アニメ【推しの子】のオープニング楽曲である『アイドル』。
手掛けているのは、コンポーザーAyaseと、シンガーソングライター幾田りらがIkula名義で歌う音楽ユニット、YOASOBI。
この楽曲は単なるアニメの主題歌ではなく、しっかりと物語とリンクしている楽曲である。
この楽曲「アイドル」の本当の意味を知ると…背筋に稲妻が走るほど…
驚愕する!?
アニメ【推しの子】のOP曲「アイドル」を紐解いていく!
アニメ【推しの子】OP曲もモンスター級のヤバさを秘めている!
アニメ【推しの子】は、原作赤坂アカ、作画を横槍メンゴが務める集英社の漫画のメディアミックス作品。
OP曲は、YOASOBIが担当し、大きな話題となっている。
単純にYOASOBIがアイドルソング?
と感じてしまうくらいに直球なタイトルである『アイドル』という楽曲の力は、【推しの子】とマッチしすぎる内容がバズり、公開から1ヶ月で1億回の再生回数を叩き出すなど、アニメ同様に規格外の拡散がされている。
そんな楽曲『アイドル』を紐解いていく!
この『アイドル』の本当の意味を知った時…
アニメ【推しの子】の奥深さに驚愕する!?
アニメ【推しの子】の評価は上がり続けている!
アニメ【推しの子】は、全11話で構成されている。
アニメ6話時点で、単行本3巻目あたり。
おそらくこの反響の大きさでは、第二期があるのは当然だろう。
芸能界の裏側を描きつつ、昨今問題になっている出来事をベースに衝撃の展開を魅せ続ける…
その大胆さに、1度見たら病みつきになるアニメと言ってもいい。
その評価は、未だ上がり続けているのだ!
物議を醸した最新話
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アニメ【推しの子】OP曲「アイドル」を紐解く
ここからは、アニメ【推しの子】のオープニング曲であるYOASOBIが手掛けた『アイドル』に関して紐解いていく。
この楽曲に関する理解を深めていこう!
YOASOBIのプロフィール
アーティスト名 | YOASOBI |
メンバー | Ayase/コンポーザー Ikula/ボーカル |
コンセプト | 小説を音楽に |
結成 | 2019年10月1日 |
所属レーベル | ソニー・ミュージックエンタテインメント |
デビュー曲 | 夜に駆ける |
ソニーミュージックが運営する小説やイラストを投稿するサイトのスタッフが、YOASOBIのコンセプトでもある、「小説を音楽に」というアイデアをAyaseに提案した事で発足したチームがYOASOBIである。
そのコンセプトのもと、ボーカル探しをしていた時に発掘されたのが幾田りら。
最初はそのサイトの小説を中心に楽曲にしていたが、最近ではYOASOBIの為に書き下ろされた小説などもある。
初めて人前で行ったライブは、日本武道館。
【推しの子】の読者だったAyase
アニメ【推しの子】のOP曲のオファーが来る以前から、実は【推しの子】の漫画の読者だったと公言するAyase。
そんな中で、創作意欲が湧いたAyaseは、リリースなど関係なく、【推しの子】を題材とした楽曲を製作していた。
当然ながら、YOASOBIのコンセプトである小説から楽曲にするというものに当てはまらない為、世には出せない。
元々YOASOBIのデモ曲など、ボーカロイドで作っている事もあり、自身のボカロ曲として出せれば良いかくらいの感覚でいた。
そんな経過があった中で、アニメ【推しの子】のOP曲のオファーがあり、新たに楽曲を‥
ではなく、Ayaseが以前からこの作品に影響を受けて作った、元々あった楽曲をなんと流用しているのだという。
しかも、原曲はほぼそのままに近いとのこと。
【推しの子】作者とボカロ界隈繋がり
Ayaseは、ボカロPとしても活動を、現在でも行う。
YOASOBIはそのコンセプトの特性上、楽曲制作までに1回小説を挟まないといけないという、中々インスピレーションのまま製作に至れない、ある種の縛りがある。
その為、Ayaseは自身のインスピレーションのまま楽曲製作を行える場として、ボカロPの活動も行っている。
そんな中で、実は【推しの子】の作画担当の横槍メンゴとも関係値は近い。
横槍メンゴは、ボカロの絵師としても活動しているのだ。
有名な所では、ボカロ曲のクラシックとも言うべき、「いーあーるふぁんくらぶ」のイラストなどを担当。
その頃の名義は、ヨリという名前で活動している。
ボカロ界隈が遂にメジャーシーンのトレンド最前線を担っているというのも、かつてのボカロ界隈の人たちにとっては感慨深いのかもしれない。
合いの手は、あのYouTuberが担当!
