は、続編やシリーズ化もありえる?
物語が一件落着というところで、妻と新しい家を内見しているシーンが出てきます。
新しい家の内装や景色を見ながら喜ぶ二人。そこに突然ハッチへ電話が掛かってきます。
ところがハッチは、あいまいな返事をして電話を切ってしまいます。
そのあと、場面は切り替わり、続編につながるようなシーンが!(本編で確かめてみてください。)
ハッチの過去もあやふやな状態で終わっていることもあり、続編があるのでは?と思えてきます。
映画を作るとしたら、新たな敵が出現し戦う話、重傷を負わされたロシアンマフィアの弟の復讐劇、ハッチがどのように”ノーバディ”と呼ばれるようになったのか?過去にさかのぼる話など、シリーズ化への広がりも持てますね。
お父さん役のデビット・マンセル(クリスト・ファーロイド)も元FBIということで、お父さんの過去に焦点を当てた話も面白いかもしれません!
まとめ
映画『Mr.ノーバディ』のあらすじネタバレ、映画を観て注目した点などについて紹介してきました。
妻と子供2人と何の変哲もない日々を過ごすハッチが暴力に走る様は、平穏な過程を築くこととは正反対の行為です。
しかし、戦いを繰り広げることで、過去の自分を思いだして生き生きとするハッチの姿は、本当の自分を取り戻すという意味では正しかったのではないでしょうか?
映画『Mr.ノーバディ』は、現在公開中です。
日々の生活に鬱憤が溜まっている方は、この映画のアクションシーンを観てスカッとてください!
映画を観た後は、あなたも自分の存在意義を思い出すきっかけになるかもしれません。
気になった方は、ぜひお近くの映画館へ出掛けてみてはいかがでしょうか?