『アイドル』の楽曲には、俗にいう合いの手が存在する。
オタクっぽい感じで、「oi!oi!oi!」という合いの手だ。
それは、オタクを全面に押し出したダンスグループ「REAL AKIBA BOYZ」によって生み出されている。
普段はダンスチームではあるが、YouTuberとして様々なネタ動画も投稿する人気グループである。
レコーディングの模様も、「REAL AKIBA BOYZ」のYouTubeチャンネルで視聴が可能だ。
「アイドル」は、小説『45510』が原作
YOASOBIは「小説を音楽に」がコンセプトとなっている。
ということは当然ながら、今回の『アイドル』にも、元となっている小説が存在するのだ。
原作の赤坂アカが、YOASOBIの為に書き下ろした小説である。
タイトルは「45510」。
この小説を読むと、アニメ【推しの子】の第一話の裏側が知れると話題になった作品である…
アニメ【推しの子】OP曲『アイドル』の本当の意味
『アイドル』は、当然ながらこの【推しの子】に当てられて作られた楽曲である。
主に、3パートあり、バトル曲としても考えていたというAyase。
それは壮大な雰囲気がある、映画のバトルとかに流れていそうな感じだ。
あとは、サビなどのアイドルソングっぽい雰囲気。
そしてラップ部分。
この3つのパートが、入り乱れつつに展開していくのが、『アイドル』の特徴である。
ラップ部分は、ある意味でいう嘘と裏側の部分であり、1番のパートは小説「45510」の主人公の目線で語られている。
2番のラップ部分は、星野アイ視点だ。アイドル星野アイの裏側である。
そしてラップ以外の歌詞は、抽象的に星野アイというアイドルを捉えているのだ。
完全に小説『455510』を題材にしているという訳ではなく、あくまでも【推しの子】を巧みにYOASOBI流に料理しているのが、この『アイドル』の特徴だ。
とにかく、【推しの子】の特に第1話との歌詞との親和性がエグい。
YOASOBIの特徴でもある転調など、この楽曲のハイテンションさはヤバイ…
なのに、歌詞を聞いてこの曲に没頭すると…
ハイテンションなはずのこの曲が…とても悲しく聞こえてくる。
あの【推しの子】第1話の衝撃が、フラッシュバックして堪えきれない感情が溢れ出してくるのだ…
原作小説『45510』
『アイドル』の小説『45510』の登場人物は、星野アイの時代のB小町のメンバーである。
そう、『アイドル』の歌詞で言うなれば、星野アイの引き立て役Bの話である。
時代は、アクアとルビーが高校生になった、星野アイが亡くなってから16年後。
今も昔も変わらず、アイドルをやっていても、成功するのは一握り。
その一握りの星野アイを憎んでいた…という趣旨で進んでいくが…
実は、カリスマ星野アイの1番側にいた自分が、何よりも彼女の信望者だった。
要するに、アイドル好きを喰い物にすべきアイドルのはずだった自分が、1番のアイドル好きだった…
憎いはずの星野アイは、そう、誰にとっても完璧なアイドルなのだ。
嘘じゃない
この『アイドル』は、前半部分はかつてのB小町のメンバー、いわゆる小説「45510」の主人公の視点で進んでいく。
歌詞にも「君は完璧なアイドル」と、相手を指す言葉で歌っている。
後半からは、星野アイの視点に歌詞が切り替わり、本物のアイが語られるのだ。
要するに『アイドル』は、小説「45510」でアイに対してのメッセージが送られ、シンジツのアイをアニメ本編に擬えて締められている。
アイドルは虚構である。星野アイは嘘吐き。
でも彼女は、その嘘を真実にする為に、嘘を吐き続けていたのだ…
何故なら…彼女は…星野アイは、完璧な『アイドル』なのだから…